小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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フェレットの診療

フェレットの健康管理には、感染症の予防が効果的です。
フェレットはジステンパーやフィラリアといった犬に多く診られる感染症にかかることが多い動物です。どちらも罹ってしまうと怖い病気ですが予防ができますので、しっかり予防を行いましょう。

また異物を食べることが多いので環境には注意しましょう。

子フェレットの健康診断と予防

2ヶ月目 第1回 ジステンパーワクチン接種
生後はじめての健康診断  検便と寄生虫検査
3ヶ月目 第2回 ジステンパーワクチン接種
4ヶ月目 第3回
アリューシャン病検査
春ならフィラリア予防開始
1年目~年に1回 健康診断ジステンパーワクチン追加接種
5~11月は月に1度フィラリア予防薬の内服

外部寄生虫

フェレットの耳は健康でも多少汚れているものですが、たまに耳ダニ症が起こります。耳を異常に痒がるのでわかりますが、臨床症状と耳垢検査が大切です。フェレットは点耳が難しいのですが、皮膚への滴下薬で治すことができます。またまれにノミが付くこともありますが、これも同じ滴下薬で駆除することが可能です。

副腎機能亢進症

 クッシング病などいろいろな呼び名があります。フェレットは動物の特性でしかななく生後2ヶ月で去勢・避妊をするため、この病気に罹りやすいと言われています。毛が抜ける症状に関してはホルモン剤の使用で75%が回復します。

インスリノーマ

 膵臓にインスリノーマがあると、食事時に過剰なインスリンが分泌するため食後低血糖になって痙攣を起こしてしまいます。高タンパク、低炭水化物のものを頻回に与えると起こりにくくなるとされています。また予防薬剤として、ステロイド剤のプレドニゾロンやジアゾキシドの投与で経過を診ることも可能です。

リンパ腫

 フェレットのリンパ腫はさまざまな臓器に起こります。ステロイド剤や抗癌剤の投与といった治療を行います。

アリューシャン病

 パルボウイルスの感染によって起こる病気です。伝播は、糞便、尿、唾液、エアロゾルの可能性が考えられています。ミンクの下痢を起こすウイルスとして良く知られていますが、スカンク、アライグマなども感受性を持っています。近年日本でも発症が報告されています。