小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2021.05.20更新

あ

chick文鳥のはばき


 

 

あ

 文鳥のはばきの原因は老化、ミネラル不足、甲状腺低下、ビタミンAの低下など記載がありますが、臨床の場ではなかなか断定できません。
問診で甲状腺に異常のない点を確認しました。
この症例は食欲も少なくなってきたので、過長部分をカットしました。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.05.20更新

あ

tigerクラミジア性のカゼ疑いの子猫


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生後4ケ月のネコです。眼ヤニ、くしゃみが止まらないことで来院しました。 

3種混合ワクチンは済んでいますが、最初の1週間はL-リジンなどネコカゼ(ヘルペス)の対応をしましたが良くなりませんでした。
次週はテトラサイクリンを中心にクラミジア性ネコカゼの対応をしたところよくなりました。
クラミジアによるカゼは3週間位の薬剤投与を薦めています。

 ネコのカゼは金銭面ことがクリアーできればリアルタイプPCRネコ上部呼吸器/猫結膜パネルで診断してから治療を行うことを薦めていますがよくインホームドコンセントをとって進めてください。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.05.06更新

あ

 ■chick鳥の直接薬剤投薬について


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(写真1)

あ
(写真2)

 このセキセイインコは他の動物病院に嘔吐を主訴に来院しました。(写真1)

 診療の結果、抗生剤と嘔吐止めを点眼瓶から1滴ずつ飲ますよう指示されました。(写真2)
3週間投薬しましたが薬剤がうまく入らず顔の周りがぐちゃぐちゃになり当院に転院した症例です。(写真1)
体重も42gありましたが、本院来院時には29gまで減少してました。

 点眼瓶を利用して投薬する場合、1-2滴指定された量を飲んでくれれば一番効能が得られますが、なかなか上手く飲ませられないのが現状です。

 一般的に直接投与は嘔吐の症例には向きません。直接投与した薬剤はイヌ、ネコなどでは咽喉頭反射により気管への誤嚥がおきないよう働きますが、鳥は筋肉の収縮により誤嚥を予防するため強引に薬剤を投与すると誤嚥をおこす可能性があります。また後鼻腔が広いため鼻腔にはいりやすいとされています。

 オーナーと鳥の信用関係でうまくできる方もいますが、飲ませられるかたは本院の感想では3割位とおもいます。
この写真1のような投薬では薬剤を飲ましている意味がなく逆効果です。

 また毎日、鳥を保定して強引に投薬すると鳥がオーナーを嫌う場合があります。点眼瓶を見せると鳥が暴れだす個体もいます。
そのため鳥は精神が傷みオーナーとの関係が悪くなります。

 当院でも写真2のように直接投与には点眼瓶を使用しています。
 投与量は薬剤により異なりなすが、目安としてセキセイインコ、文鳥サイズで1滴、オカメインコサイズで3滴を基準に投与してもらっています。
また薬剤を溶解する製剤は長期溶解しても細菌繁殖がない単シロップ(日本薬局方)を使用しています。
欠点として甘すぎるので飲んでくれない場合があります。
水で薬剤を溶かした方が飲んでくれる場合もありますが薬効を維持させることが大変です。

 注意していただきたい点は、嫌がる鳥に薬をあげることが愛情ではありません。
オーナーの技術と鳥の性格で決まります。
薬剤を処方するとおみあげをもらったごとく喜んで帰るオーナーもいて困ったものです。
薬剤はストレスなく上手にあげられて、はじめて薬効を示してくれます。

 なお上手くあげれない場合は飲水投薬という方法もあります。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.05.06更新

あ tiger皮膚病で来院したら耳ダニ(Otodectes cynotis)が原因のネコの症例


 

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肩甲間部に皮膚病が見つかり来院しました。皮膚検査では皮膚の寄生虫は陰性でした。

皮膚真菌も陰性でした。やたら掻くが主訴で来院してました。

1週間、抗生剤を処方しましたが、改善はありませんでした。

あ

あ
1週間後、耳を診るとタール状の耳垢が診られました。

あ

耳垢検査すると耳ダニが見つかりました。

猫の耳ダニはミミヒゼンダニ症と呼ばれ、耳道内に寄生する大きさは0.3mm~0.5mm位のキュウセンヒゼンダニ科のミミヒゼンダニ(Otodectes cynotis)の感染が原因の寄生虫性疾患になります。やたら痒がることが特徴です。自宅にある虫メガネを使うと動いている様子が見えることもあります。

ヒトは稀に咬まれると、皮膚炎が出ることがありますので注意が必要です。

この症例は駆虫剤として耳ダニに認可のあるレボリューション®を背中に滴下しました。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.05.05更新

あ mouseハムスターの眼球突出


 

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 左眼球が突出している7ケ月雄のジャンガリアンハムスターです。
ハムスターの眼は眼窩が浅く、外眼筋が弱いため突出しやすい構造になっています。

突出する原因は肥満、外傷、歯の疾患、眼窩の腫瘍、瞬膜炎、緑内障などがありますが、なかなか確定診断にはいたりません。

この症例は全眼球炎の症状になっています。内科療法には反応は殆どないため、麻酔のリスクはありますが、眼球摘出を薦める場合もあります。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.03.14更新

あ boar不適切な抗生剤使用によるモルモットの軟便


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(写真1,初診時)

