小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。

2023.08.27更新

 

あ rabbitウサギ、左前肢の『腫れ』


   padご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、

インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。

当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


 1
(写真1)左前肢の『腫れ』

 ウサギ、左前肢の『腫れ』で来院した6歳雄のウサギです。
幼いこりから斜頸を患っていて左側を下にして寝ていることが多いそうです。左前肢に圧迫がかかって生活しています。

 ナイーブなウサギで運ばれてきたケージから出すとくるくる回り、診療も限られたことしかできません。
触診では『腫れ』は、前肢周囲まで浸潤していました。発赤、脱毛が見られました。(写真1)
しこりの部分の細胞診を行いました。

1

1

 赤血球と共に中型の類円形の核をもつ紡錘形細胞が多数みられます。この紡錘形細胞は核の大小不同はありますが、異型に乏しく悪性所見はみられなせん。
繊維腫などの良性腫瘍、あるいは非腫瘍性の膠原繊維過誤腫も疑われます。しかし細胞診なので軟部組織肉腫の可能性も否定できません。

斜頸していて神経質なウサギなので麻酔は当院では厳しいと判断しました。抗腫瘍性サプリメントで経過をみることにしました。


 bookリンク

rabbitウサギの皮膚腫瘍(良性の毛芽腫)

rabbitウサギの皮膚疥癬疑い

rabbitウサギの精巣腫瘍

rabbitウサギの軟部組織肉腫

rabbitウサギの毛芽腫

rabbitウサギの膿瘍

rabbitウサギの両瞬膜の突出


 

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2023.08.23更新

 

あ chickセキセイインコ腹部の大きさ


    padご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、

インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。

当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。 


 

1

 
 胸骨の下かた総排泄腔(適切ではないが簡易的に言えば肛門)まで、ヒトの爪の長さ位です。
爪の長さはヒトの身体の大きさに関わらず誤差が少ないため使用されています。
当院では雌の卵詰まり、雄雌問わず腹腔の腫瘍の有無に使用しています。
セキセイインコ、文鳥、小桜インコ、オカメインコにも使用可能です。
 
 

1
精巣腫瘍の疑い症例
 
1
子宮・卵巣腫瘍の疑い症例

 bookリンク

 

 


  

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2023.08.01更新

 

あ chickモルモット、巨大乳腺腫瘍


    padご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、

インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。

当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


1
(写真1)4才雌のモルモットが最近元気なく、糞の出方が悪いことで、おなかをみたらおおきな『できもの』がみつかり来院しました。
当院の測定で7×6×3cmありました。

 1(写真2)

1(写真3)
レントゲン検査(写真2,3)でヘルニア、腹水などの疾患はありませんでした。膀胱結石が偶然発見されました。

以上から視診から右乳腺の腫瘍が疑われます。

 

1
(写真4)よく見ると左の乳腺も『できもの』があります。1.0×1.0×0.5cm位です。

1
(写真5)右の乳腺『できもの』を細胞診をしました。

結果
 赤血球、好中球が主体ですが、円形、楕円形の核をもつ上皮系細胞もシート状にみられます。細胞診から確定診断はできませんが、大型の核をもつ異型細胞も確認されることから乳腺癌の可能性も否定できません。

 

これほどの大きさになると手術も難しいです。摘出できても縫合する皮膚がありません。
抗腫瘍性サプリメントで経過をみてもらうことにしました。


 bookリンク

boarモルモット、巨大乳腺腫瘍

boar雄モルモットの乳腺腫瘍

boarモルモットの乳腺腫瘍(悪性のケース

rabbitウサギの乳腺腫瘍

dogイヌの乳腺腫瘍

rabbitウサギの偽妊娠

boarモルモットの両側乳腺腫瘍

boarモルモットの乳腺腫瘍 手術を希望しないケース


  

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2023.07.26更新

 

あ boarモルモットの乳腺腫瘍 手術を希望しないケース


 padご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、

インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診この症例は療の妨げになりますので
お断りしています。

当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


1

 4歳雌のモルモットの左乳腺にコンマ1cmのしこりが見られセカンドオピニオンで来院しました。(写真のクロマルのあたり)

