小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2023.09.02更新

 

あ boar抗生剤をやめたら食欲回復のモルモット


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このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、

インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。

当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


 他院にて精巣が化膿していると診断され、約1ケ月間抗生剤(内容不明)を飲んでいた6歳6ケ月雄のモルモットです。

5日前に他院で、まだ精巣の化膿が治っていないとの診断を受け、抗生剤をメトロニドロールに変更しました。変更後、食欲不振、軟便になり、5日経って本院を受診しました。ここ2日間は薬剤は止めているそうです。


レントゲン検査ではガスの溜まっていたり、毛球の様子もありませんでした。
臼歯の咬合面が、モルモットにしてはあまりに綺麗に映っていたので、臼歯にはなんだかの異常があると推定しました。

 当院では約1ケ月前の精巣のことはわかりませんが、本日は精巣は正常で化膿はしていないため、抗生剤を中止してガスモチンと整腸剤を処方しました。

5日後飼い主から連絡入り、食欲は改善して、元気になったそうです。

モルモットの抗生剤使用は化膿や発熱など感染が疑われるときは必要ですが、他の動物に比べ食欲不振に陥りやすいためより慎重な対応が必要です。

また使用できる抗生剤もクロラムフェニコール系、ニューキノロン系、ST合剤など限られています。

今回他院で使用したメトロニドロールのモルモットへの使用は獣医間でも賛否両論です。

潰すとものすごく苦い薬剤なため当院ではどうしても必要な場合のみ使用しています。

 今回は食欲は回復して元気になりましたが、当院の経験ではモルモットは食欲不振になると、なかなか回復しずらいのがの特徴です。


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boar 不適切な抗生剤使用によるモルモットの軟便

boarウサギ・モルモット・ハムスターと抗生剤

boar モルモットの消化器うっ滞

boar雄モルモットの乳腺腫瘍

boarモルモットの皮膚腫瘍

boarモルモットの化膿疾患

boarウサギ、モルモット、ハムスターに安全に使用できる
ノミ、マダニ製剤  


  

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投稿者: オダガワ動物病院

2023.08.01更新

 

あ chickモルモット、巨大乳腺腫瘍


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1
(写真1)4才雌のモルモットが最近元気なく、糞の出方が悪いことで、おなかをみたらおおきな『できもの』がみつかり来院しました。
当院の測定で7×6×3cmありました。

 1(写真2)

1(写真3)
レントゲン検査(写真2,3)でヘルニア、腹水などの疾患はありませんでした。膀胱結石が偶然発見されました。

以上から視診から右乳腺の腫瘍が疑われます。

 

1
(写真4)よく見ると左の乳腺も『できもの』があります。1.0×1.0×0.5cm位です。

1
(写真5)右の乳腺『できもの』を細胞診をしました。

結果
 赤血球、好中球が主体ですが、円形、楕円形の核をもつ上皮系細胞もシート状にみられます。細胞診から確定診断はできませんが、大型の核をもつ異型細胞も確認されることから乳腺癌の可能性も否定できません。

 

これほどの大きさになると手術も難しいです。摘出できても縫合する皮膚がありません。
抗腫瘍性サプリメントで経過をみてもらうことにしました。


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boarモルモット、巨大乳腺腫瘍

boar雄モルモットの乳腺腫瘍

boarモルモットの乳腺腫瘍(悪性のケース

rabbitウサギの乳腺腫瘍

dogイヌの乳腺腫瘍

rabbitウサギの偽妊娠

boarモルモットの両側乳腺腫瘍

boarモルモットの乳腺腫瘍 手術を希望しないケース


  

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投稿者: オダガワ動物病院

2023.07.26更新

 

あ boarモルモットの乳腺腫瘍 手術を希望しないケース


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1

 4歳雌のモルモットの左乳腺にコンマ1cmのしこりが見られセカンドオピニオンで来院しました。(写真のクロマルのあたり)

 触診より乳腺腫瘍と診断しました。オーナーはできたらできたらこのままで維持できることを望んでいました。

 当院で手術で摘出した乳腺腫瘍の病理検査は70%位が良性腫瘍、30%位が悪性腫瘍です。しかし施設によっては悪性が70%-80%を占め肺転移がみられる症例もあり、健康であれば手術が最適な選択になることを話しました。
 本日はオーナー意向も加味して、乳腺の細胞診を行い、抗腫瘍性サプリメントを処方しました。

