診療動物
2019.01.03更新
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2019.01.02更新
■
猫の診療
ネコの祖先はDNAの分析により、中東、アジア、アフリカに存在していたリビアヤマネコの説が有力です。砂漠で生まれた生き物と言われており、水分摂取量が少ないため尿が濃く、腎臓や泌尿器系の病気にかかりやすい体質を持っています。
約1万年前、現在のトルコ、シリア、イラクのあたりの地域はよく作物が取れました。しかし作物を貯蔵するとネズミが発生します。すると次にネズミを捕食するネコが現れました。ネズミを退治してくれることよりヒトから喜ばれました。
ヒトから食事をもらて生きてゆけますが、ネコは野生でも生きてゆける点が他の動物にない特徴です。ヒトの幼児に危害を与えことも少なく、ヒトの社会に高い順応性を示したため、ヒトに飼育されるようになり、その後世界に広まりました。
現在、猫は白血病、
猫エイズ、伝染性腹膜炎に罹患していなければ、平均寿命は獣医師が信用する調査機関では13-14歳と言はれています。
また屋外飼育か、室内飼育か。ネコの年齢で注意する病気は異なります。
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■予防
■予防ワクチン 3種混合ワクチン
■予防疾患 ネコのフィラリア症
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■幼少期の疾患
■ヒルズc/DとロイヤルカナンpHコントロール
■猫、ストロバイト結晶の症例
■トリコモナス感染を疑った仔猫の下痢。
■仔猫の回虫感染
■『猫のカゼ』、FVR感染
■遺伝子診断で発見された猫ヘルペスウイルス結膜炎
■仔猫の疥癬
■皮膚糸状菌感染の猫(紅斑の皮疹例)
■猫の耳ダニ
■マンソン裂頭条虫
■ノミの生態
■中年ー老年期の疾患
■5歳猫のトリコモナス
■マイコプラズマ性のネコ結膜炎
■猫、高用量フェノバルビタール投与による転院症例
■猫の甲状腺亢進症
猫は逃げられると捕まらない動物です。必ずペットキャリーに入れて来院してください。
猫を抱いてくる方がいますが、絶対にやめてください。動物病院では猫だけではありません。
ほかにも犬や小鳥・ウサギ、小動物のオ-ナーば待っている場合や来院する場合もあります。
家庭にペットキャリーがない場合は洗濯ネットを使用します。
洗濯ネットを使用した来院例
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2018.12.02更新
■
針を誤嚥したネコ
(
1)レンドゲン右下像を代表して示します。赤矢印が誤嚥した針です。
オーナーの目の前で、裁縫の針を飲みこんで来院した1歳の雄ネコです。(1)
当院では催吐剤を投与しましたが反応なく、これ以上の処置は回復手術になるため、オーナーと協議した結果、内視聴施設のある動物医療センターに摘出を依頼した症例です。
当院ではこれまで、ねこじゅらし、オーナーの常備薬、糸くず、裁縫針を誤嚥したケースを診たことがあります。
特に裁縫の針に糸がついていると、ネコは関心を示して、誤嚥することが多いみたいです。特に紐状異物の誤飲は死亡しやすい疾患です。
なお催吐剤の投与は70%位は有効ですが、出ない場合は内視鏡、手術の適応になります。
予防法として、上記に記載したものなどは不在時はネコの届かないところに保管して下さい。大丈夫なんでかってに思い込み、以外と注意を払わないオーナーが多い気がします。
特に12月、1月はクリスマス、お正月でパーティなどイベントが多く、家庭内にヒトの出いりが多い関係で、誤嚥事故が多い月です。注意してお過ごしください。
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投稿者:
2018.08.31更新
■
猫のアクネ
アクネは、別名、顎ニキビ、ざ瘡(ざそう)、猫ニキビなどともいはれています。
今回の症例は、7歳の雌猫がアクネがひどくなり来院しました。
これまで蒸れタオルでふいてもらっていたりしてました。
今回、悪化にともない抗生剤、抗脂漏シャンプーも使用しましたが、効果はありませんでした。
アクネの部分を細胞診をすると、好中球が主体の病変が診られました。
なお激しい中毒変化、細菌は確認されませんでした。
文献によればこのような場合、過形成をおこしていることが多く、治療方針を変えました。
すると1週間でだいぶよくなりました。
今後は減量して診ていく予定です。
