小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2024.10.12更新

あ

mouseジャンガリアンハムスターのツメダニ症


ご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、
インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。
当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。
 


1
2歳2ケ月ののジャンガリアンハムスターが痂皮、鱗屑で来院しました。

1
痂皮、鱗屑の部分をセロハテープで採取すると、ツメダニが見られました。(×400)

ツメダニ症は当院ではウサギではよく見るますが、ハムスターではあまり見ません。
処置はウサギと同じ、ダニ駆虫剤を使用しました。


 

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2024.05.20更新

あ

mouseハムスター、生後4ケ月の軟便の症例


ご注意 

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軟便が2週間続いているそうです。(写真1)

 ハムスターの軟便は確定診断は下せないことが多く、腸重積ををおこすこともあり油断できない疾患です。若いハムスターは細菌性、寄生虫性が原因でおこることが多いです。老いたハムスターでは基礎疾患があっておきることが多いです。 

 当院では稟告、身体検査、検便から対称療法を中心に行っています。
特に下記の寄生虫を含めて、検便は新鮮便でないと判断しづらいです。古い便だと虫体が崩れて、判別不明なケースが多いためです。
 当院に訪れれる予定の方は新鮮な便を用意されるとこを薦めます。

 まず食事の食べすぎ、高脂肪食(主にヒマワリ)の過多を聞きます。また便をハムスターが潰して軟便と勘違いしている場合もありました。体重減少がおきないか注意してみています。

 今回の症例は4ケ月の雌、ジャンガリアンハムスターで、軟便が2週間続くことで来院しました。(写真1)


 

1
ジアルジア(簡易染色)(Giardia、spp)×400(写真2)

 新鮮便でジアルジアのシストが見られました。(写真2)
フラジール®を2種間処方しました。投与に合わせてハムスターの機材の熱湯消毒も指示しました。(ハムスターの機材が壊れない60度位の温度で) 


しかし2週間軟便続き再来院しました

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小型条虫(Hymenolepis nana)×1000(写真3)

 再び新鮮便を顕微鏡観察しました。ジアルジアは有意が減少が見られましたが 
小型条虫が見られました。(写真3)
ハムスターでは軟便の原因なります。駆虫剤は諸説ありますが10日に1回位が良いとされています。
駆虫剤に加えてこの寄生虫もハムスターの機材の熱湯消毒が必要です。
  小型条虫は円葉条虫目に属しますが、変節が脆くウリザネ条虫のように変節の排泄はまれです。変節が体内で壊れ虫卵で検出されるケースが多いです。(写真3)

 感染経路は3ルートももあるので完全駆虫は大変です。
そのルートは
①老塾変節が消化管内で壊れることで自家感染がおきます。
②排泄した虫卵の経口直接感染もあります。円葉条虫目で唯一中間宿主が不必要なルートを持ちます。
③汚染されたハムスターの糞を中間宿主のゴキブリ、ゴミムシダマリ、ノミ、昆虫類が摂取して体内で育ち、その後再びハムスターにそれらが捕食され感染が成立します。ヒトにもハムスター同様、終宿主として感染します。
以上の理由で完全駆虫は大変です。 


 

1
ネズミ大腸蟯虫(Aspiculuris tetraptera)×1000(写真4)
虫卵(大きさ83-93×38-43mm)は紡錘形で左右対称です。

 ネズミ大腸蟯虫も見られました。
ハムスターに軟便をおこすことは少ないと考えられています。

プレパテント・ピリオド(約24日)を考慮して週1回間隔の駆虫が薦められますが
生活史がこの寄生虫も複雑で完全駆虫は難しいこともあります。

 トイレと寝床がケージ内にあることが多いハムスターは再度虫卵が経口的に入る可能性が高く
食糞による虫卵の再感染、また逆行感染もあります。
駆虫剤に加えて、この寄生虫もハムスターの機材の熱湯消毒が必要です。


