小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.05.20更新

あ

 


①腎臓はおもにに、血液中の老廃物をろ過するフィルターの役割をします。 
 ろ過するフィルターを糸球体といい、毛細血管の集まりで老廃物を排泄しています。
 糸球体でろ過される尿を原尿と言います、原尿の99%は腎臓で再吸収され1%が尿として排泄されます。
 ヒトでは、尿があわ立つと、蛋白、糖が含まれていることが多く注意が必要ですが、猫ではあまり感じたことはありません。

②水分の調節
 ヒトも動物も体は60%は水分からできています。
 水分は多くなると、腎臓で多く水分を排泄して、
また少なくなろと体内より排泄を抑制します。機能の低下とともに脱水になります。
 
 予防には水分を適度に多く飲んで、腎臓で多く水分を排泄する法が腎臓に対する負荷は少ないです。
 しかしなかなか大量の水は飲めません。猫では必要に応じて皮下補液がおこなわれています。

③血圧のコントロール 
 腎臓は血圧をコントロールホルモンを産生します。約3割の腎臓病は機能低下で血圧の上昇して高血圧になります。
 
 すると腎臓の血管に動脈硬化をおこし、再度高血圧を誘発する負のスパイダルになります。

④物質のバランスの調節   
 Na、K、無機リンの調節します。
 ひどくなると動物では筋肉低下が診られます。
ヒトでは手足の痺れ、むくみ、イライラがおこります。

⑤血液を弱アルカリに保つ  
 酸性になると 疲労感、吐き気、意識失います。アルカリに傾くと筋痙攣をおこします。


あ


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flower2

 

 


 

 


 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.20更新

あtiger腎臓病処方食の変更(猫)への注意点


 シンガプーラの5歳 避妊雌が昨日からフラフラしているので診療に訪れました。
 シンガプーラは1975年にアメリカ人の猫愛好家がアメリカに連れて行き、シンガポールの通りで見つけたことからシンガプーラと名づけたそうです。世界最小の猫といはれています。 
 このオーナーは以前に飼っていたネコが腎臓病で亡くなったので、今度のネコは腎臓病にかかりにく体質にしいことが先行して、『この腎臓食を与えていると腎臓病にかからない』というミスインホメーションに惑わされて主食にしてしまったケースです。
 腎臓食は栄養制限がされた食事です。ネコの2歳はヒトに例えれば24歳に相当します。一般的に栄養制限をする年齢ではありません。

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■腎臓病の診断
 獣医師の立場から早期で腎臓病の診断を希望されるなら検査が良いと考えます。しかし通常の血液検査(BUN、Cr測定)では異常値が出たときは70%位が障害を及ぼしており、末期に近いことが多いです。そのため当院では尿を持参していただき、尿比重、尿蛋白の頻回の測定を薦めています。また最近はシスタチンという項目が開発され、初期でも血液から腎臓疾患の検査が可能になりました。(ただしシスタインは症例が多い訳ではありません。)

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各社腎臓食
 腎臓病は無症状で進行する場合が多い疾患です。猫の腎臓病は中高年になると比較的多い疾患で動物病院では比較的末期になって発見されることが多いです。 そのため、腎疾患の予防ができないか考慮しているオーナーはよく診ます。

 各メーカーの学術に問い合わせましたが、答えは『猫の腎臓食は獣医師に腎臓病と診断されての始めて猫にあげる餌です。』正常な猫が食べ続けても腎臓病の予防にはなりません。
 また腎臓病でない猫が腎臓食を長期投与すると、2点まずい点があります。
 第一に低リン(IP)にできているので、カルシウムとリンの代謝障害をおこす可能性があります。ただし腎臓病の猫はリンの制限は必須です。
 第二にpHが6.8と高くなっている製品もあり膀胱炎の既往歴がある猫には向きません。

 この症例のネコは4年間の低リン(IP)はでできている腎臓フードを食べていたので、IPは0.7mg/dlでした。(正常2.3-5.0mg/dl)そのためフラフラになってしまいました。普通のフードに変えたところ2週間で、低リン(IP)は正常に戻りました。
 情報が多い世の中ですが、よく内容を吟味しないと、大変なことになります。

