小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2020.04.13更新

あ chickセキセイインコ、踏んて骨折


 あ
誤って、放鳥中のセキセイインコの左脚を踏んで来院しました。

あ

あ
レントゲンを撮ったところ、大腿骨の骨折が診られました。(赤矢印)

このままケージレストして様子をみることにしました。


 

■2週間後の来院

あ

2週間後の来院です。骨折した左脚はまだ力は弱々しいしですが、普通に歩行していました。


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投稿者: オダガワ動物病院

2020.04.13更新

あ rabbitウサギの軟部組織肉腫


 あ
8歳の雌のウサギです。右大腿部の内側に皮膚腫瘍があり来院しました。
ここ2-3ヶ月で大きくなったきたらしいです。細胞診では腫瘍の診断には至りませんでした。

あ
オーナーも手術を希望していました。高齢で麻酔は心配でしたが、血液、生化学検査に異常ないため、手術をしました。
写真は切除した腫瘍です。

あ
手術1週間後、順調に回復してました。

病理検査 軟部組織肉腫(悪性末梢神経腫瘍の疑い)
 マージンは確保され悪性度は低い腫瘍でしたが、これらの腫瘍はマージンは確保されても再発する可能性があるため、予後観察が必要とのことです。


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投稿者: オダガワ動物病院

2020.03.24更新

あ chick仲間と喧嘩したセキセイインコ


あ

生後4ヶ月のセキセイインコです。購入7日目です。

以前から飼育しているセキセイインコに尾羽を噛まれて来院しました。

止血処置を行い、抗生剤を処方しました。

鳥類は同種同士では、仲がよいケースと悪いケースと極端で、この症例のように新しいセキセイインコがはいると以前からいたセキセイインコは襲うたり、餌場を隠したり、陰険な行動にでることもありますので注意が必要です。

異種の鳥同士だと、脚を狙われやすいです。片足がないオカメインコの診療したことがありましたが、自宅にオウムがいました。


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投稿者: オダガワ動物病院

2020.03.10更新

あ chick腎疾患が疑られた高齢オカメインコ


 12才雄のオカメインコが元気なく、膨羽して来院しました。
居眠りが多く、体重は80gで痩せていました。
オーナーは可能な範囲の検査を希望されたので血液検査をおこないました。

血液検査は
PCV 30%(正常値45-55)
白血球 約10,000位(ul/)(正常値3000-8000)
トータルプロテイン 4.9(g/dl)(正常値2.5-4.5)
AST/GOT 123(U/l)(正常値150-350)
ALP 261(U/l)(正常値62-300)

尿酸 11.0(mg/dl)(正常値3.5-7.0)
カルシウム 8.6(mg/dl)(正常値8.0-11.5)
無機リン 5.2(mg/dl)(正常値3.5-7.0)
グルコース 377(mg/dl)(正常値250-450)
トータルコレステロール 305(mg/dl)(正常値120-350)

 上記の結果が得られました。
 この結果より尿酸が高く「尿酸11.0(mg/dl)」腎臓病と診断しました。またそれに伴い非再生性貧血「(PCV 30%)」、脱水「トータルプロテイン4.9(g/dl)」も診られました。

 高齢なため入院、通院治療は希望されなかった為、治療は自宅でセミントラ®を飲水投与してもらいました。
その後一次元気を回復したと連絡は入りましたが、再び体調を壊したそうです。
再び体調を壊したあとは来院ないため予後は不明です。

ご注意 セミントラ®は動物用医療用薬品なため、処方には診察が必要です。薬のみの販売はできません。

 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.03.08更新

あ chick腎疾患が疑れたオカメインコ


 5才雄のオカメインコが元気なく、落鳥したことで来院いました。
膨羽していて、体重は74gで痩せていました。
オーナーは入院治療と可能な範囲の検査を希望されました。
まず血液検査をおこないました。

book血液検査は
PCV 64%(正常値45-55)
白血球 約5000位(ul/)(正常値3000-8000)
トータルプロテイン 4.0(g/dl)(正常値2.5-4.5)
AST/GOT 502(U/l)(正常値150-350)
尿酸 18以上(mg/dl)(正常値3.5-7.0)
血液量が採れず、上記の結果が限界でした。

 この結果より、尿酸「尿酸 18以上(mg/dl)」が高く重度の腎臓病と、AST/GOTがすこし高いため「AST/GOT 502(U/l)」軽度の肝臓障害と、脱水「PCV 64%」が診られました。
 そのため治療は皮下補液、強肝剤、強制給餌を中心におこないました。

入院3日目から、食欲元気も取り戻し体重も増加傾向になりました。


chick入院1週間後

book血液検査は
PCV 56%(正常値45-55)
白血球 約5000位(ul/)(正常値 3000-8000)
トータルプロテイン 4.6(g/dl)(正常値 2.5-4.5)
AST/GOT 114(U/l)(正常値 150-350)
尿酸 10.6(mg/dl)(正常値 3.5-7.0)
無機リン 5.4(mg/dl)(正常値 3.5-7.0)

に回復し、退院としました。
その後自宅でセミントラ®を飲水投与してもらっていました。


chickさらに1週間後

book血液検査は
PCV 50%(正常値45-55)
白血球 約5000位(ul/)(正常値 3000-8000)
トータルプロテイン 4.2(g/dl)(正常値 2.5-4.5)
AST/GOT 108(U/l)(正常値 150-350)
尿酸 9.1(mg/dl)(正常値 3.5-7.0)
無機リン 3.0(mg/dl)(正常値 3.5-7.0)
でした。
現在セミントラ®を飲水投与で維持しています。

