小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2019.05.21更新

あ rabbitウサギの毛芽腫


 
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(写真1)
4歳雌のウサギの腹部に腫瘍が診られました。

この症例はオーナーとよく話して手術を行うことになりました。
血液・生化学検査、胸部レントゲンをおこない異常のないことを確認しました。

 
ame
(写真2)
手術前に毛を刈るとこのような様子です。

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(写真3)
イソフルレン麻酔で切除した腫瘍。

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 ■病理診断 毛芽腫(別名、基底膜細胞腫)

 毛芽腫は表皮に存在する毛芽細胞が腫瘍性に増殖する皮膚腫瘍でウサギで多く発生します。
限局的に増殖するため、浸潤性増殖は認められないことが殆どです。
取り残しや、腫瘍が大きい場合、悪性毛芽腫も希にあり再発を繰り返します。

本症例はマージンも確保され、再発、転移の心配のない、良性の毛芽腫と診断されました。

 このウサギはその後も順調に回復しています。

 

 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2019.02.09更新

あ boar雄モルモットの乳腺腫瘍


 

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(写真1)左の乳腺から、赤い乳汁がでることで来院した2歳の雄のモルモツトです。
赤い矢印が乳腺腫瘍を指しています。黒の矢印は正常の乳腺を指しています。

モルモツトは1対で2乳腺があり、乳腺腫瘍は雄でも多く発生する点が特徴です。当院のこれまでの手術経験は雄の方が多いです。

またモルモツトは悪性腫瘍の少ない動物ですが、4-5歳になると急に腫瘍が大きくなる症例が多いです。来院理由の赤い乳汁からは好中球(うさぎでは偽好酸球)が多く診られ、2次感染も疑われました。

以上のことを説明した上で、手術が最良の選択と判断しておこないました。

あ
(写真2)手術の前、毛を刈ると左乳腺の腫瘍(赤矢印)わかりやすくなります。

あります。

(写真3)手術終了時の写真です。
当院では埋没縫合を行い、なるべくエリザベスカラーは非装着で術後管理をしています。

赤矢印 

ame

(写真4,5)摘出した乳腺腫瘍。上から、下から

病理検査では、乳腺単純腺腫と言う良性腫瘍でした。

今回は左乳腺を摘出しましたが、将来右の乳腺にも発生するケースがあり今後の観察が重要です。


 

 bookリンク

boarモルモット、巨大乳腺腫瘍

boar雄モルモットの乳腺腫瘍

boarモルモットの乳腺腫瘍(悪性のケース

rabbitウサギの乳腺腫瘍

dogイヌの乳腺腫瘍

rabbitウサギの偽妊娠

boarモルモットの両側乳腺腫瘍

boarモルモットの乳腺腫瘍 手術を希望しないケース


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.06.18更新

あdog鼠径輪の陰睾のトイプードル


 5歳の鼠径輪の陰睾のトイプードルの手術以来がありました。鼠径輪の陰睾ですが、ほっておくと癌化はしやすくなります。獣医師の立場からは、早い時期での摘出を薦めます。

あ黒 本来の精巣の位置
赤 本症例の精巣の位置

あ手術中の様子

あ摘出した精巣、正常にくらべて小さいです。

あ手術終了の様子

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a

あ

別の症例ですが、鼠径輪の陰睾を13年、手術しないでいた症例です。黒い囲いが腫瘍部分です。
これだけ大きいと悪性の可能性も十分に考えられます.

そのため早期の手術をお勧めしています。



■陰睾とは
 6ケ月を経過して、精巣が所定の位置におりてない状態をさします。
腹腔に精巣があると将来的にセルトリー細胞腫(簡単にいえば精巣の癌)になりやすくなります。
 統計上、陰睾の犬17匹に1頭はなると言はれています。


 

【避妊・去勢】

dogtigerright arrow犬猫の注射による「避妊」について

dogright arrow犬の避妊手術(雌)
dogright arrow犬の去勢手術(雄)

tigerright arrow猫の避妊手術(雌)
tigerright arrow猫の去勢手術(雄)

rabbitright arrowウサギの避妊手術(雌)
rabbitright arrowウサギの去勢手術(雄)

boarright arrowモルモットの去勢手術(雄)

 

tiger猫・避妊手術・去勢手術の助成金】
right arrow川崎市獣医師会
right arrow川崎市健康安全部生活衛生課


 
 
