セキセイインコ、軟卵の卵詰まり(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2019.08.03更新
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セキセイインコ、軟卵の卵詰まり
昨日より急に元気なくなり来院した2歳雌のセキセイインコです。
触診で卵詰まりが疑われました。
レントゲン検査では軟卵が診断されました。(⇧)
ガルシウム剤をのまし、用手法で卵管を反転させました。黒矢印が卵管の開口部です。
卵を割って、薄い卵殻を摘出しました。
その後、約3日間かかって回復しました。
投稿者:
2019.08.03更新
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セキセイインコ、軟卵の卵詰まり
昨日より急に元気なくなり来院した2歳雌のセキセイインコです。
触診で卵詰まりが疑われました。
レントゲン検査では軟卵が診断されました。(⇧)
ガルシウム剤をのまし、用手法で卵管を反転させました。黒矢印が卵管の開口部です。
卵を割って、薄い卵殻を摘出しました。
その後、約3日間かかって回復しました。
投稿者:
2019.08.03更新
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ペキニーズの皮膚腫瘤、非腫瘍性疾患
5歳の雌のペキニーズです。2歳の頃より、皮膚に小さな皮膚腫瘤がありました。
細胞診では診断つかず、犬は元気ですが、今年に入り腫瘍の数もおおくなり、各腫瘍も増大傾向なため、手術をおこないました。
切除した皮膚腫瘤
病理検査では毛包漏斗部嚢胞でした。
病理医のコメントによれば、毛包漏斗部嚢胞は非腫瘍性病変です。毛包漏斗部に由来し、毛包開口部や表皮でみとめられるケラチンを含んでいるそうです。細胞診では診断がつかない疾患で二次炎症で臨床的に急に大きくなることはありますが手術により完治が見込まれます。単独で発生することが殆どですが、この症例のように多数発生することも希にあります。
投稿者:
2019.08.02更新
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文鳥を誤って踏んでしまった症例
1歳半の雄の文鳥を誤って踏んでしまった症例です。
臨床症状より、頭部を強打した様子が考えられます。
また便、尿は認められました。
強制給餌、抗生剤、抗炎症剤、総合ビタミン剤で治療をおこないました。
この症例はうちどころが良かったみたいで、翌日には立つようになり、その後、回復しました。
この症例は運よく治りましたが、死亡例は多いです。放鳥時は十分注意してください。
投稿者:
2019.07.31更新
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モルモツトの疥癬症
皮膚全体が粉をふくような皮膚病になり来院した1歳半の雄のモルモットです。
オーナーが診るにあまり痒みはないそうです。
皮膚の拡大写真、表皮が厚くなり、痂皮が多く診られます。
皮膚掻爬検査をおこないました。
皮膚掻爬検査、顕微鏡100倍所見です。疥癬虫が発見されました。(⇩)
疥癬虫、顕微鏡400倍所見(⇩)
この症例はモルモットに安全に使用できる疥癬虫治療剤、レボリューション®を背中に滴下してもらいました。
疥癬症のみなら月1回の皮膚滴下を2-3回おこなうとよくなります。
このオーナーは他に2匹、モルモットを飼育されていました。疥癬症の症状は診られませんでしたが疥癬虫は接触感染するため、念のため残り2匹もレボリューション®を背中に滴下してもらうことにしました。
またヒトにも感染の可能性もあります。モルモットが疥癬虫に感染していると、オーナーが痒みを訴えるケースも当院では経験しています。注意が必要です。
投稿者:
2019.07.27更新
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犬の肥満細胞腫(グレードⅡ)
プードル、12歳雄の耳介に腫瘍(⇒)ができました。
血液検査、レントゲン検査異常なく、後日摘出手術をおこないなした。
病理検査では肥満細胞腫(グレードⅡ)という診断になりました。
投稿者:
2019.07.26更新
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卵詰まり、軟卵が詰まったケース
昨日から急にこのような状態になり来院しました。低体温状態でした。
