小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.04.30更新

オダガワ

rabbitウサギの爪の出血




 爪1

 rabbitウサギの爪は長くなる傾向があります。
この症例はオーナー不在時に、爪を引っ掛けけておきたケースです。
オーナーさんは爪から血が出たり、付着していると、ビックリする傾向がありますが、重度な血液病がない限り血はとまります。とくに心配は要りません。この症例はウサギの皮膚についた血液をとり治療は終了しました。

 これと同様なケースは爪きり時の深爪でもありますが15分ぐらいで血は止まることが殆どです。まちがえても一部の飼育本に記載されている、「線香」「マッチ棒の擦った跡」は使用禁忌です。火傷をなって動物病院に来院します。
 もしすぐに血を止めたいなら、「クイックストップ」を常備をお勧めします。

 自宅で爪を切るのはウサギのハンドリングが必要です。うまくハンドリングできず骨折をさせてしまって来院したケースや、中には爪ではなく、指を切って来院したケースもありました。
 ウサギの爪の切り方がよくわからな方は、飼育本ではなく、ウサギのことに詳しい動物病院に指導をしていただいてからおこなうことがよいとおもいます。


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.29更新

オダガワ

rabbitウサギの雌雄鑑別法
(生後2ケ月令のケース)


ウサギを仰向けにして肛門部をみます。

仔ウサギの雄
rabbit雌は肛門・生殖口の部分がコロンです。

仔ウサギの雌rabbit雌は肛門・生殖口の部分を診るとスリット状です。



rabbitウサギの強制給餌
rabbitウサギの食事
rabbit肛門に糞のついたウサギ
rabbit友人にウサギを預けたたら腰椎骨折を起こしたケース
tiger仔猫の雄雌の鑑別



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【break time】

 
flower2

 

 


投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.28更新

お
        rabbitウサギのエンセファリトゾーン
                                                (Encephalitozone Cunicrli)
 

ウサギのエンセファリトゾーン斜頚を主訴によく診られる疾患です。この疾患は特に全容が解明されている訳ではなく、獣医師により、診断基準は様々です。この項目は本院の治療経験 ・文献をもとに私感を述べます。

 
Encephalitozoneミクロスポーシアに属します。細胞内寄生原虫でミトコンドリアと中心体を欠き、細菌とカビの中間に入る生命体で、Encephalitozone Cunicrli(感染部位・脳腎、感染動物・広範囲動物)、Encephalitozone hellem(感染部位・角膜、感染動物・鳥)、Encephalitozone intestinalos(感染動物・犬)、Encephalitozone bienus(感染動物・豚)など約100種ぐらいあります。
 
今回のテーマのEncephalitozone Cunicrliは伝染病表示でレべル2に入り、別名「微胞子虫」とも呼ばれ、以前は「寄生虫」に分類されましたが現在はゲノムの解析も進み「真菌」に分類されます。広範囲動物に感染能力はありますが、小動物臨床では、うさぎを中心に1990年ごろより感染が診られる疾患です。実験動物のうさぎより感染したとされていますが、正式な感染経路は不明です。Encephalitozone Cunicrliは
 
人での感染報告はありませんが、HIVの人は感染する可能性もあるとされています。

 うさぎのエンセファリトゾーン(Encephalitozone Cunicrli)疑いのうさぎは、
斜頚症状の場合、本院の経験で約70%は治りますが、奥の深い疾患です。
 
 
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うさぎのEncephalitozone Cunicrliライフサイクル
感染したうさぎが胞子を尿中に排泄します。別のうさぎが感染うさぎの尿に感染したフードや水の摂取する「経口感染(経気道感染もあり)」します。体内では、白血球の単球に感染して血液を流れ標的臓器の脳。腎臓 水晶体に運ばれ、マクロファージに変化する。末梢でマクロファージが崩壊して胞子をだします。感染後①臨床症状を出す。②不顕性感染、③ストレスを受けたら発症にわかれます。統計上は②が多いとされています。臨床症状を出すうさぎはエンセファリトゾーン感染より、その部位における肉芽腫性の炎症反応で悪くなるとされています。

 臨床症状は炎症を生じた部分に依存します。斜頚(小脳症状はなので疑問な意見もある。)・白内障・後肢の不全麻痺・完全麻痺、尿失禁・腎不全・てんかんをおこすとされています。
また毛玉症などすべての疾患に関係していると主張する方もいます。
 E.cuniculiの病原体の同定は不可能です、剖検でも不明です。病理では過去の非特異的炎症からE.cuniculiを推察しているとされています。