1
乳腺の細胞診
 多数の変性した好中球が観察され、リンパ球もマクロファージも散在されます。角化物、角化上皮細胞もみられますが、悪性所見はありません。細胞診では化膿性炎症と診断されますが、角化物が多いことから上皮性良性腫瘍の可能性も完全に否定されません。

 乳腺腫瘍にエビデンスのある内科的な治療はありません。本症例はこのままにして大きさに変化なく一生おくることができればよいですが、7-8年位生きるモルモットがこの状態を3-4年続けられるかと考えると疑問が生じます。私の経験では時がたつと乳頭から血の混じった分泌物がみられたり、腫瘍が大きくなり自潰したケースも経験しています。

 この症例は『しこり』の大きさに注意してもらい、必要に応じて細胞診をおこない様子をみることにしました。モルモットは脚が短いため腹部の『しこり』は大きくなった場合は発見しずらい点が欠点です。

 また本症例は雌ですが、モルモットは雄でもよく乳腺腫瘍は発生します。当院では1/3位が雄と記憶しています。
大学の病理学教室と開業医の共同論文でも同様の報告もあります。


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投稿者: オダガワ動物病院

2023.05.06更新

 

あ ■モルモット、(イングリッシュ種)骨腫瘍の疑い


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 1
(写真1)

モルモット(イングリッシュ種)3歳1ケ月雄の臀部が腫れていることで、セカンドオピニオンで訪れました。。

レントゲンを撮ったところ骨盤に骨増殖像が見られました。(写真1)

その骨増殖像の部位に細胞診を行いました。

診断は病理専門の獣医師に依頼しました。

結果は確定診断にはいたりませんが、円形ー類円形の核を持つ細胞が観察され、異型や細胞質の好塩基性も見られ、骨の非上皮系悪性腫瘍の可能性が高いとこことでした。一部には骨肉腫が示唆される細胞も検出されたそうです。

この症例は診断までで、有効な処置ができた訳ではありません。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2023.02.27更新

 

あ boarモルモットの胃うっ滞、鼓張症
予後不良が予想されるケース


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(写真1 当院来院時のレントゲン)

  胃うっ滞、鼓張症はウサギでは胃内の毛が十二指腸に流れて閉塞をおこすことが多い原因ですが、モルモットでは胃うっ滞、鼓張症は機能的イレウスとも称され、ストレスや基礎疾患が原因で胃腸運動が低下しておこります。食餌中の繊維分の不足、環境の変化、痛み、歯科疾患、肝臓疾患、腎臓疾患など考えられますが、当院の経験では基礎疾患を特定できた場合は多くありません。予後はよくないことが多いです。

 今回の症例は2歳6ケ月のモルモット、雌です。3日前から食欲が減退して本日は殆ど食べていないことで来院しました。他の臓器が変な位置にあることはなく、胃にガスが溜まっていて、胃うっ滞、鼓張症と診断しました。オーナーへの問診ではとくに環境の変化はないそうですが牧草がやや少なめなことがきになりました。口腔内検査ではとくに異常はありませんでした。血液・生化学検査までは希望されませんでした。現在胃腸薬、強制給餌を中心に治療していますが予後は厳しいと判断しています。


 

rabbit ウサギ、問題行動による前肢の皮膚疾患

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rabbitウサギのツメダニ症(濃厚感染例)

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投稿者: オダガワ動物病院

2023.02.22更新

 

あ ■モルモット、雄の喧嘩


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1(写真1)
2歳のモルモット雄同志が喧嘩して、眼の上(眼を時計に例えると9時のあたり)に傷を負って来院しました。(写真1)

1(写真2)

 喧嘩で突出した結膜部分はヒトの眼科ピンセットでとることができました。
角膜に傷がないか心配でフルオルテストをおこない陰性でした。(角膜に傷なしを表します。)
角膜の細胞診では好中球が散在され(写真2)たため、クロラムフェニコールの経口剤と点眼を処方しました。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.11.16更新

 

あ boarモルモット、カビアマルハジラミ(Gyropus ovalis)の寄生


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 あ
写真ではうまくとれませんでしたが、耳の後ろ、腰背部の皮膚に『白い虫』がいることで来院した2歳の雄のモルモットです。
多少痒みも訴えているそうです。

あ
『白い虫』をセロハンテープで採取して、スライドガラスに貼り顕微鏡で見ました。(赤矢印)

あ
 文献上は被毛からのセメント様物質で固定されたカビアマルハジラミ(Gyropus ovalis)の卵が『白い虫』として見られることが多いですが、この症例は成熟虫が見られました。(顕微鏡400倍)

