小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。

2018.05.05更新

オダガワ
tiger仔猫の健康診断❷
(ワクチン、猫白血病、猫エイズ、猫伝染性腹膜炎、猫カゼなど)

 

わ ■camera猫3種混合ワクチン

  猫3種混合ワクチンは猫カリシウイルス感染症・猫ウイルス性鼻気管炎・猫汎白血球減少症の3つのワクチンです。
接種してから2週間位たって効力を発揮します。
 先の2つはよくネコカゼと言われているウイルス性疾患で70%位の予防が可能です。また接種した場合重症化しないとされています。
 猫汎白血球減少症はパルボウイルスによりおこる嘔吐下痢を主症状の致死的な伝染病で98%位予防は可能です。
 本院では初年度は2ケ月、3ケ月、4ケ月の3回投与して、その後年1回の接種を勧めています。
本院に来院する猫は室内飼育が殆どなので、下記に説明する猫白血病、猫エイス検査が陰性で、外にでなければ、この3種ワクチンのみの投与にしています。

 tigerright arrow 猫のワクチンは

---------------------------------------------------------------------

■猫カゼ(ヘルペス性の可能性高い)


あ

 母猫は出産時の免疫を最大限に落とす状態になります。出産する母ネコに「猫のカゼ(FVR感染)」の既往歴があると、
ヘルペスウイルスは神経細胞から末梢に出現します。
出産後母猫は子猫を舐めますので、生まれた子猫にヘルペスウイルスを感染させてしまうことになります。
そのため子猫は「猫カゼ状態」でよく保護されます。

tigerright arrow猫カゼの症状

 
 ■しかし中には紛らわしい症例もあり遺伝子診断に至ったケースもあります。
 
 ------------------------------------------------------------------- 
 ■猫白血病、エイズについて

-------------------------------------------------------------------

投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.05更新

オダガワtiger仔猫の健康診断❸
(去勢、避妊手術、誤食、皮膚糸状菌感染)

tiger猫の去勢、避妊手術
  去勢・避妊手術を行うことで、種族維持のためストレスがなくなり、穏やかに暮らしていける点が大きな意味を持っています。
またメスの場合、罹患率の高い乳腺腫瘍や子宮に関する病気の予防に、オスの場合も、精巣腫瘍や前立腺肥大、肛門周囲腺腫など、精巣ホルモンの働きが関係する病気の発症率を軽減します。
 デメリットとして、 太ることがありますが、適切な食事のコントロールである程度は防ぐことができます。まれにホルモン失調の疾患があります。

 これら去勢、避妊手術は生後5ケ月ー6ケ月から可能です。
全身麻酔が必要なので、可能なら手術可能か術前検査をお薦めします。持病の有無、性格や成長の度合いなどにより手術時期は多少異なりますので、まずは猫をつれてご来院ください。

 tigerright arrow雄猫の去勢手術
 ■tigerright arrow雌猫の避妊手術
 ■時期によりますが、giftright arrow①川崎市および②川崎市獣医師会、2施設からの補助金制度があります。
不明な点はtelephone044-900-8588までお願いします。

■なお、当院ではdogtigerright arrow発情抑制の注射剤『コビナン』による発情のコントロール可能です。
日本では犬の発情抑制のみが認可されてますが、世界的には猫にも多く使されています。
副作用の関係で、健康な猫には長期使用はお薦めできませんが、若年期に大病を患ったときなど、麻酔に耐えらえない特殊な事情がある場合に使用をしています。
---------------------------------------------------------------------
tiger誤食
 
魚などの匂いがついているビニール、ラップ類は誤食してしまうケースがあります。
また本院では猫じゃらしで遊んでいたら、すべて飲み込んでしまったケースや外出中に先のみ食べてしまうケースもありました。
外出中は猫の目の届かい場所での保管をお薦めします。

あ

あ
tigerright arrow仔猫のビニールの大量誤(手術症例)
---------------------------------------------------------------------

お ■tigerright arrowねこじゃらしを誤飲し、催吐剤で出した症例

 ---------------------------------------------------------------------
tiger猫糸状菌症(別名、猫真菌症、猫カビ)



