脂肪肝症候群が疑われた小桜インコ(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2021.12.22更新
■脂肪肝症候群が疑われた小桜インコ
最近、元気がないことで来院しました。
最初は黄緑が主体の小桜インコでしたが、数カ月前より写真のように赤い毛が多くみられるようになってきました。
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2021.12.22更新
■脂肪肝症候群が疑われた小桜インコ
最近、元気がないことで来院しました。
最初は黄緑が主体の小桜インコでしたが、数カ月前より写真のように赤い毛が多くみられるようになってきました。
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2021.12.21更新
■モルモット、エンセファリトゾーンによる虹彩に膿疱の疑い
セカンドオピニオンで訪れた1.5歳のモルモットです。
眼を時計にたとえると、9時のあたりに白いものが診られます。
当院の眼科検査はダズル反応 正常、STT-1 3mm、フルオル検査 陰性、眼圧 4mmHg、細胞診 上皮のみ、炎症細胞なしで
スリットランプでよく診ると虹彩に膿疱のようなものが診られました。
ウサギのエンセファリトゾーンの眼で同様な所見が診られることがあります。
モルモットにもエンセファリトゾーンの感染報告はあることから、エンセファリトゾーンによる虹彩に膿疱の疑いと診断しました。
その後事情により前院で治療を継続していると聞いているため予後は不明です。
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2021.12.10更新
■芽胞菌によるポメラニアンの下痢
3歳の雄のイヌ(ポメラニアン)が下痢を主訴に来院しました。
5日前ペットを預けてから下痢をおこしているそうです。
下痢の数は1日に5-10回もあるそうで、1回の便の量は少なく、しぶりも診られるそうです。
検便は直接法では虫卵は陰性でした。簡易染色すると虫ピンようなの芽胞菌(黒矢印)が多く診られました。
この所見から菌名まで断定はできませんが、クロストリジウム(Clostridium)の感染が推察されます。
この菌は常在菌ですがストレスで増加します。過去にも長期間伊勢、志摩を旅行してきたイヌや。箱根の坂道で車酔いしたイヌにもみられたことがありました。
治療はメトロニダゾール( metronidazole)の投与が有効ですが、薬剤が苦いことが欠点です。
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2021.12.10更新
■セキセイインコ、卵管脱出の卵詰まり、12時間経過、死亡例
(写真1)朝、動物病院を開けたら、12時間前より卵がお尻についていることで3歳のセキセイインコが来院しました。
(写真2)卵殻の部分を割りました。卵の成分は外に出ましたが内側の卵殻が卵管に癒着しています。
なかなか剝がれません。
(写真3)ヒトの眼科手術用のピンセットで癒着していた卵殻を剝がしました。
(写真4)最後、卵管を総排泄腔に押し込みました。
(写真5)割ってなんとか摘出した卵
オーナーから卵がお尻についていると連絡があると、卵管に卵が癒着している場合が殆どです。
卵が卵管に癒着している時間が長いと、摘出しても食欲が回復しないで死亡することが多くあります。
今回はオーナーが夜気づいたので12時間たっての来院がやっとでした。
残念ながら翌日死亡してしまいました。
考察
『卵管脱出の卵詰まり』は何例か経験していますが、当院の結果では 『卵管脱出の卵詰まり』がおきて治療するまでの時間がポイントになります。
午前から出ていて、午後来院したケースでは卵の摘出、卵管をもとに戻すとこはできますが、その後食欲不振を伴い死亡するケースが多くありました。
朝起きたら『卵管脱出の卵詰まり』がおきていて午前11時ごろ来院したケースでは2日目より元気を回復しました。
『卵管脱出の卵詰まり』がおきたら早く小鳥を診てくれる動物病院に来院することが大切だと感じました。
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