小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2022.12.31更新

 

あ dogイヌの乳腺腫瘍


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あ

  10歳雌のヨークシャーテリアの左2,3乳房に『しこり』が増大したため来院しました。左第二乳房2が直径0.2mm、左第三乳房2が直径2mmぐらいです。
オーナーの話では最近増大傾向らしいです。

あ
(細胞診所見 400倍) 直径2mmある左第三乳房を細胞診しました。
標本には上皮由来の腫瘍細胞がシート状、集塊状にあり細胞診した部位より乳腺腫瘍と診断されます。
これら腫瘍細胞は悪性所見は殆どありませんが、一部には核の大小不同など軽度な異型が認められます。

 イヌの乳腺腫瘍は、雌犬の腫瘍の半分を占めよく遭遇します。 発生年齢の中央値は10-11歳です。発生機序は定かではありませんが1歳以内に避妊をすると発症が抑制される報告もあります。
 中型、大型イヌでは、良性、悪性の比率が半分ずつと言はれていますが、小型イヌに限れば70%位が良性、悪性が30位%です。なお 病理学的悪性が必ずしも悪性の臨床経過をとるとは限らす、早急に命をおとす可能性の高い悪性腫瘍は10%位とされています。

  確定診断には手術で摘出した乳腺の病理検査が必須です。
 
 細胞診、臨床所見など総合的に考えて手術をするかどうか決める必要があります。
この症例は腫瘍が増大傾向で、年齢がさほど高齢でなく、基礎疾患がなければ手術が望ましいと考えられます。


  

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投稿者: オダガワ動物病院

2022.12.24更新

 

あ chick大きな卵管脱


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あ
(写真1)

4歳10ケ月のキガシラアオハシインコが卵管脱で来院しました。(写真1)
朝おきたらこのような状態になっていたそうです。
触診、レントゲン検査で腹腔に卵はありませんでした。

あ
(写真2)

 本院で経験した中では大きな卵管脱で手間はかかりましたがもとには戻せました。
写真はありませんが総排泄口を1糸縫合して治療を終了しました。
1糸縫合だと便も排泄でき長期の維持が可能なためです。

 オーナーと相談して食欲はあるので自宅で診てもらうことにしました。
食欲が無くなった場合は再来院を指示しました。

卵管脱は脱出して時間がたって来院すると卵管脱は戻せても死亡する場合はあります。
しかしいつから脱出したか正確にわからないのも実情です。

この症例はその後来院なく詳細は不明です。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.12.24更新

 

あ ■文鳥、膵臓外分泌障害疑いの症例


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あ
3歳の文鳥の便が白くなり、臭いことで来院しました。

あ
便はヨード反応で紫に染まりました。子供ときに習ったヨードでんぷん反応の応用です。
膵臓外分泌の異常が疑われます。

あ
ヨードでんぷん反応を 顕微鏡でみるとこんな様子です。

以上の所見から1週間、パンクレアチンと抗生剤を投与したところ便の臭いはとれ、便も普通の色にもどりました。

パンクレアチンはずっと続ていくようい指示しています。

膵臓外分泌障害は当院では鳥類、イヌで治療した経験があります。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.12.24更新

あ

あ

あ

投稿者: オダガワ動物病院

2022.12.24更新

 

あ boarチョコレート中毒になりかかったイヌ


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あ

 6時間目前、上記の20個入りミルクチョコレートを12個位食べてしまったことで、体重6kgのワンちゃんが来院しました。
イヌは元気でしたが、イヌはチョコレートの成分のテオブロミンの代謝が遅く中毒になる場合があります。
本日は診療時間ぎりぎりの来院でしたので、心電図、血液検査をおこない、異常のないことを確認しました。処置は活性炭を投与しました。

後日発売メーカーに連絡がとれ、チョコレート1個当たり約43mgのテオブロミンが含まれていることを教えていただきますした。
12個食べたので約516mgのテオブロミンを食べたことになります。
6kgのワンチャンなので1kgあたり86mgになります。

 個体差はありますが、体重1kgあたり50mg~100mgのテオブロミン領で中毒症状が起こるといわれておりギリギリ大丈夫だったみたいです。
LD50(50%の確率で死亡する量)は体重1kgあたり250mg~500mg位と報告されています。

