小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.05.29更新

あtiger猫の甲状腺ホルモン亢進症


 ご注意
このページに記載されている薬剤、他の動物病院の処方薬剤、
インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談はお断りしています。
当院での薬剤希望の方はペットをつれて診療時間内に来院ください。


  ホルモンの語源はギリシャ語の『hormaein』で、『呼び覚ます、刺激する』という意味があります。ホルモンは動物が生きていくためには大切な物質で分泌量が変化すると病気の原因になり注意が必要です。

 今回は猫の甲状腺ホルモン亢進症のお話です。甲状腺はのどぼとけの下あたりにある器官です。甲状腺ホルモンはそこから分泌され、体を元気にするホルモンで、新陳代謝を活発にして、交感神経や心臓の活動を高め脈拍を調節します。甲状腺ホルモンが過剰になると、新陳代謝が異常に活発になり、体内が常に運動しているような状態になります。
  
  猫の甲状腺ホルモン亢進症1980年代からアメリカで診られはじめました。
時は猫のキャツトフードが一般化した時代なので、それらが原因という説もありましたが、正式には原因はよくわかっていません。

  ヒトでは甲状腺ホルモン亢進症はバセドウ病が多く20-40代の女子に発生する疾患です。免疫の働きに異常がおこり、自分の体を異物とみなして、攻撃する自己免疫疾患のひとつでおきます。同じ甲状腺機能亢進症でも猫とは発生機序は大きく異なります。

 猫の甲状腺ホルモン亢進症は10歳以上に多い病気です。食べていても体重減少が診られ、高血圧、動悸、息切れ、疲れ易い、眼球の吐出がありますが、最近は無症状の症例も診られます。心拍数が上昇して不整脈の原因になり希に突然死もおきます。そのため早期の発見、治療が必要な疾患です。食欲亢進、元気がベースになっているため動物病院には来院しにくいため、罹患率は教科書で記載されていより多いと予想されています。

あ

 この猫は13歳で、よく食べるにもかかわらず、少し前まで4kgあった体重が2.6kgになったので来院しました。身体検査では頻拍、軽度の血圧上昇がありました。スクリーニングの血液検査は軽度の貧血、また生化学検査では肝臓酵素の軽度の上昇が診られたため甲状腺ホルモン(サイロキシン)を直接測定をしまました。なお腎臓機能は検査からみる限り正常でした。

あ

 甲状腺ホルモン(サイロキシン)T4、FT4を測定したとこる高値を示し、臨床症状と合わせて甲状腺ホルモン亢進症と診断しました。

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 治療は抗甲状腺薬の投与をおこないました。甲状腺ホルモンが作られるのを抑える薬剤です。当院では最初は少ない量から投与しています。この猫も薬用量の半分で始めました。

 2週間後には正常の下限までに減少しました。体重も2.9kgにアップし、血圧も正常になりました。しかし腎臓機能が多少上昇してきたので、現在投与量をさらに減少して経過観察中です。


あ

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.26更新

あchick猫の耳、化膿


 

あ
屋外飼育のネコの耳がはれて来院しました。付け根に喧嘩のあとがあります。

あ

あ
穿刺すると多量の膿がでてきました。

あ
膿を簡易染色で顕微鏡で診ると、好中球(++)、細菌(-)でした。

この膿は後日培養で、Pseudomonas 属(血液寒天++、純培養 カタラーゼ+、オキシターゼ+、OF試験 0)が検出されました。抗生剤の7日間投与で改善傾向になりました。

このような喧嘩による外傷は猫が外にでていた20年前はよく診ました。最近は殆ど室内飼育のため、珍しい疾患になっています。


 

 


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あ
glitter3獣医学部1年時学んだ、 母校の教養部校舎
取り壊される約半年前の写真namida(3月)

 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.26更新

あ
tiger猫への粉薬投与


 今回はメトロニダロールの錠剤を粉砕して投与した失敗例について説明いたします。メトロニダロールは人体薬です。非常にまずい薬剤なので50-60kgを対象にしたヒトでは回りを飲ましやすくした糖衣錠になっています。
しかし猫では写真の右側の用に粉砕しての投与になります。しかし粉にすると、味が「ものすごくまずい」ことはあまり知れてません。

注射器をスポイド代わりに使用して口の中に投与します。
 すると「まずい」と感じた猫は涎をだして抵抗します。
 またまた涎がでます。

 全部の猫が粉薬をあげるとこのようになる訳ではありません。このように舌がナイーブな猫は他の方法でのませないと大変なことになります。動物は良かれ悪かれ正直なので、薬剤がまずいと涎をだして抵抗しているだけです。
 
