■ウサギの真菌症(Trichophyton mentagrophytes)の症例
他院で皮膚病が治らないとのことで川崎市多摩区三田からの来院です。
生後3ヶ月のメスのドアーフ系のうさぎです。
口唇・右前肢に、鱗屑が診られました。
KOHによる真菌の顕微鏡検査で真菌(分節分生子)が発見されました。
TS培地による培養でも5日目より陽性を示しました。
TS培地による培養 8日目。
その後サブロー寒天培地から、Trichophyton mentagrophytesの大分生子を同定しました。(ラクトフェノールコットンブルー染色)治療は抗真菌剤の経口投与で3週間で完治しました。