小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2017.11.13更新

あbookアゾール系抗真菌剤 


 ご注意

ここ記されている薬剤は医療用薬品になります。
医療用薬品とは獣医師が診療して
作用・副作用を説明して処方できる薬剤をさします。

以上の理由で当院ではインターネットなどの購入や、
また他院で処方された場合の説明はおこなっていません。

詳細は処方された獣医師にお尋ねくださるようお願いします。

本院で処方希望の方は動物をつれてご来院ください。


 アゾール系は最も多く使用されている抗真菌剤で、真菌の細胞膜成分エルゴステロールの精製を阻害する薬物です。
 動物の細胞の細胞膜は主にコレステロールによってできています。真菌の細胞膜は主にエルゴステロールでできており、真菌と動物では細胞膜の主成分が異なります。
 アゾール系抗真菌薬のはこの動物と真菌の細胞膜の主成分の違いを利用して作られた薬剤です。エルゴステロールを阻害するため、真菌に対して選択的に作用が期待でき、エルゴステロールをもたない動物には害(副作用)がすくないようにセットされた薬剤です。

 構造的分類は①イミダゾール(窒素2つ、ミコナゾール、ケトコナゾール)と②トリアゾール(窒素3つ、フルコナゾール、イトラコナゾール)の2つの化学構造があります。

しかしアゾール系抗真菌剤にも副作用はあります。
①全身にある代謝酵素、P450(CYP3A4)を阻害しする点
P450は肝臓に多く存在するので、肝臓毒性あります。薬剤は肝臓排泄です。。

②胃のpHにより吸収の問題がある点
  空腹時の投与は薬剤の吸収はよくありません。食後、また食事と一緒にとる必要が多いです。
 
 これらの問題点は最新の薬剤になるぼど改善されていますが、各薬剤の長所、短所がありますのでよく調べてから投与する必要があります。
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■ミコナゾール Miconazole
 ミコナゾールは初期のアゾール系(イミダゾール系)抗真菌剤です。腸管からの吸収が悪くそのため人体薬では注射のみになります。錠剤はありません。動物では現在マラセブシャンプー(ミコナゾール2%含有)がよく使用されています。---------------------------------------------------------------------
■ケトコナゾール ketoconazole 
 1976 年にベルギー ヤンセン社で合成された、元祖イミダゾール系抗真菌錠剤です。 
 外国では1985年頃に販売されました。日本では錠剤は手に入りません。個人輸入のみです。後に日本でも経口薬(人用)の発売は検討されましたが、肝臓毒性が強いため錠剤は発売中止になり、ローションとクリームのみの販売になりました。

 欠点は初期の薬剤なため副作用が多い点です。全身にある代謝酵素、P450(CYP3A4)を阻害するので、薬剤の併用は注意が必要です。また長期使用時は肝臓のチェックを適時にすることを薦めます。このチトクロームP450は副腎でコレステロールから男性ホルモンまたステロイドホルモンを合成する時も作用します。そのためステロイドや男性ホルモンの分泌もおさえられます。クッシング症候群症例で、とくに猫で使用されているケースがあります。副作用を利用した処方になります。

 ケトコナゾールは吸収に胃のpHが関係します。ヒトでは胃内の吸収を最適pHをにする目的でコカコーラを服用すると良いことが記載されている専門書もあります。しかし動物にコカコーラは現実性はありません。空腹時は吸収は殆どありませんので、生物学的利用率を高めるには脂溶性が高い食事を、食後、また食事と一緒にとる必要があります。なおガスター®などを飲んでいる場合は胃のpHはアルカリに傾き、ケトコナゾールの吸収はよくありません。
 
  副作用は特に猫で多い薬剤です。食欲不振や肝臓毒性の可能性が25%で起きます。また主作用の抗真菌の効能も高く期待できません。犬では多くありませんが、高用量を長期使用したときに、肝臓毒性があります。ヒトでは男性ホルモン・ステロイドホルモンが減少して男性が女性化乳房のなったり、男性の機能が停滞した報告があります。なおケトコナゾールクルームの動物への使用は本院では禁止と考えています。
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イトラコナゾール Itraconazole(ITCZ)
 1980 年ベルギーのヤンセン社で合成されました。
抗真菌のスペクトルが広域でしかも強力な抗真菌活性を有するトリアゾール系抗真菌剤でケトコナゾールの欠点を補うことが目的で製薬されました。
 
 チトクロームP450の抑制はケトコナゾールよりありませんが薬剤の併用は注意は必要です。しかし肝臓障害も殆どありません。ステロイドホルモン・男性ホルモンの抑制もありません。肝臓でヒドロキシイトラコナゾールに変わります。未変化体イトラコナゾールとともに、この物質も抗真菌作用を示します。

 カプセルはケトコナゾールの性質を引きずっているため食事と一緒に採って効能を示します。2008年に開発された液体は胃pHに関係なく投薬できますが、可能なら空腹時が理想です。注射液は高張液なので、動物では使用は適してません。