このワンチャンは運よくなにごともなく、その後元気で暮らしています。

チョコレートを頂いたとき、クルスマス、正月などパーテイなどが多いときは。チョコレートはじめいろいろなものが落ちていて、ワンチャンが誤食する可能性があり注意が必要です。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.12.24更新

 

あ ■イヌの膿皮症


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あ

 毎年夏になると膿皮症をおこす5歳雄イヌです。(写真1)秋になるとよくなるそうです。

 皮膚には常在菌が存在しますが、免疫が低いイヌ、アレルギーのあるイヌなどでは、皮膚環境のバランスが崩れて、紅斑や痂皮などを呈する病態を膿皮症といいます。
この症例は前院の皮膚培養検査でスタフィロコッカス・シュードインターメディウス(Staphylococcus pseudintermedius)が検出されました。
この菌は一般的に「ブドウ球菌」と呼ばれ写真1ような表在性膿皮症の原因になります。
0.5%のクロルヘキシジンのシャンプー、抗生剤(ケフレックス®)が処方されていましたが効かなくなり新しい抗生剤を提案されたそうです。

あ

  最近イヌの膿皮症には経口抗生剤ではなく、シャンプー療法が中心になっています。
 本院では0.5%クロルヘキシジンのシャンプーではスタフィロコッカス・シュードインターメディウスに対して濃度が薄いと考え、2%含有のクロルヘキシジンのシャンプーを処方して週2回洗ってもらいました。その後皮膚は季節が秋になったこともあり皮膚はよくなりました。(写真2)
 シャンプーのみでうまくいかないときは、外用抗生剤フクジン酸ナトリウムの塗布を考えていました。

  この症例のような中程度の膿皮症に抗菌剤を使用すると耐性菌をつくり、本症例のように抗生剤のグレードがあがってしまいます。すると将来どうしても抗菌剤が必要な場合に効かなくなることが予想され、シャンプー療法で治るなら抗生剤は使用しないことが賢明です。しかし重症な膿皮症には必要な場合もあり担当獣医師とのインホームドコンセントが大切です。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.11.29更新

 

あ rabbitウサギの皮膚腫瘍(良性の毛芽腫)


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あ
(写真1)右上腕骨の上にある皮膚腫瘍

あ
(写真2)左大腿骨の上にある皮膚腫瘍

 5歳のウサギです。右上腕骨の上、左大腿骨の上に皮膚腫瘍が発生して来院しました。

血液検査、レントゲンをおこないました。レントゲン上では転移なく、心臓の大きさも正常でした。
軽度の貧血はありましたが、麻酔には問題なしと判断して手術を行いました。

 

あ
(写真3)摘出した皮膚腫瘍2つ

病理検査では良性の毛芽腫(trichoblastoma)という診断でした。
 

 毛芽腫とはウサギに多く見られ、表皮に存在する毛芽細胞が腫瘍性に増殖した状態をさします。本症例は2つとも明確なマージンが確認され良性の毛芽腫と診断されました。
良性でも腫瘍が大きくなると切除困難な場合もあります。当院の経験では年齢が増すと拡大する傾向があることを経験しています。このウサギは5歳で手術を受けたことは最適ではと考えます。
悪性になると手術しても高頻度に再発しますが、転移は少ない腫瘍と言われています。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.11.16更新

 

あ boarプロバイオティクスを薦めたイヌ


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だいぶ前からオーナーが不在だと下痢をするイヌです。今回『かかりつけ医』が休診で、かかりつけ医より処方された薬剤を飲ましても効果ないため本院を受診しました。

24時間、数えきれない下痢をするみたいです。食欲は少しありますが、軟便、腹鳴がおきていました。

慢性腸症の疑がれます。

慢性腸症の定義として、 3週間以上の下痢/軟便, 嘔吐, 体重減少, 腹鳴、食欲不振などの臨床症状があるケースで
(ただし 胃腸疾患以外 疾患、肝臓, 腎臓, 膵臓, 副腎、また寄生虫, 異物, 腸重積, 腸管腫瘍を除外すること)となっています。
原因は70-75%が食事性、20-25%免疫性、10-15%腸内細菌の異常でおきます。