以上、猫への投薬は錠剤の味、猫の性格を考えて、投薬法を選択することが大切です。

 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.25更新

おtiger猫のシャンプーについて


  動物病院で診療をしていると、猫はシャンプーしなければならないと勘違いしている方をときどき診ます。

 子供の時期より、シャンプーになれた猫は好きな場合もありますが、猫は本来はシャンプーをする必要はありません。自分で舐めて肌を保っています。また水やドライヤーは大嫌いです。

  他人のブログなどを見るとと猫を洗いたくなるみたですが、これらの習性を理解しないで、私たち人間がお風呂に入る感覚でシャンプーすると大暴れします。
 またその状態でもシャンプーする方は力任せに抑える傾向があるので、中にはオーナーが猫をショック死をさせて動物病院に来院したケースもありました。

 私の飼育している猫も1回もあらったことはありません。

 シャンプーは、長毛種で便が毛にからまっている場合は猫もヒトも不衛生な状態になるので必要です。あとは毛玉対策としてはグルーミングのみで十分です。
 
 なお猫の性格がきつく、ふだんのグルーミングもできない場合は猫のシャンプーに慣れたトリマーのお願いすることがよいとおもいます。しかし猫のシャンプーに慣れたトリマーにも手に負えない場合があり、獣医師により、シャンプーするため、麻酔が必要な場合もあります。

あ本院では、レントゲンが終了後、急に動きがよくなり歩くようになりました。

 今回の症例はオーナーが猫の毛が抜けてきたため、午前中猫をシャンプーしました。終了後猫がアザラシのように四肢が麻痺した状態になりました。その後様子をみてましたが、よくならないため、午後4時30分ごる当院を受診しました。

 脳神経系は正常でしたが、四肢の固有位置感覚は弱く、跳び治り、踏み治りはありませんでした。そのため頸部の疾患を疑い、レントゲン検査実施しました。レントゲン検査がおわったあたりから、急に動きがよくなり歩くようになりました。

 障害がでないで、なによりですが、たぶんシャンプー時にどこか強引におさえつけたと考えられます。自身がかわいがっている猫です。猫の習性を考えて行動されることを望みます。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.20更新

あ

 


①腎臓はおもにに、血液中の老廃物をろ過するフィルターの役割をします。 
 ろ過するフィルターを糸球体といい、毛細血管の集まりで老廃物を排泄しています。
 糸球体でろ過される尿を原尿と言います、原尿の99%は腎臓で再吸収され1%が尿として排泄されます。
 ヒトでは、尿があわ立つと、蛋白、糖が含まれていることが多く注意が必要ですが、猫ではあまり感じたことはありません。

②水分の調節
 ヒトも動物も体は60%は水分からできています。
 水分は多くなると、腎臓で多く水分を排泄して、
また少なくなろと体内より排泄を抑制します。機能の低下とともに脱水になります。
 
 予防には水分を適度に多く飲んで、腎臓で多く水分を排泄する法が腎臓に対する負荷は少ないです。
 しかしなかなか大量の水は飲めません。猫では必要に応じて皮下補液がおこなわれています。

③血圧のコントロール 
 腎臓は血圧をコントロールホルモンを産生します。約3割の腎臓病は機能低下で血圧の上昇して高血圧になります。
 
 すると腎臓の血管に動脈硬化をおこし、再度高血圧を誘発する負のスパイダルになります。

④物質のバランスの調節   
 Na、K、無機リンの調節します。
 ひどくなると動物では筋肉低下が診られます。
ヒトでは手足の痺れ、むくみ、イライラがおこります。

⑤血液を弱アルカリに保つ  
 酸性になると 疲労感、吐き気、意識失います。アルカリに傾くと筋痙攣をおこします。


あ


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.20更新

あtiger腎臓病処方食の変更(猫)への注意点


 シンガプーラの5歳 避妊雌が昨日からフラフラしているので診療に訪れました。
 シンガプーラは1975年にアメリカ人の猫愛好家がアメリカに連れて行き、シンガポールの通りで見つけたことからシンガプーラと名づけたそうです。世界最小の猫といはれています。 
 このオーナーは以前に飼っていたネコが腎臓病で亡くなったので、今度のネコは腎臓病にかかりにく体質にしいことが先行して、『この腎臓食を与えていると腎臓病にかからない』というミスインホメーションに惑わされて主食にしてしまったケースです。
 腎臓食は栄養制限がされた食事です。ネコの2歳はヒトに例えれば24歳に相当します。一般的に栄養制限をする年齢ではありません。