猫に対する副作用も殆どありません。

 この薬剤は皮膚(角質層)に多く貯留することがモルモットの実験で証明され、皮膚真菌症の長期使用は2-3日に1回の投与でも十分な薬効は期待できます。

 しかし分子量が大きい薬剤なので髄液、眼には吸収はよくありません。投与量を増すことで膀胱内の真菌に効果を示す見解があります。
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■フルコナゾール Fluconazole [FCZ] 
 ファイザー製薬が開発したトリアゾールに属する薬剤です。抗真菌スペクトルはイトラkナゾールより少ないです。

 チトクロームP450の抑制はケトコナゾールよりありませんが、薬剤の併用は注意は必要です。肝臓障害も殆どありません。ステロイドホルモン・男性ホルモンの抑制はありません。

 錠剤の吸収率は良好で、薬剤吸収するために胃pHは関係しません。消化管から速やかに胃のpHに関係なく吸収し(80%以上)非常に水溶性が高く、すべての体液によく分布します。注射液も等張液で使用しやすいです。

猫へも使用も可能です。

 分子量が小さく脊髄脳関門も通過して髄液・膀胱を含む全身臓器への移行もスムーズであることです。半減期も30時間と長いことが特徴です。
獣医領域では多くは使用されいないので詳細なデーターがないことが欠点です。

 2010年に販売されたボルコナゾールはのフルコナゾールの拙い性質を少なくした薬剤で、フルコナゾールの第二世代とも称されます。


 

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アジサイ

 flower2山アジサイ(5月、雲取山)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.10更新

あmagnifier眼軟膏とは


あ眼軟膏製剤テトラサイクリン

■眼軟膏
 眼軟膏は眼の表面の結膜、角膜に塗布する軟膏製剤です。眼の周りに塗る薬ではありません。
特徴は粘稠製があるため、点眼液にくらべて回数が少なく済む点です。
 眼軟膏製剤は7-10mmを塗布する記載が多くあります。
塗布した眼軟膏はその後結膜嚢に溜まります。そのため結膜嚢の大きさから推定して眼軟膏の量は3-4mmで十分と考えています。そして結膜嚢から吸収して効力を示すように設定されています。
 


あcamera転院症例 眼の周りに眼軟膏の塗布をしてひどくなったケース

  薬剤師に聞いた話ですが、眼軟膏は詳細に使用法を説明してもヒトではご年配の方で間違えて眼の周りに誤って塗布してしまうケースは多いそうです。動物診療ではどうゆう訳がcamera写真のように獣医師の指示で眼の周りに眼軟膏の塗布をしてひどくなるケースやまた皮膚軟膏を眼に塗布するケースにも遭遇したケースもありました。

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■眼軟膏と皮膚軟膏の相違
あcameraリンデロンA軟膏とリンデロンVG軟膏


 眼軟膏も皮膚軟膏もどちらの薬剤も製薬はワセリンがベースです。同じように見える薬剤ですが、この項ではcamera写真のリンデロンA軟膏とリンデロンVG軟膏を例に相違を説明します。

 眼科・耳科用のリンデロンA軟膏はステロイドはベタメタゾンリン酸エステルが主成分でステロイドのランクではDランクと弱い薬剤です。この軟膏は眼の中の角結膜に塗布して粘膜で吸収します。副作用を少なくして、眼の病変には効能があるような薬剤設定になっています。またリンデロンA軟膏は眼科用を含むので無菌製剤が薬事法で必要とされています。そして眼に塗り易いようにノズルが鋭敏になっています。

 リンデロンVG軟膏のステロイドはベタメタゾン吉草酸エステルでステロイドのランクではBランクになりやや強い薬剤です。一般に皮膚のステロイド軟膏は顔・体幹などの皮膚の厚さにより設定が異なり、塗布により吸収されて皮膚病に効能を示す強さの薬剤が含有されています。またリンデロンVG軟膏は皮膚製剤なので滅菌は薬事法で必要ありません。当然眼に対する毒性は不明で、皮膚軟膏を眼に塗布して副作用がでた場合どうするのか。薬剤がないからと言って安易に皮膚軟膏を眼に塗布するとこが禁忌である理由は了解頂けると思います。
   
 これらは共に成分名に「ベタメダゾン」が使用されますが結合する酸でステロイドのランクがかわれります
そのため両者は別ものです。臨床家から見た困った点は、これら薬剤は写真のように名前・形式も似ていて、注意して見ないと製品によっては、眼軟膏と皮膚軟膏の区別はつきにくい点です。製薬会社で名称・包装はわかりやすくできないものかと思います。

 また軟膏製剤は本来毛のないヒト用に出来ています。毛のある動物の皮膚に直接軟膏を使用すると舐めて炎症を起こす場合もあり、行う際には注意が必要です。



点眼薬と防腐剤・保存温度

PF点眼とは

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a

 flower2バラ

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.05更新

あ


 