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■らせん菌による下痢症

 糞便1g中に10億個~1,000億個(10の10乗~10の12乗個/mL)の腸内細菌が存在します。その種類は、乳酸菌をはじめとして100種類以上が存在します。
 らせん菌による下痢症は、10の7乗個/g以上に増殖するとおきます。
無染色標本では、菌種を特定できないため、グラム染色をおこなっいました。
その結果形態より、らせん菌の感染が疑はれました。

 細菌の本をみると、らせん菌はCampylobacter jejuni(腸管に多い)、Campylobacter spp.、Helicobacter spp.の感染が多いそうですが、グラム染色なので同定はできません。便はこんな様子でした。やや軟便です。

他院でおこなった遺伝子検査ではトリコモナスが陽性でした。
この関係で腸内細菌のバランスがかわっいたと推察しています。 抗生剤の投与はしましたが、効果はありませんでした。トリコモナスの治療をしたところよくなりました。


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あ

 flower2ラ・フランス(ばら種)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.20更新

あtiger猫の血液検査による心臓病の判定


  血液検査による心疾患が推定される検査として、NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の測定が猫でも測定できます。

 NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)はヒトの分野では中高齢者の健康診断に導入されている項目です。咳・呼吸困難・運動不耐性・息切れ・失神・心雑音などの症状がある猫にはとにくお勧めです。猫は知らないうちに心筋症が進行していて、上記の症状が有るときは末期である場合もあります。
 これまで猫の心臓病は、レントゲン・心電図では検出率はいまいちで、エコー検査が必要でしたが暴れて検査不可能なケースもありました。
 血液検査のNTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の登場で、スクリーニングの検査は簡単になりました。
 
 NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)が高値の場合に詳細の検査をおこなうようには薦めています。

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検査の意義
<100pmol/L 
臨床的に有意な心筋症の可能性はきわめて低いと考えられます。

100-270pmol/L 
 臨床的に有意は心筋症の可能性は低いですが、早期の状態は存在するかのしれません。
3-6ヶ月後の再検査か、心エコー検査の検討が大切です。臨床症状があっても心筋症との関係は薄いとされています。

>270pmol/L
 うっ血性心不全の可能性は非常に高いです。臨床症状に合わせて、治療や詳細な検査を実施することが必要です。

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2018.05.20更新


あ
ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールについて(猫)

 ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロール

 尿石症はどきどき来院しますので、両方とも比較的よく使用するフードです。
 詳細は各メーカーのホームページを診たほうがよいとおもいます。

 本院で両フードをあげた経験では、猫において説明書どうりにあげると、太る傾向があるような気がします。

 こまめに体重を測定して、量を調節する必要があるとおもいます。ヒルズC/Dは最近、精神的な緩和作用がある物質が含有されたC/Dマルチケアーコンフォートが販売されています。

 これまでのC/Dとの相違はトルプトファンとα‐カソゼピンが入っている点で、精神的な面も考慮した、リラクゼーション効果をプラスしたフードです。
 このフードを食することで、ふだんの食事より、特発性膀胱炎が減り良好な成績があがっています。

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■猫が膀胱炎になる原因
 最近の調査では猫が膀胱炎になる原因は尿石ではなく、特発性が一番です。(図参照)
 特発性とは原因がよくわからない場合をさしますが、猫では汚い環境・同居猫のストレスが多いとされています。これらは無菌性膀胱炎の名前で呼ばれています。
 最近は駅のトイレも綺麗になりましたが、私達、ヒトも汚いトイレでは用をたすきになれません。
 猫も同様で、無菌性膀胱炎の予防にはトイレは複数必要で、飼育匹数+ひとつが良いとされています。また適時に掃除は必要です。汚いと尿をがまんしてよくありません。


本院の症例、無菌性膀胱炎

 尿検査はpHは8.0、蛋白・潜血は強陽性でした。結晶・結石は陰性でした。
 またグラム染色、細菌培養も陰性でした。
 細菌培養の結果がでる1週間は抗生物質アモキシシリンの投与はしました。
 このオーナーは自宅で5匹の猫を飼育していました。また無菌性膀胱炎は引っ越しや、生活環境の変化でもおきます。


