小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2022.01.22更新

あ rabbitウサギの精巣腫瘍


 ウサギの精巣腫瘍は5歳位のウサギからときどき見られ、精巣の片方また両方が大きく腫れます。  
腫瘍の種類として、精上皮腫(セミノーマ)、間細胞腫(ライディッヒ細胞腫)、セルトリ細胞腫の3つがあります。


 あ(写真1)

 この症例は7歳以上(途中から飼育したため年齢不詳)で、右の精巣がここひと月でおおきくなり(写真1)、精巣を床に擦って歩くことで来院しました。
オーナーは切除手術希望ですが高齢のため麻酔で死亡するリスクはあります。
最初に細胞診をおこないました。これですべてわかる訳ではありませんが、悪性、良生を含めて治療の方向性を専門家に聞きてみました。


あ(写真2)

 細胞診(写真2)では血液成分が豊富で、細胞形態から間細胞腫(ライディッヒ細胞腫)が疑われました。
ウサギの精巣腫瘍3つの中では一番多く見られ、良生の場合が殆どで転移は少ないとされています。男性ホルモン(アンドロジェン)を分泌する細胞でです。
しかしこの症例のように精巣を床に擦って歩くと精巣の自壊も心配です。自壊が進むとそこからばい菌が入り化膿することもあります。

 手術にすすむなら血液・生化学検査、レントゲンなど追加検査も必要になりますが、年齢のこともあり手術するしないは難しい判断になります。




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投稿者: オダガワ動物病院

2021.11.26更新

あ rabbitウサギの眼に白いもの


 

あ
(写真1)7歳のネザーランドドワーフです。
ウサギの眼に白いものがあることで来院しました。(矢印)

あ
(写真2)白い涙の細胞診 好中球多数診られました。
分かりやすく言えば『膿』です。

眼科検査では
STT-1 10mm
フルオル試験 陰性で傷はないが涙管の部分の涙は染まる。
白い涙の細胞診 好中球多数診られる。(写真2)
涙管洗浄を試みましたが、結膜の炎症ひどく涙管は発見されませんでした。


以上の見解から、臼歯による涙管の圧迫による涙管炎(膿)と診断しました。
なぜか4日前に受診した動物病院ではステロイド点眼が処方されてましたので
中止するよう指示しました。
当院では抗生剤とヒアレインの点眼と経口の抗生剤で
経過を診てもらうことにしました。

ウサギの膿はイヌネコと異なりチーズ様になります。
また治りが悪いことが特徴です。


 

あ

別の症例です、このような場合もあります。 




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投稿者: オダガワ動物病院

2021.11.16更新

あ rabbitウサギとチョコレート 


あ

ウサギが食べたチョコボールと正常の大きさのチョコボール(写真1)

  1歳のウサギがケージ近くにおいといた、チョコボールを半分食べたことで来院しました。(写真1)

ウサギは元気で身体検査でも異常はありませんでした。

イヌではチョコレートに含まれるテオブロミンが中毒を起こすことが有名です。

嘔吐、下痢、興奮、頻脈、痙攣、不整脈などの症状が見られ多くの量を食べると命を落とすこともあります。


ウサギでも同様のことがおこると考えられています。

テオブロミンのイヌでの致死量を調べるとおよそ100〜200mg/kgなどの記載がありますが個体差は激しいみたいです。

このチョコボールのメーカーに問合わせたところ1粒に6mgのテオブロミンが含まれているそうです。

約半分食べたので推定3mgのテオブロミンを食べたことになります。テオブロミンのウサギでの致死量はわかりませんでしたが、イヌの致死量から推定して少量でした。

テオブロミンの中和剤はありません。またウサギは殆ど嘔吐できないので吐かせる薬剤の投与も薦められません。

この症例はメトクロプラミド、活性炭の投与で経過を診ました。その後連絡ないのでよくなったと推定しています。

まずはウサギの行動範囲にこのようなものを置かないことが賢明です。

 




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投稿者: オダガワ動物病院

2020.08.11更新

あ rabbit8歳のウサギのくしゃみ


あ

 8歳の雄ウサギがくしゃみが止まらず来院しました。
他院で抗生剤を経口投与、点眼されてましたが、治らず当院に来院しました。
このウサギはアグレッシブで自宅では点鼻はできません。目と鼻はつながっているので、点眼で点鼻の代用投与をしていたそうです。

 当院では左右鼻の細胞診では変性好中球が診られましたが、細菌は発見さられませんでした。培養、感受性テストも検討しましたが、ウサギは抗生剤の使用が限られる動物なため、これまで使用したと推察した薬剤の使用はやめました。点鼻投与はオーナー、ウサギ両方にストレスがかかるので中止してみました。
 以上の見解からウサギに使用可能なニューキノロン系抗生剤の上位薬品を経口投与しました。すると1週間後、くしゃみの数はだいぶへり改善が診られました。

 なおこの症例には効果ありましたが、この治療ですべての高齢ウサギのくしゃみ疾患が治るわけではありません。よく主治医と相談して治療は進めてください。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.05.10更新

