小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.05.02更新

お
猫のフィラリア症 
最近の調査では世田谷区、国立市で約15%の陽性率があります。

 

フ(朝日新聞より)

 猫のフィラリア症は犬と同様、犬糸状虫(Dirofilaria immitis)の感染でおきます。
一昔前まで、猫のフィラリア症は殆どないと考えられてきました。
 最近になって有病率(成虫寄⽣率)を調べる調査がおこなはれました。

  本院近郊の東京の世田谷、国立では約15%も感染が診られています。
 また日本全国の猫のフィラリア症の約30%が室内飼育のみの猫で起きています。
 犬のフィラリア寄⽣率が5-20%なので、陽性率も高いです。

 難点は、猫のフィラリアは犬と異なり診断が厄介な点です。
⾝体検査では異常を検出することは多くありません。
あえてあげれば、元気消失、⾷欲不振、体重減少が診られますが、特異的な症状がないため、喘息と鑑別は難しいこともあります。報告では急性症状として急性呼吸器障害、また慢性症状として嘔吐、発咳・呼吸困難があります。また突然死も診られます。

 診断はこれら臨床症状と胸部レントゲン、猫フィラリア抗体検査、猫フィラリア抗原検査、心臓エコーを組み併せておこないますが決定的な検査はありません。

 そこで、唯一、猫のフィラリア症を予防できるのが予防薬です。

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あ■(camera写真1)
猫のフィラリア症予防薬 レボリューション®(成分名セラメクチン)

このセラメクチンははもともとはイベルメクチンを進化させた薬剤です。

あ
■(camera写真2)
フィラリア予防法はcamera写真1のright arrowレボリューション®を
月1回 5-11月の間、背中に垂らすのみです。

 

あ■(camera写真3)
レボリューション®(成分名セラメクチン)はフィラリアのみではなく、
ノミを含め(ハジラミ、ツメダニ、ミミダニ)など多くの外部寄生虫に効能を示します。

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  犬猫では6週齢から使用可能です。
イベルメクチンに敏感なコリー、ジェパードなども規定量であれば安全に使用できます。
またウサギはじめエキゾチック動物にも使用可能です。

 この薬剤はイソプロパノール(アルコールの1種)中に溶解したセラメクチン製剤が含有されています。そのためアルコールに敏感な動物は滴下した部位がはげる副作用が希にあります。

あ
camera写真4)猫の副作用症例。
セラメクチンの滴下部位にリンクして脱毛します。
治るには1ケ月位かかりました。

  dog犬、tiger猫、rabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスター、合計して本院では約千匹位使用しています。
camera写真4のような脱毛の副作用を猫で2匹、ウサギで1匹経験はしています。

 この薬剤は動物用医薬品で処方には診察が必要になります。
また犬猫を除きこの薬剤は効能外使用になります。
使用の際は処方した獣医師とよくインボームドコンセントを取って使用してください。


 

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book原虫の駆虫薬
book条虫、吸虫駆虫剤 プラジクアンテル(Praziquantel)とは
dogtiger犬猫のマダニの駆除剤
tiger猫の診療


【break time】

aflower2ブルームーン(生田緑地バラ園、5月)

 青いバラの花言葉は「不可能」です。理由はバラには青色素がなく、いろいろ育種を試みても真っ青なバラはできないからです。
このブルームーンも薄紫です。
 2009年サントリーが遺伝子組み換え技術により青色素をもつバラ「アプローズ」が発表され話題になりました。


 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.22更新

あ
ウサギ・モルモット・ハムスターと抗生剤
ご注意
このページに記載されている薬剤、他の動物病院の処方薬剤、
インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談はお断りしています。

 
当院での薬剤希望の方はペットをつれて診療時間内に来院ください。
 

  ウサギ・モルモット・ハムスターはこの抗生剤とbookright arrowノミ・ダニ製剤は注意が必要です。

  ヒト、犬、猫で有効性がある抗生剤でもウサギ・モルモット・ハムスターでは抗生剤の種類を選らんで投与しないと死亡する場合があります。またノミ、ダニ製剤も同様です。

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ウサギ・モルモット・ハムスターの抗生剤の使用は注意が必要です。
 