薬剤を減量して2週間後、少しよくなりました。
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2018.08.04更新
■
猫の消化管寄生虫
■猫回虫 Toxocara cati
(写真1)猫回虫,虫卵、68-75×60-67μm
当院では猫回虫は近所の多摩川縁など屋外で保護された猫でときどき診ます。ペットショップから猫を購入された場合は診ることは殆どなくなりました。非固有宿主として、希にヒトに感染する可能性もあり、発見したらすぐに駆虫することがベストです。
■感染経路
猫回虫は ①直接被嚢子虫の経口感染、②経乳感染、③待機宿主の補食から感染し幼猫期に多い寄生虫です。 直接被嚢子虫経口感染した場合、猫は犬と異なり、年齢に関係なく気管移行型、体内移行型の両方が起こることが特徴です。
■診断
検便で診断可能です。(写真1)
■駆虫剤
(
写真2)レボリューション®(ゾエティス・ジャパン、皮膚滴下剤)
頸背部の被毛を分け、容器の先端を皮膚に付けて滴下する簡便で確実なスポットオン液剤です。
成分名のセラメクチンは猫回虫、
ノミ、耳ダニの駆除とフィラリア予防が可能です。6週齢から投与できるため、子猫で
ノミと
猫回虫が感染しているときは本院では好んで使用しています。
ドロンタール®は条虫・吸虫の駆虫薬プラジクアンテルと線虫駆除剤パモ酸ピランテルを配合した構成になっています。プロフェンダー®スポットと同様、猫の消化管内に寄生する主要な蠕虫と条虫・吸虫の駆除を目的とした薬剤です。
もっと知りたい猫回虫(Toxocara cati)
■猫回虫
他の動物の回虫症は
■犬回虫
■烏骨鶏の回虫症
■ハト回虫虫卵と成虫標本
猫回虫と同じ線虫類に分類されます。本院の地域では猫鉤虫の感染は希です。成虫は♂10-11mm、♀12-15mmで
犬鉤虫よりやや小型で細長く、交接刺が長いことが特徴です。白色の細長い虫で小腸粘膜に食いついて猫の血液を吸って栄養にしています。そのため罹患した猫は、動物病院来院時は軟便や血便の症状を多く診ます。
また重症化すると貧血、栄養不良を伴い子猫は死亡する場合もあります。
■感染経路
糞便とともに外界に第3期感染幼虫を含む虫卵として排出され、その経口感染でおきます。
また鼻粘膜。皮膚の毛穴から体内に入り感染することもあります。
猫回虫同様、胎盤感染、経乳感染もおこします。
どに感染経路でも、何れも小腸に寄生します。
■診断
検便で可能です。(写真5)
■駆虫
猫鉤虫の駆虫は線虫類の猫回虫と同じで、上記で説明したプロフェンダー®スポット、ドロンタール®錠などが使用されてます。現在は注射液のジソフェノールは使用されていません。
猫鉤虫が経口感染したときプレパテント・ピリオドは14-21日と報告されており、この期間を目安に再投薬が必要です。
もっと知りたい猫鉤虫(Ancylostoma tubaeforme)
■猫鉤虫
他の鉤虫症の動物は
■犬鉤虫(Ancylostoma caninum)とは
■猫のコクシジウム(coccidium)
(
写真6)猫のコクシジウム、オーシスト
(上、未感染卵、下、感染卵)
(Isospora felis、虫卵40×30um
・Isospora rivolta、虫卵18-28×16-23um)
■感染経路
猫のコクシジウムはイソスポラ科(オーシスト内のスポロシスト2つ、スポロシスト内のスポロゾイト4つ)の経口感染でおきます。猫のコクシジウム は仔猫で頻回の下痢があったときは、死亡する可能性が高い寄生虫です。しかし最近は無症状で偶然、糞便検査で発見されるケースが多いです。
■診断
検便でコクシジウム、オーシストを発見します。(写真6)
■駆虫
駆虫は猫用に認可された薬剤はありません。一般的にはサルファ剤の投与になりますが、駆虫まで時間のかかる点や、環境因子などで効果に個体差があることが欠点です。
(写真7)プロコックス®
そこで2017年に発売された犬用の抗コクシジウム剤プロコックス®の投与が良いとされてますが、まだ使用例が少ない点が欠点です。
■環境
排泄されたオーシストを含んだ便は1日経たないと感染型になりませんので、早く始末することが大切です。また猫の便に残っているオーシストが猫砂に付いき、その砂が猫の足に付着して、舐めて再感染がおきる場合もあります。そのため多頭飼育で駆虫は時間がかかる場合もありました。
オーシストは消毒薬には抵抗を示すので、使用した器具は熱湯などかけるのが最適です。
もっと知りたい猫コクシジウム(coccidium)
■猫のコクシジウム
他の動物のコクシジウムは
■プロコックス、猫のコクシジウムへの使用例
