小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.06.03更新

adog犬の代表的な外部寄生虫


a

■犬のノミ症 
 犬にノミが感染すると、皮膚は「黒こしょう」のようにつずつずが診られます。
 日本では犬も猫ノミが殆どです。

 ノミが犬の体に寄生すると、かゆみのためにひっかいたりかんだりして皮膚炎を起こします。
 犬だけでなく、飼い主を刺すこともあり、激しいかゆみや皮膚炎を起こすことも少なくありません。
 またマンションなど密閉された環境で飼育している場合も最近ノミを診ることも多くあります。

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a

■犬のマダニ症(dog tick right arrow詳細はこちらへ
 写真のようなマダニが皮膚に寄生します。

 マダニは川沿い、野山の草に潜んでいて犬に感染します。
 新聞、ワイドショーで報告のあるright arrowSFTSウイルスはこのマダニの中に潜んでいます。
---------------------------------------------------------------------

a■犬の疥癬 sarcoptieccanisright arrow詳細はこちらへ
 犬の疥癬は皮膚の角質層に感染して、激しい痒みを示す疾患です。
 耳、鼻、腹部など皮膚の薄いことろにが好発部位です。
20年前はよくありましたが、最近は殆ど診なくなりました。--------------------------------------------------------------------

a■犬の耳ダニ 
  
耳の中から黒い耳垢がでてききて、犬ちゃんが異常に耳を痒がる場合は耳ダニがいることが多いです。
 早く来院すればほぼ治る病気です。経過が長いと内耳に炎症が及ぶこともあり、その場合は大変で,耳ダニはいなくなっても内耳障害は残ることもあります。
 
 また犬の耳ダニはヒトへの感染がある意見もあります。また耳の中が黒くても他の耳疾患のこともありますので、早く動物病院で診療をお薦めします。
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a

■犬のニキビダニ症Demodex canis) 
 生まれたときはニキビダニはいませんが、母犬から子犬は感染します。そのため殆どの犬はニキビダニはもっています。
 
 若い犬は(主に1歳未満)自然治癒する場合もありますが、また十分な免疫ができていないため、個体によっては皮膚病になることがあります。この場合は1歳位で自然治癒する場合もあります。

 年齢(主に1歳以上)が経ってからのニキビダニは基礎疾患を考えなければなりません。しかしみつかりにくいのが現状です。


 

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 【break time】

あflower2コバイケソウ(乗鞍、畳平、8月)


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.06.03更新

おdog犬疥癬はヒトに接触感染します。


あ

 世田谷区からセカンドオピニオンで来院したケースです。2歳の雄のプードルです。家庭に来た時から、耳介、ひじやかかとなど被毛の薄い部分が『粉をまいたような皮疹疹』ができて、犬はひどいかゆみに悩まされていました。そして次第に病変は拡大していき、全身が激しい痒みがおき、皮膚は厚くなり悪化傾向になったため、本院を訪れました。

あ診断は皮膚の掻爬検査で疥癬を見つけます。
あ オーナーの腕です。オーナーも犬を飼育してから、慢性の痒みに悩まさせていました。疥癬はヒトにも一時的に感染します。腕などが吸血されやすい部位です。

この症例は疥癬の駆虫剤で犬もヒトもよくなりました。


 

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 【break time】

あglitter3乗鞍、畳平、8月


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.03更新

オダガワtiger猫の耳ダニ症 


なかじょう1

なかじょう2
camera初診時の右耳、左耳の写真

 地元多摩区の症例です。避妊手術目的で来院した猫の耳をみたところ黒くなっていました。オーナーに聞くと、よく痒がっているそうです。またオーナー自身も最近少々痒みがあるそうです。

 耳垢は、鼓膜の中心で作られ徐々に外耳を移動しています。そのスピードはヒトで1日に0.1mmと非常にゆっくりです。そして耳介ではがれ落ちます。この症例は耳ダニがいたためそのスピードが増して耳垢多くなったと推察されます。---------------------------------------------------------------------