【消火器の疾患】

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.06.01更新

おdogマイボーム腺腫の犬


a14歳、避妊済みのパピオンです。
以前から上眼瞼のできものが気になっていました。
ドキシサイクリンを投与しても反応なく、
ここ1-2ヶ月増大傾向なため手術により摘出しました。

a摘出した「できもの」

この犬ちゅんは14歳にしては元気で、
血液・生化学検査、心臓レントゲンも異常なく手術に踏切りました。
また眼瞼のできものは大きいと摘出は大変な場合もあります。
このできもの5mm以下の大きであれば、短時間の麻酔は必要ですが
レーザー治療も可能です。

a
病理診断ではマイボーム腺腫で良性の腫瘍でした。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.02更新

おtiger猫の甲状腺亢進症


book甲状腺とは

 甲状腺は、喉元にある小さな臓器で、ヒトもネコも甲状軟骨の下にあり、ヒトは気管の上に蝶のように存在しますが、猫は形態が異なり、気管の左右に1対ずつあります。猫の体に大切な甲状腺ホルモンを作り、血管を通じて全身に送り込みます。甲状腺ホルモンは体を元気にするホルモンで、あらゆる臓器を正しく機能させるためのエネルギーを作り出したり、体温を適切に保つよう働いて、新陳代謝のコントロールをしています。交感神経や心臓などの活動を高め、脈拍を調節するなどの働きがあります。
 甲状腺ホルモンはT4、T3という形態で分泌されます。T4が70-80%の分泌を占めます。T3は日内変動が激しいため、臨床の場ではT4が主に測定されます。

book猫の甲状腺亢進症とは

 猫の甲状腺亢進症は8才以上で診られます。正確な統計はありませんが本邦では3-4%の猫が罹患しているとされています。原因は甲状腺の腫瘍(腺腫、腺癌)また過形成によるホルモン過剰分泌です。しかしこの腫瘍に対する全身の症状は殆どありません。欧州の猫の甲状腺亢進症の猫とは病理所見は異なります。また本邦の甲状腺亢進症は片側の腫脹が多いですが、欧米では両側が多いそうです。

 この病気の歴史は以外に浅く、1980年ごろから発生が診られるようになりました。そして最近は高齢猫では増加傾向になっています。原因は猫の食事は1980年ごろからキャットフードが多様されるようになったことから食事説、また罹患猫が都会に多かったことより、大気汚染説などありますが、どれも否定的で、正式には不明です。
 
  ヒトの甲状腺亢進症で8割を占めるバセドウ病は自己免疫疾患(TSHレセプターに対する自己抗体)でおきます。そのためヒトでは比較的若い20-40代の女性に多い疾患で(ヒト、男性1対女性4の割合)猫の甲状腺亢進症とは病態が異なります。(猫の8才はヒトでは約50才)

book猫の甲状腺亢進症の症状

 症状は甲状腺ホルモンがたくさんでる疾患なので、体はエネルギーを必要とします。そのため猫は多食傾向になります。また多食のみでもエネルギーが消化しきれない場合、筋肉、脂肪も燃焼されるため、痩せてきます。交感神経を刺激して心拍数が増加するため、動悸、パンテング、血圧上昇がおき、また突然死の原因にもなります。私たちに例えれば、入試の合否判定のようなドキドキした状態で毎日を過ごすようになります。嘔吐、下痢がなかなか治らず来院するケースもあります。

 さまざまな臨床症状がありますが、最近の症例は、昔の教科書に記載されていたような興奮が激しい猫をみることは殆どなくなり、よく見てないと見逃しやすい症状が多いです。

book猫の甲状腺亢進症の診断

 血液、生化学検査では特筆した症状はりませんが、肝臓酵素(ALP,AST)の同じ位の軽度の上昇が診られます。この理由は不明ですが、肝臓細胞のターンオーバー亢進と推察されています。

 診断はこれらスクリーニング検査の結果と上記した特筆した臨床症状から、甲状腺ホルモンT4の測定をおこないます。血中T4が>5.0(μg/dl)以上あれば、甲状腺亢進所と診断します。<3.0(μg/dl)であれば否定できますが、3.0-5.0(μg/dl)間の場合は甲状腺亢進所の可能性もあり、注意深く診てゆく必要があります。また糖尿病、またステロイドを使用していると血中T4は低くでる傾向はあります。

book猫の甲状腺亢進症の治療

a(写真)ヨウ素制限食のy/d(左)と甲状腺ホルモン阻害剤、チアマゾール(右)