あtiger皮膚糸状菌感染の猫(紅斑の皮疹例)


【続きを読む】
 

 

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.04更新

あ

tigerシスチン結晶の猫


  5才の雄の猫が尿路閉塞で来院しました。掛り付けの動物病院が休診なので、本院を訪れました。

膀胱内をエコーで診ると、結晶様の物質が観察されました。

a

エコー像

 この猫は掛り付けの動物病院ではシスチン結晶で何度か尿道カテーテルを入れているそうです。

 今後のことは掛り付けの動物病院でおこないたいというオーナーの意向もあり、本院では尿道カテーテルをいれて、生食で洗浄をして治療は終了しました。

a

遠心して多くの沈査はえられませんでした。

a

しかし顕微鏡で五角形のシスチン結晶が診られました。

この猫はアミノ酸の給餌を最小限にする意味で、腎臓サポートをたべさせていました。また薬剤はチオラを常時、飲ませて、皮下補液もしてましたが、再発してしまいました。

シスチン結晶は、適格に予防できる有効な薬剤、食事がなく、厄介な疾患です。


【関連記事】
dogright arrow犬の診療
tigerright arrow猫の診療
rabbitright arrowウサギの診療
mouseright arrowハムスターの診療
snakeright arrowフェレットの診療
chickright arrow小鳥の診療
boarright arrowモルモットの診療

 


 

 

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.04更新

おtiger猫免疫不全ウイルス(通称、猫エイズ)とは


 猫免疫不全ウイルス(以下FIV)はレトロウイルス科 レンチウイルス属の感染でおき、これまで世界中で発見されています。タイプがA,B,C、D、E、Fと6種類あります。ヒトエイズと病態が似ているので通称『猫エイズ』とも呼ばれています。なお『猫エイズ』はヒトには感染しません。FIV検査は新たに猫を飼育した場合や、去勢・避妊手術の前にFeLV、FcoVと併せて健康状態を把握することで行うことをお薦めしています。

 FIVに感染しても猫は急死することは幼猫期を除き殆どありませんが、長期的には免疫が抑制されて猫の寿命は短くなる傾向になります。咬傷が主要な感染ルートなため、縄張り争いなどで喧嘩の多い雄猫は雌猫にくらべて2倍の感染率があります。室内飼育猫と室外飼育猫、また健康猫と慢性疾患猫をくらべると前者は高いFIV陽性率を示します。そして年齢の増加とともに感染率は上昇する傾向にあります。国別の感染率を調べるとスイスでは1%、北米では1-5%、ニュージーランド9%ですが、猫を飼う文化があって、国土が狭い日本、イタリアは12%もの感染率があります。我が国ではこの結果が礎で猫の室内飼いが薦めるられるようになりました。私の動物病院のある川崎市多摩区では、開院した20年前は約半分は外猫でしたが、ここ10年は猫20匹中1匹ぐらいの割合でしか外猫は来院しません。

---------------------------------------------------------------------
■感染様式

水平感染
 咬傷が主要な感染ルートです。感染猫の血液、血漿、唾液などにウイルスが存在します。咬んだ猫の口腔内に出血を伴う病変がある場合は伝播効率が高まります 。グルーミングや食器を介した感染はありません。同居猫には派手な喧嘩がなければ感染はおこらず、まずおきません。交尾による異性間感染 生殖器を介した感染は明らかではありません(精液中にウイルスは存在しますが。)交尾時雄は雌の首筋を噛んでおこなうのでそのため感染すると推定されます。
垂直感染
  乳汁中にウイルスは存在しますが、母猫から子猫への周産期の感染は少ないです。母猫の感染時期やウイルス株の性状が影響します。

---------------------------------------------------------------------
■感染経過
 咬傷
に侵入したFIVウイルスは、皮膚樹状細胞で増殖して、その後もリンパ球、単球、マクロファージ等に感染します。特にウイルスを排除しようとして活性化したCD4陽性Tリンパ球に感染します。FIV感染Tリンパ球はアポトーシスにより死滅し、長い年月をかけてヘルパーT細胞が枯渇して免疫不全に陥ります。感染後4-8週で抗体は陽性になり、血液からウイルスが分離されます。
 FIV感染はヒトエイズ同様治すことはできませんが、ヒトのエイズ治療と同様、次のステージに進まないようにストレスをなくすことで長生きできたケースもあります。