なかじょう3
camera耳掃除の内容物

なかじょう4

なかじょう5
camera顕微鏡(×100)で診ると、耳ダニ成虫(写真上)、卵(写真下)が診られました。

この症例は5枚目、6枚目のプレパラートで始めて発見できました。


 pencil2治療はセラメクチンを使用しました。

セラ 

 このオーナーは合計6匹の猫を飼っています。よく話を聞くと、他の猫も耳を痒がっているみたいです。新しく購入した猫に耳ダニが感染して、蔓延したみたいです。この耳ダニはヒトも痒みが生じますが、ヒトの皮膚では生育できませんので増殖はしません。しかし猫を治療しない限り再度おきる可能性があります。

 この耳ダニ症、単純な病気ですが、最近、本院ではよく診ます。またなぜかセカンドオピニオンでもきます。放っておくと、猫は中耳炎、内耳炎まで発達し治癒不可能になります。早めに気づいて、適切な薬剤を使用すれば100%治る病気です。ただし飼育している猫すべてに駆虫剤の投与が必要です。また卵に効果ある薬剤はありませんので月1回で合計2-3回薬剤は必要です。


 

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【break time】

あflower2ニリン草(高尾山、日影沢、4月)


 

 

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.03更新

おdogボーダーコリーの疥癬症


 1
5ケ月の雄のコリーが腹部の紅斑、また痒みを主訴に来院しました。

11週間、抗生剤の投与をしたところ、紅斑はなくなりました。しかし痒みはあるそうです。


 

1
オーナー言うに、犬を飼ってから、痒みが多くなり、オーナーの手にも紅斑が診られました。

1

1
左右の耳の先に痂皮が診られました。

1

1
また左右、踵にも紅斑がみられました。


1そこで耳の痂皮の部分を掻爬検査すると、疥癬(黒矢印)がみつかりました。

 疥癬とはイヌセンコウヒゼンダニ  (Sarcoptes scabiei var. canis)が犬の皮膚角質層に寄生して、激しいかゆみを引き起こす疾患です。感染犬との接触感染でおきます。感染力が強く、非季節性でおきます。本症例もオーナーに激しい痒みがみられたように、人獣共通伝染病の皮膚疾患です。犬では左右対称に皮膚病変は出る特徴があります。

 疥癬はイベルメクチンの中用量の注射で治りますが、問題はこの症例の犬種がボーダー・コリーな点です。ボーダー・コリーは遺伝子{マルチ・ドラッグ・レジステンス・トランスポーター(MDR-1Trensporter)}が常染色体の劣性遺伝でおきる可能性がある犬種です。この遺伝子(MDR-1Trensporter)が陽性になると、治療薬イベルメクチンの中用量で中毒がおきる場合があります。MDR-1Trensporterは血液から検査も可能ですが、費用が加算します。

 そこで、この症例はMDR-1Trensporterr陽性のボーダー・コリーにも疥癬の治療量で安全に使用できるセラメクチンを使用しました。日本では効能外使用になりますが、アメリカでは認可がある使用法です。

 本症例はセラメクチンの使用で5日ほどで痒みもなくなり、その後良好に推移しています。疥癬の卵に効果ある薬剤はないので、月1回で最低3回の投薬を推奨しました。


 

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 【break time】

あ
 glitter3立山、室堂 10月

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.02更新


おdogtigersnake瓜実条虫(Dipylidium caninum) について


  ヒトで瓜実顔とは、瓜の種のように、色白でやや面長な顔のことをさします。
瓜実条虫の名前の由来は、このいいなづけに始まります。
 この条虫は老化すると、面長な片節を糞便と共に排泄します。camera写真2,3,4参照)
これがヒトの瓜実顔と類似していることから、瓜実条虫の名前がつきました。

 dog犬、tiger猫、snakeフェレットに感染報告がありますが、本院の症例は猫がほとんどです。
発育するために中間宿主としてノミの関与が必要です。
最近はright arrowノミ駆除剤がよくなったので診ることは少なくなりました。