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この症例の便、グラム染色 ×1000(写真5)

  幼ハムスターの下痢では寄生虫疾患の他にサルモネラ症、ティザー病、ウエットテイル/増殖性回腸炎など細菌性疾患でもおこります。しかしこれらの臨床的な鑑別診断は不可能です。


1
プロヘンンダー・スポット®週1で4回使用後の便(写真6)

 
 この症例は小型条虫、ネズミ大腸蟯虫に駆虫が期待できるでプロヘンンダー・スポット®を皮膚に垂らし、週1で4回使用しました。他に止瀉剤、抗生剤も併用しました。
 プロヘンンダー・スポット®の使用で糞便中に寄生虫はなくなりましたが、軟便はときどき繰り返しています。





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投稿者: オダガワ動物病院

2024.05.12更新

あ

mouseハムスターの頚部の『しこり』


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1歳のハムスターです。
右頚部に『しこり』を発見して来院されました。

 

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細胞診すると大量の膿が吸引されました。

 
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簡易染色像

簡易染色すると好中球が多くみられました。また別におこなったグラム染色ではグラム陽性の球菌が多くみられました。

以上よりバイトリル®を処方して経過をみています。

ハムスターの化膿はしこりを形成して抗菌剤で治りにくいことが特徴です。


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投稿者: オダガワ動物病院

2024.03.13更新

あ

mouseハムスター副鼻腔炎、涙管炎が疑われた症例


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2歳のジュンガリアンハムスターです。
眼の周りから涙管にそって脱毛が見られ発赤してました。
自宅では眼を閉じていることが多いそうです。
フルオル検査では異常はありませんでした。

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拡大鏡でみると涙液は眼がしらに多く見られました。
涙液の細胞診では好中球が多くみられました。

ハムスターに点眼は無理と判断して経口で抗生剤を処方しました。

その後来院なく予後は不明です。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2024.03.13更新

あ

mouseハムスター下眼瞼のできもの


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2歳のジュンガリアンハムスターです。下眼瞼に『ものもらい』ができて来院しました。
自宅では眼を閉じていることが多いそうです。
フルオル検査では異常はありませんでした。
ハムスターに点眼は無理と判断して1種間経口で抗生剤を処方しました。


 1週間後の来院

下眼瞼の『ものもらい』はそのままでしたが、眼を閉じていることはだいぶ解消されました。

2歳という年齢を考え今後必要に応じて経口の抗生剤を使用することにしました。
 


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投稿者: オダガワ動物病院

2024.02.12更新

 

あ

 mousechickハムスターと小桜インコのイエダニ(学名: Ornithonyssus bacoti )感染


 ご注意 

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  1歳ハムスターの小屋を2種間ぶりに掃除をしたら、沢山のダニがでてきて来院したケースです。来る前、歯ブラシでおとしてからきたので、写真では黒い虫は一点見られるだけですが、相当数が感染していたそうです。
 このオーナーは3日前に小桜インコにダニらしきものが感染したため来院しました。当院では小桜インコからダニらしきものは発見されず、経過観察にしていました。
 オーナーは激しい痒みを訴えていました。

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 ハムスターの小屋には赤矢印のようなダニが沢山見られました。

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 少し力が入るとすぐに崩壊して、血液が見られます。

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 大量に感染していたためハムスターの小屋からダニの採取は簡単にできました。

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顕微鏡所見(×400倍)。イエダニ(学名: Ornithonyssus bacoti )が見られました。

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オーナーさんもダニに刺され(赤矢印)激しい痒みを訴えていました。

 イエダニはネズミに感染するダニで、ネズミに近いハムスターへの感染は深刻です。またヒトにも頻繁に被害を与えることが報告されています。このオーナーは小桜インコにも感染が見られたと推定されます。