あ

■トロピカミド
 トロピカミドはアトロピン代用薬です。作用機序はムスカリンレセプターの遮断で発現時間は犬30分、猫15分で、散瞳持続は犬で12時間です。毛様体筋麻痺は弱く、ヒトではないとされています。散瞳持続が短いので検査使用が殆どです。

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あ■トロピカミドとフェニレフリンの合剤

 トロピカミドはムスカリンレセプターの遮断剤です。
フェニレフリンはアドレナリン作動薬で、猫では散瞳効果はありません。発現時間は10%で2時間です。持続時間は犬で12時間です。
毛様体筋麻痺はありません。

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あ■フェニレフリン
 ネオシネジン(フェニレフリン5%点眼液)はフェニレフリン単味(交感神経薬)なので、ホーナー症候群の診断に使用できます。
 
 交感神経の支配は頭部より一次ニューロンがでて、胸椎T1、胸椎T2、胸椎T3で二次ニューロンになります。そして中耳の手前から三次ニューロンになります。

 ホイネル症候群症状は①宿瞳・②第三眼けんの突出・③眼けん裂の狭小化・④眼球陥没がみられます。
一次ニューロンの損傷部位は頭蓋内・頚椎病変で点眼後45分以上
二次ニューロンの損傷部位は腕神経・頚部は20-45分の間に 
三次ニューロン 損傷部位は中耳病変・眼球異常は20以内に
改善が診られる場合があり、診断の指標になります。  
しかし日本はフェニレフリン5%点眼液しかなく、上記の1.5倍の時間で診ています。


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flower2

 

 


投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.05更新

a


正しい点眼法
◆正しい人への点眼薬の使用法は
①「目をパチパチさせない」可能から涙管を抑える。
②「1回に1滴だけ点眼する」
③「複数の目薬をさすときは5分以上の間隔をあける」
④点眼時に眉毛・睫毛に触れない、点眼薬を清潔にあつかう
という4原則守ることが大切です。また点眼後5分間は目を閉じて薬の成分を浸透させます。
 

 しかし調査では適切な点眼を実行している人はわずか5.8%です。

 ①点眼後、目をパチパチさせる方がで多く、目をパチパチさせると「目薬が目全体や患部に行き渡ると思うから」と勘違いしているみたです。
 
 ②眼薬の1滴は眼の中で効果ある適切な量ですが、3人に1人が2滴以上を点眼して過剰点眼でした。
 一部点眼液の説明書に1回1-2滴点眼の記載もありますが、点眼を失敗した場合も考慮して記載されています。 点眼は1滴で十分です。2滴点眼すると、2倍の効果なんて誤ったことは考えないで下さい。

 ③また2種類以上の眼薬を処方された場合、約5分以上の間隔を空けていない人も37.2%いました。

 ①②③の誤った方法で点眼すると、薬が眼から外に流れ出てしま い、十分な効果が得られません。

 ④また点眼メーカーに製品に異物が混入していたとクレームを付けた方もいたそうです。
 点眼液は薬事法で滅菌が義務ずけられており、点眼メーカーの点眼薬に異物は入ることはありません。
 たぶんこの方は眉毛・睫毛に点眼の先をつけてしまって異物が混ざったと推測されます。
 また点眼のキャップは清潔な場所に置くか、自身で持って点眼してください。キャップに付着したばい菌が点眼液に入ります。

 また一般的に点眼液は封を切ったら清潔に保管して1ヶ月以内の使用になります。
(薬剤により保管場所、有効期間は異なります。詳細は処方されたかたにお尋ね下さい。)

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あ

■人の例ですが点眼液以外を点眼したケース
  一番右の青の薬剤はパニマイシンという点眼薬です。
 一番左のラキソベロンは便秘薬で水溶性の経口薬剤です。
入れ物が似ているのでヒトで誤って、この便秘薬を点眼してしまったケースもあるそうです。そのため写真が小さく見にくいですが、ラキソベロンの上に「眼に入れないこと」と記載されています。
 前記のような誤使用例が人ではあるので、ニゾラールローション(写真)(本来は外用の坑真菌剤)は薬剤の出るところをトロッコボール状にして、点眼剤とはまず間違わないような形式をとりました。

■まとめ 
 以上、ヒトが点眼薬を処方される場合も医師、薬剤師から点眼法は指示されますが意外と守られていません。
---------------------------------------------------------------------
あ
■では動物の点眼法は
 オーナーはペットが眼の病気だと眼薬の処方を期待する傾向があります。動物により眼の大きさが異なり、また協力的でない場合もあり人より大変です。しかし協力的でない動物や目が小さい動物は点眼をしない選択も重要です。

◆正しい人への点眼薬の使用法を動物に応用すると、可能な項目と不可能な項目がありますが、点眼をおこなう場合は最大の効果を出す努力は必要です。回数・量・複数点眼のルールがわからず「正しい点眼」ができないで、眼が悪くなっている場合もあります。
 