 しかし症例数は少ないですが、人畜共通の寄生虫なので注意は必要です。



あ 
camera写真1)瓜実条虫の全体像、目黒寄生虫博物館 

 瓜実条虫は円葉条虫類に属し、成虫は小腸内では腸管内で50cm位になり、小さな頭節と多くの片節になって寄生します。(写真1)
 頭節は 頭頂に伸宿自在な吻があり、それに鉤を備えています。頭節は4つの吸盤があり、これらで宿種の腸管にとりついています。
 片節は2-3mmで、1つひとつ続いてできます。後端が成熟片節です。camera写真2,3,4参照)
片節に雄と雌の生殖器があり雌雄同体です。ひとつの片節内でも交尾が可能ですが、他の片節とも交尾が可能です。寿命は栄養状態などで異なりますが約1年です。

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あcamera写真2)肛門付近に瓜実条虫の片節が診られたケース
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お 
camera写真3)瓜実条虫、片節 250-1000μm)
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acamera写真4)時間たつとこのように米粒みたいに乾燥します。
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う 
camera写真5)円葉条虫類の模式図
(外部・内部寄生虫の駆虫薬
 鈴木 透、CAP No294 2013 12より)

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acamera写真6)この瓜実条虫を押捺します。

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acamera写真7)押捺した標本の顕微鏡の400倍所見です。卵黄と中に六鉤条虫が診られます。

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 ■瓜実条虫の診断

  円葉条虫類は産卵孔がなく、(camera写真5)虫卵は便に産出されることは殆どなく、片節内に虫卵が溜まることが特徴です。(例外を除く)
組織内の代謝活性が低下すると、ひとつひとつの片節がちぎれて便と共に排泄されます。虫卵が溜まった状態で片節で外界に排泄されます。(camera写真2,3,4)
  そのため診断はこの成熟した片節の発見でおこないます。顕微鏡を使用した検便よりも視診で発見できる寄生虫です。ただし瓜実条虫の来院はあくまでオーナーの視診に委ねていることが多く、また罹患した動物は臨床症状も少ないため、感染率は過小評価になっていると予想されています。実際、生前の検便・視診では発見されてない個体を病理解剖した報告ですと、意外に多く瓜実条虫は発見されています。 

 『しらすのような虫が便についてきた』 『米粒のような虫が糞について驚いた。』『「さっきまで白い虫が動いていて気味悪かった。』という稟告で来院します。
片節は肛門の回りに付くこともあります(camera写真2)。縦長で排泄間近の時は動きますが時間の経過とともに米粒のように乾いてきます。(camera写真4)
片節が消化管内で壊れる場合もあり、検便で卵嚢(camera写真7)の検出により、診断可能な場合も希にあります。

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camera写真8) 猫ノミ
 

 すべてのネコノミに瓜実条虫が感染している訳ではなく、調査よればニュージランドではノミ1578匹に0匹ですが、フロリダではノミ403匹に4匹、オーストラリアではネコノミ4281匹78匹、イヌノミ1092匹34匹に瓜実条虫の擬嚢尾虫が存在している報告があります。

 生活史に戻ります。right arrowノミが中間宿主です。外界で露出した卵嚢(camera写真7)はノミの幼虫(1-3令)に捕食され、ノミ腸内で六鉤幼虫が離脱します。ノミの羽化後10日で尾部をもつ擬嚢尾虫(シスチセルコイド)に成長します。感染後1ヶ月で尾部もなくなり成熟した擬嚢尾虫になり、その後ノミの腹腔内に移動します。するとright arrowノミの 動作が鈍くなり、犬猫(終宿主)が皮膚をグルーミング時に摂取しやすくなり経口感染します。10日ほどで寄生したペットから片節が糞便に診られます。