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■腎臓病の診断
 獣医師の立場から早期で腎臓病の診断を希望されるなら検査が良いと考えます。しかし通常の血液検査(BUN、Cr測定)では異常値が出たときは70%位が障害を及ぼしており、末期に近いことが多いです。そのため当院では尿を持参していただき、尿比重、尿蛋白の頻回の測定を薦めています。また最近はシスタチンという項目が開発され、初期でも血液から腎臓疾患の検査が可能になりました。(ただしシスタインは症例が多い訳ではありません。)

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各社腎臓食
 腎臓病は無症状で進行する場合が多い疾患です。猫の腎臓病は中高年になると比較的多い疾患で動物病院では比較的末期になって発見されることが多いです。 そのため、腎疾患の予防ができないか考慮しているオーナーはよく診ます。

 各メーカーの学術に問い合わせましたが、答えは『猫の腎臓食は獣医師に腎臓病と診断されての始めて猫にあげる餌です。』正常な猫が食べ続けても腎臓病の予防にはなりません。
 また腎臓病でない猫が腎臓食を長期投与すると、2点まずい点があります。
 第一に低リン(IP)にできているので、カルシウムとリンの代謝障害をおこす可能性があります。ただし腎臓病の猫はリンの制限は必須です。
 第二にpHが6.8と高くなっている製品もあり膀胱炎の既往歴がある猫には向きません。

 この症例のネコは4年間の低リン(IP)はでできている腎臓フードを食べていたので、IPは0.7mg/dlでした。(正常2.3-5.0mg/dl)そのためフラフラになってしまいました。普通のフードに変えたところ2週間で、低リン(IP)は正常に戻りました。
 情報が多い世の中ですが、よく内容を吟味しないと、大変なことになります。

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tigerright arrow猫、経口投与の注意点
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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.20更新

■らせん菌による下痢症

 糞便1g中に10億個~1,000億個(10の10乗~10の12乗個/mL)の腸内細菌が存在します。その種類は、乳酸菌をはじめとして100種類以上が存在します。
 らせん菌による下痢症は、10の7乗個/g以上に増殖するとおきます。
無染色標本では、菌種を特定できないため、グラム染色をおこなっいました。
その結果形態より、らせん菌の感染が疑はれました。

 細菌の本をみると、らせん菌はCampylobacter jejuni(腸管に多い)、Campylobacter spp.、Helicobacter spp.の感染が多いそうですが、グラム染色なので同定はできません。便はこんな様子でした。やや軟便です。

他院でおこなった遺伝子検査ではトリコモナスが陽性でした。
この関係で腸内細菌のバランスがかわっいたと推察しています。 抗生剤の投与はしましたが、効果はありませんでした。トリコモナスの治療をしたところよくなりました。


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 flower2ラ・フランス(ばら種)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.20更新

あtiger猫の血液検査による心臓病の判定


  血液検査による心疾患が推定される検査として、NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の測定が猫でも測定できます。

 NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)はヒトの分野では中高齢者の健康診断に導入されている項目です。咳・呼吸困難・運動不耐性・息切れ・失神・心雑音などの症状がある猫にはとにくお勧めです。猫は知らないうちに心筋症が進行していて、上記の症状が有るときは末期である場合もあります。
 これまで猫の心臓病は、レントゲン・心電図では検出率はいまいちで、エコー検査が必要でしたが暴れて検査不可能なケースもありました。
 血液検査のNTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の登場で、スクリーニングの検査は簡単になりました。
 
 NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)が高値の場合に詳細の検査をおこなうようには薦めています。

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検査の意義
<100pmol/L 
臨床的に有意な心筋症の可能性はきわめて低いと考えられます。

100-270pmol/L 
 臨床的に有意は心筋症の可能性は低いですが、早期の状態は存在するかのしれません。
3-6ヶ月後の再検査か、心エコー検査の検討が大切です。臨床症状があっても心筋症との関係は薄いとされています。

>270pmol/L
 うっ血性心不全の可能性は非常に高いです。臨床症状に合わせて、治療や詳細な検査を実施することが必要です。

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2018.05.20更新


あ
ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールについて(猫)

 ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロール

 尿石症はどきどき来院しますので、両方とも比較的よく使用するフードです。
 詳細は各メーカーのホームページを診たほうがよいとおもいます。

 本院で両フードをあげた経験では、猫において説明書どうりにあげると、太る傾向があるような気がします。

 こまめに体重を測定して、量を調節する必要があるとおもいます。ヒルズC/Dは最近、精神的な緩和作用がある物質が含有されたC/Dマルチケアーコンフォートが販売されています。

 これまでのC/Dとの相違はトルプトファンとα‐カソゼピンが入っている点で、精神的な面も考慮した、リラクゼーション効果をプラスしたフードです。
 このフードを食することで、ふだんの食事より、特発性膀胱炎が減り良好な成績があがっています。