あ rabbit壁紙を齧ってウサギの毛玉症


あ

あ

 ウサギは身近にあるものを齧る習性があり、また嘔吐が殆どできません。
壁紙を齧ってウサギの胃の中が壁紙だらけ(赤矢印)になり、“毛玉症”になり食欲不振を呈して来院しました。
当院ではメトクロプラミド(Metoclopramide)、モサプリド(Mosapride)、シプロヘプタジン(Cyproheptadin)、ラキサトーン®などの投与で対応しています。
小さい異物は回復しますが、大さい異物は手術になる場合もあります。当院ではウサギはストレスに弱いので、内科療法を中心におこなっています。
 

 異物を誤食したウサギの症例は、これまで、夜寝る際にラビットハウスにかけてたバスタオル、自宅のカーテン、絨毯のケバケバなどを食べておきています。またオーナーの常備薬を誤食したケース、自宅のコンセントを齧って感電もありました。
ウサギの行動範囲にこれらのものをおかないよう注意して、ウサギの習性を熟知して飼育して下さい。

  


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.04.20更新

あ rabbitウサギ雌の膀胱結石、自然排泄例


 
あ
ウサギのレントゲンを撮影したところ、尿道に結石が診られました。
帰宅して、2時間後に排泄されました。

雌は尿道がひろく、運がよければ膀胱結石が自然排泄される場合もあります。
雄は尿道狭くこの可能性はありません。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.04.13更新

あrabbitペットシーツを食べたウサギ


あ

あ

 ウサギは回りのものをよく誤食します。
この症例はペットシーツ3×15cm位を食べて来院しました。
ウサギは嘔吐が殆どできません。そのため他の動物でおこなっている催吐剤の投与は薦められません。
このペットシーツは紙でできていたので、胃内で砕かれることが予想できたため、
胃腸の促進剤を投与しました。

 他に当院ではウサギの異物の誤食症例は絨毯の毛、カーテン、タオル、電気のコンセントなどがあります。
ウサギの回りにはそれらをおかないとこが大切です。
特に晩秋になって、寒いと思いラビットのハウスにバスタオルをかけて誤食されていることはよくあります。
ウサギは神奈川県付近の寒さなら大丈夫です。バスタオルなど使用しないことが大切です。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.04.13更新

あ rabbitウサギの軟部組織肉腫


 あ
8歳の雌のウサギです。右大腿部の内側に皮膚腫瘍があり来院しました。
ここ2-3ヶ月で大きくなったきたらしいです。細胞診では腫瘍の診断には至りませんでした。

あ
オーナーも手術を希望していました。高齢で麻酔は心配でしたが、血液、生化学検査に異常ないため、手術をしました。
写真は切除した腫瘍です。

あ
手術1週間後、順調に回復してました。

病理検査 軟部組織肉腫(悪性末梢神経腫瘍の疑い)
 マージンは確保され悪性度は低い腫瘍でしたが、これらの腫瘍はマージンは確保されても再発する可能性があるため、予後観察が必要とのことです。


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投稿者: オダガワ動物病院

2020.02.12更新

あ rabbitウサギの症候性てんかんについて


 てんかんは特発性てんかんと症候性てんかんにわけられます。
特発性てんかん(一次)は若い時期からおきるてんかんで遺伝性が示唆されています。
症候性てんかん(二次)は脳に何らかの障害や傷があることによっておこるてんかんで、ある程度の年齢になってからおきることが多いです。

 今回の症例は7歳の雄ウサギです。1年前より痙攣ががよくおきることで来院しました。
まず頭部以外の痙攣疾患があるかどうかを調べなければなりません。
そのため後日痙攣直後に来院してもらい採血しました。

血液・生化学検査
・白血球5100/ul(正常値3100-9900)・PCV35%(正常値30-44)
・トータルプロテイン6.2g/ml(正常値4.9-6.9)・AST42IU/L(正常値9-36)
・ALT42IU/L(正常値12-72)・ALP91IU/L(正常値71-230)・GGT2IU/L(正常値5-18)
・BUN18.6mg/dl(正常値9-36)・クレアチニン1.18mg/dl(正常値0.6-1.6)
・カルシウム12.5mg/dl(正常値12.5-14.5)・リン3.1mg/dl(正常値1.6-4.1)
・総コレステロール16mg/dl(正常値11-74)・中性脂肪16mg/dl(正常値48-205)
・血糖190mg/dl(正常値115-214)
・Na152mEq/L(140-149)・K152mEq/L(3.4-5.0)・Cl113mEq/L(98-118)

 血液・生化学検査から痙攣をおこす低血糖、低カルシウムはなく、肝臓、腎臓の機能も正常値の範囲でした。
MRIは高齢で麻酔が負担になるためおこないませんでした。
以上の見解から、今回の痙攣の初発が6歳なことも考慮して、症候性てんかんと診断しました。

 治療は最初、ゾニサミドを使用しましたが、てんかんは抑えらませんでした。次にフェノバルビタールの低用量、またフェノバルビタール低用量と臭化カリウムも使用しましたが同様の結果でした。臭化カリウムの使用では少しふらつきが診られました。

 現在はフェノバルビタールの高用量単独使用で、てんかんをコントロールしています。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.01.29更新

あ

 ウサギの雌は、高齢になると子宮、卵巣腫瘍になることが多く、事前に避妊手術を希望されるオーナーもいますが、避妊手術をすると、食欲不振になる個体が多くいます。
 そのため術後管理がしずらい、アグレッシブなウサギには薦めていません。

 当院では、適時に尿検査、触診、レントゲン検査をおこない、子宮、卵巣に異常がみられてから手術になるケースが多いです。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

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