小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2021.11.16更新

あ mouse購入したばかりのハムスターの赤い尿


 

 あ

購入したばかりのゴールデンハムスターの尿が「赤ぽい」ことで診療依頼がありました。
写真はオーナーが持参された尿です。

 

あ

尿の試験紙で検査すると潜血は陰性でこの症例は異状ありません。
ハムスター、ウサギ、モルモットは尿が赤くても正常な場合があります。
肉眼では判断つかないにので尿検査を行って判断します。
尿pHが正常でアルカリであることが特徴です。
赤い尿で病気の場合は、膀胱炎、膀胱結石、また雌ではおりものとの区別がつきにくいため子宮疾患などがあります。

 

あ
この症例は尿沈査でストロバイト結晶も診られました。

 




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投稿者: オダガワ動物病院

2021.11.16更新

あ chick文鳥の爪切り出血


 

 あ

(写真1)

文鳥の爪切りをしていたら、深爪で血が止まらなくなったので来院しました。

少しの深爪出血なら15分位で血は止まることが多いです。

しかしこの症例はよく診ると爪ではなく皮膚まで切っています。(写真1,矢印)

 

あ

普段当院で使用しているクイックストップ®で止血しても、再止血をおこしてしまいました。

そのため併せて手術用の止血用品のスポンゼル®を使用してなんとか止まりました。

念のため1日入院して経過も診て抗生剤を処方して退院しました。

爪切りは注意しておこなってください。




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投稿者: オダガワ動物病院

2021.11.16更新

あ rabbitウサギとチョコレート 


あ
ウサギが食べたチョコボールと正常の大きさのチョコボール(写真1)

  1歳のウサギがケージ近くにおいといた、チョコボールを半分食べたことで来院しました。(写真1)
ウサギは元気で身体検査でも異常はありませんでした。
イヌではチョコレートに含まれるテオブロミンが中毒を起こすことが有名です。
嘔吐、下痢、興奮、頻脈、痙攣、不整脈などの症状が見られ多くの量を食べると命を落とすこともあります。

 ウサギでも同様のことがおこると考えられています。しかしテオブロミンのウサギでの致死量はわかりませんでした。
参考までにイヌでの致死量を調べると、およそ100〜200mg/kgなどの記載がありますが個体差は激しいとされています。

  この症例のチョコボールのメーカーに問合わせたところ1粒に6mgのテオブロミンが含まれています。約半分食べたので推定3mgのテオブロミンを食べたことになります。
イヌの致死量から推定して少量です。
テオブロミンの中和剤はありません。またウサギは殆ど嘔吐できないので吐かせる薬剤の投与も薦められません。
この症例はメトクロプラミド、活性炭の投与で経過を診ました。その後連絡ないのでよくなったと推定しています。
まずはウサギの行動範囲にこのようなものを置かないことが賢明です。

 私の臨床経験ではウサギにケージ近くのものを食べられたケースを列記するとタオル、新聞紙、壁紙、またオーナーの常備薬のロキソニンを誤食したことがありました。
ウサギは好奇心が旺盛です。十分注意して飼育してください。

bookリンク、ウサギ特有の疾患、強制給餌について

rabbit低血糖のうさぎ
rabbitウサギ・モルモット・ハムスターの強制給餌について
rabbit電気コードを齧って感電したウサギ 
rabbitウサギにシャンプーをしたところ容態が急変した症例について 
rabbitウサギの梅毒疑い
 




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投稿者: オダガワ動物病院

2021.11.01更新

あ chickオカメインコのバンブルフット


 

 

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オカメインコのバンブルフット

バンブルフットは不適切な止まり木、肥満、片側性歩行で足底への負荷が多くなるためおこります。

しかし同様の条件があってもおきない個体もあり、原因は不明な点もあります。

この症例は抗生剤の処方と、止まり木にテーピング用テープを巻くことを薦めました。

また体重も増加しないよう食事の指導もしました。

 




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投稿者: オダガワ動物病院

2021.09.15更新

あ dogネクスガード®を飲んだら犬回虫(Toxocara canis


 

1

(写真1)4ケ月のビーグル犬から排泄された犬回虫(Toxocara canis)の成虫

 このワンチャンはフィラリア予防を兼ねてネクスガード®を処方しました。
すると犬回虫が排泄され来院しました。(写真1)
 ネクスガード®はフィラリア予防ほか、犬回虫、犬鈎虫、犬鞭虫、ノミ、マダニの駆除効果があります。
  ペットショツプで購入したワンチャンで、駆虫は済んでいると説明されていたらしいですが、稀に駆虫エラーはあります。


  

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.09.07更新

あ chick脂質異常症 / 高脂血症剤と肝臓病のオカメインコ 


 

あ
(写真1)

10歳雄のオカメインコが元気なく、居眠り多いがことで来院しました。
体重は丁度100gでした。(写真1)
これまであまり体重を測ったことはないらしいですが、以前からこのくらいの体重があったそうです。


血液・生化学検査、検便、検尿、レントゲン検査を薦め了解が取れたので実施しました。

 血液・生化学検査結果
白血球数    5000位(正常値3000-8000/ul)
PCV          42 (正常値 45-55%)