■α‐カソゼピンは単剤でも商品名ジルケーン®(アルファ-S1トリプシンカゼイン)で発売されています。
 開発のきっかけは、授乳後の乳児のリラグゼーションは満腹感だけからではなく、ミルクに鎮静作用のある物質が含まれていると考えられたからです。。

 乳児はトリプシンでミルクは分解します。
そしてミルクをトリプシンで分解して鎮静効果のある物質を分離するのに成功してα‐カソゼピンと名付けました。

α-カソゼピン 
 経口投与での吸収がよく、血液脳関門を通過します。
一部のGABA受容体部位(4-Abu受容体)に特に親和作用示し。他の部位にも結合してしまうベンゾジアゼピンで見られる典型的な副作用を伴わない抗不安作用があるとされていますがサプリメントなので、実際の効能は賛否あります。

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■猫の尿路閉塞させる結晶の種類
 次に猫の尿路閉塞させる結晶の種類の話をします。
統計上、日本もアメリカも蓚酸カルシウムとストロバイトが多いです。
 本院では、ストロバイトは以前はよく診ましたが、現在は減少傾向になっています。



■猫のストロバイト結晶

 猫のストロバイト結晶は若い時期は普通のフードにかえると、また再発します。本院の経験では7割です。
 尿路閉塞はおきると3-4日で死亡する病気です。このような病態がヒルズC/D、ロイヤルカナンpHコントロール
などの食事で予防
できることはすごいことです。
 
 これらの食事は一般フードの2-3倍費用がかかるため、オーナーの判断でやめてしまうことです。尿路閉塞を起こした治療費のほうか高くつきます。
 
 ストロバイト結晶は7-8才をピークに産生は減少傾向になります。
 しかし本院では11才の猫で、普通のフードに変えたら、再発し尿路閉塞になったこともありました。個体差は多いみたいです。
 高齢になると尿石の他にも病気が見られる場合が多く、総合判断が要求されます。



猫の蓚酸カルシウム結晶

 個体によっては、尿pHが酸性に傾き、蓚酸カルシウムが産出する場合もあります。
 
 動物病院からの指導で尿石用フードに変更した上で、そのでなぜか友人の薦めで尿石用サプリメントも追加してしまい、尿pHが調節できず、蓚酸カルシウムが産生したこともありました。

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ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールを食べてくれない時の対策 

 ストロバイト結晶にはヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールなど食べてくれない場合、食事のみではなく、写真のようなサプリメントでも対応可能です。
 生涯投与は可能ですが、どちらの治療を選択するか考えるなら、フードです。
(写真・ゼンラーゼ犬用・猫用)



その2、ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールを食べてくれない時の対策 

 ストロバイト結晶にはヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールなど食べてくれない場合、食事のみではなく、写真のようなサプリメントでも対応可能です。生涯投与は可能です。
(写真・DLメチオニンタブ・猫用)

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2018.05.20更新

あtigerグラム陽性の長桿菌が多数検出された猫camera


あ

あ
購入してまもない猫が軟便になりました。糞便検査では虫卵は陰性でした。

あ  グラム染色したところ、グラム陽性の桿菌が多く診られ、クロストリジウム属(Clostridium)の増殖が疑われました。 そこでクロストリジウム属に抗菌力のある薬剤を処方しました。予後は良好でした。

 糞便1g中に10億個~1,000億個(10の10乗~12乗個/mL)の腸内細菌が存在します。その種類は、乳酸菌をはじめとして100種類以上が存在します。
 ストレスなどで腸内細菌の様子が変わり 消化器症状を起こす場合があります。