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●うさぎのエンセファリトゾーン(Encephalitozone Cunicrli)の疑われる症状

斜頚

白内障

後肢の完全麻痺

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うさぎのエンセファリトゾーン(Encephalitozone Cunicrli)の診断
うさぎの斜頚の原因には①末梢性と②中枢性があります。

①末梢性 内耳・中耳疾患
 エンセファリトゾーンは中耳に感染はしません。斜頚は末梢性の場合は内耳・中耳を経由している第8脳神経の異常でおきると考察されています。


②中枢性
 中枢神経が原因で、斜頚を起こす場合は、病変部は小脳にあります。小脳異常なら、振戦・不全麻痺・PCの欠損がみられるはずです。うさぎの斜頚にはこのような小脳中枢性の症状はありません。
 
エンセファリトゾーンはおもに大脳に感染することされています。もしうさぎの大脳にエンセファリトゾーンが感染したなら活動低下、精神の異常、振戦、 不全麻痺があります。また神経学的に大脳疾患では斜頚はみられないことです。エンセファリトゾーン大脳には時間的に少ししかいないので病原体の検出は不可能です。
 しかし
エンセファリトゾーンを疑う疾患をみていると、横転などがみられ中枢性の疾患を疑う場合も多くあります。剖検では延髄よりエンセファリトゾーンを推測する病変が検出されています。

●ではどうする
 うさぎのエンセファリトゾーンは斜頚だけでなく、その他、振戦など中枢神経系症状、腎疾患のある場合により厳密に神経検査をおこないます。

臨床症状         中枢性       末梢性

 バランスの欠如  ある        ある
 斜頚  ある        ある
 横転  ある        なし
垂直眼振   ある        なし
 精神状態  たぶん抑制    たぶん抑制なし
 企図振戦  可能性ある    なし




 




 末梢性・中枢性は身体検査で判断が可能な場合もあり、「末梢性は予後よい。」「中枢性は予後悪い」とされています。
 そのほか本院では頭部レントゲン検査で鼓室胞の状態の把握。
エンセファリトゾーンIgG抗体を測定してエンセファリトゾーン症の診断をおこなっています。
 

 正確にはCT・MRI検査により、中耳・内耳を除外しなければなりませんが、料金などの面もあり、現実性が低い検査になっています。エンセファリトゾーンの診断は本当に難しのが現状で、判断がつきにくい症例は、メロキシカムのような非ステロイドを投与して様子をみる方法も提案されています。

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 抗体価の測定 IgG抗体の解釈
 IgG抗体は過去に病気にかかった証明で今を反映する検査ではありません。
●抗体価 IgG抗体陽性
 IgG抗体は感染3-4週に上昇して9週でピークになります。
IgG抗体は現在の病気の存在より、過去の暴露を示唆します。しかし「E.cuniculiの臨床症状あり、抗体価陽性なら」 E.cuniculiと仮診断しても良いという意見も多くあります。
●抗体価 IgG陰性なら否定も
 しかし
IgG抗体は感染3-4週で上昇するので、4週間後には再測定をすすめています。(ペア血清)

●抗体価IgG抗体の解釈はさまざまです
陰性が陽性で症状に変化。→エンセファリトゾーン不顕性感染型
陽性が高くなり臨床症状ある→エンセファリトゾーン臨床症状型
抗体価かわらない→エンセファリトゾーンと別の疾患を疑う。
抗体価陰性。>40以下パスツレラを疑う

など獣医師により様々。抗体価の倍率は関係ない話も

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E.cuniculi、IgG抗体の全国調査
  北海道、沖縄まで全337羽のうち約62%位が陽性でした。単独飼育の175羽のうち42%位が、複数飼育では162羽中62%位が陽性でした。

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IgG抗体単独飼育の飼育状況と病気
 
無症状74羽中22%位、神経症状あり75羽中78%、その他疾患26例中40%が陽性でした。
無症状121羽中70%。神経症状は30羽中88%、その他疾患11例中30%が陽性でした。

IgG抗体複数飼育の飼育状況と病気

  新規購入兎(7例陰性、2例陽性)従来うさぎ(17例陽性、2例擬陽性、2例陰性)新規の場合は陰性高い。複数飼育の場合、無症状でも不顕性感染がおおく、発症時の胞子排泄により、感染の拡大がある。隔離してかうことが重要であるかもしれない。