治療は、嗜好性がよく、また他に病気がなければ、ヨウ素制限食のy/dに変更します。

食事の変更がむりな場合、他に罹患している疾患がある場合は、そちらの食事を優先して、甲状腺ホルモン阻害剤、チアマゾールを投与します。チアマゾールは文献では錠剤の分割投与の記載が多いですが、本院の経験的な治療では、粉にしても効果はあります。半減期の短い薬剤なので、必ず1日2回の投与が必要です。
 猫では副作用は多くはでませんが、嘔吐、食欲不振、肝障害、耳介の後ろに湿疹、顆粒球減少、血小板減少など報告されています。おきるときは投与直後におきることが多いことが特徴です、始めて投与する場合は投与後1-2週間で血液・生化学検査が必要です。チアマゾールで副作用がおきた場合は他の抗甲状腺(メチマゾール、カルビナゾール、共に本邦は販売されていない)でも副作用はおきます。この場合上記したy/dに変更するか、短期的にステロイドを使用するか、また外科的な処置が必要です。

 腎臓が悪い場合甲状腺亢進症に罹患したことにより、腎臓の血流量が多くなるため、腎臓のパネル値(BUN,Cr)は数字上は正常値を示し疾患がマスキングされます。治療により甲状腺が良くなると、血流量も普通に戻り、腎臓のパネル値(BUN,Cr)が上昇し腎蔵疾患があったことが発見される場合もあります。チアマゾールの投与で腎臓疾患が悪くなる場合は、上記と異なる意味で、投与量は難しいことが要求されます。
しかし過剰の血流量は腎臓のネフロンを壊す場合もあり、猫をよく診て診断していくは必要はあります。

 y/dを使用でも、またチアマゾールを使用しても、猫の甲状腺亢進症は原因は甲状腺の腫瘍(腺腫、腺癌)また過形成によるホルモン過剰分泌なため、初期の処置では時間の経過と共に、甲状腺の腫瘍が増大してT4の値が上昇する傾向になる場合もあります。必要におうじて投与量の変更、治療法の変更が必須です。そのためこの疾患のよりよい維持には月1回診察、そして必要に応じてT4測定、血液検査、肝臓パネル値(ALP,AST)、腎臓のパネル値(BUN,Cr)の測定が大切です。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.25更新

 あ

rabbitウサギの両瞬膜の突出


  4才の雌のドアーフ系ウサギが川崎市宮前区から来院しました。
 1ヶ月位前から、左右の瞬膜が突出することが気になりright arrow本院を受診しました。 
 
 オーナーさんは眼の病気と思って来院しました。
瞬膜がでている症例はウサギで責任病変が見つかりにくいことも多くありますが、本院では70%位は胸部疾患(心臓病・胸部腫瘍)であることが多いです。

 この疾患も精査したところ眼の病気ではなく、前縦隔の腫瘍と診断した疾患

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■右眼の所見
前縦隔1
■ホイネル症候群とは
 瞬膜の突出をホイネル症候群といいます。
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 フェニレフリンは交感神経薬なので、ホーナー症候群の病変部位の診断に使用できます。
 症状は①宿瞳・②第三眼けんの突出・③眼けん裂の狭小化・④眼球陥没が犬での定義ではありますが、このウサギは①②のみが診られ、眼は突出しているように診られました。
 
頭部より一次ニューロンがでて
胸椎(T1)胸椎(T2)胸椎(T3)の二次ニューロンになります。
そして中耳の手前から3次ニューロンになります。

         損傷部位     10%フェニレフリン点眼試験 
一次ニューロン 頭蓋内・頚椎病変   60-90分
二次ニューロン 腕神経・胸部      <45分 
三次ニューロン 中耳病変・眼球異常  <20分  
日本のフェニレフリンでは5%なので上記の1.5倍の時間で診ています。
このウサギは自宅から電話で2時間位で反応がありました。レントゲン所見と合います。

 

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■左眼の所見

前縦隔2
右眼と同様です。

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■左右眼検査         
                  

          右眼      左眼
ダズル反応       あり       あり
シルマーティアー  9mm       7mm
    眼圧    19mmHg   14mmHg
フルオルテスト   弱陽性     弱陽性
 