あcamera写真1 FIV陽性で5ヶ月の猫、猫カゼは治らず死亡例

 そのためFIV感染後の臨床徴候に基づき 5 病期に分類され今の状態を把握することが大切です。最初に見られるのは急性期(AP期)で抗体陽性とほぼ同時に発熱・好中球減少・リンパ節腫脹の症状が見られ、数週(1-2ヶ月)~数ヶ月(12ヶ月)持続します。成猫ではこの状態を把握できない場合もありますが、幼猫はこの時期に細菌性肺炎、腸炎で死亡する場合もあります。(camera写真1)急性期の臨床症状がなくなると無症状キャリア期 (AC期)に入ります。この時期は2-4年位で無症状キャリア期から年間18%が次のステージに進むとされいます。現状ではこの時期を認識しQOLを高めることが重要です。発症のサインを早期に察知できるよう注意します。すべての猫が発病してこの先のステージにいく訳ではありません悲観的にならないことも大切です。その後、持続性リンパ節腫大期(PGL期)に入り 全身のリンパ節が腫脹 しは2-4ヶ月続きます。またこの時期から様々な臨床症状がみられます。こcamera写真2 FIV陽性で口内炎の症例

 次にエイズ関連症候群(ARC期) に入ります。この時期は平均5才(個体差多い)でおき数ヶ月~1年位続きます。リンパ節腫脹、慢性の口内炎(camera写真2) 慢性の呼吸器病、皮膚病などがおき、その後エイズ期(AIDS期) に入ります。ARC期の症状に加え、削痩、貧血 、 白血球減少、悪性腫瘍などが起きます。CD4陽性Tリンパ球の減少がおき、 日和見感染が原因で慢性難治性の疾病に悩まされ、猫の身体的・精神的な負担になることが多いです。

---------------------------------------------------------------------

■診断・予防

あcamera写真3 FIVの検査 陽性例 左側に青い点が見れます。

 FIVの検査は血清診断が一般的です。(camera写真3)ELISA、免疫クロマト法およびウェスタンブロット法によりFIVの構成蛋白に対する抗体を検出します。血液より15分で診断できます。注意点として母猫がFIV陽性だと子猫は6ヶ月までは移行抗体の関係で陽性と表示されることはあります。この場合はFIV感染とは考えにくい場合が多く、臨床症状とあわせて考慮する必要があり7ヶ月以後に再検査が必要です。しかし母猫から子猫への胎盤を通じてFIV感染はない訳ではありませんが症例は少ないです。(camera写真1)

 最も確実な予防はFIV感染猫との接触を防ぐことです。また新しく猫を飼う場合にはウイルス検査を行うまで隔離する必要があります。検査をして陰性なら猫を屋内で飼育すればFIV感染は殆どありません。また闘争の防止のため避妊、去勢手術を行うことも大切ですが、去勢・避妊手術の前にFIV検査(FeLV、FcoVと併せて)をして手術前に健康状態を把握することは大切です。
 FIVに対する不活化ワクチンが市販されていますが、6つある型のうち一部の型にしか防御効果はありません。この点を了解いただければ、屋外にでることがある猫にはワクチン接種が推奨されます。ワクチン接種猫の注意点として、現行の検査キットでは抗体陽性となり、実際に感染している猫との鑑別が困難になります。特別なELISA検査による鑑別が必要です。あらたな動物病院を受診する際にはオーナーがワクチン接種歴を正確に把握することが大切です。


direネコの病気

tigerright arrow猫のカゼ』、FVR感染
tigerright arrow猫のワクチン
tigerright arrow猫免疫不全ウイルス(通称、猫エイズ)とは
tigerright arrow仔猫の疥癬
tigerright arrow5歳猫のトリコモナス
tigerright arrow猫白血病感染とは
dogtigerright arrow犬猫の消化管寄生虫の統計調査

 