当院ではウサギに感染した症例も見たこともあります。

 治療は歯ブラシで皮膚に付着したイエダニを採ってもらいました。また使用している小屋、物などをまめに熱湯消毒してもらいました。

ハムスターにはレボリューション®を皮膚にたらしました。(イエダニへの効果は不明)

以上の処置を行なったところ2週間後、ハムスターのイエダニ感染はなくなり、オーナーの痒みもなくなりました。

なお、このオーナーはイヌも飼育しており、地元の掛かりつけ獣医師からフィプロニール製剤を処方され、月1回、皮膚に滴下しているそうです。

フィプロニール製剤はイヌ、ネコには良い薬剤ですが、ウサギ、ハムスター、モルモットなどには禁忌です。

間違えても使用しないよう伝えました。


 【関連記事】

■ chick鳥類のシラミ
dog 犬疥癬はヒトに接触感染します。
dogボーダーコリーの疥癬症
rabbitイエダニ(学名: Ornithonyssus bacoti )感染のウサギ
rabbitフィプロニール(Fipronil)はウサギ始めエキゾチック動物には禁忌です。




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投稿者: オダガワ動物病院

2023.09.08更新

 

あ mouseハムスターのアレルギー 


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痒みを主訴に来院した1.5歳のハムスターです。

ニキビダニ陰性、細菌検査、真菌陰性でステロイドを投与したところ痒みがよくなりました。
ステロイドを減量していき、辞めました再発したため来院しました。

今回もニキビダニ陰性、細菌検査、真菌陰性でステロイドを処方しました。
よくなったら3-4日に1回ステロイドを飲まして維持してゆく必要がある旨を伝えました。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2023.07.26更新

 

あ chickハムスター、下唇の『赤いできもの』


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昨日、約1歳のジャンガリアンハムスターの下唇に『赤いできもの』が見えることで来院しました。(黒矢印)
拡大鏡で見ると、サクランボ様のものが下唇に付着していました。

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『赤いできもの』はハムスターが治療に協力的だったので、無麻酔でヒト眼科用のハサミで切除しました。
切除したものは病理検査をお願いしました。
なお無麻酔の切除はすべてのハムスターにできる訳ではありません。

 

病理の結果
切除された左下唇腫瘤は明らかな腫瘍性変化はなく、マクロファージ、多核巨細胞、好中球が観察され化膿性肉芽腫炎症と診断されました。今後は良好な経過をとる場合が多いそうですが、病変のマージンは不明瞭なため注意が必要とのことです。


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2023.01.18更新

 

あ mouseハムスターの皮膚膿瘍


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あ
(写真1)

1歳3ケ月の雄のゴールデンハムスターの右腹部に『しこり』が見つかり来院しました。筋層との癒着はなく元気、食欲には問題ありません。

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(写真2)

『しこり』を細胞診しました。(写真2)好中球(白血球の一種)が主体で、膿瘍と診断しました。

ハムスターは皮膚に膿がたまることがあります。特徴として抗生剤で治りにくいことで、手術によって摘出が必要なこともあります。

本日は初診なため抗生剤の投与で経過を追うことにしました。 


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.10.13更新

 

あ mouseハムスターの腰部、赤い『しこり』


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 あ

2.5歳のゴールデンハムスターが腰のあたりを気にすることで来院しました。
診療すると『赤いしこり』があり、この『しこり』が自壊して舐めていたみたいです。

あ
(写真2)

針で『赤いしこり』を吸引すると約1mlの血液がとれました。(写真2)

あ
(写真3)

採れた血液を顕微鏡で診ましたが細胞診では腫瘍性変化は診られませんでした。(写真3)針で吸引する細胞診では診断の限界はあります。

触診では『しこり』が触れられ、総合的に判断して悪性か良生はまでは不明ですが、皮膚腫瘍を疑った症例です。これ以上は手術して摘出しないことにはわかりません。

年齢が2.5歳と高齢なことより手術はやめて、抗腫瘍性サプリメントで様子をみることにしました。


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投稿者: オダガワ動物病院

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