 触診より乳腺腫瘍と診断しました。オーナーはできたらできたらこのままで維持できることを望んでいました。

 当院で手術で摘出した乳腺腫瘍の病理検査は70%位が良性腫瘍、30%位が悪性腫瘍です。しかし施設によっては悪性が70%-80%を占め肺転移がみられる症例もあり、健康であれば手術が最適な選択になることを話しました。
 本日はオーナー意向も加味して、乳腺の細胞診を行い、抗腫瘍性サプリメントを処方しました。

1
乳腺の細胞診
 多数の変性した好中球が観察され、リンパ球もマクロファージも散在されます。角化物、角化上皮細胞もみられますが、悪性所見はありません。細胞診では化膿性炎症と診断されますが、角化物が多いことから上皮性良性腫瘍の可能性も完全に否定されません。

 乳腺腫瘍にエビデンスのある内科的な治療はありません。本症例はこのままにして大きさに変化なく一生おくることができればよいですが、7-8年位生きるモルモットがこの状態を3-4年続けられるかと考えると疑問が生じます。私の経験では時がたつと乳頭から血の混じった分泌物がみられたり、腫瘍が大きくなり自潰したケースも経験しています。

 この症例は『しこり』の大きさに注意してもらい、必要に応じて細胞診をおこない様子をみることにしました。モルモットは脚が短いため腹部の『しこり』は大きくなった場合は発見しずらい点が欠点です。

 また本症例は雌ですが、モルモットは雄でもよく乳腺腫瘍は発生します。当院では1/3位が雄と記憶しています。
大学の病理学教室と開業医の共同論文でも同様の報告もあります。


 bookリンク

boarモルモット、巨大乳腺腫瘍

boar雄モルモットの乳腺腫瘍

boarモルモットの乳腺腫瘍(悪性のケース

rabbitウサギの乳腺腫瘍

dogイヌの乳腺腫瘍

rabbitウサギの偽妊娠

boarモルモットの両側乳腺腫瘍


  

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2023.07.26更新

 

あ chickハムスター、下唇の『赤いできもの』


   padご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、

インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。

当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


1
昨日、約1歳のジャンガリアンハムスターの下唇に『赤いできもの』が見えることで来院しました。(黒矢印)
拡大鏡で見ると、サクランボ様のものが下唇に付着していました。

1
『赤いできもの』はハムスターが治療に協力的だったので、無麻酔でヒト眼科用のハサミで切除しました。
切除したものは病理検査をお願いしました。
なお無麻酔の切除はすべてのハムスターにできる訳ではありません。

 

病理の結果
切除された左下唇腫瘤は明らかな腫瘍性変化はなく、マクロファージ、多核巨細胞、好中球が観察され化膿性肉芽腫炎症と診断されました。今後は良好な経過をとる場合が多いそうですが、病変のマージンは不明瞭なため注意が必要とのことです。


 bookリンク

 


  

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2023.05.06更新

 

あ ■モルモット、(イングリッシュ種)骨腫瘍の疑い


    padご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、

インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。

結果当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


 1
(写真1)

モルモット(イングリッシュ種)3歳1ケ月雄の臀部が腫れていることで、セカンドオピニオンで訪れました。。

レントゲンを撮ったところ骨盤に骨増殖像が見られました。(写真1)

その骨増殖像の部位に細胞診を行いました。

診断は病理専門の獣医師に依頼しました。

結果は確定診断にはいたりませんが、円形ー類円形の核を持つ細胞が観察され、異型や細胞質の好塩基性も見られ、骨の非上皮系悪性腫瘍の可能性が高いとこことでした。一部には骨肉腫が示唆される細胞も検出されたそうです。

この症例は診断までで、有効な処置ができた訳ではありません。

 


 bookリンク

 


  

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2022.12.31更新

 

あ dogイヌの乳腺腫瘍


    padご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、

インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。

当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


 

あ

  10歳雌のヨークシャーテリアの左2,3乳房に『しこり』が増大したため来院しました。左第二乳房2が直径0.2mm、左第三乳房2が直径2mmぐらいです。
オーナーの話では最近増大傾向らしいです。

あ
(細胞診所見 400倍) 直径2mmある左第三乳房を細胞診しました。
標本には上皮由来の腫瘍細胞がシート状、集塊状にあり細胞診した部位より乳腺腫瘍と診断されます。
これら腫瘍細胞は悪性所見は殆どありませんが、一部には核の大小不同など軽度な異型が認められます。

