■低血糖のうさぎ
診療時間前でしたが、ウサギが急に横になったので、診療してほしいと依頼がりました。都内のオーナーが川崎市多摩区の友人に預けたウサギです。
耳介動脈の確保ができ、点滴・酸素吸入をおこないました。
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■血液・生化学検査も平行しておこないました。
赤血球486×104 (/ul)、PCV40.2(%)、Hb12.4(g/dl)、MCV57(fL)、MCHC 30.8(pg)、TPP 6.4(g/dl)、ICT(II) 6、白血球(/ul) 2200(Seg1419・Lm426y•Mon71)、血小板 少ない
TP6.2 正常値5.0-7.2(g/dl)、Alb4.8 正常値2.6-4.0(g/dl)、AST43 正常値17-44(IU/L)、ALT94 正常値17-78(IU/L)、ALP106 正常値47-333(IU/L)、GGT23 正常値5-14(IU/L)、T-Bil0.6 正常値0.1-0.5(mg/dl)、BUN 42.1 正常値9.2-29.2(mg/dl)、CR1.0 正常値0.4-1,4(mg/dl)、Ca13.6 正常値9.3-12.1(mg/dl)、IP7.5 正常値1.9-5.0(mg/dl)、T-cho31 正常値111-311(mg/dl)、TG1 正常値30-133(mg/dl)、GLU12 正常値75-128(mg/dl)、CPK2000 正常値49-166(mgdl)
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ブドウ糖を静脈内に投与したところ下記のように回復はしました。
後日検査でインスリンレベルは低く、エコーでもマスはありませんでした。お話をきくと、友人にあずけて健康状態が悪くなったため、犬でいう非定形アジソンを疑っていますが、診断するまでの検査はできませんでした。4日後に退院して都内の自宅では元気でいるそうです。
ウサギはストレスに弱く、友人にウサギを預けると、健康状態が悪くなることは、よくあります。
この症例のような低血糖のウサギは4-5歳で診られることが多く時々来院します。ふらつく症状がみられる場合は、ウサギの診療可能な動物病院で診療してもらってください。
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