 ウサギ・モルモット・ハムスターに限ったことではありませんが、抗生剤の投与はその動物が本当に抗菌剤が必要かを見極めることが大切です。なんとなく使用しても副作用や耐性菌をますばかりで意味ありません。

 ウサギ・モルモット・ハムスターの誤った抗生剤使用の死亡原因は諸説あります。草食動物であるウサギ、モルモットでは、盲腸が消化に非常に大きな役割を果たしています。抗生物質の一部には、その盲腸内の有用な細菌叢を死滅させ、耐性のあるClostridium spiroformでが異常増殖し、毒素を産制して下痢など激しい症状をおこし死亡するとされています。
 
 乳幼ウサギは母兎からのミルクで異常な菌の繁殖をおさえてくれます。4-6週齢の時期のウサギはミルクの影響がなくなる時期なため、なにかストレスが加わると、抗生剤の投与と異なる理由でClostridium spiroform増殖で死亡症例がみられやすい時期でもあります。

 ウサギではClostridium spiroformの他、稀にClostridium perfringensやClostridium difficileも原因菌になります。    

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本院でウサギ・モルモット・ハムスターに禁忌と考える抗生剤


リンコマイシン(Lincomycin )とクリンダマイシン(Clindamycin)、
(商品名、動物用リンコシン®、動物用アンチローブ®
など)

  

 写真のリンコマイシン、クリンダマイシンのヒト用、動物用は経口剤、注射剤、共に投与後すぐに死亡します。動物用の名前を勘違いしないで下さい。

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セファレキシン(Cefalexin)、(商品名、動物用リノキシペット®、ヒト用ケフレックス®など セファ系の経口剤    
 

  写真のセフェム系抗生剤、セファレキシンは経口投与すると4-5日で消火器症状を示して死亡する場合が多いと報告されています。以上の理由から、筆者は他のセフェム系経口剤も使用しない法が無難と考えています。この薬剤も動物用の名前を勘違いしないで下さい。
 しかしセフェム系注射液は注意しながら使用すれば投与が可能では主張する獣医師もいます。しかし長期投与などの詳細は不明です。

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アセチルスピラマイシン®Acetylspiramycin

  写真のマクロライド系抗生剤のアセチルスピラマイシンは注射(動薬)投与も。経口投与もすぐに死亡すると報告されています。
 そのため著者はマクロライド系抗生剤の使用は禁忌と考えています。

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ンピシリンAmpicillin
(商品名、アミペニックス®、ビクシリン®
など)
  

  写真のアンピシリン(経口・注射)は獣医学書には使用禁忌抗生剤と記載されてますが、ウサギは結構耐える場合が多いです。
しかし投与後すぐに死亡したり、1週間位で食欲不振で死亡するケースも希に報告されています。

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アモキシシリン(Amoxicillin
(商品名、ワイドソリン®、動物用バリチオン®など)

アモキシシリンも使用禁忌抗生剤ですが、詳細は不明です。
                                                             

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本院でウサギ・モルモット・ハムスターに比較的安全と考える抗生剤

クロラムフェニコール(Chloramphenicol
(商品名、クロロマイセチン®


  写真のクロラムフェニコールの経口剤はヒトでは1970年代以前はよく使用されました。想えば、著者も子供のころクロラムフェニコールとおもはれる薬剤を病院で良く処方された記憶はあります。

 しかしその後ヒトへ経口投与すると29000分の1の確率で再生不良性貧血がおき、また幼児ではライ症候群の副作用が報告されたため、1970年代中頃から副作用を上回るの理由がない限り使用されない抗生剤になりました。
 しかしヒトと異なりウサギでは動物種の相違から幼少期より比較的安全に使用できます。
 ウサギ梅毒時には比較的良く効いてくれます。濃度依存性薬剤ため1日3回の経口投与が必要で、原末が茶色なため、薬剤コーテングも茶色になっています。潰すと苦いことが欠点で、この点はウサギへ投薬する場合マイナスに作用します。
 
 以上の性質のある薬剤なので、万が一に備えてウサギにクロラムフェニコールの粉末剤を製薬して渡す場合はオーナーには手袋・マスクをつけて投与してもらう事を指示したほうが良いと考えています。