 ■瓜実条虫の人への感染は希にあります。
 多くの感染例はありませんが、瓜実条虫は人畜共通の寄生虫疾患です。ヒトへの感染様式はノミを偶発的に誤食することでおきます。そのため飼育しているペットは、毎年、right arrowノミを含めた積極的な定期駆虫が理想です。
 ヒトは犬猫と異なり、終宿種ではないので、居心地はよくありません。消化管には感染はなく、体内移行して、希に眼、脳に感染し大変なことになる場合もあります。ヒトへの感染の疑いのある場合は、寄生虫に詳しい医師の診察をお薦めします。(日本医師会のホームページなどで探されるのが良いと思います。)

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■治療
 
 治療は中間宿主のノミの駆除と、瓜実条虫の駆虫剤right arrowプラジクアンテの2剤併用が原則です。
プリパテントピリオドは3週間ですが、中間宿主のright arrowノミ駆虫ができなと瓜実条虫は約16-21日で再寄生する可能性があります。

 あcamera写真7 プラジクアンテル含有製剤

 条虫駆虫剤right arrowプラジクアンテルはプロフェンダー®スポット・ドロンタール®・ドロンタール®プラス・ドロンシット®をなど様々な剤型があり、皮下投与、経口、皮膚滴下すべての投与法で同一の駆除が可能です。猫条虫もこの瓜実条虫と同じプラジクアンテル投与量で駆除は可能です。 
right arrowプラジクアンテルの作用機序は条虫は消化管がなく、その代わりに片節の外皮の表面に多数の突起があり、この突起(外皮に作用)より薬剤が侵入して、外皮を空洞化して条虫の虫体を破壊します。

あcamera写真8 ノミの駆除剤

セラメクチン、フィプロニール、イミダグロプリドは皮膚滴下、
スピノシド、アフォキソラネルは経口剤です。

---------------------------------------------------------------------

 ■ノミ駆除と瓜実条虫駆虫が2剤とも滴下剤を使用したいが?

あcamera写真9)right arrowプラジクアンテル(写真右)含有のプロフェンダーとマイフリーガード(成分名フィプロニール)、ともに皮下滴下剤

dire効能外使用になりますが
①本院では、プロフェンダースポット®(写真右)皮膚滴下して、2cmあけて、マイフリーガード®(フィプロニール製剤、写真左)の皮膚滴下を指示しています。
同一メーカーの製品は2-3cmあけて同時に皮膚にたらして併用は可能なことは実験済みなので、プロフェンダースポット®(瓜実条虫駆虫)とアドバンテージプラス®(ノミ駆除)2剤を選択する場合もあります。
 camera写真9の組合わせは別メーカーなので、実験はしてませんが、両薬剤を経口した場合のデーターから考慮して、使用は可能であると推測されてます。
本院ではこれまで副作用は経験はしてません。

②滴下する日を1日ずらし滴下場所を変えておこなって使用する方法を薦めている動物病院もあります。

③滴下剤の併用に抵抗がある場合は経口ノミ駆除剤のスピノシドを使用して、right arrowプラジクアンテルを皮膚に滴下してもらっています。


 

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【break time】


あglitter 尾瀬ヶ原(10月)


 