フルオルテスト弱陽性は眼が前に出気味なので、涙が十分にいきわたらないため生じていると判断して、ヒアレインを点眼してもらいました。また眼圧は正常です。

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■レントゲン検査
 胸腔の場合は、レントゲンを行います。
この症例は、前縦隔に腫瘍性病変が確認できました。

前縦隔3

前縦隔4

 この腫瘍が神経を圧迫して瞬膜がでていることが予想されます。
 瞬膜を治すには、この腫瘍を治療しなければなりません。

 腫瘍の確定診断には細胞診が必要です。
ウサギは胸腔を穿刺するとショックが稀におきます。
そのためこの症例は今元気なので、これ以上の精査はしませんでした。

 このような症例は比較的多く、来院します。腫瘍の種類としてリンパ腫、胸腺腫などの報告があります。
その場合、治療はステロイド剤や抗癌剤の投与になります。
今後1-2ヶ月に1回のレントゲン・眼科検査をしながら経過をおってゆく必要があります。
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ウサギの雌雄鑑別法
ウサギ・モルモット・ハムスターの強制給餌について
ウサギの便が肛門、足底に付着、蛆がわくこともあります。
うさぎの門歯(前歯) 
ウサギの眼 
ウサギの去勢手術
ウサギの避妊手術
ウサギのエンセファリトゾーン


 

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【break time】

 
flower2

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.20更新

お
rabbitウサギの尿について


ウサギの正常尿
 尿検査紙はウサギ用はありませんので、ヒト用で代用しています。
① 
③ 
写真①、ウサギの尿はカルシウムが腎臓から排泄されるため正常で濁っています。
写真②、遠心すると沈みます。
写真③、ウサギの尿pHはアルカルです。写真④、溶けているのは炭酸カルシウムでです。
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ウサギの赤い尿
 
地元、川崎市多摩区登戸新町の方より、購入したばかりのウサギの尿が赤いので診てほしいと依頼がありました。
早速、尿検査をおこないました。人や犬猫でも、尿が赤ければいろいろな疾患が考えられます。

 
 
オーナーが持参された尿と尿検査

 ウサギは野菜などアルカリ食を食べますので、尿pHは正常でアルカリになります。
そのため血液のpHは7.4前後で維持しています。
 赤く見える尿ですが、尿検査で上記のように尿潜血は陰性です。
ウサギの尿はストレス・たべものによって、色がいろいろ変化すると推察されています。残念ですが、正式な理由は不明です。
 この症例は治療の必要はありませんが、尿潜血 陽性の場合は、膀胱結石、雌なら子宮腫瘍などの疾患が考えられます。
 他の解釈は犬猫とおおきな相違はありません。 
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ウサギの潜血プラスの尿
① 

 
 写真①、見た目は、写真②、遠心後は普通の尿ですが、写真③、尿検査では潜血はプラスになった症例です。このように、尿検査は肉眼では判断できないことを検出してくれる鋭敏な検査です。
またこのウサギは食欲不振なため、尿pHも酸性になっています。また
写真②では沈渣もありません。

rabbit血尿のウサギ

 うさぎはCaが腎臓から排泄されるので、正常で少々濁った尿にみえます。

またときには正常でも赤みのかかった尿にみえることもあります。



 
  正常、異常の鑑別は尿検査でおこないます。尿検査で潜血が陽性なら、どのかに疾患があると考えた方が賢明です。

 紹介した症例は潜血が陽性で、レントゲン検査では結石はありませんでした。

 うさぎは膣前庭が広く、尿と帯下の区別はつきにくい動物です。

 抗生剤を1週間のんで、尿潜血が治らない場合や、再度おきる場合はたいてい子宮に腫瘍がある場合が殆どです。

この症例も手術をしました。



ウサギの雌雄鑑別法
ウサギ・モルモット・ハムスターの強制給餌について
ウサギの便が肛門、足底に付着、蛆がわくこともあります。
うさぎの門歯(前歯) 
ウサギの眼 
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【break time】
あ

 flower2レオナルドダビンチ(バラ種)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.19更新

オダガワrabbitウサギの赤い尿




持参した尿

地元川崎市多摩区登戸から来院した4才雄のうさぎです。
本日血尿かもしれないとことこで尿持参で来院しました。
ウサギは正常でも尿が赤色になることがある動物です。

治療対称であるかどうかは、尿検査で判断します。
尿の色が赤くみえていても、尿検査で潜血が陰性なら、治療の対称ではありません。


この症例は尿潜血陰性なので、無処置としました。またウサギのpHは正常でアルカリです。

 このような症例は時々来院します。

 本院の経験では、①うさぎの長期のペットホテルや、②うさぎが遠くから来院すると、いつも肉眼では尿が赤くなる症例を経験しています。何れも尿潜血は陰性でした。
そのため個人的にはストレスも関係していると推察しています。
----------------------------------------------------------------------
■しかし尿潜血陽性の場合
膀胱結石、子宮・卵巣腫瘍などの場合もありますので、注意は必要です。