IgG抗体30羽飼育している方の結果

IgG抗体新規購入兎(7例陰性、2例陽性)従来うさぎ(17例陽性、2例擬陽性、2例陰性)新規の場合は陰性高いです。しかしその後新規購入兎の陰性も多く陽性に転回しました。複数飼育の場合無症状でも不顕性感染がおおく、発症時の胞子排泄により、感染の拡大があり、隔離して飼うことが重要と推察されます。尚、胞子は水環境に弱く、塩素で不活化します。

E.cuniculi
IgG抗体は東京のモノリスにて測定可能です。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.27更新

あ
ウサギの前歯(門歯)の過長

 
うさぎの前歯の過長  
 多摩区東生田からの症例です。うさぎの前歯は、人や犬猫と異なり、一生伸びます。前歯は餌をたべる時、すれるので、一生伸びる歯でなければなりません。
 前歯の歯並びが悪いと、歯はのび続けます。(うさぎで1ヶ月、4mm)
 前歯が伸びつ続けると、下の歯は上顎を、上の歯は下顎をさして、うさぎは大変なことになります。そこで前歯を定期的に切除することが必要になります。
 
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別の症例①
 

別の症例②
 
 うさぎの門歯の切除は可能ならマイクロモーターが最適な切除の方法のひとつです。
 
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 また音に敏感なうさぎはうさぎ用ニッパで切除しています。
間違えても、大工道具のニッパで切除しないように注意して下さい。かえって前歯をいためます。

 

■来院時
 うさぎの門歯(前歯)の過長で地元川崎市多摩区南生田から来院しました。
いつも月1回は見えるかたです。前歯(門歯)の上下があいません。
このように前歯が横になっているときは奥歯にも異常がある場合が多いです。
 
■処置後
ウサギ用のニッパでトリミングしました。
本院では前歯はマイクロモーターにて切除してますが、このウサギは音に敏感なためウサギ用のニッパを使用しました。

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.27更新

オダガワ
rabbitウサギの臼歯の過長
 


 

臼歯1 
 2才のネザーランドドアーフが1ヶ月も食べが少ない理由で来院しました。
 最近のウサギの流行でネザーランド・ドアーフは下顎が突出して、上額短いウサギが多いみたです。
 その関係か臼歯の疾患は多くなっています。
 ウサギは下顎を亜脱臼させて食事します。
その関係で、片方のみ臼歯が過長になっても、食事できる場合もあります。
 諸説ありますがウサギの歯は1ヶ月で4mm伸びるので、この症例は相当長い期間にわたって過長があると推察されます。


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■本症例 
 2才のネザーランドドアーフです。
身体検査は異常ありませんでした。また麻酔前検査の血液・生化学の検査も正常でした。

臼歯3
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■処置
 イソフルレンで麻酔をしました。舌に潰瘍があります。
 上記しましたが、ウサギの歯は1ヶ月で4mm伸びるので、この症例は相当長い期間にわたって過長があると推察されます。
 ウサギ用の歯切り夾みで過長部分を切除して、マイクロモーターで歯をトリミングしました。

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■食事

 ウサギの歯の咬合を考え、食事は牧草を多くおげるように指示しました。


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.27更新

orabbitうさぎの門歯(前歯) 


■来院時

あいつも月1回は見える3歳の雄ウサギです。下顎の門歯が過長しています。

あ上顎の門歯は右横に過長しています。

■処置
前歯はマイクロモーターにて切除が最適ですが、このウサギは門歯が奥に過長していて、
また音に敏感なためウサギ用のニッパを使用しました。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.27更新

orabbit仔うさぎの下痢  


  仔うさぎは生後3週間は母乳のミルクオイルクロットが病原微生物を防ぎます。
3週齢で離乳して盲腸の微生物叢が安定するま生後3ヶ月位はウサギにとって細菌性腸炎をおこしやすい時期です。
この時期は微生物叢が安定するために胃のpHは乳児期の5.0-6.5から正常pHの1.0-2.0に変わる時期です。
発酵性の高い炭水化物食、アルカリ環境を誘起する低繊維食(揮発性脂肪酸産生の減少、結腸の運動性パターンの変化)の減少や高蛋白食(アンモニアへの分解)、抗生剤の不用な投与、ストレス(結腸紡錘へのアドレナリン作用によって腸の運動弱まる。)などがおこると離乳にた仔ウサギに水溶性下痢がおこり死亡する場合があります。