 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.02更新

おdog犬のバベシア症


 犬のバベシア症は主にマダニの媒介犬の赤血球内に寄生する原虫疾患です。本邦では西日本に多い病気です。しかし①西日本からの引越し、②また犬と一緒に西日本への旅行したあと、③闘犬の多い地では関東・東北などでも稀に発生あり注意は必要です。
本邦での感染は病原性の高いBabesia gibsoniがほとんどで、病原性の低いBabesia canisが沖縄のみにいる程度です。
 筆者は以前、大阪から引っ越してきた犬で診た経験が数例あります。
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●感染様式
 マダニに刺されるか、闘犬で感染します。
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●症状は
 3週間の潜伏期間をへて、元気消矢・食欲低下・発熱・体重減少・溶血性貧血などをおこします。
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●診断
 血液塗抹標本から赤血球内のバベシアを探します。しかし効率のよい診断法ではないため疑われる疾患では、最近遺伝子診断が使用されています。またマダニの予防歴や、西日本への旅行歴も診断の補助になります。
---------------------------------------------------------------------
●治療
  犬のバベシア症はヒトのマラリア症に似ている関係で、マラリア症に使用されるクリンダマイシンの単独投与や、またメトロニダロール、ドキシサイクリンとの3剤併用療法があります。しかし以上の抗生物質療法は効率のよい方法ではありません。あくまで補助療法になります。
 駆虫には2009年ごろに再発売されたジミナゼンジアセチュレート注射剤(カナゼック®)の応用、またアジスロマイシン・アドバコン(日本なし・本院も取り扱いなし)の併用投与があります。しかしどんな薬剤を使用してもバベシアを完全に除去できる治療薬はありません。増殖を抑え、症状を緩和させる治療が限界です。免疫力がおちると再発する場合もあります。一度罹患した犬は通年のマダニ予防と定期的な通院が必要です。またこれら駆虫剤は 副作用も多く、投薬後は注意が必要です。


 

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【break time】
あ
 flower2二輪草(裏高尾、日影沢、4月)

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.02更新

オダガワtiger仔猫のハジラミ感染(Felicola subrostratus)


ネコシラミ1
推定2ヶ月の仔猫を保護したところ、皮膚から『白い粉』がでていることで
地元川崎市多摩区から来院しました。

猫ツメダニ2
『白い粉』を顕微鏡(×100倍)で診るとハジラミ(若虫)が観察されます。

フロント
駆虫はフィプロニール製剤を使用しました。
フロントライン®のスプレー製剤(写真左)は生後1日目から、
滴下剤(写真右)は生後8週令から。
ハジラミに使用可能です。
right arrow一般的にハジラミの駆除はノミ製剤で対応可能です。

う
別の症例(中原区から来院)ですが、ハジラミ(成虫)はこのような形態です。

 このネコハシラミは『寄生特異性』が強く、ネコ以外にはうつりません。(同然ヒトにもうつりません。)
ハシラミは皮膚のフケ、分泌物などを食べて生活しています。毛に卵を産み、孵化して、若虫になり数回脱皮して成虫になります、一生を同じ猫で過ごし、卵から成虫まで30日間の期間です。

 ハジラミは直接皮膚を吸血することはありませんが、時に皮膚を噛み、血液を採取する場合はあります。非活動的で、シラミ目より刺激性があります。多数寄生すれば皮毛が咬まれ脱毛し、痒みを生じて、湿疹、化膿病変の原因になる場合もあります。冬季に発生が多い特徴があります。


 
dire他の動物のハジラミ感染は
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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.02更新

あdog犬のニキビダニ症(Demodex canis


犬のニキビダニ症は他に毛包虫・アカルス症・デモデックスなどいろいろ名称がある疾患です。
呼び名は一定してませんが、正式名称はニキビダニ症になります。

人では
 ニキビダニは基本的に深刻な害を及ぼすことはないことは殆どありません。ストレス、ホルモンの分泌異常で顔の皮膚が荒れることはありますが、普通の石鹸で清潔していることで予防、治療は可能な場合が多く、特に薬剤が必要なことは殆どないみたいです。(なお詳細はヒトの皮膚科医に聞いてください)
 
犬では
 ニキビダニは人同様、犬の毛穴に寄生して棲みついています。正常な犬にもいる場合があります。免疫の異常が主因で軽度~重度の皮膚病をおこします。

--------------------------------------------------------------
■ニキビダニ症の犬の予後は年齢でかわります。
1才未満の場合
 生まれたての仔犬がニキビダニが感染している母犬の体に寄り添い、母乳を吸う時など濃密な接触が必要です。このような時に仔犬の毛穴にニキビダニが感染します。
 感染がおきたあと免疫が完成されてない1才未満仔犬ではストレスがあると発症すると言はれていますが、ニキビダニがいても全く症状をださないこともあります。
 また多少のニキビダニは元々どんな犬の毛穴にいるという意見もあり、詳細なメカニズムは不明です。
1才未満の場合は免疫が未熟でおこるので、薬用シャンプーで比較的予後は良く治ることが多いです。人のクレアラシルのように毛穴に浸透の良いシャンプーがお勧めです。
--------------------------------------------------------------