■文鳥(学名:Padda oryzivora)のコクシジウム(Coccidium)
■ウサギのコクシジウム症について
■犬用コクシジウム駆除剤、プロコックス®が販売されました。
■猫トリコモナス Trichomonas fetus
(
写真8)このの症例はタイミングが良く、検便でトリコモナスと推定される虫体が発見された。
動きが早く確定には至らなかったので、ライトギムザ染色して診断した。
■診断
動物病院でよく使用する直接検便ではトリコモナスは14%と検出率がよくありません。そこでRealPCR検査という遺伝子検査をする場合もあります。この遺伝子検査ですと86%のトリコモナスは診断可能です。
本院の症例では6ヶ月-1年の間の猫が慢性の大腸性下痢になり来院します。西洋猫で感染を多く感じます。
トリコモナスは感染猫の90%が無治療で2年以内に改善しますが、その後生涯キャリアとなります。そのため2歳以後でも、基礎疾患があると、トリコモナスは陽性のこともあります。私の経験では食事アレルギーの5歳猫猫で、また肝臓疾患、心臓疾患などがあった5歳の猫で発見されたこともありました。この場合駆虫も大切ですが、基礎疾患の治療が優先します。
■駆虫
トリコモナスは抗原虫薬の定番メトロニダゾールが効能を示さないことが多いので大変です。
また100%治る薬剤はない考えられています。チニダゾールを本院では使用していてある程度は効果あると考えています。海外では、ロニタゾール(日本なし)がよく効く報告があります。
■環境
トリコモナスの排泄便は、次の感染の源になります。すぐに処理する必要があります。
シストは作らないので、乾燥下での状態は長く生きられませんが、多頭飼いの場合はなかなか完全駆除にいたらず注意が必要です。
もっと知りたい猫のトリコモナス
■トリコモナス(Trichomonas)感染の仔猫の下痢。
■5歳猫のトリコモナス
■難治性の幼猫の下痢、遺伝子検査で発見された猫トリコモナス症(Trichomonas fetus)
他の動物のトリコモナスは
■鳥類の検便
■ネコ、瓜実条虫(Dipylidium caninum)
(写真9)便に白くて小さな虫(2-3mm)が混ざって出てきたため来院した1歳雄の日本猫。(⇒が虫体)
■診断
この寄生虫は臨床症状は殆どなく①獣医師の視診や、②「米粒のような虫が糞について動いて気持ちわるい。」というオーナーの主訴、③虫体を押捺し、標本中に卵黄と中に六鉤条虫が診られたことから診断します。
当院の症例は殆どネコですが、イヌやフェレットにも感染します。また希にヒトも非固有宿主として感染する可能性もあります。
■感染経路
ノミが中間宿主で、感染するとか痒いため、皮膚を口でグルーミングし、そのとき経口感染します。
当院では屋外で飼育されてる場合や沢山ネコを飼育されているオーナー宅で診られることが多いです。
■治療
ノミとウリザネ条虫の2つの駆虫が必要です。特にこの寄生虫の駆除には中間宿主の
ノミ駆虫が必須で、当院ではフィプロニール・セラメクチンなど皮膚滴下剤を投与しています。ウリザネ条虫の駆虫にはプラジクアンテルが最適です。注射・経口・皮膚滴下などいろいろな投与が可能です。
もっと知りたい猫の瓜実条虫(Dipylidium caninum)
■ネコ、瓜実条虫
■瓜実条虫(Dipylidium caninum) について
他の動物の条虫は
■文鳥(学名:Padda oryzivora)の条虫(Taenia)感染
■ハムスターの小型条虫
■マンソン裂頭条虫(Spirometra erinaceieuropaei)
(
写真10)マンソン裂頭条虫、
55-65×30-40μmで非対称性虫卵
マンソン裂頭条虫は擬葉条虫類に属し、頭節の背腹両面中央に縦に走る扱溝があることが特長です。
吸盤、吻など固着器官はありません。体壁に子宮孔(産卵孔)があり虫卵が腸管内に排泄され、ウリザネ条虫のように体節の排泄は殆どありません。
そのため診断にはウリザネ条虫のように視診ではなく検便が必要です。
■生活史
中間宿主を2つもちます。虫卵から出た幼虫は第一宿主のミジンコの体内で成長し、次にカエル、べビなど第二宿主捕食され体内で成長し、終宿主の犬猫に食べられることを待ちます。
第二宿主はカエル、ヘビはじめ、たくさん存在します。第二宿主間で捕食される場合もあり、これを待機宿主といいます。待機宿主から終宿主に食べられる場合もあります。
■注意点
駆虫はプラジクアンテルを使用します。瓜実条虫の約5倍量で可能です。1回の駆虫でほぼ完治はします。投与量が多くなるので、注射液の使用が最適です。