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■猫が膀胱炎になる原因
 最近の調査では猫が膀胱炎になる原因は尿石ではなく、特発性が一番です。(図参照)
 特発性とは原因がよくわからない場合をさしますが、猫では汚い環境・同居猫のストレスが多いとされています。これらは無菌性膀胱炎の名前で呼ばれています。
 最近は駅のトイレも綺麗になりましたが、私達、ヒトも汚いトイレでは用をたすきになれません。
 猫も同様で、無菌性膀胱炎の予防にはトイレは複数必要で、飼育匹数+ひとつが良いとされています。また適時に掃除は必要です。汚いと尿をがまんしてよくありません。


本院の症例、無菌性膀胱炎

 尿検査はpHは8.0、蛋白・潜血は強陽性でした。結晶・結石は陰性でした。
 またグラム染色、細菌培養も陰性でした。
 細菌培養の結果がでる1週間は抗生物質アモキシシリンの投与はしました。
 このオーナーは自宅で5匹の猫を飼育していました。また無菌性膀胱炎は引っ越しや、生活環境の変化でもおきます。


■α‐カソゼピンは単剤でも商品名ジルケーン®(アルファ-S1トリプシンカゼイン)で発売されています。
 開発のきっかけは、授乳後の乳児のリラグゼーションは満腹感だけからではなく、ミルクに鎮静作用のある物質が含まれていると考えられたからです。。

 乳児はトリプシンでミルクは分解します。
そしてミルクをトリプシンで分解して鎮静効果のある物質を分離するのに成功してα‐カソゼピンと名付けました。

α-カソゼピン 
 経口投与での吸収がよく、血液脳関門を通過します。
一部のGABA受容体部位(4-Abu受容体)に特に親和作用示し。他の部位にも結合してしまうベンゾジアゼピンで見られる典型的な副作用を伴わない抗不安作用があるとされていますがサプリメントなので、実際の効能は賛否あります。

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■猫の尿路閉塞させる結晶の種類
 次に猫の尿路閉塞させる結晶の種類の話をします。
統計上、日本もアメリカも蓚酸カルシウムとストロバイトが多いです。
 本院では、ストロバイトは以前はよく診ましたが、現在は減少傾向になっています。



■猫のストロバイト結晶

 猫のストロバイト結晶は若い時期は普通のフードにかえると、また再発します。本院の経験では7割です。
 尿路閉塞はおきると3-4日で死亡する病気です。このような病態がヒルズC/D、ロイヤルカナンpHコントロール
などの食事で予防
できることはすごいことです。
 
 これらの食事は一般フードの2-3倍費用がかかるため、オーナーの判断でやめてしまうことです。尿路閉塞を起こした治療費のほうか高くつきます。
 
 ストロバイト結晶は7-8才をピークに産生は減少傾向になります。
 しかし本院では11才の猫で、普通のフードに変えたら、再発し尿路閉塞になったこともありました。個体差は多いみたいです。
 高齢になると尿石の他にも病気が見られる場合が多く、総合判断が要求されます。



猫の蓚酸カルシウム結晶

 個体によっては、尿pHが酸性に傾き、蓚酸カルシウムが産出する場合もあります。
 
 動物病院からの指導で尿石用フードに変更した上で、そのでなぜか友人の薦めで尿石用サプリメントも追加してしまい、尿pHが調節できず、蓚酸カルシウムが産生したこともありました。

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ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールを食べてくれない時の対策 

 ストロバイト結晶にはヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールなど食べてくれない場合、食事のみではなく、写真のようなサプリメントでも対応可能です。
 生涯投与は可能ですが、どちらの治療を選択するか考えるなら、フードです。
(写真・ゼンラーゼ犬用・猫用)



その2、ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールを食べてくれない時の対策 

 ストロバイト結晶にはヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールなど食べてくれない場合、食事のみではなく、写真のようなサプリメントでも対応可能です。生涯投与は可能です。
(写真・DLメチオニンタブ・猫用)

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.20更新

あtigerグラム陽性の長桿菌が多数検出された猫camera


あ

あ
購入してまもない猫が軟便になりました。糞便検査では虫卵は陰性でした。

あ  グラム染色したところ、グラム陽性の桿菌が多く診られ、クロストリジウム属(Clostridium)の増殖が疑われました。 そこでクロストリジウム属に抗菌力のある薬剤を処方しました。予後は良好でした。

 糞便1g中に10億個~1,000億個(10の10乗~12乗個/mL)の腸内細菌が存在します。その種類は、乳酸菌をはじめとして100種類以上が存在します。
 ストレスなどで腸内細菌の様子が変わり 消化器症状を起こす場合があります。


白い便のセキセイインコ、膵臓の外分泌不全が疑われたケース
食物アレルギーを疑う臨床症状


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