■ しかし犬で1才位を超えた成犬、特に老齢期の犬では体力や免疫力の低下でおきます。
 またリンパ腫などの腫瘍性疾患、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症などの基礎疾患を患っている場合は免疫力の低下がおき発症する傾向があります。しかし臨床の現場では基礎疾患の原因が追及できない場合の方が多いです。
 皮膚のブドウ球菌が二次感染を起こすと化膿をおこし悪化要因になります。
 成犬で発症した場合、完治は出来ない場合も多くいます。また1-3ヶ月に1回は薬剤を投与して、コントロールできる犬もいます。本院の経験では1才以上(成犬)の場合7割位が維持治療が必要のように感じています。--------------------------------------------------------------
●症例 

あ

あ
  2才の雑種雄です。眼、口唇の周り、前足などが特に感染しやすすい部位です。
  この症例は内股から皮膚全体に紅斑が診られました。

ニキビダニはストレス始め、何らかの要因で異常繁殖し、毛根がダメージを受けて脱毛します。酷くなると本症例のように顔から頭や首へ、前足から肩や胴へと広がっていくこともあります。

 あニキビダニ

皮膚検査でニキビダニが発見されました。ニキビダニの体長は0.2~0.3mmほどです。
ニキビダニの毛穴にいるので、皮膚検査は血がでるくらい深く診る必要があります。

 またニキビダニの犬は去勢・避妊をして、このような体質を後世に残さないことも大切です。

 この症例は2週間に1回のデクトマックスの注射で、合計6回投与でよくなりました。しかしデクトマックスをやめると再発してしまいました。
 そこで維持治療を3ヶ月1回で合計2回実施しました。維持治療後も病変はよくなりました。
今後、維持療法の必要性を説明しましたが、理解は得られなくその後経過は不明です。

 最近はフルナナレルなどの投与が良い報告もあります。


 

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【break time】

あ flower2トリカブト(8月ー9月)に花が咲きます。
(8月、白馬岳)


投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.27更新

あ
dogtiger犬猫・マダニの生態

■マダニ『tick』とのダニ『mite
 ダニ類は簡単にわけると野山にいるマダニ『tick』とダニ『mite』に分けられます。これらは解剖学な相違と、駆虫のための薬剤が異なる場合が多いです。 診察室でオーナーと話すとこの違いがわからないて困っている方を多く診ますので以下に記します。
 
 ダニ『mite』は家庭でアレルギーの原因になるチリダニ、封をあけた粉の中で増殖するコナダニdogtigerrabbitsnakeright arrow耳ダニ、dogright arrow皮膚の角質層に感染ヒゼンダニrabbitright arrowウサギの皮膚に感染するツメダなどを指し、動物に感染するダニ『mite』はrabbitright arrowノミtigerright arrow耳ダニに認可のある薬剤の使用で駆虫可能です。
 
 しかし野山にいるマダニ『tick』の駆虫はマダニまで効果ある駆虫剤を使用しなければなりません。(下記参照)
 
 今マスコミで騒がれている『SFTSウイルス』は、ヒトがマダニ『tick』に刺されて感染が成立します。ふつうダニ『mite』からは感染はしません。
 
『tick』と『mite』の解剖学的相違は『①口下片に逆行性の歯状突起をもつ②第一脚末結節にハラー氏器官(感覚器)をもつ。③気門が第3脚、第4脚基節付近に開口する』の3点で異なります。