 まず①の「目をパチパチさせない」、可能から涙管を抑える。これを動物で実施することはむりです。
 
 上記したように、人の点眼液のメーカーの説明書には片目に1回1-2滴との記載が多く書かれていますが、基本的に1回1滴で十分です。 メーカーの説明書には点眼に失敗した場合も想定内に入れて多く書いてあります。ペットのオーナーは早く疾患を治したいと考え動物に1回2-3滴点眼した方も診たこともありますが早く治りません。悪くなる可能性があるのみです。犬・猫・うさぎは人と眼の大きさが変わりませんので、上記のように1滴で十分です。 

 当然ですが点眼液は眼に入って効果を示します。周りの皮膚についても効能は示しません。眼から点眼液が溢れたり、またうまく点眼ができないで周りの皮膚についた場合は動物用のコットン(写真)でふいてください。
 
 ほおっておくと、痒みを誘発して、眼の回りがはげてしまったケースもあります(下記参照)。
 
 動物の性格がきつく、点眼できないときは掛かり付けの獣医師に早く相談してください。
 経口薬への変更などその動物の症状・性格にあったアドバイスをしてくれるとおもいます。


 本院では猫は写真のように動物の後ろに回って上眼瞼に点眼するよう説明させていただています。
 
 (写真の解説)ヒトでは点眼のキャップは点眼に使用しない片手に夾み床に置かないように指導されます。キャップは床に置くとばい菌が内側に付き点眼薬を汚染するためです。
 
 しかし協力的でない動物は写真のようにキャップを片手に夾めまない場合が多いです。そのためキャップはなるべく綺麗な所において下さい。 

 またヒトでは眉毛と点眼開口部位が付かないよう指導をうけます。動物も同様で、眉毛から点眼薬にばい菌は入る可能性があり、注意しておこなって下さい。
 しかし点眼を嫌がる場合もあり、なかなかヒトのようにうまくはいきません。


 

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flower2

 

 


投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.04更新

あ■点眼薬の種類(水性、混濁、油性、眼軟膏)と応用使用法を解説します。



 点眼薬は一部溶解性の点眼を除き、封を切ったら1ヶ月以内に使用します。(一部溶解性の点眼は1-2週間以内の使用もあります。)

 点眼薬には常温保存(0-30度)冷所保存(0-15度以内)にわかれます。
 家庭用冷蔵庫は4度ですので、冷蔵庫に保管すればよい訳ですが、常温保存の点眼液を冷蔵庫にいれると、冷たくなり点眼時に動物がいやがることもあります
 冷所保存点眼には(0-7度)が最適な場合もあり、使用する点眼の最適保管を掛かりつけ動物病院によくお尋ね下さい。

 封を切った点眼液を冷蔵庫に1ヶ月以上保管することは絶対にやめてください。
 その理由としては、開封して1カ月で回収した点眼液の29%に主にグラム陰性菌で汚染されているとの報告などによります。
 ばい菌を点眼していると同じです。

■水性点眼
 ふつうの点眼薬です。

■混濁点眼 
 よくかきまぜて使用しないと点眼薬がばらつきます。

■油性の点眼液 
 油性の点眼液はベトベトしますので、とくに点眼時は眼瞼からこぼれないように注意が必要です。

■1回、使い切りタイプの点眼液です。 
 1回、使い切りタイプの点眼液で防腐剤は入っていません。
  
 この点眼は1回、使い切りが理想ですが、治療費がかかるため、本院ではオーナーの理解があれば、封を切って、冷蔵庫保存でその日のうちに使用してもらっています。日をまたいでの使用は禁忌です。

 なお使い切りタイプの点眼液の使用法は様々ありますので、掛かり付けの獣医師にご相談ください。

■点眼薬の入れ物の硬度の違い  
 左が参天製品、右が日東メデックの製品です。

 点眼の入れ物は製薬会社間で堅さは違います。

 参天製薬の入れ物は柔らかくできており、力のある人が点眼すると多くでます。
 日本点眼は硬めの入れ物に入っています。

■PF点眼 
 日本点眼が開発した方法で、PF点眼はPreservative Freeの略で防腐剤が無添加である点が特徴です。
 
 左がPF点眼です。左右とも点眼薬液の分量は同じですが、中に空間がある関係でPF点眼は容器が大きいことが特徴です。 点眼には少し力が必要です。

■製薬会社が異なるのに似た容器 
注意が必要です。

■眼軟膏について  
 眼軟膏は眼の上に塗布する薬剤で、眼の回りに塗布する薬剤ではありません。

 特徴は点眼液に比べて、眼の中で長時間薬理作用を示してくれるので、回数が少なく済みます。

 しつこいようですが注意 眼の周りに塗る薬ではありません。医療でも眼の周りに塗布するよう指示されたケースもあり、残念ながら医療・獣医療関係者でも使用法を誤って説明する方がいます。

