皮膚病で来院したら耳ダニ(Otodectes cynotis)が原因のネコの症例
2021.05.06更新
■皮膚病で来院したら耳ダニ(Otodectes cynotis)が原因のネコの症例
肩甲間部に皮膚病が見つかり来院しました。皮膚検査では皮膚の寄生虫は陰性でした。
皮膚真菌も陰性でした。やたら掻くが主訴で来院してました。
1週間、抗生剤を処方しましたが、改善はありませんでした。
1週間後、耳を診るとタール状の耳垢が診られました。
耳垢検査すると耳ダニが見つかりました。
猫の耳ダニはミミヒゼンダニ症と呼ばれ、耳道内に寄生する大きさは0.3mm~0.5mm位のキュウセンヒゼンダニ科のミミヒゼンダニ(Otodectes cynotis)の感染が原因の寄生虫性疾患になります。やたら痒がることが特徴です。自宅にある虫メガネを使うと動いている様子が見えることもあります。
ヒトは稀に咬まれると、皮膚炎が出ることがありますので注意が必要です。
この症例は駆虫剤として耳ダニに認可のあるレボリューション®を背中に滴下しました。
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