■ウサギ、左前肢の『腫れ』
ご注意
このホームページに記載されている疾患の予後、
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電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。
当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。
(写真1)左前肢の『腫れ』
ウサギ、左前肢の『腫れ』で来院した6歳雄のウサギです。
幼いこりから斜頸を患っていて左側を下にして寝ていることが多いそうです。左前肢に圧迫がかかって生活しています。
ナイーブなウサギで運ばれてきたケージから出すとくるくる回り、診療も限られたことしかできません。
触診では『腫れ』は、前肢周囲まで浸潤していました。発赤、脱毛が見られました。(写真1)
しこりの部分の細胞診を行いました。
赤血球と共に中型の類円形の核をもつ紡錘形細胞が多数みられます。この紡錘形細胞は核の大小不同はありますが、異型に乏しく悪性所見はみられなせん。
繊維腫などの良性腫瘍、あるいは非腫瘍性の膠原繊維過誤腫も疑われます。しかし細胞診なので軟部組織肉腫の可能性も否定できません。
斜頸していて神経質なウサギなので麻酔は当院では厳しいと判断しました。抗腫瘍性サプリメントで経過をみることにしました。
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