鳥類の腎臓疾患は尿酸を中心に診ます。 
この症例は初診で尿酸値18以上(mg/dl)でとても高い値をしましてました。
この症例のように尿酸値は高値でも皮下補液などの治療によりよくなる症例もあります。
しかし皮下補液に全く反応しないで死亡する症例もいます。

ご注意 セミントラ®は動物用医療用薬品なため、処方には診察が必要です。薬のみの販売はできません。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.02.22更新

あ chickセキセイインコの卵管脱出と卵詰まり


 

あ
(写真1)卵がぶら下がっていることで、来院した4才のセキセイインコ

卵管が反転して、卵が卵管に癒着しています。
午前中の診療が終わり、外出中に職員がらたぶん『卵管脱出と卵詰まり』をおこしていると症例が来ると連絡が入り、要件を済ましたあと診療した症例です。
オーナーの話では昼頃、急にこの状態になったらしいです。


 

あ
(写真2)卵に穴を空け、内圧を低下させて、癒着を剥がして卵を摘出しました。


 

あ
(写真3)卵を摘出後、卵菅が脱出状態になっていたため、総排泄腔内に収めて1糸縫合しました。

食欲がなくなったり、卵菅の再脱出がおきたり、卵を産む動作が診られたら、早く来院することを伝え治療を終了しました。


chick4日後の来院

あ
(写真4)4日後の写真

その後、元気を回復しました。
縫合した糸はとれていました。
その後卵を2つ産んだそうですが再脱出はありませんでした。 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.02.22更新

あ chickセキセイインコの尾脂腺腫


 

あ

セキセイインコの尾脂腺腫で来院しました。尾脂腺腫の内容物は癌であることは少なく、膿疱をおこしていることが多いとこが知られています。

そのため当院では尾脂腺腫はレーザー治療を主に使用しています。
ただし大きさが0.5から1.0cmが対称になります。

この症例の尾脂腺腫は、大きいためレーザー治療の対象外になります。
以前の動物病院の抗菌剤の使用で小さくなった稟告もあり、今回も抗菌剤の投与で経過をみることにしました。


 
 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.02.22更新

あ tigerトリコモナスが疑われた仔猫


 

あ

生後3ヶ月の仔猫です。下痢がなおらず来院しました。これまでいろいろな下痢の治療をおこないましたが、良くなりませんでした。検便で異常はみられませんでした。体重も減少して心配です。

そこでトリコモナスの治療をしたところ、体重も増加してだいぶ元気になりました。トリコモナスは検便では検出率が低いため、診断には遺伝子検査が必要です。遺伝子検査は費用が高い点が欠点です。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.02.12更新

あ chick卵が卵管に癒着した卵詰まり、用手法ではだせないケース


 あ

 5才の小桜インコです。約1週間前から、卵が腹部にあることがオーナーもわかっていましたが元気、食欲があるため来院が遅れました。
詰まった卵が他の臓器を圧迫しないと、元気、食欲はおちません。

 レントゲンを撮ると、やや軟卵の卵が1つありました。
用手法で卵管を押しましたが、卵が卵管に癒着したらしく全く動きませんでした。
卵がつまって時間がたつと、用手法では厳しいです。

この症例は開腹して卵をだすことを薦めましたが、その後来院はなく予後は不明です。 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.02.12更新

あ rabbitウサギの症候性てんかんについて


 てんかんは特発性てんかんと症候性てんかんにわけられます。
特発性てんかん(一次)は若い時期からおきるてんかんで遺伝性が示唆されています。
症候性てんかん(二次)は脳に何らかの障害や傷があることによっておこるてんかんで、ある程度の年齢になってからおきることが多いです。

 今回の症例は7歳の雄ウサギです。1年前より痙攣ががよくおきることで来院しました。
まず頭部以外の痙攣疾患があるかどうかを調べなければなりません。
そのため後日痙攣直後に来院してもらい採血しました。

血液・生化学検査
・白血球5100/ul(正常値3100-9900)・PCV35%(正常値30-44)
・トータルプロテイン6.2g/ml(正常値4.9-6.9)・AST42IU/L(正常値9-36)
・ALT42IU/L(正常値12-72)・ALP91IU/L(正常値71-230)・GGT2IU/L(正常値5-18)
・BUN18.6mg/dl(正常値9-36)・クレアチニン1.18mg/dl(正常値0.6-1.6)
・カルシウム12.5mg/dl(正常値12.5-14.5)・リン3.1mg/dl(正常値1.6-4.1)
・総コレステロール16mg/dl(正常値11-74)・中性脂肪16mg/dl(正常値48-205)
・血糖190mg/dl(正常値115-214)
・Na152mEq/L(140-149)・K152mEq/L(3.4-5.0)・Cl113mEq/L(98-118)

 血液・生化学検査から痙攣をおこす低血糖、低カルシウムはなく、肝臓、腎臓の機能も正常値の範囲でした。
MRIは高齢で麻酔が負担になるためおこないませんでした。
以上の見解から、今回の痙攣の初発が6歳なことも考慮して、症候性てんかんと診断しました。

 治療は最初、ゾニサミドを使用しましたが、てんかんは抑えらませんでした。次にフェノバルビタールの低用量、またフェノバルビタール低用量と臭化カリウムも使用しましたが同様の結果でした。臭化カリウムの使用では少しふらつきが診られました。

 現在はフェノバルビタールの高用量単独使用で、てんかんをコントロールしています。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

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