しかしマンソン裂頭条虫は再寄生がら虫卵排出まで7-10日と早く、外に出てカエル・ヘビを食べる癖のある犬猫はすぐに再感染が診られ注意が必要です。
もっと知りたいマンソン裂頭条虫
■マンソン裂頭条虫
■壺型吸虫 (Pharyngostomum cordatum)
(
写真11)壺型吸虫の虫卵(105-120×70-90μm)
■生活史
中間宿主は2つもちます。第一中間宿主の小さな淡水産巻き貝のヒラマキガイモドキで、第二中間宿主はカエル、ヘビ、オタマジャクシなどになります。第二中間宿主を犬猫が捕食することにより寄生が成立します。本院の症例はすべて猫です。
(
写真12)水田地帯や湖沼川のある地域では第二中間宿主が類似しているためマンソン裂頭条虫と混合感染がよく診られる。(左、マンソン裂頭条虫、右、壺型吸虫)
■駆虫
駆虫はプラジクアンテルを使用します。瓜実条虫の約6倍量で可能です。投与量が多くなるので注射液の使用が最適です。
もっと知りたい壺型吸虫
■壺型吸虫
他の動物 消火菅の寄生虫
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2018.06.30更新
■
当院への交通アクセス
■電車
■小田急線(中央改札)・JR南部線(生田緑地口)
登戸駅下車
[出口]から徒歩約3-4分
駅前パチンコ店、ハトヤから中野島方面200mにあります。
■駐車場
東名高速道路・川崎インターチェンジより車で15分~20分。
車で来院のかたは、近所のコインパーキングをご利用下さい。
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2018.06.30更新
■犬猫の注射による「避妊」について
成分名、プロリゲストン(薬品名、コビナン®、デルボステロン®)を定期的に皮下注射することより、犬猫の発情を抑制する方法です。
簡単に言えば避妊手術をしなくても発情のコントロールが可能な薬剤です。
しかし長期投与の場合は副作用が多く、注意が必要です。そのため当院では特殊な事情がない限りはお薦めできません。
●使用動物 犬 ・
猫(認可は日本では犬のみ)
犬は単発情の自然排卵、猫は多発情の交尾排卵で、ともに季節繁殖性がない動物ですが、プロリゲストンの使用法は同一で可能です。
犬猫とも雌のみの使用になります。雄は投与しても去勢したような効果はありません。犬猫は閉経がない意見が多く、そのためこの薬剤は終生の投与が必要です。
犬・初回・3カ月 次回4カ月 3回目は5カ月間隔で98%が有効です。ここまでが認可投与です。発情抑制が目的なので、その後、5ヶ月間隔で維持投与をおこなっています。
猫・使用方法は犬に同じですが有効性が80%になります。猫への使用は効能外になります。世界34ヶ国で使用されていますが猫に認可がない国は日本のみです。
この薬剤はデポタイプ(1回の注射で長期効能ある薬剤の意味)なので個体差は激しいと筆者は考えています。そのため認可投与が終了したあとの、維持投与は症状をみて投与期間を決めています。
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■プロリゲストン注射の対称は
①将来繁殖を考えている方で一時的に発情を止めたい方。(この薬剤をやめると発情は回帰します。)
②また重傷な疾患(例えば先天性心疾患、肝臓疾患など)で避妊手術が難しい方が対象になります。
このプロリゲストンを長期投与した場合、未避妊犬猫より、子宮疾患になる可能性は高いことが統計上証明されています。また多くはありませんが糖尿病の報告もあります。
そのため健康な犬猫に本剤での『避妊』は薦められません。
本院使用のコビナン®
現実的には、犬猫が生まれつき体が弱く、避妊手術も危険のある場合、発情回避目的でプロリゲストンを使用しています。現在当院で使用している症例も先天性心疾患の疑いがある猫です。
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■プロリゲストン注射の禁忌
①妊娠の疑いのある場合
②子宮・卵巣疾患に現在陥っている場合
③注射跡がのこる動物
④重症な病態の動物
は使用できません。
【避妊手術・去勢手術】
■犬の避妊手術(雌)
■犬の去勢手術(雄)
【猫・避妊手術・去勢手術の助成金】
■ 本院は川崎市獣医師会に所属しいる関係で
時期は限定されますが、猫の去勢・避妊手術に
①川崎市、②川崎市獣医師会、2団体の補助が可能です。
■川崎市獣医師会
■川崎市健康安全部生活衛生課
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投稿者:
2018.06.29更新
■ヒトが
犬猫に噛まれたり、
猫にひっかかれたらどうしましょう。
怪我がひどいヒトは早めに医者にお尋ねください。この項は獣医師の視点から述べます。
犬猫の口内はパスツレラ属は(猫の口腔には約100%、爪には70%、犬の口腔には約75%の高率で常在菌として存在している)またカプノサイトファーガ・カニモルサスなどの菌が常在します。
そのため犬にオーナーの顔口を舐めさせたりすることをよく見ますが禁忌事項です。
また犬と同じ食器で食事をしてパスツレラに罹患したヒトがテレビで紹介されていたこともありました。
また安易に寝室に上げないことなどが大切です。人の免疫力が低下した場合は特に罹患しやすので注意が必要です。
また犬に舐められた手でおにぎりを握って食中毒になった例もあります。
■対策
犬猫から可能な限り咬傷や掻傷を受けないようにすることが予防の基本です。ペットにオーナーの口を舐めさせたり、また舐めたりしないことは禁忌です。ペットと同じ食器で食事をして罹患した方がテレビで紹介されていたことがありました。また寝室に上げないことなどが大切です。ヒトが免疫力が低下した場合にも罹患しやすので注意が必要です。このように歯石はばい菌の固まりです。ヒトが噛まれたら発熱・倦怠感などおこしてもおかしくありません。
■犬と歯磨き
注意点として、無麻酔で鉗子(写真)などで歯石を除去する方法は禁忌です。
この処置をおこなうと後になってより多くの歯石がつきます。また顎の骨が折れた症例が研究会で報告されています。
猫に噛まれるよりむしろ引っかかれることで、猫ひっかき病に感染します。
ヒトは感染した部位の支配リンパ節が腫れます。
友人の獣医師で診療中に猫に右手を噛まれ、後日、右の腋窩リンパが腫れた方がいました。
無処置で1ヶ月、放置したとこるよくなったそうです。このように軽度なら経過観察でよくなる場合もあります。
しかし、まれに全身に感染することもあります。
この疾患は猫の爪にいるグラム陰性桿菌であるバルトネラ・ヘンセイレによって引き起こされます。
日本の猫の9-15%が保有しています。
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投稿者:
2018.06.09更新
症状は元気消失、食欲低下、血色素尿、可視粘膜の蒼白、黄疸がおきますが症状には個体差があります。
現在知らないでタマネギをあげる方は多くはいません。しかし異常が診られないことを理由に食事中にタマネギあげる方をみたこともありますがやめてください。牛丼、ハンバーグなど手を加えた製品はタマネギ中毒はおきやすいです。お菓子の「下仁田ネギパイ」 や、焼肉の汁をドックフードにかけて中毒はおきたこともあります。実験で確かめられていますが、タマネギをあげると、元気があっても犬の体に中には必ず異常がおきています。
万が一、食べているところを見たら30分以内なら嘔吐させることは有効とされています。
それ以後の時間は、タマネギの吸収の関係で効果的ではありません。中和する薬剤はないので、対象療法が中心になます。たいてい1週間位で治りなすが、異常量を食べた場合は死亡例もあります。
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診断
タマネギの摂取を確認と血液スメアで初期ならハンイツ小体を確認、回復期はヘルメット細胞、球状赤血球を確認が必要です。
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投稿者:
2018.06.02更新
■
地域によるフィラリア(犬糸状虫)
予防薬の投与時期は
蚊により媒介されるフィラリア(犬糸状虫)症の予防薬の投与時期は
神奈川県川崎市多摩区の本院では下記の参考資料から 5-11月の月1回の経口投与を推奨しています。
しかし同じ多摩区付近でも、蚊が多い場所(池の近くなど)は4月から飲ませたり、また12月でも飲ませている場合もいます。蚊の発生具合とリンクして期間は考えています。
フィラリア予防薬は月1回の投薬が基本ですが、皮下注射で1年間も作用が続くプロハート12®(成分名、モキシデクチン)、また皮膚滴下タイプの使用も可能です。
血液と採取してフィラリア陰性を確認してからの投与になります。必ず犬ちやんをお連れください。
参考資料
フィラリア(犬糸状虫)の感染期間早見表
製薬会社が調査した結果です。
犬用ですが猫、フェレットも参考にできます。
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