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■3ヶ月のロップ・イヤーの症例

う

昨日から軟便が止まりません。

う

糞便検査ではright arrowコクシジウムは陰性で、1日に数え切れないほどの軟便をします。 

ぐ
 グラム染色では常在する細菌、酵母様真菌がみられますが。他に病原性の真菌が多くみられました。このような下痢の場合脱水を伴い2-3日で死亡してしまうケースが殆どで、この症例も下痢止めを投与しましたが翌日なくなりました。

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■5ヶ月のウサギのの症例

う

お

本症例は5ヶ月のうさぎ雌です。昨日から軟便が止まりません。食欲はまだあります。right arrow糞便検査では症例1同様right arrowコクシジウムは陰性で、1日に数え切れないほどの軟便をします。そこで当院では特殊な整腸剤を処方しました。

■その後
この症例は予想に反して3日後には回復しました。この時期の下痢は殆ど死亡していたので良かったです。食欲があれば十分に回復は見込めるみたいです。


direうさぎの消火器病
rabbitright arrowウサギの蟯虫
rabbitright arrowウサギのコクシジウム
rabbitright arrowウサギの消化管寄生虫
rabbitright arrowウサギの雄雌の鑑別



 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.27更新

あrabbitウサギの消化管寄生虫


 本院の診療でみられたウサギの消化管寄生虫を説明いたします。


■ウサギの腸のコクシジウム(Coccidia

あ

 コクシジウムはアイメリアとイソスポラに分かれます。うさぎはコクシジウム感染が多い動物ですが最近は減少傾向になっているように感じます。コクシジウム類は動物の消化管などの細胞内に寄生する原虫類です。
 うさぎはアイメリア(Eimeria,sp)の感染になります。うさぎのアイメリアは12種以上の属が同定されています。アイメリアは肝臓と腸に感染します。肝臓の感染は動物病院では確定診断はできません。(肝コクシジウムEimeria,Stiedai

 腸に感染するコクシジウムは種によって異なります。(腸コクシジウム Eimeria,Perforans・Eimeria,Magna・Eimeria,Media・Eimeria,Irresidueなど)
 しかし顕微鏡所見では「種」までの同定はできないので、コクシジウム虫卵を発見したら駆除します。子うさぎではコクシジウムで下痢が始まってからでは、薬剤投与しても体力がもたず、死亡するケースが多いです。

 診断は検顕微鏡検査(直接検便・ショ糖浮遊法など)でオーシスト (oocyst)の発見でできます。 コクシジウム卵の検便での検出率は方法、日時で虫卵の排泄が変わる場合もあり70%前後とされています。この症例は購入先のペットショップの専属獣医師は陰性とのとこでしたが、本院ではコクシジウム卵が検出された例です。そのため検便は可能なら2-3回行うことをお勧めします。以上、複数回の検便などの併用で、コクシジウムの診断はある程度可能ですが100%の診断は存在しないので、下痢が続く場合は必要に応じてトライアル治療もおこなっています。
 
  治療にはサルファ剤を使用します。尿がアルカリ性のうさぎではサルファ剤は殆ど副作用のない薬剤です。サルファ剤は直接コクシジウムに作用する特異的駆虫剤ではありませんが 、、真核動物であるコクシジウムの染色体への浸透がよい薬剤です。コクシジウムの無性生殖生活環の最後、無性生殖の二期のtrophozoiteからschizontへの発育段階を遮断し、抗体産生を待ちます。駆虫にはサルファ剤が必要ですが1週間位たたないと効果は表れません。また希にサルファ剤に抵抗性が疑われるうさぎの診療をしたこともあります。種の相違のよる治療法の変更はありません。

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■うさぎの蟯虫 (Passalurus ambiguus
 rabbitright arrow蟯虫(Passalurus ambiguusは肉眼で確認できる5ミリ位の寄生虫です。便の中に「シラス」のようにみえます。検便をすると虫卵が検出される場合もあります。犬猫の回虫の方法で駆虫は可能ですが、生活史が複雑なので駆虫しても、時間がたってまたでてくることはあります。 この寄生虫は一見、気持ち悪いですが、うさぎと共存しているとされており、うさぎには被害がないことが殆どです。

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■ジアルジア (Girdia duodenalis) 
 まれにうさぎの健康状態が悪いと、ジアルジア(Girdia duodenalis)が診られます。
 ジアルジアは約7~13×5~10μmで上記したコクシジウムの数千分の一の大きさで、顕微鏡検査で偶発的に発見されます。