白い便のセキセイインコ、膵臓の外分泌不全が疑われたケース
食物アレルギーを疑う臨床症状


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2018.05.20更新

 あtiger猫の好酸球性肉芽腫群


下腹部を異常によくなめるという猫が来院しました。川崎市多摩区登戸の地元の猫です。
 6才で去勢済みです。6.5kgとおおきな猫です。

 腹部は、毛がちじれており、限界明瞭な裂毛でした。
顕微鏡での毛検査では、毛はちじれているのみで異常な毛はありませんでした。
 皮膚検査で真菌・ニキビダニが陰性でした。内分泌性は、限界明瞭な皮疹より否定しました。
また耳は蚊のアレルギーを示唆する病変があったので、ステロイドを処方しました。
 猫の下腹部対称性脱毛は、アレルギー(食物・ノミ・アトピー)やまれに、ニキビダニ症、精神的名原因による舐める行動、また肛門嚢内容物停滞、膀胱炎などがあります。
 今後ステロイドの反応をみて、治療を進めてゆく予定です。

 

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あ

 flower2石尾根(5月)

 

 

 

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お
tiger猫、経口投与の注意点
猫の経口薬の欠点として、錠剤また錠剤を粉にして投与した際欠点があります。

tiger猫と錠剤


猫の食道の筋肉は2/3が平滑筋で食道の運動が1-2cm/secと弱く、錠剤投与の際に食道内に残り狭窄をおこす可能性があります。そのため当院では胃まで薬剤が通るよう念のため、必ずスポイドなどで水の追加投与を指示しています。

 

ドキシサイクリン錠

猫はドキシサイクリン錠剤で比較的多く生じる副作用ですが、他錠剤でもおきる可能性はあります。
ヒトでも仰向けに寝ながら水を使用しないで錠剤を飲んだ方が、後に食道狭窄になった例があります。
なおドキシサイクリンは疾患によってはこの薬剤は一番効果ある場合もあります。使用の際は担当獣医師とインホームドコンセントをとっておこなってください。


 

direネコ関連

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 あ

tiger猫の去勢・避妊手術の術前検査


 本院は犬猫の避妊・去勢手術は川崎市および川崎市獣医師会の補助金対象の指定動物病院です。
こちらを参照ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    
避妊手
術をうけうた直後のロシアンブルー(雌) と日本猫(雄)

 獣医学の用語で、雄を去勢手術、雌を避妊手術といいます。
避妊手術・去勢手術の年齢は、6ヶ月から12ヶ月の間が最適とされています。あまり早い時期に来院されても手術はできません。

 →猫・雌雄鑑別はこちらから
 
 猫の避妊手術・去勢手術の依頼は毎年多くあります。
 個体差はありますが、猫は発情期にはいると、特に雄は鳴き声がうるさくまた尿をあちことにかける場合もあり、近所迷惑から苦情が来た場合もありました。
 また子供を産む予定がない場合は、
適期に行うことで、将来乳腺癌や子宮の病気を未然に防ぐ意味でも大切です。


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去勢手術、避妊手術時の術前検査について
 
最近は血液検査・レントゲン・心電図など術前検査をおこなってから手術に入ることが最良とされています。とくに猫白血病・猫エイズ・猫コロナウイルス感染は事前にしらべてから手術にはいることが良いです。

 
猫の6ヶ月は人なら16才、1才は20才になります。私自身も若いころこのくらいの年齢で近所の大学病院で手術の経験がありますが、血液・レントゲン検査・心電図など術前検査をして手術をおこない異常にないことを確認して手術に入った経験はあります。

 ところが保険のない動物では費用の面から、術前検査は敬遠される傾向が多いことが現状です。


 そこで、
避妊手術・去勢手術の際は担当獣医師とよくインホームドコンセントをとってからおこなってください。

 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.20更新

おtiger猫白血病(以下FeLV)感染とは


 ■感染様式
  この猫白血病ウイルス(以下FeLV)感染症はレトロウイルス科 ガンマレトロウイルス属の感染でおこり世界中の家猫で見られます、普段マスコミ報道で聞きなれた『白血病』とは異なります。ヒトには感染しません。診断した猫の約80%は2~3年以内に死亡する怖い疾患で、また同居猫に感染する場合もあります。しかし多くはいませんが長期生存する可能性もあります。有効な治療法がある訳ではありませんが、正しい知識をみにつけてください。
 