腹部は大きく、レントゲンをとりましたが、卵はみられません。
次にエコーをおこない、卵を発見しました。卵殻ができていない軟卵です。
用手法で軟卵を割ってだしまいた。
しかし、残念ながらこのセキセイインコはこの日の夜になくなりました。
投稿者:
2019.07.18更新
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ネコに襲われたセキセイインコ
ネコとセキセイインコが同居している方です。
このオーナーは日頃から相当注意しているみたいですが、ヒトが眼を離した一瞬にネコパンチにあいました。セキセイインコの頸部、腹部に裂傷が診られました。
この症例は強制給餌の通院、抗生剤の投与で運よく10日で回復しましたが、一歩間違えたら、死亡するケースです。
投稿者:
2019.07.17更新
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ネコのブドウ膜炎
他の動物病院で、約2年、オフロクキサシン、プラノプロフェンなどの点眼をおこなったがよくならず、転院してきた症例です。
眼が垂れ下がり、内反をしているようにも見えました。
眼科の検査では、角膜に傷はなく、眼瞼の細胞診も上皮細胞のみ検出され、好中球、好酸球は診られませんでした。
また眼瞼結膜の遺伝子検査もおこないました。
1週間、レボフロキサシン(1.5%)の点眼をしましたが、変化はありませんでした。
遺伝子検査はすべて陰性でした。
以上の結果より、ウイルス、細菌系の疾患は可能性が低いため、ステロップ®を1日2回、点眼してもらうことにしました。
1週間後の様子。まだ眼瞼は赤いです。
その後、オーナーの仕事が忙しくなり来院はありませんが、ステロップ®を点眼してから1週間位でよくなったそうです。ただしステロップ®を中止すると再発する可能性が高いので、点眼を減らして使用をお願いしています。
ステロップ®は角膜潰瘍の副作用があるので、適時に検査が必要です。このオーナーも都合ついたら来院することをすすめています。
ブドウ膜炎をおこす疾患として、バルトネラ、クリプトコッカス、ネココロナウイルス、ネコヘルペスウイルス、ネコ白血病ウイルス、ネコ免疫不全ウイルス、トキソプラズマなどがあり検査もできますが、原因の特定は難しいことが多いです。そのためステロイド点眼、アトロピン点眼の対称療法になることが多いです。
投稿者:
2019.07.17更新
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モルモット、皮膚の血管肉腫
症例は6歳、雌のモルモツトです。肩甲骨部位の左側に腫瘤がみつかり来院しました。
細胞診をすると血液成分が吸引されましたが腫瘤の特定には至りませんでした。
血液検査、レントゲン検査異常なく、オーナーの希望もあり後日摘出手術をおこないなした。
手術で摘出した腫瘤。
術後1週間の写真、抜糸もおわりました。
手術後の回復も順調に進みましたが、病理検査では皮膚の血管肉腫との診断されました。
病理医のコメントを引用すれば、皮膚の血管肉腫は希な腫瘍ですが、モルモットでは血管肉腫は好発するそうです。
当院では何例かモルモットの皮膚腫瘍の摘出手術をしてますが、皮膚の血管肉腫は初めてです。
この症例は中程度の悪性度があるので、今後も経過観察が必要とのことです。
モルモットは抗がん剤の使用は不明な点が多いため、
抗腫瘍性サプリメント(AHCC)を投与して経過をみています。
投稿者:
2019.07.06更新
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ウサギの角膜閉塞症候群
ウサギの角膜閉塞症候群は別名、偽翼状片・結膜過長症などと呼ばれています。
(呼び名は獣医学で統一されている訳ではありません。)
結膜が過長して角膜を覆うウサギのみの疾患です。
原因は不明です。当院では時々診ます。
この症例は過長した結膜の一部が切れて来院しました。
点眼麻酔を行い、過長した結膜(⇒)を摘出しました。
このような症例は結膜切除の手術も可能ですが、結膜切除しても何割か再発するケースもあります。
過長した結膜は腫瘍性の変化はなく、経過を診ることもひとつの方法です。
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この症例は、逆の眼も角膜閉塞症候群に罹患してました。
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