ウサギの急性緑内障(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2018.04.25更新
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ウサギの急性緑内障
朝おきたら、ウサギの右眼が飛びでてきたため、来院しました。
STT-1
フルオルテスト(-)
結膜掻爬検査 好中球(++)
エコー検査 眼球やや腫大、眼窩後膿瘍なし
IPO 39mmHg
処方 ラタノプロスト点眼液を2時間おきに、ヒアレイン点眼、タリビット点眼
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翌日の来院 眼は引っ込み、眼圧は低下したが、眼瞼の炎症は増しました。
STT-1
フルオルテスト(-)
結膜掻爬検査 好中球(++)
IPO 19mmHg
処方 ラタノプロスト点眼液、ヒアレイン点眼、タリビット点眼
1日2回
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1週後の来院
STT-1
フルオルテスト(-)
結膜掻爬検査 好中球(-)
IPO 19mmHg
処方 ラタノプロスト点眼液、ヒアレイン点眼
1日2回
ウサギの緑内障は慢性化して牛眼になった症例や、眼窩膿瘍に付随した続発性緑内障は診療経験がありますが、急性緑内障は当院ではこの症例が初めてです。急性緑内障は発症して、素早く処置をして1-2日間に視力が回復するかがかポイントです。
この症例は朝1番でオーナーが気づき来院したことが良かったと推定しています。1日目、2日目は眩目反射はありましたが、家庭でも行動はぎこちなかったそうです。7日目の来院では、病気にかかる前とかわらない動きになったそうです。
引き続き、ラタノプロストとヒアレインは続けてるよう指導しました。
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