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ST合剤(商品名、動物用トリブリッセンン®、バクタ®

  微生物体内の葉酸の生合成を阻害するサルファ剤のスルファジアジン(Sulphadiazine)と、葉酸の活性化を阻害する抗菌物質トリメトプリム(Trimethoprim)2種類を5対1の割合で配合した抗菌剤をST合剤と呼びます。
ST合剤は人医ではトリメトプリムの薬用量の記載が一般的です。

リブリッセン®(動物薬)

 写真のトリブリッセン®はウサギでは幼少期から使用可能です。
ウサギの尿pHはアルカリ性のため、弱酸性の犬猫の尿pHに比べて、結石の副作用が少なく、比較的安全に使用できます。細菌のみではなく、原虫類コクシジウムの駆虫にも効能があります。 

バクタ®

 経口のトリブリッセンは製造中止になりました。類似品としてヒト用で写真のバクタ®{サルファ剤のスルファメトキサゾール(Sulfamethoxazole)とトリメトプリム(Trimethoprim)の合剤}があります。

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ニューキノロン系抗生剤(動物薬)
{商品名、左3つ動物用オルビフロキサンシン®Orbifloxacin)、順に動物用エンロフロキサシン®Enrofloxacin)動物用オフロキサシン®(Ofloxacinなど}  
ニューキノロン系抗生剤

 写真のニューキノロン系抗生剤は比較的安全に使用できますが、幼少期(約6ヶ月まで)は軟骨の形成不全を招く可能性があり、使用はできません。 

 注意 どんな薬剤でも副作用なしはありえません。薬剤を処方されていつもと症状が違う場合は担当獣医師にお尋ねください。  

                 
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dire寄生虫疾患
chickright arrow烏骨鶏の回虫症
chickright arrowハト回虫 虫卵と成虫標本
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dogright arrow犬回虫症
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bookright arrowノミの生態
bookright arrowマダニの生態

direウサギの病気

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rabbitright arrowウサギの眼科関連疾患
rabbitright arrowウサギの強直性痙攣
rabbitright arrowウサギ皮膚糸状菌症

 

 

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 【break time】

あ

 flower2紫陽花(鎌倉、明月院)

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.10更新

あ
 rabbit前縦隔に「しこり」のあるうさぎの診療、ステロイドとウサギ


   雄の3才6ヶ月のうさぎが神奈川県川崎市中原区より来院しました。
 これまでかかっていた動物病院に不満がある訳ではないのですがセカンドオピニオンで本院を訪れました。

 これまで1年半前と2ヶ月前に他の動物病院で「毛球症」と診断されました。2ヶ月前の「毛球症」のとき、レントゲンで前縦隔に「できもの」があることがわかりました。

a

aレントゲンでは前縦隔の「できもの」は確認できましたが、本院来院時はうさぎが興奮してうまく撮れませんでした。このウサギは前縦隔の「できもの」によく診られる眼の瞬膜の突出はありませんでした。

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 前縦隔の「できもの」にはリンパ腫・胸腺腫・膿瘍などがあり、それらを診断するためには可能ならエコーのガイド下で細胞診をして確定診断をすることが良いとされています。リンパ腫と診断できればよりよい抗腫瘍剤の投与も検討できます。胸腺腫ならとくに効果ある薬剤はないと推察できます。そのため胸腔穿刺は獣医学上重要な検査です。しかしウサギは、胸腔に針を刺したのみでショックを受けて死亡するケースも希にあると言うはれています。
 
 そこで前の動物病院では前縦隔の「できもの」の治療でright arrowステロイを2ヶ月間減量しながら飲ませていました。

 そこで「ステロイドをこのままいつまで服用しなければならないのか、また投与の良い点・悪い点を」訪ねたくセカンドオピニオンで本院を受診しました。
 
 今の検査結果のみでは。このままステロイドを維持量で投与してみることやっとでです、なんとなくright arrowステロイドを飲ませることでオーナーは納得されているのか。 これ以上の良い診療を希望されるなら、胸腔穿刺で細胞診を行わないとできない点を伝えました。なおウサギはright arrowステロイド代謝は苦手とされていますが、臨床の場では結構耐えてくれます。