鼻に黒いものがつくことで来院した1歳7ケ月の雄のモルモットです。


 

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(写真2,初診時)

ぬるま湯で剥がすとこのようになります。

他院の皮膚スタンプ検査で球菌、桿菌が共にに多数と診断され、セフェム系の抗生剤を処方されました。


 

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(写真3,初診時、本院に持参された便)

翌日、軟便になり、モルモットも元気も無くなり本院に問い合わせがありました。

セフェム系の抗生剤はモルモットに4-5日続けて経口使用すると死亡する場合もあり、セフェム系の抗生剤を処方が本当なら中止するよう話しました。

そしてモルモットを診察可能な病院を探していくよう薦めました。


 

a

(写真4,初診時、本院に持参された便のグラム染色)

 翌日、遠方から本院に来院しました。グラム染色すると、グラム陽性、陰性の球菌、桿菌が診られました。

 モルモット軟便どき最も心配な、Clostridiumは持参された便からは、グラム染色では見つかりませんでした。

この軟便は本院オリジナルの整腸剤の使用で1週間でよくなりました。

そこでモルモットに安全に使用できる抗生剤クロラムフェニコールを処方しました。

その後、来院はありませんが、鼻はよくなったと連絡は入りました。


 

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(写真5、参考資料1・別の症例ですがモルモットの正常便はこのようになります。)


参考資料2

モルモットの胃腸細菌叢

 モルモットの胃腸細菌叢はグラム陽性菌が中心です。不適切な抗生剤を使用することで、グラム陽性菌が亡くなり、Clostridiumが増殖してその外毒素で死亡するとされています。

モルモットに不適切な抗生剤

 リンコマイシン、クリンダマイシン、エリスロマイシン、ペニシリン、アンピシリン、アモキシシリン、セファレキシン、テトラサイクリンなど。
禁忌の抗生剤は動物病院により異なりますので、詳細は処方された動物病院にお問い合わせください。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.03.10更新

あ boarモルモットの乳腺腫瘍(悪性のケース)


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(写真1)

3歳7ケ月の雌のモルモットです。
2歳半時より、乳腺に「しこり」があることで抗腫瘍性サプリメントを飲ましてもらい経過を診ていました。
しかし最近増大傾向になったので手術しました。
術前に実施した血液・生化学検査、レントゲン検査では異常ありませんでした。

 

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(写真2)

(写真1)ではわかりずらいで、手術前の写真を提示すると上記のようなしこりです。

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(写真3)

手術で摘出した「しこり」。病理検査をしました。

病理検査結果、要約
  切除された乳腺の腫溜において、乳腺上皮由来の腫瘍細胞が大小の管腔を形成しながら、あるいは乳管ないを乳頭状に増殖しています。腫瘍細胞は大小不同、核小体の明瞭化など異型が観察され、悪性所見示すことより乳腺癌と診断されます。その程度は中程度です。血管やリンパ管など脈管内浸潤は観察されずマージンは確保されています。

以上の見解より今後転移、再発の注意が必要になり、半年に1回検診を進めることにしました。


 bookリンク

boarモルモット、巨大乳腺腫瘍

boar雄モルモットの乳腺腫瘍

boarモルモットの乳腺腫瘍(悪性のケース

rabbitウサギの乳腺腫瘍

dogイヌの乳腺腫瘍

rabbitウサギの偽妊娠

boarモルモットの両側乳腺腫瘍

boarモルモットの乳腺腫瘍 手術を希望しないケース


 

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2021.02.09更新

あ chickセキセイインコの便と尿


あ 
(写真1)

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(写真2)

当院では(写真1)の状態を「水のような下痢」になっているという主訴で来院する方が多くいます。この状態は多尿です。

鳥は便も尿も同じ自然口からでますので間違いやすいです。

 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.02.09更新

あ mouseハムスター、前歯の過長


 あ
1歳2ケ月雄のハムスターが来院しました。
2ケ月前に食欲不振になり、食事を練り餌にしたら回復したそうです。
その後、口腔を見たら前歯が内側に入っていたため来院しました。
(写真上参照)

あ
過長していた歯は上顎の2本で、当院ではウサギ用のニッパを利用して、過長した前歯を切除しました。(写真、切除した歯)

この症例は3-4週間ごとに過長した前歯を切除が必要になります。



 ●ハムスターの前歯

ハムスターの歯は全部で16本あります。上顎、下顎の4本の前歯は正式には門歯また切歯と呼ばれています。
  前歯は黄色状に着色したエナメル質を形成します。顎の上下運動で薄く切る動作と削るような動きでかじることで歯が減ってしまます。野生のハムスターでは駆り立てられるようにかじることで、長さを調節しています。

 そのためこの4本の歯は常生歯になります。常生歯とは歯根が開いてその部分に歯を伸ばす根尖という組織があり、字のごとく一生歯が伸び続けます。

  あまりかじらずすむ食事を与えらたり、ケージなどを噛んで根尖を損傷して正常とは異なる方向に伸長してしまいます。過剰過長になると対合歯も過長します。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.02.08更新

あ boarモルモットの狼瘡


 生後2週間のモルモットの後肢に狼瘡があることで来院しました。

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左後肢

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右後肢


モルモットの後肢は3肢ですが、来院したモルモットの後肢は左右4肢ありました。


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犬の狼瘡切除と同じ方法でおこないました。

 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

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