■眼軟膏の正しい使用法  
 眼軟膏は眼の中に3-4mm入れると結膜嚢に貯まり効力を示します。一部能書記載の7-10mmは必要ないと考えています。

 この医療行為が、抵抗のあるオーナーには眼軟膏でなく点眼薬を薦めます。

 眼軟膏はベトつくので動物が(特に猫、うさぎ)眼を気にして掻く動作が診られる場合は2回目からは使用しない方が良いと筆者は考えています。

■点眼薬がない場合の治療は
 本院では、点眼薬がない薬剤は、これまで獣医師が多く使用して安全性が高い薬剤や、ヒトの眼科の本に記載ある処方は使用しています。
 (写真は犬のドライアイの処方)




■うさぎのスナッフルなど鼻疾患時の使用方法  
 点眼薬の応用使用(点眼薬の点鼻への応用)  
 
 点眼薬を鼻に入れます。鼻と眼はつながっているので、点眼薬は鼻に使用可能です。
 また人、動物の薬剤は点鼻専門の薬剤は殆どありません。

 うさぎの場合、写真のように仰向けにして行います。嫌がるうさぎもいます、下手な人が行いうさぎが骨折した場合も報告されています。
 この方法をおこなうときはよく掛かり付けの獣医師に相談してからおこなってくだい。

■市販のヒト用点眼剤の動物への使用は 
 薦められません。本院では禁忌と考えています。
 
 診断がなく点眼を使用することはよくありません。
 
 また市販の点眼剤は15ml用が多く、封をきって3ヶ月有効な場合が多いです。(医療用点眼は封をきって1ヶ月内の使用)

その理由は、1日何回、適していない方法で点眼するか、かわらないので、薬剤安定のため、防腐剤が多く入っているからです。
(NHK、テレビシンポジウム、ドライアイより)
 
 防腐剤の過多は眼の副作用の原因になります。
 
まず動物の眼を診てくれる動物病院訪れることが大切です。

(写真のスマイルはヒトでは軽度のドライアイ用です。)

■眼科疾患で点眼できないと
 犬猫ウサギの眼科疾患は点眼できないときは、治療にならないことが多く、早めに掛かり付け獣医師に相談してください。
 
 特に角膜潰瘍・緑内障・角膜穿孔などのときは失眼につながる場合もあります。

 またハムスター・小鳥は眼が小さく点眼はとくに注意が必要です。しない方が良い場合もあります。

 写真は他院で眼の診療を受けて、抗生剤・ヒアレインを処方されました。
 しかし点眼できず、益々わるくなるので、セカンドオピニオンで来院したシーズーです。

 犬の性格がきつく検査が大変で多くはできませんでしたが、潰瘍部位がフルオル検査をしても染まらず、デスメ膜瘤が疑われました。動物の眼科専門病院へ行くことを薦めた症例です。 
 

■デスメ膜瘤・眼の角膜が膜1枚(本来7枚)になり、中の眼房水が出て失眼寸前の状態の状態。

 

 


 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.03更新

オダガワ

■点眼薬と防腐剤・保存温度


 前回、点眼薬は封をきったら1ヶ月以内に使用するように記載しました。
 また点眼薬は開封後、薬剤安定のため防腐剤が入っている製品が多いです。点眼薬の中にはこの防腐剤がないと製薬できない薬剤もあり、眼科の病気ではさけて通れません。

 防腐剤入りの点眼は、1種類1日3回点眼を想定で作られています。その以上点眼薬・回数を多くすると防腐剤の副作用があらわれる場合があります。長期点眼や点眼薬の数が多いと、角膜に異常を示すことがあり、定期的に眼科の検査が必要です。

 最近は防腐剤フリーの点眼薬も多くなりました。可能ならこちらの製品を使用した場合が良いですが、封を切ってからの使用期間が短い製品もあり注意が必要です。

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■防腐剤入り点眼例  

あ

緑内障に使用されるラタノプラストには、防腐剤として塩化ベンザルコニウム含有されています。最近はジュネリック品で防腐剤フリーの製品もあります。

   あ

 非ステロイド点眼のジクロードには防腐剤としてクロロブタノールが含有されています。クロロブタノールは一般的に高温多湿条件下では、有効成分の分解が進行しやすくなり、塩酸を放出し、刺激性を与えるとされています。可能な限り、冷蔵(10度以下)の保存が必要です。 ----------------------------------------------------------------

■参考資料 点眼剤と温度

日本薬局方(にほんやっきょくほう=医薬品の規格基準書)によれば、

「室温保存」とは1から30℃のことを指します。家庭ではタンスの中などで保存が可能です。家庭用冷蔵庫は推定4℃なので保存は可ですが、点眼剤が冷たくなり、動物が点眼を嫌がる場合があり取り出して数分してからの使用を薦めます。