総蛋白      4.4(正常値 2.5-4.5g/dl)
GOT/AST  >1000 (正常値 150-350IU/l)
総胆汁酸    508 (正常値  15-117umol/l)
ALP     >1225(正常値 62-300IU/l)
尿酸          8.5(正常値 3.5-10mg/dl)
血糖         348(正常値 250-450mg/dl)
コレステロール>450(正常値 130-350mg/dl)
中性脂肪     >500(正常値 50-150mg/dl)

カルシウム     9.8(正常値 8-11.5mg/dl) 
リン          4.3(正常値 3-5.5mg/dl) 
(赤字は異常値)

 

あ
(写真2)

 鳥類ではGOT/AST 、総胆汁酸は肝臓の指標になります。
ALPは肝臓にも含まれますが、他に上皮小体の異常でも上昇が診られることもあります。
GOT/AST 、総胆汁酸が高値をしめしたので肝臓病と診断して、強肝剤を使用しました。

またこのオカメインコの血しょうは白黄色で(写真2)TGは500>mg/dlを示しました。

なお鳥類の血しょうは黄色くて正常です。(写真2)ビリルビンよりビリベジンを多く合成するためで、黄疸はおきないとされています。

 


 

あ

(写真3)
また中性脂肪、コレステロールの上昇は脂質異常症 / 高脂血症剤が疑われ、
リピデッル®(写真3)も追加で経口投与してもらいました。


 

あ

(写真4)
このオカメインコの便と尿です。

以上の処方をして、現在経過観察中ですが血液・生化学検査の結果から予後は厳しいと予想されます。




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投稿者: オダガワ動物病院

2021.07.30更新


あ

 rabbitイエダニ(学名: Ornithonyssus bacoti )感染のウサギ


ご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、
インターネットに記載されている薬剤などの


電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。
当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


 

あ
9歳の雌で斜頸しているウサギです。
背中に黒いものがついていることで来院しました。(写真1)


 

あ
 拡大すると『黒いもの』が濃厚感染診してました。(写真2)

 写真ではわかりずらいですが皮膚に『黒いもの』が濃厚感染してました。(写真2)
 オーナーは自身にも激しい痒みがあるため、ノミ感染を疑っていました。『黒いもの』はノミ感染によくみられる皮膚所見ですが、この症例の『黒いもの』は動く様子がありません。またウサギのノミ感染はイヌノミ、ネコノミが殆どて、種特異な感染でないため、濃厚感染は見られない点が特徴です。 またこのオーナーはイヌ、ネコは飼育していませんし、家族の方がイヌ、ネコを飼育しているお宅に遊びにいくこともありませんでした。


 

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セロハンテープで『黒いもの』を顕微鏡で見ると、イエダニが疑われました。(写真3)


 

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オーナーの手足には刺されたあとが沢山あり激しい痒みがありました。(写真4)

  イエダニはネズミに感染するダニで、ヒトにも頻繁に被害を与えることが報告されています。ネズミに近いハムスターでの報告はよくあります。ウサギにも感染します。。

 動物飼育室でイエダニが発生したケースによると、同居していたげっ歯類とウサギが被害を受け、この動物飼育室の関係者は強烈なかゆみを伴い大変な経験をされたそうです。

 治療はバルサン®、ダニアース®などを頻回燻蒸し、またウサギが使用している小屋、物などを熱湯消毒してもらいました。

 ウサギにはレボリューション®を皮膚にたらしました。(効果は疑問)

 以上の処置をしたところ、2週後、外見では『黒いもの』は見られなくなり、オーナーさんの痒みも止まり良好になりました。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.05.23更新

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尾脂腺にできものがあり来院したセキセイインコです。診断名は尾脂腺腫です。
地元の先生では、薬剤で経過をみるか、外科的に摘出するか提示されたそうで、レーザー治療を求めて来院しました。
レーザー治療はセキセイインコ、文鳥クラスの大きさの鳥では無麻酔でできることが特徴です。
尾脂腺腫の大きさは0.5mm位まで対応できます。

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レーザー治療で摘出したできもの

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2週後の来院。だいぶ良くなっていました。
尾脂腺腫の内容物は膿瘍が多いと報告されています。膿瘍の場合、このまま治ることが多いですが、稀に悪性腫瘍のこともあり、その時は再発します。

 

投稿者: オダガワ動物病院

2021.05.20更新

あ chick洗剤を飲みこんだセキセイインコ


 

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(写真1)

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(写真2)

上記の洗濯石鹸(写真2)を複数突っついて、洗剤まみれになって来院した1歳のセキセイインコです。(写真1)

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(写真3)検便

検便でも洗剤の成分が診られ、だいぶ飲み込んでいるみたいです。(写真3)

この症例は洗い流しで、強制給餌など試みて経過をみましたが、時間ごとにわるくなりこの日に亡くなりました。

 




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投稿者: オダガワ動物病院

2021.05.20更新

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 ■chick仮性菌糸が診られたセキセイインコ 


 

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生後3ケ月の セキセイインコのそのう液にカンジダの仮性菌糸(酵母用真菌類)が診られました。


あ

赤矢印が仮性菌糸になります。
青がカンジダ酵母になります。

カンジダは出芽によって増殖する酵母で、条件によっては菌糸に近い姿(仮性菌糸)を示します。
過ってはヒナにあわ玉中心のさし餌をするとおきることがありました。

この症例はあわ玉与えていません。原因は特定されず抗真菌剤を処方しました。

2週間後のそのう検査では抗真菌剤が効いて殆ど無くなりました。

 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

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