【関連記事】
dogright arrow犬の診療
tigerright arrow猫の診療
rabbitright arrowウサギの診療
mouseright arrowハムスターの診療
snakeright arrowフェレットの診療
chickright arrow小鳥の診療
boarright arrowモルモットの診療




 

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.03更新

オダガワtiger猫の耳ダニ症 


なかじょう1

なかじょう2
camera初診時の右耳、左耳の写真

 地元多摩区の症例です。避妊手術目的で来院した猫の耳をみたところ黒くなっていました。オーナーに聞くと、よく痒がっているそうです。またオーナー自身も最近少々痒みがあるそうです。

 耳垢は、鼓膜の中心で作られ徐々に外耳を移動しています。そのスピードはヒトで1日に0.1mmと非常にゆっくりです。そして耳介ではがれ落ちます。この症例は耳ダニがいたためそのスピードが増して耳垢多くなったと推察されます。

 

---------------------------------------------------------------------

なかじょう3
camera耳掃除の内容物

なかじょう4

なかじょう5
camera顕微鏡(×100)で診ると、耳ダニ成虫(写真上)、卵(写真下)が診られました。

この症例は5枚目、6枚目のプレパラートで始めて発見できました。


 pencil2治療はセラメクチンを使用しました。

セラ 

 このオーナーは合計6匹の猫を飼っています。よく話を聞くと、他の猫も耳を痒がっているみたいです。新しく購入した猫に耳ダニが感染して、蔓延したみたいです。この耳ダニはヒトも痒みが生じますが、ヒトの皮膚では生育できませんので増殖はしません。しかし猫を治療しない限り再度おきる可能性があります。

 この耳ダニ症、単純な病気ですが、最近、本院ではよく診ます。またなぜかセカンドオピニオンでもきます。放っておくと、猫は中耳炎、内耳炎まで発達し治癒不可能になります。早めに気づいて、適切な薬剤を使用すれば100%治る病気です。ただし飼育している猫すべてに駆虫剤の投与が必要です。また卵に効果ある薬剤はありませんので月1回で合計2-3回薬剤は必要です。


 【関連記事】

dogright arrow犬の診療
tigerright arrow猫の診療
rabbitright arrowウサギの診療
mouseright arrowハムスターの診療
snakeright arrowフェレットの診療
chickright arrow小鳥の診療
boarright arrowモルモットの診療
bookright arrowノミの生態
bookright arrowマダニによるSFTSウイルスについて
dogright arrow犬の抗てんかん薬
rabbitright arrowウサギと抗生剤


 

 

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.03更新

あ
tigerクリプトスポラジウム感染で下痢の仔猫

  症例は保護施設からきた日本猫(約4ケ月)雌です。軟便が3週間続き来院しました。

直接の検便では虫卵などは検出されませんでした。そこでIDEXX RealPCR™ 検査(猫の下痢パネル)を追加しました。結果まで約1週間かかるため、検便で検出しずらいトリコモナスを考えチニダゾールを処方しました。

 1週間後、IDEXX RealPCR™ 検査(猫の下痢パネル)でクリプトスポラジウム(Cryptosporidium )が発見されました。

あIDEXX RealPCR™ 検査(猫の下痢パネル)の結果

 クリプトスポラジウムはウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ネズミなどの腸管に寄生する胞子虫類の原虫です
1976年にヒトでの感染も報告されている人獣共通感染症です。

 特異的に効果ある駆虫剤はありませんが、軽度なら2-3週間で自然治癒することもあります。この症例は偶然チニダゾールが効果的に働き、1週間で下痢は良くなりました。念のためもう1週間チニダゾールを処方しました。

 生活環はオーシスト(大きさ4~6μm)の経口摂取でおきます、経口摂取後、小腸の細胞に寄生して無性増殖します。のちに有性増殖して作られたオーシストが糞便とともに体外に排出され環境中の感染源となります。
水に強く水道水などに混入した場合 オーシストは長く生存します。塩素に対して極めても強い耐性がありますが、熱や乾燥に弱いことが特徴です。