「常温保存」とは15から25℃のことを指しますが、点眼薬では私の知る範囲で常温指定のものは見あたりません。

「冷所保存」は1から15℃間で保存することを指します。また「冷暗所保存」とは1から15℃間で、かつ光があたらない場所を指します。これらの点眼剤は家庭用冷蔵庫(推定4℃)に入れてることがベストです。この条件に指定されている点眼剤は多くあります。冬場暖房を使用すれば室温は20℃以上になることが多く、保管には注意が必要です。

また点眼剤はいずれも凍結は不可です。凍結すると点眼剤は変質します。

点眼容器は熱に弱い製品が多く、50℃以上に放置すると、膨張または収縮が発生します。直射日光が当たる場所は注意です。夏場、車中に点眼剤を保存していると、条件によりますが50-70℃にもなるそうです。

以上凍結、高温にさらした点眼薬は薬効は疑問な為、新らしい点眼剤に替えての使用を薦めます。
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■防腐剤のはいっていない点眼薬例  

あ

1回使い切りタイプです。

あ

ソフトサイティアは封をあけて7日位です。


【関連記事】

















タリビット点眼は防腐剤はふくまれていません。
この点眼は封を切っても、1ヶ月使用できる珍しい点眼です。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.03更新

お

bookPF点眼とは


ぴ
PFは、Preservative Free(防腐剤無添加)の頭文字です。

ぷ

 近年、防腐剤の副作用が注目され、防腐剤による角膜上皮障害、アレルギー等の報告が多数されています。そこで日本点眼が考えた防腐剤フリーの仕組みです。使用した感想は、通常点眼より容器が大きいので、点眼時少々力がいりますが、滴下は慣れれば問題ないとおもいます。

ぴ

 このPF点眼はキャップをとると薬剤の出口がcamera写真のような平面になります。同然ヒトを対称につくられた点眼容器です。本院で動物に使用した経験では、猫のように眼が正面にある動物では比較的楽に点眼できましが、ウサギのように眼が横にある動物ではちょっと大変です。犬は種類によります。シーズーは比較的楽ですが、柴犬は大変でした。またすべての動物の性格により左右されます。

 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.03更新

 あ


■点眼剤と温度

 日本薬局方(にほんやっきょくほう=医薬品の規格基準書)によれば、

 「室温保存」とは1から30℃のことを指します。家庭ではタンスの中などで保存が可能です。家庭用冷蔵庫は推定4℃なので保存は可ですが、点眼剤が冷たくなり、動物が点眼を嫌がる場合があり取り出して室温に戻してからの使用を薦めます。

 「常温保存」とは15から25℃のことを指しますが、点眼薬では私の知る範囲で常温指定のものは見あたりません。

 「冷所保存」は1から15℃間で保存することを指します。また「冷暗所保存」とは1から15℃間で、かつ光があたらない場所を指します。これらの点眼剤は家庭用冷蔵庫(推定4℃)に入れてることがベストです。この条件に指定されている点眼剤は多くあります。冬場暖房を使用すれば室温は20℃以上になることが多く、保管には注意が必要です。

 また点眼剤はいずれも凍結は不可です。凍結すると点眼剤は変質します。

 点眼容器は熱に弱い製品が多く、50℃以上に放置すると、膨張または収縮が発生します。直射日光が当たる場所は注意です。夏場、車中に点眼剤を保存していると、条件によりますが50-70℃にもなるそうです。

 以上凍結、高温にさらした点眼薬は薬効は疑問な為、新らしい点眼剤に替えての使用を薦めます。

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あ 点眼薬を裏にすると、使用期限、冷所管理が必要なものはその有無が記載されています。わからない場合は掛かり付けの獣医師にお尋ねください。この薬剤は2013年2月が有効期限です。また1-15度に保管することが記されています。 
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あ
この点眼液は13年6月が有効期限です。
また温度の記載はないので1-30度の室温保存が必要になります。


あ 点眼液は使用期限であっても、封を切ったら1ヶ月以内の使用しなければなりません。1ヶ月以上封を開けると、バイ菌の混入があり使用できません。冷蔵庫にし まっても1ヶ月以内です。

点眼薬はこのパターンの使用期間が殆どです。
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■使い捨て点眼

あ防腐剤が入っていない使い捨て点眼。1回のみの使用です。

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■防腐剤が入っていない点眼
あ

 ソフトサンティアは防腐剤は無く開封して10日が限界です。

あ

溶解タイプは1週間が限界です。

 点眼薬は冷蔵庫に入れとけば、有効期限までは可能な訳ではありません。
なお使用する点眼薬の使用法は掛かり付けの獣医師に聞いて使用してください。




あ


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【break time】

 
flower2

 

 