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●参考資料 ウサギへのステロイド剤の使用 
 right arrowステロイドは使用法の難しい薬剤です。長期投与すれば副作用はでます。しかしステロイドを投与しなければ生きてゆけない病気もあります。しかし上記したように結構耐えてくれます。
 本院では必要な場合のみウサギに使用しています。また長期投与には注意しています。
 ウサギはストレスに弱いのでright arrow、ステロイド投与によりストレス状態にすることは良いことではありません。好中球を融解させる報告もあります。ステロイドへの抵抗性を猫>犬>牛>豚・人・馬>うさぎ・マウス・ラット・ハムスターと定義している場合が多いです。
 その理由として諸説ありますが、ステロイド母核をもつ葉(ジギタリス葉・ユリ・自然薯など)は草食獣に食べられないように苦味を発して種の維持を計っています。そのため草食獣は食したことが殆どないステロイドの代謝が不得手な動物です。また私達がステロイドを飲むとき苦みが生じるのはこのためです。しかし雑食性動物は進化の過程でステロイドを代謝する酵素を獲得したのでウサギに比べて適応力があります。

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【break time】

あ
flower2ネモフィラ(国営ひたち海浜公園)

投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.03更新

おrabbitウサギとノミ成虫の感染camera


■ウサギとノミ
 ペットショップにてウサギにノミがいると指摘されて神奈川県相模原市から来院した症例です。
疫学ではウサギに感染するノミ猫ノミ(Ctenocephalides felisが多いことがわかっています。日本ではノミ・ダニ製剤はウサギ始めエキゾチックに認可された薬剤はありませんが、安全に使用できる薬剤はあります。この症例はノミの駆虫にレボリューション®を使用しよくなりました。

うcamera写真1 ネコノミ

up arrowノミ・ダニの予防

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■ウサギのノミ駆虫 

うcamera写真2 商品名・レボリューション®、犬猫用、成分名・セラメクチン(Seramectin


■効能  フィラリアの予防(犬猫)、成ノミ駆除、卵の孵化にも抑制(犬猫)、耳ダニ駆除(犬猫)、駆虫剤、回虫(猫)と幅広く使用できます。セラメクチンは本院ではウサギ・モルモット・ハムスター・フェレットなどのノミ・ダニ(マダニは除く)に安全に使用できています。

う camera写真3 基材が合わないため毛が剥げたウサギ

 本院ではこれまでウサギのノミ感染症にレボリューション®(camera写真2)を第一選択薬として使用しています。月に1回、背中に垂らすのみです。ノミは2-3日でいなくなりますが、気温が高いなど、ノミの繁殖の時期は月1回で長期の使用をお薦めします。1症例、基材が合わないためウサギの毛が剥げた経験はありますが(camera写真3)あとは副作用の経験はありません。

up arrowノミ・ダニの予防

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 本来は犬に寄生するマダニ・ノミの駆除剤ですが、アドバンテージプラス®、フォートレオン®は効能外使用になりますがウサギに安全に使用できます。

う camera写真4 アドバンテージプラス®

  アドバンテージプラス®はノミのみの対応になります。有効成分イミダグロプリドはネオニコチノイド系(クロロニコチル系の総称)に属し、ニコチン様物質を意味する薬剤でノミなど昆虫類に選択的に薬効を発揮します。哺乳類には低濃度で単独使用した場合毒性が低いため使用されています。
 

camera写真5 アドバンテージプラス®


 フォートレオン®の有効成分成分のペルメトリンはイミダグロプリドと協力してノミに加えマダニに対しても薬効を示します。ヒト・哺乳類に対する毒性は低く安全に使用できますが、ネコと魚類のみ毒性が高く注意が必要です。ウサギのマダニ感染に使用可能な薬剤はこの製品のみです。

注意right arrowノミ・ダニ製剤は本院では上記の種類以外はウサギなどには禁忌と考えています。

up arrowノミ・ダニの予防


【関連記事】
ウサギはフィプロニールは禁忌です。
犬猫用のノミ・ダニ製剤について
ノミの生態
マダニの生態

 