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■酵母様真菌(Cyniclomyces guttulatulus

あ

消化管寄生虫ではありませんが、ウサギの便の特徴は、酵母様真菌Cyniclomyces guttulatulus)正常で検出される点です。ウサギでは消化管の常在菌です。

 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.26更新

あrabbitウサギの眼科関係疾患


■ウサギの眼  
 涙腺は瞬膜腺と涙腺の他に副涙腺があります。
これらはハーダー腺(皮脂腺)で脂肪を分泌しています。
そのため
①涙は白い場合もあります。
②ウサギ゙の瞬目は1時間に10-12回で眼表面が潤います。(参考・犬は1時間に360回)

 シルマーテアーテスト(涙の量)は犬猫は17-25mm/分ですが、ウサギは5-10mm/分と量は多くありません。(参考ヒトは5-10mm/5分)解剖学的に眼は横に出ているので、ぶつけるなどが原因で眼疾患が多いことも事実です。

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■ウサギの白内障 
 a

 相模原市から来院したウサギです。最近はうさぎも10歳位まで生きるウサギも多くなり白内障も診ることも多くなりました。しかし白内障は良い治療が開発された訳ではありません。これら白内障の症例は水晶体性ブドウ膜炎をおこさないように経過観察しています。痛がるようなら、早い段階で、抗炎症剤の投与を考えています。しかし病状が進行する場合もあり獣医師の立場だと頭の痛い疾患です。

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■ウサギの角膜潰瘍 
あ

 川崎市高津区からの来院です。この症例は2才のネザーランドドアーフが2日前より、急に涙が多く、目が赤くなったので受診しました。緑の部分が角膜潰瘍部位です。

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■角膜閉塞症候群 
あ ウサギの角膜閉塞症候群は別名、偽翼状片・結膜過長症などと呼ばれています。
(呼び名は獣医学で統一されている訳ではありません。)
結膜が過長して角膜を覆うウサギのみの疾患です。これまで調べた範囲では腫瘍性の変化はありません。

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■ウサギの前房蓄膿 

あ  地元川崎市多摩区からの来院です。ウサギの前房蓄膿は目の前房部分に膿瘍を形成する疾患です。重傷な角膜炎や前ブドウ膜炎に伴い、血液房水関門の破壊にり、好中球が前房に遊走した状態をさします。

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■うさぎの涙嚢炎 
あウサギの切歯・小臼歯の根尖の過長が眼科疾患を引きおこします。

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■ウサギの瞬膜(第三眼瞼)の突出 

前縦隔1

前縦隔2  川崎市宮前区からの来院です。1ヶ月位前から、左右の瞬膜が突出することが気になり受診しました。オーナーさんは眼の病気と思って来院しました。
 瞬膜がでている症例はウサギで責任病変が見つかりにくいことも多くありますが本院では70%位は胸部疾患(心臓病・胸部腫瘍)であることが多いです。この疾患も精査したところ眼の病気ではなく、前縦隔の腫瘍と診断した疾患です。

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■ウサギの緑内障 
あ

 東京都世田谷区からの来院です。写真だとみずらいですが、左眼が大きくなったことで受診しました。上胸膜の血管の怒張が診られ、エコー検査で病眼の左眼は正常の右眼の約1.4倍もあり牛眼状態で来院しました。左眼の眼圧は73mmHg(正常10-25mmHg)ありました。緑内障の点眼を処方しましたが、ここまで病状が進行すると回復は厳しいです。

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■眼窩下洞炎
a
 眼の下の眼窩下洞炎に臼歯の根尖から化膿がおきて眼が飛び出た状態です。

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 direウサギの病気
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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.25更新

おrabbitウサギの結膜過長症


a

a


 1歳の雌ウサギです。この疾患はウサギ独特の眼の疾患です。眼球の結膜が眼の回りを覆ってしまう疾患です。原因不明です。
酷い個体になると眼全体を覆うこともあり、視力障害をおこします。

処置は外科的に眼の回りの結膜を切除しますが、また増殖することがあります。

本院では免疫抑制剤を点眼してから、この外科的処置をしています。ここ2例は再発はありませんが、他院のデーターでは、その方法でも再発が診られたこともあるそうです。

また3回手術をおこなうと再発しないことを経験している獣医師もいます。

この症例は今後様子をみて判断する必要がありますが、眼全体を覆う場合は手術の対称になります。しかし100%完治の方法がないのが悩むところです。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

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