 カビアマルハジラミは分類上、節足動物、昆虫網、食毛目に属します。頭部、胸部、腹部に分かれ、写真ではうまく撮れてませんが3対の歩脚が胸部にみられます。体長は雄で1.24~1.32mm、雌1.4~1.5mmになります。卵、幼虫、成熟虫の3期が見られる不完全変態をします。
全生涯寄生生活を営みますが、詳細は不明な点もあります。成熟虫も幼虫も剥皮、皮脂を食べていると推定されています。

 この症例は当院が好んで使用するレボリューション®を背中に垂らしましたが、どの駆虫剤も幼虫、成熟虫には効能を示しますが、卵に効果はないため、月1回で合計2-3回の投与が必要です。
尚、駆虫剤をモルモットに使用する場合すべて効能外になる点を了解いただいています。副作用がでる薬剤もあり、使用の際はモルモット診療可能の獣医師とインホームドコンセントをとって行って下さい。

 カビアマルハジラミは種特異性が強いため、ヒトを含めて他の動物に感染する可能性は少ないですが、同居のモルモットがいる場合は全頭が駆虫の対称になります。
念のため使用しているケージの熱湯消毒、部屋のスチーム消毒をお願いしています。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.09.23更新

 

あ boarモルモット、臀部皮膚の『しこり』


 

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あ
2歳半の雄のモルモットが皮膚に『しこり』があることで来院しました。

あ
『しこり』を触診すると簡単に取れてしまいました。腫瘍ならこんなにあっけなく取れることはまずありません。
オーナーに聞くと、他のモルモットと喧嘩した記憶があり、この部位を噛まれたそうです。
1週間抗生剤を投与を指示しました。

あ
取れた『しこり』

あ
 1週間後の来院。皮膚はだいぶよくなってきました。

モルモットは腰部と会陰部領域に皮脂腺性の臭腺があり、この症例は脂腺の分泌物で汚れたり被毛が毛玉状になったと考えられます。床のものと混ざり臭腺が詰まることもあります。
また注意しないとおきるとおもいます。

尚、耳の後ろにも臭腺はあり、皮膚病と間違えて来院するモルモットもいます。

 


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boarモルモットの皮膚について

boarモルモット、皮脂腺の腫れと発赤

rabbit ウサギの蟯虫について

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2022.09.20更新

 

あ boarモルモットの消化器うっ滞


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 モルモットの消化器うっ滞は痛み、生活環境の変化、歯科疾患、肝臓病、腎臓病などのストレスがトリガーとなっておき、主因はつかめないとこが多い怖い疾患です。
(注意・消化器うっ滞は胃拡張、機能的イレウスとほぼ同意語です。)

 なぜ怖いかと言うと、ウサギにも同様の疾患があります。ウサギはグルーミングにより多くの毛を摂取してしまい胃の出口(幽門部)の毛玉閉塞が主因とされてますが、モルモットは過剰な毛の摂取は少なく(長毛種を除く)そのため当院の経験では主因疾患がつかめず、死亡してしまうケースがウサギより多いと感じているからです。


あ(写真1)消化器うっ滞になったモルモット。消化管運動が落ちてガス貯留が見られます。

 症例は3歳雄もモルモットで2日前より急に食欲不振に陥ったことで来院しました。環境変化はとくにないそうです。

 消化器うっ滞になったモルモットは消化管運動が落ちて、写真1のようにガス貯留が見られ、腹部膨満の不快感から食欲不振を起こします。
食欲不振が長期化すると肝リピトーシスを併発してより厄介な疾患になります。

当院ではレントゲン検査の後、歯疾患の有無を確認、また可能なら血液検査で肝臓、腎臓の評価をしますがなかなか上記したように主因はかわらないことが多いです。

 この疾患は歯疾患はありませんでした。血液検査は同意が得られなかったためおこないませんでした。
現在、胃腸の運動亢進薬、強制給餌、痛み止めで経過を見ているところです。


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rabbit ウサギの蟯虫について


  

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2022.05.01更新

あ boarモルモット、皮脂腺の腫れと発赤


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あ
症例は5歳半のモルモットの雄です。半年前にも今回同様、皮脂腺が腫れて発赤して来院し、当院でシャンプーをしました。

 モルモットの皮脂腺は肛門周囲と臀部に多くあり、被毛が濡れた状態で存在してテリトリーなどにおい付けをおこなっています。
モルモット自身は殆ど体臭はありませんが、分泌液多くなると周囲の毛をより汚れやすくなり臭いの原因になることもあります。

あ

今回も臀部のみシャンプーをしました。

 


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boarモルモットの皮膚について

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