 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.12.19更新

 a
リュープロレイン(Leuprorelin)とは-
 
--------------------------------------------------------------------
リュープロレインの開発

 視床下部から発見されたチオトロンピン放出因子、黄体ホルモン放出ホルモンが他のホルモン分泌を抑制することが証明され、リュープロレイン開発のきっかけにになりました。

 しかし開発当初は1日1回の注射が必要で製品化は見送られていましたが、性腺刺激ホルモン(LH-Gn)誘導体を合成高分子で作成したマイクロカプセルというキャリアーに入れる方法が確立し月1回の注射で、ヒトでは男性の前立腺炎、女性の子宮内膜炎の治療が可能になりました。現在ヒトでは3ヶ月に1回の薬剤も使用されていますが、獣医での使用は不明です。
 
 作用は最初下垂体は刺激され、一時的にGnを大量にでるフレアアップ現象をおこします。
 しかし時間経過とともにGnRH受容体のダウンレギュレーションを起こし、性腺刺激ホルモン(LH-Gn)から放出させる生殖ホルモンの働きを抑えます。一時的にヒトでいう閉経と同じ状態にすることで、有意な作用を期待する薬剤です。

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フェレットとリュープロレイン
 


 フェレットのクッシング症候群にリュープロレインを月1回投与して3ヶ月後の写真。
症例の約75%は発毛は認められます。                                ---------------------------------------------------------------------
鳥類とリュープロレイン

 リュープロレインは多く卵を産む鳥に抑制効果が期待されましたが、本院の経験では多少よくなくなる程度ででした。                                                           ---------------------------------------------------------------------
ウサギとリュープロレイン

 血尿が激しいため子宮・卵巣を摘出したウサギの2才の症例です。その後病理検査では子宮内膜炎と診断されたました。この症例は2才なので、手術がベストな選択でした。
 高齢なウサギで同様な疾患のときはリュープロレインは効能をしめすかもしれません。
 しかしなかなか手術前に子宮内膜炎の診断は難しいのが現状です。
   



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あ

 flower2ネモフィラ(国営ひたち海浜公園)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.30更新

オダガワ
dogtiger糖尿病の薬剤、インスリン


a
本院で使用してるインスリン各種

 インスリン(insulin)は、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンで糖質の代謝に重要な役割を果します。糖尿病になると、インスリンの不足により、高血糖になり、臓器に悪影響を及ぼします。そのため外部からインスリンを投与して、臓器の障害をおさえ、健康を保つことが大切です。
 ヒトでは1970年後半から、動物では1980年後半から、糖尿病に罹患したとき、自己注射によるインスリン療法がおこなわれています。

 インスリンは最初、1921年にハンティングにより牛の膵臓から抽出されました。当初は純品を精製することはできず、製薬される期日が異なると、不純物の関係によるアレルギー反応、薬剤劣化、作用時間の相違などが生じ、投与量を重量で求まられませんでした。

 そこでインスリン製剤は 1923 年国際連盟保健機構の標準化委員会で「健康な体重約2Kg のウサギを24 時間絶食状態にして、そのウサギにインスリンを注射して、3 時間以内に痙攣を起こすレベル(血糖値:約45mg/dL)にまで血糖値を下げ得る最小の量」 を1単位と定義しました。そのためインスリンは現在でも投与量は重量表示でなく、国際単位unit:Uの表示になっています。また例外を除き、この見解が礎になって、現在の投与量に関わっています。

 
ヒトでも長く牛、豚など動物由来のインスリンが使用されてきましたが、1987年遺伝子組み換え技術により、半合成ヒトインスリンが発売されました。2003年の狂牛病の件もあり、動物由来のインスリンは製造中止になりました。動物病院でもそれに従い殆ど使用されなくなりました。

  以下本院で使用しているインスリンの説明をします。ヒトでは超速効型インスリン. 速効型インスリン. 持効型溶解インスリン. 中間型インスリン. 混合型インスリンに分けられていますが、本院では動物に 速効型ノボリンR、中間型ノボリンN、 持効型溶解型ランタス、レペミルを症状に合わせて、使用しています。作用時間はノボリンR<ノボリンN<ランタス=レペミル、吸収はノボリンR≻ノボリンN≻ランタス=レペミルになります。