 この症例は治療と平衡してネコが使用しているトイレ、器具などで、可能なものは日光、熱湯消毒してもらいました。その後IDEXX RealPCR™ 検査(猫の下痢パネル)の再検査はしてませんが、初診より1ケ月経った現在、便も良好でネコも元気でいます。オーナーも異常ありません。


 

【猫の寄生虫】
tigerright arrowネコ、瓜実条虫(Dipylidium caninum)

 tigerright arrow猫の耳ダニ症

tigerright arrowネコのマンソン裂頭条虫感染、セカンドオピニオン症例


 


dogright arrow犬の診療
tigerright arrow猫の診療
rabbitright arrowウサギの診療
mouseright arrowハムスターの診療
snakeright arrowフェレットの診療
chickright arrow小鳥の診療
boarright arrowモルモットの診療


 

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.03更新

おtigerマイコプラズマ性のネコ結膜炎


 

あ

写真1・初診時

あ

写真2・初診時の結膜細胞診

 2歳のネコ、ラングーン種、避妊済み、2週間前より、左眼の結膜の腫脹を主訴に来院しました。(写真1)
くしゃみはなく、右眼は正常でした。

フルオル試験は陰性、結膜のスワブ検査では、写真2のように白血球が主体をしめていました。

ニューキノロン系抗生剤点眼、また時期を改めてデキサメサゾンの点眼、

インターフェロン点眼をしましたが全く効果ありませんでした。

 

あ

写真3、眼の拭い液、遺伝子検査

 そこで眼の拭い液を遺伝子検査したところ、マイコプラズマに陽性を示しました。(写真3)

そこでマイコプラズマに抗菌作用のある抗生剤に変更しました。

1週間後、来院はありませんが、治ってきたと連絡がありました。

再発防止を含めてこの抗生剤を合計3週間投与してもらいました。

3週間後はほほ完治の状態になったとのことです。

 

  dire雄雌鑑別
rabbitright arrowウサギの雌雄鑑別法(生後2ケ月令のケース)
boarright arrowモルモットの雄雌の相違と去勢

 
dire仔猫の病気

tigerright arrow猫のワクチン
tigerright arrow異物を飲み込んだ猫
tigerright arrow猫の皮膚糸状菌(落屑状皮疹の症例)

 


【関連記事】
dogright arrow犬の診療
tigerright arrow猫の診療
rabbitright arrowウサギの診療
mouseright arrowハムスターの診療
snakeright arrowフェレットの診療
chickright arrow小鳥の診療
boarright arrowモルモットの診療


 

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.03更新

あtiger猫の蚊アレルギー


 4才の雌 屋外飼育の猫が来院しました。


毎年春になると、鼻・耳に紅斑を伴う皮膚病があります。



鼻の拡大

左右耳の拡大
 

 これらの症状は、蚊によるアレルギーであることが証明されています。
ネコに多いです。イヌでもまれにおきます。犬は鼻のみに皮膚病変がでることが多いです。
 
 痒みがなければそのまま、夏が終われば治ります。痒みがひどければ、なるべく作用時間の短いステロイド経口剤を蚊がいなくなるまで併用しています。あまり掻くと二次感染の可能性もありますので注意が必要です。
 経口投与ができない猫に限り、長期作用型のステロイドを使用しますが、副作用を気おつけなければなりません。

 


【関連記事】
dogright arrow犬の診療
tigerright arrow猫の診療
rabbitright arrowウサギの診療
mouseright arrowハムスターの診療
snakeright arrowフェレットの診療
chickright arrow小鳥の診療
boarright arrowモルモットの診療


 
 

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.03更新

おdogボーダーコリーの疥癬症


 1
5ケ月の雄のコリーが腹部の紅斑、また痒みを主訴に来院しました。

11週間、抗生剤の投与をしたところ、紅斑はなくなりました。しかし痒みはあるそうです。


 

