小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2022.01.29更新

あ

rabbitウサギの皮膚疥癬疑い


 セカンドオピニオンの来院です。
6ケ月のウサギの四肢の皮膚病が治らないことで来院しました。
四肢の先を異常に痒がります。足の先には四肢とも痂皮、鱗屑が診られます。(写真1,2)
またウサギがやってきてから、家族が痒がるとのことでした。
耳介には病変はありませんでした。
皮膚スクレーピング検査をしようとしましたが、ウサギが協力的でなくうまくできません。
そこで過去の経験から疥癬を疑い、疥癬治療薬でトライアル治療しました。

あ
写真1、前肢

あ
写真2 後肢


 rabbit1週間後の来院

 予定では3週間後の来院になっていましたが、1週間後に再来院しました。
痒みも止まり、皮膚もよくなってきたそうです。(写真3、4)
オーナーさんの家族の痒みもこころなしかよくなったそうです。

 他に3羽ウサギを飼育しているので、その分の薬剤を処方しました。
疥癬の生活史を考慮して3-4週間間隔で2回は投薬するように指導しました。

あ
写真3、前肢

あ
写真4、後肢

  これまで何十羽かウサギの疥癬を診てますが、痒みがひどく、四肢。耳介に病変がでることが殆どでした。この症例はかゆみはありましたが、四肢のみ病変が診られました。
本来ならば、皮膚スクレーピング検査で疥癬を発見することが最良ですが、ナイーブなウサギは大暴れしますので事故の心配もあります。
そのため今回のようなトライアル治療も必要な場合もあります。

 bookリンク、他の動物の疥癬

dog犬疥癬はヒトに接触感染します。
tiger仔猫の疥癬
rabbitウサギの疥癬症
boarモルモツトの疥癬症
chickセキセイインコの疥癬症


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2022.01.26更新

あ chick急性の卵詰まり、死亡例


 

あ
緊急で小桜インコが来院しました。急に状態が悪化しました。

あ
腹部大きく触診で容易に卵詰まりをおこしていることはわかりました。

あ
卵は用手法で容易に摘出できました。

あ
その後、状態はよくならず、1時間後に死亡しました。  


  

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投稿者: オダガワ動物病院

2022.01.26更新

あ

boarモルモットのソアホック(足底皮膚炎)


あ
(写真)ソアホック(足底皮膚炎)


 ソアホック(足底皮膚炎)は悪化すると強い痛みやを引き起こします。
モルモットはこの疼痛に鋭く反応して消化管うっ滞をおこすこともあり侮れない疾患です。

 処置は床を柔らかくしたり、バンテージを巻いたり、痛み止め、抗生剤の使用などを組み合わせておこないます。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2022.01.25更新

あ tigerネコの肥満細胞腫(Mast cell tumor)


あ
(写真1)左腰背部の『しこり』
 9歳避妊ネコの左腰背部にコンマ1cm位の『しこり』ができました。


 

あ
(写真2)細胞診の顕微鏡写真
 細胞診を行い多数の肥満細胞が診られ肥満細胞腫と診断しました。
ネコの肥満細胞腫は4歳位から診られ9歳位が発生のピークになります。
この肥満細胞腫は顆粒が多く良性が予想されます。


 

あ
(写真3)手術前、毛を刈った後
 そこでプレドニゾロンを中心に治療しましたが『しこり』は小さくなりません。
肥満細胞腫は悪性の挙動を示すのは15%あり、もたもたしてたら悪性度を増す可能性もあり、今回手術に踏み切りました。


 

 

あ
(写真4)切除した『しこり』。
 これを病理組織診断しました。


 tiger病理組織診断(要約)

 切除されたマスは肥満細胞由来の腫瘍細胞が増殖しています。これらの肥満細胞は異型に乏しく、核分裂像もなく、細胞質には豊富な顆粒を含有するなど高度に分化しています。良性の挙動を示すと考えられます。

以上より総合的に判断して、切除のみで予後は良好と判断し治療をおえました。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2022.01.22更新

あ rabbitウサギの精巣腫瘍


 ウサギの精巣腫瘍は5歳位のウサギからときどき見られ、精巣の片方また両方が大きく腫れます。  
腫瘍の種類として、精上皮腫(セミノーマ)、間細胞腫(ライディッヒ細胞腫)、セルトリ細胞腫の3つがあります。


 あ
(写真1)

 この症例は7歳以上(途中から飼育したため年齢不詳)で、右の精巣がここひと月でおおきくなり(写真1)、精巣を床に擦って歩くことで来院しました。
オーナーは切除手術希望ですが高齢のため麻酔で死亡するリスクはあります。
最初に細胞診をおこないました。これですべてわかる訳ではありませんが、悪性、良生を含めて治療の方向性を専門家に聞きてみました。

 

あ
(写真2)

 細胞診(写真2)では血液成分が豊富で、細胞形態から間細胞腫(ライディッヒ細胞腫)が疑われました。
ウサギの精巣腫瘍3つの中では一番多く見られ、良性の場合が殆どで転移は少ないとされています。男性ホルモン(アンドロジェン)を分泌する細胞でです。
しかしこの症例のように精巣を床に擦って歩くと精巣の自壊も心配です。自壊が進むとそこからばい菌が入り化膿することもあります。

 手術にすすむなら血液・生化学検査、レントゲンなど追加検査も必要になりますが、年齢のこともあり手術するしないは難しい判断になります。


参考資料

正常なウサギの精巣はこんな様子です。

あ


 

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投稿者: オダガワ動物病院

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