小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。

ハムスターの診療

検便、フードや環境に気をつけてあげることが重要です。
 購入時はハムスターを診療可能な動物病院で原虫、寄生虫の有無(検便)調べてみることが大切です。
その際、獣医師から飼育法、体重測定の方法を聞いておくことも重要です。
 ハムスターは草食性と雑食性の中間の動物です。ハムスターの専門食に加えて、野菜、肉、にぼしなどをバランス良くあげることも大切です。食事の組成で蛋白質16%以下ですと皮膚病が起きることもあります。またヒマワリは脂肪分が高いので注意が必要です。食事内容を気をつけて、健康状態を保ちましょう。
 また檻ケージで飼育すると、上に登り落下して骨折など外傷をおこす場合があります。ハムスターの性格に合わせたケージの選択は重要です。
 寿命はジャンガリアンハムスターゴールデンハムスター(ペットショップ名、キンクマハムスターともに2歳位です。
 
 下記にハムスターでよく診る病気を紹介します。

腫瘍

 ハムスターは腫瘍の多い動物です。ジャンガリアンハムスターは半年から、ゴールデンハムスターは1才頃から多くなります。
処置は手術、レーザー、抗腫瘍性サプリメントの投与などを行います。

皮膚病

 ハムスターは幼少期は真菌性の皮膚病が診られますが、1歳頃からアレルギー症状が現れることが多いです。痒みを伴い、腹部を中心に毛が抜けたり、赤く腫れたりといった症状が現れます。(写真)敷物を変更したり、また症状がひどい場合にはステロイド剤の投与などを行って治療しています。

外部寄生虫、内部寄生虫

ハムスターの外部部寄生虫は希にノミ、ツメダニの感染が診られます。

ハムスターの内部寄生虫は検便で盲腸蟯虫・大腸蟯虫の感染を多く診ます(写真、大腸蟯虫の虫卵、顕微鏡100倍)
また盲腸蟯虫・大腸蟯虫成虫は『便中に米粒があるかのように』発見されます。。
駆虫はほとんどの例が1回で可能ですが、生活史の関係で2-3ヶ月間隔で何度か駆虫が必要な場合もあります。
 また検便では他に小型条虫ジアルジアなども診られます。

ハムスターの歯

ハムスターの門歯は常生歯で一生伸びていきます。伸びていく中でかみ合わせが悪くなることがあり、食事がうまくできなくなってしまうため切除が必要になります。食欲不振に気付いたらご来院ください。

皮膚病