いし
rabbit膀胱結石

しきゅうrabbit子宮・卵巣腫瘍


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【break time】

あ

 flower2タチツボスミレ

 
 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.19更新

オダガワ
rabbitウサギの精巣腫瘍


あ 

 川崎市宮前区より、腹部がはれているとのことで、来院した10才 雄 ダッチ種です。うつ伏せで診ると、左の精巣がはれています。

あ

 細胞診
セミノーマを疑いました。
年齢が高齢なことより、経過観察としました。

●セミノーマは良性の腫瘍の1種です。


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血尿を呈したウサギの子宮腫瘍

 


 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.10更新

あ
 rabbit前縦隔に「しこり」のあるうさぎの診療、ステロイドとウサギ


   雄の3才6ヶ月のうさぎが神奈川県川崎市中原区より来院しました。
 これまでかかっていた動物病院に不満がある訳ではないのですがセカンドオピニオンで本院を訪れました。

 これまで1年半前と2ヶ月前に他の動物病院で「毛球症」と診断されました。2ヶ月前の「毛球症」のとき、レントゲンで前縦隔に「できもの」があることがわかりました。

a

aレントゲンでは前縦隔の「できもの」は確認できましたが、本院来院時はうさぎが興奮してうまく撮れませんでした。このウサギは前縦隔の「できもの」によく診られる眼の瞬膜の突出はありませんでした。

---------------------------------------------------------------------
 前縦隔の「できもの」にはリンパ腫・胸腺腫・膿瘍などがあり、それらを診断するためには可能ならエコーのガイド下で細胞診をして確定診断をすることが良いとされています。リンパ腫と診断できればよりよい抗腫瘍剤の投与も検討できます。胸腺腫ならとくに効果ある薬剤はないと推察できます。そのため胸腔穿刺は獣医学上重要な検査です。しかしウサギは、胸腔に針を刺したのみでショックを受けて死亡するケースも希にあると言うはれています。
 
 そこで前の動物病院では前縦隔の「できもの」の治療でright arrowステロイを2ヶ月間減量しながら飲ませていました。

 そこで「ステロイドをこのままいつまで服用しなければならないのか、また投与の良い点・悪い点を」訪ねたくセカンドオピニオンで本院を受診しました。
 
 今の検査結果のみでは。このままステロイドを維持量で投与してみることやっとでです、なんとなくright arrowステロイドを飲ませることでオーナーは納得されているのか。 これ以上の良い診療を希望されるなら、胸腔穿刺で細胞診を行わないとできない点を伝えました。なおウサギはright arrowステロイド代謝は苦手とされていますが、臨床の場では結構耐えてくれます。

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---------------------------------------------------------------------
●参考資料 ウサギへのステロイド剤の使用 
 right arrowステロイドは使用法の難しい薬剤です。長期投与すれば副作用はでます。しかしステロイドを投与しなければ生きてゆけない病気もあります。しかし上記したように結構耐えてくれます。
 本院では必要な場合のみウサギに使用しています。また長期投与には注意しています。
 ウサギはストレスに弱いのでright arrow、ステロイド投与によりストレス状態にすることは良いことではありません。好中球を融解させる報告もあります。ステロイドへの抵抗性を猫>犬>牛>豚・人・馬>うさぎ・マウス・ラット・ハムスターと定義している場合が多いです。
 その理由として諸説ありますが、ステロイド母核をもつ葉(ジギタリス葉・ユリ・自然薯など)は草食獣に食べられないように苦味を発して種の維持を計っています。そのため草食獣は食したことが殆どないステロイドの代謝が不得手な動物です。また私達がステロイドを飲むとき苦みが生じるのはこのためです。しかし雑食性動物は進化の過程でステロイドを代謝する酵素を獲得したのでウサギに比べて適応力があります。

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direうさぎの病気
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投稿者: オダガワ動物病院

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