                                                                  最初に戻るup arrow

---------------------------------------------------------------------
 あ 使用動物dogtiger ノボリンRは半合成ヒトインスリンです。速攻型インスリンでレギュラー(Regular)、またリタード(Retard)を短くした名称です。水溶性で吸収が最も良好です。投与方法は静脈内投与が一番吸収は良いですが、本院では筋注にてインスリン抵抗性の有無などに使用しています。皮下注で維持使用も可能ですが、作用時間は短いことが欠点です。
---------------------------------------------------------------------

あ 使用動物dogtiger ノボリンNも半合成ヒトインスリンです。硫酸プロタミンを付加して長時間インスリンが効能を示すように作られた薬剤でイソフェンインスリン水性懸濁注射液(中間型)が正式名称です。プロタミンは魚の精子から抽出された物質なので、薬剤は白濁していると推測しています。混濁製剤のため皮下注したとき薬物吸収に問題が生じる動物はいます。動物病院では英語表記のNeutral Protamine Hagedornの頭文字をとってNPHと呼ばれていることが多いです。
---------------------------------------------------------------------あ 使用動物dogtiger さらに長時間一定に続くように作られたアナログ製剤が2000年代になると発売されました。これらの薬剤は中間型ヒト半合成インスリンと比較して、食後血糖の管理が優れていること、また、低血糖のリスクが減ったことが利点としてあげられますが、動物ではまだまだ議論の余地はあります。
 写真上のレペミル®は研究では犬猫では希釈投与が可能です。しかし投与量は注意が必要です。ランタス®はヒトの皮下のpH7.4で一度沈殿して徐々にでてくるように設定されています。犬猫でも使用は可能ですが、皮下のpHはヒトと異なりますので注意が必要です。また希釈はできません。
 両インスリンとも動物では個体差があり、実際使用してみないとどちらが良いかわかりません。         

                                                                                         最初に戻るup arrow
---------------------------------------------------------------------
・備考 動物由来のインスリン

あ

 使用動物tiger 「PZI」とは、Protamine Zinc Insulinの略で、牛の膵臓から抽出されています。インスリン構造の種差は、アミノ酸配列が原因により生じます。猫インスリンは牛インスリンに対して1つのアミノ酸が異なるのみなので、このインスリンは猫に多く使用されてきました。またプロタミンと塩化亜鉛を加えることで、皮下注射後した後、作用が穏やかに長時間持続効果あるように考案された製品です。
 写真のアメリカ製のPZI VETは90%牛と10%豚インスリンの混合で構成されています。本邦では2003年7月、狂牛病の関係で動物由来のインスリンは製造中止になり、また現在は個人輸入でも入手はできず、使用はできません。


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投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.27更新

あdogtiger【ノミ、ダニの経口駆除剤】


使用可能な動物は犬猫のみで
ウサギなどは使用報告はありません。

特にマダニの駆虫は経口薬は皮膚滴下剤より良好です。
獣医師の立場からこの形態をお薦めします。
欠点はやや薬価が高い点とナイーブ犬は投与可能かの2点です。


direマダニの皮膚滴下駆虫剤は
まで
 
皮膚滴下駆虫剤の副作用は
まで

direノミ、ダニの経口駆除剤の紹介
 
 ■フルナナレル製剤(犬用)

1

dog「ブラベクト」(成分名 フルナナレル)は経口で
right arrow犬のみ、3ケ月間の効果あるノミ・マダニ製です。

--------------------------------------------------------------------

■スピノサド製剤(犬猫用)

 
dogtigerコンフォデイズ®(成分名 スピノサド)、経口剤
 コンフォデイズ®は2012年に販売された
right arrowノミright arrow
ダニ用の経口剤で犬猫用があります。
月1回の投薬になります。
 本邦では猫の経口ノミ薬はこの薬剤のみです。
スピノサド製剤はときどき吐くのが欠点です。
 

a 
dogパノラミス®(成分名 スピノサド、ミルベマイシンの合剤)
  パノラミス®は犬用で、2015年に発売された
スピノサドとミルベマイシンの合剤です。
right arrowノミright arrowダニの他にもフィラリア、線虫類の予防も可能です。
月1回の使用です。
スピノサドが含有されているのでときどき吐くことが欠点です。
 ---------------------------------------------------------------------
■アフォキソラネル製剤(犬用)
 