もcamera1)、マダニは幼ダニ、若ダニ、成ダニ3期の発育期があり、各発育期のダニは吸血します。
写真の右2つは若ダニ、左3つは成ダニと推定されます。

 

ダcamera2)、マダニは寄生する機会を待ちながら草丈30cm位で生活しています。

 ■マダニの生態
 マダニの寄生部位は主に動物の皮膚です。分類学的にはダニ目マダニ亜目(以前は後気門亜目と呼ばれていた)に属し、マダニは血を吸うことに特化した生き物です。

 餌となるのは動物の血です。そのためイノシシ、シカ、犬、ヒトなど野生動物の皮膚に感染を狙っているので最適な高さとされる30cm位の葉の裏などで潜んでいます。これら動物の二酸化炭素などを感知してが、草から動物に飛び乗ります。

  また実験でシャレーにマダニをいれて息をかけると活発にうごきまわります。これは第一脚末結節のハラー氏器官が検知するためです。第一脚を左右に振って移動います。二酸化炭素、赤外線、脂肪酸の量が多い方向に第一脚を動かして向かうよう振動します。左右でそれらの量が同じになると第一脚の動きは同じになります。

 脚末は簡単に表現すると、じゃんけんの『パー』と『キョキ』になります。平面では脚末を『パー』にして吸盤のようにして安定させます。草木の多い場所では『キョキ』にして挟んで登ります。2-3ミリしかないマダニですが、1時間で4メートル移動した報告もあります。

 皮膚に乗ってもすぐに吸血はしないで、適した場所を探します。(2時間位皮膚の上を歩く場合も)
犬では耳介、鼻の周りなど皮膚の柔らい場所に寄生をはかり種族維持をしています。

 以上の理由から、特に、散歩に行く犬、屋外で飼育している猫にはマダニ類『tick』まで駆除が可能な薬剤の使用をお薦めします。またオーナー自身も野山の散歩の際は長袖、長ズボンを装着し、休憩時はパーカーなど草むらに置かないなど注意が必要です。(草むらに放置したパーカーにマダニが移り、


 あcamera4)TBSテレビ 新・情報7daysニュースキャスター。平成17年7月29日放送より

 寄生すると、睡液に含まれる酵素で皮膚を溶かし、また鋏角と言う『高性能な枝切り挟みのようなもの』で動物の皮膚を切開します。次に口下片という横に棘をもった突起物をその穴に押し込みます。すると口下片の鉤状の歯と鋏角にから、セメント様物質がでてマダニが皮膚に固定し落下できなくなり、その状態で知らぬ間に吸血されます。このとき局所麻酔様の物質をだしているため罹患しても痒みはありません。ヒトでは家族の方に発見されるケースが多いそうです。マダニは種類によっては皮膚から外れにくく、強引にとるとマダニの口部は皮膚に残ります。(camera4)

 

あメルク社の資料より

 動物に寄生するマダニは3宿主性で、幼ダニ(3-4日)、幼ダニ吸血(数日-10日)、落下して脱皮(10-18日)、若ダニ吸血(数日-10日)、落下して脱皮(12-20日)、雌成ダニ吸血(数日-10日)、そして皮膚からおちて産卵します。雌成ダニで血を吸うと100倍、約3cmの大きさのもなり血を沢山蓄えられる構造になっています。吸血量は48時間以後に最高になります。逆に1匹の成ダニが飽血状態に達すると吸血された動物は5mlの血を失う見解もあります。
 3年の寿命のうち3回吸血します。(幼ダニ、若ダニ、成ダニ)吸血期間は1ステージ当たり、上記したように数日かた10日ですが3回合計日数で約20-30日間吸血しています。しかしヒトで40日間吸血したケースもあり個体差はあります。