 イヌの乳腺腫瘍は、雌犬の腫瘍の半分を占めよく遭遇します。 発生年齢の中央値は10-11歳です。発生機序は定かではありませんが1歳以内に避妊をすると発症が抑制される報告もあります。
 中型、大型イヌでは、良性、悪性の比率が半分ずつと言はれていますが、小型イヌに限れば70%位が良性、悪性が30位%です。なお 病理学的悪性が必ずしも悪性の臨床経過をとるとは限らす、早急に命をおとす可能性の高い悪性腫瘍は10%位とされています。

  確定診断には手術で摘出した乳腺の病理検査が必須です。
 
 細胞診、臨床所見など総合的に考えて手術をするかどうか決める必要があります。
この症例は腫瘍が増大傾向で、年齢がさほど高齢でなく、基礎疾患がなければ手術が望ましいと考えられます。


  

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2022.11.29更新

 

あ rabbitウサギの皮膚腫瘍(良性の毛芽腫)


    padご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、

インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。

当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


あ
(写真1)右上腕骨の上にある皮膚腫瘍

あ
(写真2)左大腿骨の上にある皮膚腫瘍

 5歳のウサギです。右上腕骨の上、左大腿骨の上に皮膚腫瘍が発生して来院しました。

血液検査、レントゲンをおこないました。レントゲン上では転移なく、心臓の大きさも正常でした。
軽度の貧血はありましたが、麻酔には問題なしと判断して手術を行いました。

 

あ
(写真3)摘出した皮膚腫瘍2つ

病理検査では良性の毛芽腫(trichoblastoma)という診断でした。
 

 毛芽腫とはウサギに多く見られ、表皮に存在する毛芽細胞が腫瘍性に増殖した状態をさします。本症例は2つとも明確なマージンが確認され良性の毛芽腫と診断されました。
良性でも腫瘍が大きくなると切除困難な場合もあります。当院の経験では年齢が増すと拡大する傾向があることを経験しています。このウサギは5歳で手術を受けたことは最適ではと考えます。
悪性になると手術しても高頻度に再発しますが、転移は少ない腫瘍と言われています。


 bookリンク

 


  

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

2022.09.03更新

 

あ mouseハムスターの形質細胞腫


 

 padご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、

インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。

当院での診療希望の方はペットをつれて診療時間内に来院ください。


あ
1.5歳のゴールデンハムスターの頚部に『できもの』がみられ来院しました。

あ
細胞診ではリンパ系の腫瘍が疑われれました。後日専門医にみてもらったところ形質細胞腫が疑いが濃いとのことです。

あ
イソフルレン麻酔下で手術し摘出した『できもの』。病理医から形質細胞腫との診断結果でした。

術後は良好です。現在抗腫瘍性サプリメントを飲まして経過観察中です。


 bookリンク

rabbit ウサギの蟯虫について
mouseハムスター、前肢の腫瘍、軟部組織肉腫(soft tissue sarcoma)の疑い。
mouseウサギ・モルモット・ハムスターと抗生剤
mouseハムスターの頬袋脱出
mouseジァンガリアンハムスターの腹部腫瘍
mouseハムスターの皮膚リンパ腫
mouseウサギ、モルモット、ハムスターに安全に使用できるノミ、マダニ製剤 


  

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

2022.04.18更新

あ chickセキセイインコ、尾脂腺悪性腫瘍の疑い。


あ
(写真1)初診時

 数日前より6歳半のセキセイインコの尾脂腺が腫れていることで来院しました。(写真1)
皮下識に固着しており、大きさはコンマ1cm位でした。
まず細胞診を行いました。


 

あ
(写真2)尾脂腺の細胞診所見

  赤血球を背景に上皮系細胞の腫瘍性細胞が散在的にシート状に診られます。
上皮系細胞の核クロマチンはやや粗造で核の大小不同など異型所見が認められます。
細胞質も淡塩基性を示しています。
以上の所見と皮下識に固着している臨床像と合わせて、悪性の尾脂腺腫楊の疑いが濃いと診断しました。

 6歳半という年齢を考えて、外科的摘出は断念し、抗腫瘍性サプリメントで経過をみています。 


 bookリンク

 


  

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

前へ

entryの検索