あ
■ネクスガード®スペクトラ
(成分名 アフォキソラネル)、経口剤
 ネクスガード®は2015年に犬用で販売された
フィラリア予防、right arrow
ノミright arrowダニ用の経口薬剤です。
滴下タイプが苦手な方にはお薦めです。
月1回の使用です。嘔吐も殆どありません。
 ---------------------------------------------------------------------
 
■まとめ
 現在注目度が高い、マダニのみを考えれば、経口剤は皮膚滴下剤より効果的であるため、価格の点が了解されれば、当院では経口剤をお薦めしています。
 
 注意点として、スピノサド製剤、ネクスガード®は一度に複数回(当院では多い方で7回)を処方するケースが多い薬剤です。
両薬剤とも嗜好性は良好なため、動物に目の届かない場所で保管しないと、薬剤をすべて食べてしまったケースもあり、(7回分を一度に)注意が必要です。

 私の開業している地域ではright arrowノミright arrowマダニは、予防は5月から10月頃までの薬剤の投与で殆ど感染は診られないケースが多いです。しかしright arrow寒さに強いマダニは冬でも診られたり、最新のマンションで飼育されている犬猫がトリミングにくると、密閉性が高いせいか、right arrow冬でもノミが診られる場合もあります。ノミはある研究によると14度以上の環境だと年中繁殖します

 
 以上の理由から、薬剤は年中必要なオーナーもいます。

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 【break time】

あ
 glitter3染井吉野(3月、二ケ領用水)


投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.27更新

オダガワノミ、ダニの皮膚滴下駆除剤(スポットタイプ)の
副作用症例


dire 使用薬剤の選択
 
認可薬剤は殆どが犬猫用ですが、犬のみにしか認可がない薬剤もあります。
 ウサギをはじめエキゾチックペットは認可薬はありません。認可外使用で安全な薬剤はありますが、死亡例の報告のあるノミ、ダニ薬剤もあり、薬物選択には細心の注意が必要です。
詳細はよく掛り付け獣医師とお話し下さい。


rabbitboarmouseright arrowウサギ、モルモット、ハムスターに安全に使用できるノミ、マダニ製剤 
dogtigerright arrow犬猫用のノミ・ダニ製剤について
dogtigerright arrow犬猫のマダニの生態、駆除剤


dire 副作用症例

本院では下記の副作用は年に0-1匹です。

あ
tiger猫の症例 滴下部位にリンクして皮膚が脱毛します。
滴下剤に含有されているアルコールに
アレルギーをおこしていると推測されます。
治るには1ケ月位かかりました。ノミ、ダニの駆虫は
right arrowノミ、ダニ製剤の経口駆除剤
を薦めました。

 

あ
犬の症例 他に皮膚に滴下すると、背中を床にこすりつけて嫌がることもありました。
この犬は神経質で投薬も大変でした。そこで
dogright arrow犬に3ケ月間の効果あるノミ・マダニ製剤に変更しました。


 

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【break time】

あflower2ネモフィラ(国営ひたち海浜公園、4月)


 

dog

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.20更新

あ pencil2コルタバンス


 dog犬のアレルギー性皮膚炎でお悩みの方に朗報。
コルタバンス(封をきったら6ヶ月以内の使用です。写真1)


写真1のコルタバンスはフランス製で本品1mL中、ヒドロコルチゾンアセポン酸エステル0.584 mgというステロイドを含有します。効能又は効果は
「犬のアレルギー性皮膚炎による症状の緩和を」適応症とする犬用製剤で、平成24年3月に販売されました。コルタバンスの薬剤分類は上記したように、ステロイドに入りますが、これまでのステロイド剤との最大の相違は 

局所にスプレーするタイプであることです。 

 コルタバンスは局所で作用を発現した後、すぐに皮膚から薬剤が乾き、その後副作用の少ない物質に速やかに分解されます。
犬ちゅんの副作用も少なくて済みます。
 犬の全体皮膚の1/3位までスプレー可能です。そして掻く回数が半分以下になった症例が70%-80%という結果がメーカーから発表されています

