小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.04.07更新

オダガワrabbitウサギのアイランドスキンcamera


 ウサギの皮膚は犬に比べて、表皮も薄く、水から皮膚を防御する一次毛が少なく、二次毛は水を含むと交わりあって乾きにくなりつています。そのためシャンプーは極力しないことが良いです。また真皮 膠原繊維が少ないことが特徴で
エクリン腺・アポクリン腺も多くありません。
 ウサギの換毛はWave typeと命名されて区画がまとまって脱毛し、徐々に移動します。この時期は毛が胃内にはいることが多く、毛球症に注意する時期です。

 ■他の動物の換毛は
①毛が伸び続けるContinuous typeの動物は一部のdog犬(プードル・オールドイングリシュシープドック・マルチーズ・シュナウザー)またアンゴラウサギ、メリノ羊がいます。
②個々の毛包がそれぞれ、独立した周期で入れ替わるmosaic typeと呼ばれる動物として、dog犬・tiger猫・モルモット・豚・霊長類がいます。
③2-3ヶ所がパッチ状に同時に脱毛するpatchy typeとしてhorse馬・アザラシがあげられます。---------------------------------------------------------------------
そしてウサギは毛が生えてくるときはなぜか脱毛した真ん中から毛がはえてきます。他の動物ではみられない発毛をします。これらを「皮膚の中の島」という意味でアイランドスキンと呼ばれています。

耳の毛が抜けることもあります。1ヶ月後に基に戻りました。


多頭飼育している方でこのうさぎのみぼざぼざ毛だったので10月に来院した症例です。1ヶ月後に基に戻りました。

 アイランドスキンの皮膚を病理検査した記録もありますが、「成長期の毛包が多数みられます。血管が多数発達している」との記載で、正常の皮膚とおおきな差はありません。換毛期は毛玉症に注意して経過を診ることも良い方法です。


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最終更新:平成27年4月7日(火)22時49分


 

投稿者: オダガワ動物病院

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