投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.01更新

おbookウサギ、モルモット、ハムスターに安全に使用できる
ノミ、マダニ製剤
 


あrabbitノミに感染したウサギの皮膚、皮膚に黒コショウをまいたようになります。

a
rabbitウサギのツメダニ感染、犬同様耳介部に診られます。
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 薬事法の関係で、ノミ、ダニ製剤のパッケージにはdogtiger犬猫に認可の記載はあります。

 rabbitウサギ始めエキゾチックに認可された薬剤はなく、rabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスターなどへ投与可、不可の記載も当然ありません。

  しかし経験的な使用観点から、効能外使用により、rabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスター、snakeフェレツトなどに安全に使用できる薬剤はいくつかあり下記に紹介します。

  特にrabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスターはノミ、ダニ製剤right arrow抗生剤は、両方とも誤った薬剤を使用すると死亡するケースもあり注意が必要です。

 ここに紹介する薬剤は診察してから処方が許される医療用の薬剤に相当します。効能外使用になりますので、掛り付けの獣医師とよくご相談の上ご使用ください。

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【エキゾチックに使用可能なノミ・ダ剤、すべて皮膚滴下剤】

●商品名・レボリューション、犬猫用
●成分名・セラメクチン(Seramectin
) 

 
 イベルメクチンから進化してできた薬剤です。フィラリアの予防(犬猫)、成ノミ駆除、卵の孵化にも抑制(犬猫)、耳ダニ駆除(犬猫)、駆虫剤、回虫(猫)と幅広く使用できます。
当院では効能外使用でrabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスター、snakeフェレツトのノミ、耳ダニ、ツメダニ、シラミなどに使用しています。マダニには効果ありません。

デボレボリューション®

aレボリューション®の副作用
ノミ感染のために使用、皮膚に滴下した場所にリンクして、脱毛が診られた症例。
約1ケ月後完治。本院では脱毛はウサギではこの1例のみです。

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●商品名・アドバンテージ・プラス、犬猫用
●成分名・イミダグロプリド(Imidacloprid
)と
ピリプロキシフェン
Pyriproxyfen)の合剤

 
 当院では使用はしていません、本来は犬猫のノミ単独に効能を示す製剤で、ノミ成虫の駆除にイミダグロプリドが、またノミの卵や幼虫の環境中の繁殖を抑制することにピリプロキシフェンが作用します。
 
効能外使用でrabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスター、snakeフェレツトにも同様の作用が期待できます。
 
この製品に含まれるイミダグロプリドはニコチンの化学構造を基に合成されたネオニコチノイド系殺虫剤(クロロニコチル系の総称)に属し、イギリスではウサギに使用認可されています。
 またピリプロキシフェンはIGR(昆虫成長制御剤)に属します。ノミなど昆虫類に選択的に薬効を発揮し、哺乳類には毒性が低い薬剤です。
 これらのダブルブロック効果により、室内環境対策を含め総合的にノミ駆除をコントロールします。

あどアドバンテージ・プラス®
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●製品名・フォートレオン、犬用
●成分名・イミダグロプリド(Imidacloprid)と
ペルメトリン(Permethrin)の合剤

 
 本来は犬に寄生するマダニ・ノミの駆除剤です。効能外使用でrabbitウサギにも同様な作用が期待されます。
成分のひとつペルメトリンはイミダグロプリドと協力してノミやマダニに対して薬効を示します。
ヒト・哺乳類に対する毒性は低く比較的安全に使用できますが、tigerネコは毒性が高く使用不可です。

あ
フォートレオン®

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 獣医師により個人差がありますが、
本院ではここに紹介されている以外で、
日本で販売されているノミ・ダニ製剤は
ウサギ、モルモット、ハムスター、フェレツトには
禁忌と考えています。
(ただし犬猫には良い薬剤です。)


 

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【break time】

あ

あflower2外部寄生虫の駆虫薬はこのシロバナムシヨケギク(除虫菊)が始まりです。


 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.01更新

すdogtigermousechick条虫、吸虫駆虫剤 
プラジクアンテル(Praziquantel)とは


■条虫・吸虫の駆虫について
 昔はこれらの条虫・吸虫の駆除剤は投与前後に絶食が必要だったり、また投与後には下剤が必要な薬剤も多くありました。
1985年ごろ犬猫用のプラジクアンテル(Praziquantelが販売されてから副作用は少なく、絶食などに関係なく安心して投与可能になりました。
 
 注意点は条虫、吸虫の種類により、プラジクアンテルの投与量が異なることです。
条虫・吸虫は神経系の発達が悪く、抑制性神経伝達物質(GABA)は存在しないため、イベルメクチン等は効果を示しません。
プラジクアンテルの作用機序は 条虫の外皮を破壊し、そして内容物を体外へ放出し、主に無機イオンの能動的な移動を阻害して効能を示します。
 実際は駆虫剤投与より中間宿主と接触させないことが大切です
■プラジクアンテルが含まれている複合剤として
◇プロファンダー®スポット 猫用 皮膚滴下剤 
◇ドロンタール®プラス錠 犬用 錠剤 
◇ドロンタール錠® 猫用 錠剤
があります。
 これらの薬剤は線虫駆虫薬(right arrowエモデジプト、パモ酸ピランテル、フェンバンテル)との複合剤で良い点もあります。
しかし瓜実条虫の駆虫量でプラジクアンテルが製剤されており、高用量が必要なright arrowマンソン裂頭条虫right arrow壺型吸虫虫には向きません。
 また複数の寄生虫がいる場合はプレパテントピリオド(線虫類の48-56日、瓜実条虫14-21日)が異なり、再投薬時期に悩むこともあります。
 