1
オーナー言うに、犬を飼ってから、痒みが多くなり、オーナーの手にも紅斑が診られました。

1

1
左右の耳の先に痂皮が診られました。

1

1
また左右、踵にも紅斑がみられました。


1そこで耳の痂皮の部分を掻爬検査すると、疥癬(黒矢印)がみつかりました。

 疥癬とはイヌセンコウヒゼンダニ  (Sarcoptes scabiei var. canis)が犬の皮膚角質層に寄生して、激しいかゆみを引き起こす疾患です。感染犬との接触感染でおきます。感染力が強く、非季節性でおきます。本症例もオーナーに激しい痒みがみられたように、人獣共通伝染病の皮膚疾患です。犬では左右対称に皮膚病変は出る特徴があります。

 疥癬はイベルメクチンの中用量の注射で治りますが、問題はこの症例の犬種がボーダー・コリーな点です。ボーダー・コリーは遺伝子{マルチ・ドラッグ・レジステンス・トランスポーター(MDR-1Trensporter)}が常染色体の劣性遺伝でおきる可能性がある犬種です。この遺伝子(MDR-1Trensporter)が陽性になると、治療薬イベルメクチンの中用量で中毒がおきる場合があります。MDR-1Trensporterは血液から検査も可能ですが、費用が加算します。

 そこで、この症例はMDR-1Trensporterr陽性のボーダー・コリーにも疥癬の治療量で安全に使用できるセラメクチンを使用しました。日本では効能外使用になりますが、アメリカでは認可がある使用法です。

 本症例はセラメクチンの使用で5日ほどで痒みもなくなり、その後良好に推移しています。疥癬の卵に効果ある薬剤はないので、月1回で最低3回の投薬を推奨しました。


  

【関連記事】
dogright arrow犬の診療
tigerright arrow猫の診療
rabbitright arrowウサギの診療
mouseright arrowハムスターの診療
snakeright arrowフェレットの診療
chickright arrow小鳥の診療
boarright arrowモルモットの診療


 
 

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.03更新

おtiger猫の耳ダニ症




 ミミダニの症状は耳をやたら掻き、耳から真黒な耳垢が多く診られ来院します。猫の外耳に大きさ0.5mm位のミミダニが寄生して起こる疾患で、耳道の表皮に寄生して、耳垢・耳分泌液を餌にして生活しています。最近はペットショップが衛生的になったので診ることが珍しい病気です。ヒトの皮膚にも感染するケースがあり注意が必要です。

--------------------------------------------------------------------

●症状・生活史


 耳ダニ感染時の耳垢
 

外耳道に黒褐色の悪臭のある耳垢多くでます。
猫は痒みのためにしきりに耳をかいたり、頭をふったりします。
また外耳に傷をおって来院するケースもあります。
 耳を異常に痒がるときは早く動物病院へいってください。
 
 耳ダニは、外耳に卵を産み付けて増えていきます。
卵がふ化すると、幼ダニ、若ダニの時期をへて、3週間ほどで、成ダニとなります。
 
 耳ダニが寄生している猫と接触することで感染が成立します。
 
 人の耳には感染しませんが、人の皮膚には感染しますが、人の皮膚では長期は生存は不可能です。ミミダニが寄生している猫と接触したら、よく洗うことで、ある程度感染予防は可能と考えられています。

 

--------------------------------------------------------------------

●診断


 耳垢の顕微鏡所見(ミミダニが二匹います。)
 

外耳道の耳垢を顕微鏡でみて診断します。大きさ0.5mm位なのでご家庭でも虫眼鏡で外耳を観察すると、歩きまわっているミミダニを診ることも可能です。

--------------------------------------------------------------------
●治療 

 レボリューショウン(耳ダニ・ノミ・猫回虫・猫フィラリアに認可があります。) 


 以前は抗ダニ剤を点耳してましたが、現在はレボリューション®を皮膚にたらすことで治療は可能です。レボリューション®は血行を介して、耳にも薬剤が分布して効能をしめし3-4日でよくなります。

レボリューションの説明書



dire他の動物のミミダニは
rabbitright arrowウサギの耳ダニ
snakeright arrowフェレットの耳ダニ

 


【関連記事】
dogright arrow犬の診療
tigerright arrow猫の診療
rabbitright arrowウサギの診療
mouseright arrowハムスターの診療
snakeright arrowフェレットの診療
chickright arrow小鳥の診療
boarright arrowモルモットの診療


 
 

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

前へ 前へ

entryの検索