  FeLVに感染するとウイルスは咽頭で増殖しリンパ球に感染し、その後脾臓、リンパ節、腸管、唾液腺上皮など標的組織に運ばれます。その後分裂盛んな骨髄細胞に運ばれしてウイルス血症が成立し様々な症状を出します。骨髄細胞で免疫的細胞の攻撃で有効な免疫が誘導されると、生体からウイルスは排除されることがあります。骨髄細胞でウイルスが排除されない場合は持続感染が成立します。持続感染した場合は最初は無症状ですが、3年以内にストレスなどの原因で発症し死亡する場合が80%におこります。最近の東京、神奈川近郊でのランダム検査では5-10%と報告されており、以前より減少傾向になっています。

 子猫はFeLV感染に強い感受性があり、加齢に伴いFeLVに対する抵抗性を獲得します。ウイルス血症になる可能性新生猫は70-100%、8-12週齢で30-50%,成猫では10-20%と年齢依存の防御機構があります。ただしストレス、薬物の使用でこれらの防除機能は弱くなる傾向はあります。

■感染方法
 
感染は唾液を介しての水平伝播と母猫からの胎盤感染があります。
 唾液を介しての水平伝播は、主に親密な接触(舐め合い、食器の共有など)でおこります。また争によってもおきることがあります。FeLV感染猫の血中にはウイルスが存在しますが、ほぼ同量のウイルスが唾液よりも検出されているためと考えられています。そのため注意すべきことは、複数飼育している場合、1匹でも猫の白血病ウイルス感染猫がいると他の猫すべてに拡大する可能性があります。あらたな猫を飼育される場合は検査は必ずしてください。
 母猫からの胎盤感染や分娩時や哺育中に感染母猫から子猫に感染することもあります。ウイルス血症を伴う妊娠猫は流・死産や胎児死が認められ、新生児も急死をおこすことがあり、ます。
 なおFeLVは通常の環境下では数分から数時間その感染性を失います。そのため皮膚の接触、くしゃみ、尿、糞からは感染しません。トイレなど掃除は通常の消毒剤で十分です。また熱にも弱く56度で数分で失脚するので熱湯消毒も良い方法です。

く猫白血病ウイルス(以下FeLV)陽性の猫 慢性歯肉炎の症例

■予後
 前記しましたが
持続性ウイルス血症に発達すると、猫の約80%は診断後2~3年以内に死亡します。持続性ウイルス血症を示す猫で最も認められる臨床症状は、貧血、免疫抑制およびリンパ腫があります。白血病特有の症状と言うのものはありません。他の症状として、口内炎、免疫介在性疾患(溶血性貧血、糸球体腎炎など)、慢性腸炎、繁殖障害(流・死産、新生子死)などさまざまな症状を出します。FeLV 関連疾患に対する治療は特異的な治療薬がある訳ではなく、それぞれの疾患に対して対症療法を行います。

ke ウイルス抗原の検出(p27 抗原の検出)陽性例、写真の左側

■診断
 ウイルス抗原の検出(p27 抗原の検出)が臨床的に意義が高い検査です。この検査はFeLV感染後28日位で陽性になります。15分で結果はかわります。3ー4ヶ月後の再検査で陽性なら持続感染と診断されます。陰性なら一時の感染となります。その他持続感染の早期診断法として血液塗抹による間接蛍光抗体法(しかし感染後28日以内は不可能)があります。

■予防
  FeLV p27 抗原検査が陰性で、完全室内飼いをしていれば新たに猫を飼育しない限り、感染する可能性はほぼなくなります。
 屋外にでることがある猫には猫白血病ワクチン接種が推奨されます。(但し、100% の防御効果を示すわけではありません)
 またよく病気をする子猫、あらたな猫を飼う場合、多頭飼育の場合はFeLV p27 抗原検査を行い、可能なら陽性猫と陰性猫を隔離飼育すること。また完全に隔離できない場合は、陰性猫に猫白血病ワクチンを接種をおこなうことが大切です。
  元気に見える猫が感染している場合もあります。そのため当院では去勢・避妊手術の前にFeLV p27 抗原検査を猫エイス・猫伝染性腹膜炎の検査と併せてすることを薦めています。

 子猫の頃は、おかしいなと思ったら油断せず動物病院に連れて行くようにしてください。



猫のワクチン
猫免疫不全ウイルス(通称、猫エイズ)とは


 

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投稿者: オダガワ動物病院

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