あcamera3)、草むらの散歩で感染した犬のマダニ感染。(1月の症例)
腫瘍ができたと勘違いして来院するケースもあります。 
 
■マダニとSFTSウイルス
 マダニは本来山林にいて、イノシシ、シカなど野生動物を吸血源で共存してました。SFTSウイルスも同様に共存していたと考えられます。近年これらの生息地域が宅地開発されたことから、山中で生活していたマダニが見られるようになりました。そのためヒトもマダニに吸血される機会が増え、SFTSウイルス感染が報告されるようになったと推察されています。
 
 マダニの10分の1ぐらいがSFTSウイルス保有しています。ヒトへは犬などに感染しているマダニ、またアウトドアーなどで野山にいるマダニに刺されたり、希なケースではSFTSウイルスに罹患している犬猫に噛まれて感染が成立します。本院の近所なら多摩川、枡形山、生田緑地などに散歩する方は特に注意ですが、自宅の前の草むらにもマダニはいますので注意が必要です。
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【break time】

あ
flower2羊山公園(秩父、4月)


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.27更新

あdogtiger【ノミ、ダニの経口駆除剤】


使用可能な動物は犬猫のみで
ウサギなどは使用報告はありません。

特にマダニの駆虫は経口薬は皮膚滴下剤より良好です。
獣医師の立場からこの形態をお薦めします。
欠点はやや薬価が高い点とナイーブ犬は投与可能かの2点です。


direマダニの皮膚滴下駆虫剤は
まで
 
皮膚滴下駆虫剤の副作用は
まで

direノミ、ダニの経口駆除剤の紹介
 
 ■フルナナレル製剤(犬用)

1

dog「ブラベクト」(成分名 フルナナレル)は経口で
right arrow犬のみ、3ケ月間の効果あるノミ・マダニ製です。

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■スピノサド製剤(犬猫用)

 
dogtigerコンフォデイズ®(成分名 スピノサド)、経口剤
 コンフォデイズ®は2012年に販売された
right arrowノミright arrow
ダニ用の経口剤で犬猫用があります。
月1回の投薬になります。
 本邦では猫の経口ノミ薬はこの薬剤のみです。
スピノサド製剤はときどき吐くのが欠点です。
 

a 
dogパノラミス®(成分名 スピノサド、ミルベマイシンの合剤)
  パノラミス®は犬用で、2015年に発売された
スピノサドとミルベマイシンの合剤です。
right arrowノミright arrowダニの他にもフィラリア、線虫類の予防も可能です。
月1回の使用です。
スピノサドが含有されているのでときどき吐くことが欠点です。
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■アフォキソラネル製剤(犬用)
 
あ
■ネクスガード®スペクトラ
(成分名 アフォキソラネル)、経口剤
 ネクスガード®は2015年に犬用で販売された
フィラリア予防、right arrow
ノミright arrowダニ用の経口薬剤です。
滴下タイプが苦手な方にはお薦めです。
月1回の使用です。嘔吐も殆どありません。
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■まとめ
 現在注目度が高い、マダニのみを考えれば、経口剤は皮膚滴下剤より効果的であるため、価格の点が了解されれば、当院では経口剤をお薦めしています。
 
 注意点として、スピノサド製剤、ネクスガード®は一度に複数回(当院では多い方で7回)を処方するケースが多い薬剤です。
両薬剤とも嗜好性は良好なため、動物に目の届かない場所で保管しないと、薬剤をすべて食べてしまったケースもあり、(7回分を一度に)注意が必要です。

 私の開業している地域ではright arrowノミright arrowマダニは、予防は5月から10月頃までの薬剤の投与で殆ど感染は診られないケースが多いです。しかしright arrow寒さに強いマダニは冬でも診られたり、最新のマンションで飼育されている犬猫がトリミングにくると、密閉性が高いせいか、right arrow冬でもノミが診られる場合もあります。ノミはある研究によると14度以上の環境だと年中繁殖します

 
 以上の理由から、薬剤は年中必要なオーナーもいます。

padright arrow【向ヶ丘遊園駅北口より当院への道順】



 【break time】

あ
 glitter3染井吉野(3月、二ケ領用水)


投稿者: オダガワ動物病院

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