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●従来の主なアレルギー時のステロイド剤
 これまでの治療剤では良好な反応はありましたが、欠点は経口剤を長期使用の場合のケースと、軟膏を誤って「副作用がない」と考えて、ダラダラ使用しているケースです。


 
従来使用されていた経口ステロイド剤(写真2)
 

犬はステロイド投与で、他の動物と異なり殆ど多飲・多尿になります。長期投与では、個体差はありますが多くの副作用が生じる可能性があります。
 アレルギー時は獣医師により年間使用量を決めている先生も多くいます。

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人用のステロイド軟膏(写真3)

 軟膏製剤は副作用が少ないと考えられていますが、塗布した部分から全身にステロイドが回る薬剤もあります。
 
 またこれらステロイド軟膏は本来毛の殆どない人の皮膚から吸収(一般的に顔を除いて)が良いように設定されています。人と犬では上皮の構造は異なり、犬でこの薬剤の吸収の詳細はよくわかっていません。
 
 また油性なので、犬では「皮膚がベタベタになり」痒みを誘発する原因にもなることもあります。

 この薬剤は人の皮膚科でもよく処方され、オーナー自身がお持ちのことも多く、犬ちゅんの痒みがとまらないと、つい塗布してしまう傾向がありますが使用は薦められません。
 あえて比喩すれば、犬の皮膚は人の頭部に外見状似ています。人では頭部にこの軟膏をつける方はいないとおもいます。


 また犬への長期塗布例では皮膚萎縮の副作用の症例報告もあります。

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 コルタバンスの特徴
 コルタバンスは経口ステロイド剤・人用軟膏ステロイドの副作用を低減することを目的に設計された犬用スプレータイブの薬剤です。
(上記した多飲・多尿・皮膚の萎縮などステロイドの副作用は軽減します。)


●そこで使用法ですが
 
【用法及び用量】ビルバックの説明書より
 「添付文書では、患部まで約10㎝の距離から、患部の面積10㎝×10㎝当たり1回2噴霧(製剤として260μL/100cm2)を1日1回、7日間噴霧して使用します。犬の全体の皮膚の1/3位まで可能です。ただし顔のまわりは注意。」と記載されてます。


犬のアレルギーの症例

ところがアレルギーは長期に薬剤が必要疾患です。7日で治療が終わることはありません。
そこでコルタバンスは製造元のフランス獣医皮膚科専門医また日本の治験では
3週間の間、1日1回スプレー、その後2-3日に1回スプレーで、維持が可能で副作用少ない症例が多くいるそうです。

(ただし長期使用の場合は症状の変化の確認・必要に応じて血液検査などをおこなうことが良いです。)

顔のまわりはアレルギー病変の多い箇所です。

 また顔の回りはスプレーできません。せっかくの良い薬剤が使用できないなんて、
確かに能書に記載されているように注意が必要ですが、
効能外使用として、フランス獣医皮膚科専門医や日本の治験では
コルタバンスをコットンに染みこませて、犬の顔に塗布使用して成果を上げています。またtigerネコへも効能外使用ですすめられています。

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【break time】

あ

 flower2ラ・フランス(バラ種)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.15更新

おdogtigerrabbitヒアレイン点眼


  ヒアルロン酸はムコ多糖体の代表的な成分で細胞と細胞をつなぎとめる役割があります。角膜の上皮の細胞同士のつながりも、このムコ多糖体が占めており、そのためヒアルロン酸を点眼すると角膜の細胞同士がつながりが強まり、涙の水分を眼の表面を保てるような働きをします。涙は血管のない角膜に栄養を供給しており、涙の被膜が安定すると眼の乾燥が改善され、動物診療でもdogのドライアイ、またdogtigerrabbitの角膜潰瘍の治療によく使用されています。刺激のないことから使い心地が良い点眼薬です。

1本院で使用している防腐剤なし0.1%ヒアレイン点眼。主に写真左の使い捨てタイプを使用しています。右のPF( Preservative Free)デラミ容器(防腐剤なし)は標準点眼より、すこし大きな点眼剤で、注文制で扱っています。


1使い捨てタイプの防腐剤なし製剤は、0.1%(上)と0.3%(下)の2種類あります。


 

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あ
 flower2谷川岳(トマノ耳)山頂、5月

 

投稿者: オダガワ動物病院

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