ペキニーズの皮膚腫瘤、非腫瘍性疾患(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2019.08.03更新
■ペキニーズの皮膚腫瘤、非腫瘍性疾患
5歳の雌のペキニーズです。2歳の頃より、皮膚に小さな皮膚腫瘤がありました。
細胞診では診断つかず、犬は元気ですが、今年に入り腫瘍の数もおおくなり、各腫瘍も増大傾向なため、手術をおこないました。
切除した皮膚腫瘤
病理検査では毛包漏斗部嚢胞でした。
病理医のコメントによれば、毛包漏斗部嚢胞は非腫瘍性病変です。毛包漏斗部に由来し、毛包開口部や表皮でみとめられるケラチンを含んでいるそうです。細胞診では診断がつかない疾患で二次炎症で臨床的に急に大きくなることはありますが手術により完治が見込まれます。単独で発生することが殆どですが、この症例のように多数発生することも希にあります。
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