本日、初診なので血液・生化学検査、画像診断おこなうまではいきませんでした。


あ

便を簡易染色してみると、写真では見ずらいですが芽胞菌が多くみられ、腸内細菌が乱れていることがわかりました。

下痢がひどいので本日は大腸性下痢の薬剤を処方しましたが、下痢の期間が長すぎます。今後は食事の変更、プロバイオティクス(参考参照)の投与を検討してはと提案した症例です。


 参考

 悪玉菌による腸内の腐敗を抑えたり、腸内に生息する善玉菌を活性化させたりするはたらきをもっている「生きた菌」がプロバイオティクスです.

プレバイオティクスは、ビフィズス菌や乳酸菌などの腸内の善玉菌のエサとなり、それらの増殖を促してくれます。

 シンバイオティクスとはプロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたものです。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.11.16更新

 

あ boarモルモット、カビアマルハジラミ(Gyropus ovalis)の寄生


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 あ
写真ではうまくとれませんでしたが、耳の後ろ、腰背部の皮膚に『白い虫』がいることで来院した2歳の雄のモルモットです。
多少痒みも訴えているそうです。

あ
『白い虫』をセロハンテープで採取して、スライドガラスに貼り顕微鏡で見ました。(赤矢印)

あ
 文献上は被毛からのセメント様物質で固定されたカビアマルハジラミ(Gyropus ovalis)の卵が『白い虫』として見られることが多いですが、この症例は成熟虫が見られました。(顕微鏡400倍)

 カビアマルハジラミは分類上、節足動物、昆虫網、食毛目に属します。頭部、胸部、腹部に分かれ、写真ではうまく撮れてませんが3対の歩脚が胸部にみられます。体長は雄で1.24~1.32mm、雌1.4~1.5mmになります。卵、幼虫、成熟虫の3期が見られる不完全変態をします。
全生涯寄生生活を営みますが、詳細は不明な点もあります。成熟虫も幼虫も剥皮、皮脂を食べていると推定されています。

 この症例は当院が好んで使用するレボリューション®を背中に垂らしましたが、どの駆虫剤も幼虫、成熟虫には効能を示しますが、卵に効果はないため、月1回で合計2-3回の投与が必要です。
尚、駆虫剤をモルモットに使用する場合すべて効能外になる点を了解いただいています。副作用がでる薬剤もあり、使用の際はモルモット診療可能の獣医師とインホームドコンセントをとって行って下さい。

 カビアマルハジラミは種特異性が強いため、ヒトを含めて他の動物に感染する可能性は少ないですが、同居のモルモットがいる場合は全頭が駆虫の対称になります。
念のため使用しているケージの熱湯消毒、部屋のスチーム消毒をお願いしています。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.11.07更新

 

あ ■潰れたボールを誤食していたイヌ


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a
(写真1)手術で摘出した潰れたボール、オーナーが持参されました。

 当院で普段診療している3歳の補避妊イヌです。

 夜間激しい嘔吐がおきて夜間施設を受診したそうです。
レントゲン検査で十二指腸内の異物を発見し、夜間緊急手術をおこなったそうです。
写真1はそのとき摘出した潰れたボールで、オーナーが持参されました。
オーナー言うにだいぶ前に購入したボールが潰れて胃内に入っていたみたいで、知らない間に食べていたみたいです。
胃内にあった潰れたボールが十二指腸内に移動して、夜間激しい嘔吐を起こし夜間緊急手術になったみたいです。

 夜間緊急手術の翌日、当院に連絡入り手術後のリカバリーを担当しました。その後元気に回復しました。

 研修医時代にはゴールデンレトリバーがテニスボールを誤食したり、また焼き鳥を串ごと飲みこんだイヌの症例を見たことを思い出しました。
身近のおもちゃ、食べ物には十分に注意してください。 


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chick洗剤を飲みこんだセキセイインコ

 dog異物誤食のイヌ

dog犬のチョコレート中毒

dogtigerイヌ、ネコの誤食

tiger百合を食べた仔猫

tigerネコのおもちゃの誤食

tigerゴム紐を誤食したネコ

rabbitウサギとチョコレート 


  

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投稿者: オダガワ動物病院

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