 ■またプラジクアンテル単独製剤として
◇ドロンシット® 犬猫用 錠剤・注射 
◇ビルトリシド® ヒト用 錠剤
があります。
 


■本院で診られた条虫、吸虫の種類と駆虫薬、用量、使用形態薬剤
right arrowtigerマンソン裂頭条虫Spirometra erinaceieuropaei)、
right arrowtiger壺型吸虫Pharyngostomum cordatum
 マンソン裂頭条虫の駆虫薬には瓜実条虫駆虫量の約6倍量、吸虫類は約5倍量の投与が必要なため、用量が調節しやすい注射剤が最適です。
 注射がむりな場合は、力価の高い経口剤のビルトリシド®の使用も可能です。

 薬剤より重要なことは、この2種類の寄生虫は第二中間宿主(カエル、ヘビなど)との接触を避けることです。マンソン裂頭条虫はヒトでも感染例が希にあります。


right arrowtiger瓜実条虫Dipylidium caninum
 注射・経口薬・皮膚滴下剤どれでも駆虫可能です。薬剤より重要なことは、right arrow中間宿主のノミの駆除が大切です。ヒトでも感染例があります。


right arrowchick文鳥の条虫 
  経口剤が便利です。しかし中間宿主が不明なため、完全駆除には至りません。


right arrowmouse小型条虫
 本院ではハムスターで診られました。経口投与も可能ですが、プロファンダー®スポットの皮膚滴下剤が便利です。ヒトにも希に感染例があります。

 

■薬剤各論
dogtigerプラジクアンテルの注射剤 

◆ 商品名・ドロンシット®注射液 犬猫用

right arrow瓜実条虫、right arrowマンソン裂頭条虫right arrow壺型吸虫の駆除に使用される薬剤です。特にright arrowマンソン裂頭条虫、壺型吸虫の駆虫には高用量が必要なため、注射剤は投与量が調節でき使用しやすいです。
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tigerプラジクアンテル含有の皮膚滴下剤 

◆商品名・プロフェンダー®スポット 猫用

 成分名・線虫駆虫薬エモデプシド21.43mg/ml(1.5-3mg/kg)、条虫駆虫薬プラジクアンテル85.75mg/ml(5.4-9.8mg/kg)が含有され、グリセリン類似物質に溶解している皮膚滴下剤です。right arrow猫回虫、right arrow猫鉤虫、right arrow瓜実条虫、多包条虫をほとんど同時に駆除可能です。
7週齢、500g以上の犬猫から使用可能です。とくに猫は経口投与が大変な場合もあり重宝な薬剤です。

 プロファンダー®スポット 背中にたらすのみです。
猫回虫、猫鉤虫、瓜実受注の駆虫ができます

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dogtigerプラジクアンテル含有の経口剤 

dog商品名 ドロンタール®プラス 犬用
犬用駆虫薬、3種類の合剤で生後2週齢から使用可能です。
1回の投与で線虫類および条虫類を効果的に駆除可能です。
瓜実条虫→プラジクアンテル
right arrow犬回虫、right arrow犬鉤虫→パモ酸ピランテル
right arrow犬鞭虫
→パモ酸ピランテル・フェバンテールの相乗作用
で駆除を行います。

tiger商品名 ドロンタール® 猫用
 猫用で駆虫薬2種類の製品で、4週齢から使用可能です。
right arrow猫回虫、猫鉤虫はパモ酸ピランテル、
right arrow瓜実条虫はプラジクアンテルが駆除します。
パモ酸ピランテルは猫回虫の産卵前の未成熟な寄生虫に対しても高い駆除効果があります。

dogtiger商品名 ドロンシット®犬猫用、 ビルトリシド®ヒト用 
 共にプラジクアンテルの単独経口剤です。
 ドロンシット®は犬猫用で瓜実条虫感染の場合は便利な薬剤ですが、マンソン裂頭条虫、壺型吸虫の駆虫には猫で3錠も飲ます必要があり、利便性の良い薬剤とは言えません。
 ビルトリシド®はヒトで使用されている条虫・吸虫の駆除剤です。動物用より力価が高いことが特徴です。

あしかし猫では錠剤・粉薬は投薬に抵抗して涎をだして、飲ませにくい場合があります。
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あ flower2竜ヶ岳、ダイヤモンド富士(1月)


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

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