アイランドスキン
2018.12.09更新

1歳のウサギが首回りの脱毛を主訴に来院しました。
真菌、ツメダニは陰性でした。
脱毛と皮膚の境界はしっかりしていて、痒みもありませんでした。
脱毛部の中心から、しっかりした毛が生えてきており、(⇧)アイライドスキンと診断しました。
ウサギは換毛期は、区画で脱毛することが特徴で、その後脱毛の中心部から、毛が生えてくることがよくあります。
この症例はその後、無処置で発毛は診られました。
投稿者:
2018.12.09更新
1歳のウサギが首回りの脱毛を主訴に来院しました。
真菌、ツメダニは陰性でした。
脱毛と皮膚の境界はしっかりしていて、痒みもありませんでした。
脱毛部の中心から、しっかりした毛が生えてきており、(⇧)アイライドスキンと診断しました。
ウサギは換毛期は、区画で脱毛することが特徴で、その後脱毛の中心部から、毛が生えてくることがよくあります。
この症例はその後、無処置で発毛は診られました。
投稿者:
2018.06.30更新
■
当院への交通アクセス
■電車
■小田急線(中央改札)・JR南部線(生田緑地口)
登戸駅下車
[出口]から徒歩約3-4分
駅前パチンコ店、ハトヤから中野島方面200mにあります。
■駐車場
東名高速道路・川崎インターチェンジより車で15分~20分。
車で来院のかたは、近所のコインパーキングをご利用下さい。
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投稿者:
2018.05.02更新
皮膚糸状菌とは簡単に語れば水虫のことを指します。専門的な言い方をすれば、現在約40種類知られている真菌の1種類を指し、小胞糸菌(Microsporum)、白癬菌(Trichophyton)、表皮菌(Epidermophyton) 3属のカビの総称です。動物では前者2つの感染が主です。常在菌ではなく、外的な接触により感染します。ケラチンが好きで、これらの多い被毛、爪鉤において増殖して皮膚病をおこします。
適度な温度(15度以上)と湿度(80%以上)のある環境を好み増殖する傾向があります。梅雨から夏は注意が必要とされている皮膚病ですが、当院ではウサギの皮膚糸状菌は、冬場締め切ったマンションで生活している環境で生活している場合にときどき診ます。
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●動物の皮膚糸状菌は主に下記のような4種類がいます。 Microsporum canis大分生子
●Microsporum canis(動物好性菌)
犬の皮膚糸状菌の約70%、
猫の99%を占め、
ウサギ、
フェレットでも希に報告があります。動物→動物、動物→ヒトで感染します。毛が好きな皮膚糸状菌で、テレビでネコと一緒に寝ていておきた皮膚病で紹介されています。
以前にネコを飼育していると、18ケ月は胞子が残り感染の原因になる場合もあります。ネコはMicrosporum canisの運び屋になっているケースが多いです。皮疹は激しくないことが多いですが診断しづらいこともあります。
湿気が多い環境で皮膚・免疫が弱い仔猫、また成猫でも猫白血病、猫エイズなど免疫を低下している疾患に罹患していると発症が診られるケースがあります。
DTM培地では早い段階で赤く変色します。サブロー寒天培地でも発育速度は速く、色調は淡黄色になります。大分生子は表面に粗棘のある紡錘形を示します。先端細く、細胞壁が厚く、薄い隔壁が特徴です。完全世代もありますが、臨床で診られるMicrosporum canis は99%無性生殖です。
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●Microsporum gypseum(土壌好性菌)犬の皮膚糸状菌の約20%を占め、
猫、
馬、
ウサギで希に報告があります。
土壌→動物でうつる真菌です。昔は穴を掘る外犬の鼻先に見られました。サブロー寒天培地では発育速度は速く、色調は褐色になります。表面に粗棘のある樽型の大分生子で先端深く、細胞壁が薄く、隔壁が特徴です。また梨状の小分生子を示します。
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●Trichophyton mentagrophytes (動物好性菌)
犬の皮膚糸状菌の約20%を占めますが、
猫での発生は希です。
ハムスター、モルモット、
ウサギ、
フェレット、ハリネズミの皮膚糸状菌では約90%を占めます。動物→動物、動物→ヒトで感染する皮膚糸状菌で角質好きです。(特に老動物)サブロー寒天培地では発育速度は速く、色調は褐色-黄褐色になります。
大分生子は表面平坦で、棘のない棍棒状・ソーセージ状のずんぐりした形態が特徴です。螺旋菌糸があり、また球状の小分生子を示します。
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●Trichophyton rubrum (ヒト好性菌)
おもにヒトに感染する真菌で、動物はオーナーから感染する場合があります。このTrichophyton rubrumは人で一番よく診られ、皮膚角質が好きな皮膚糸状菌です。本来イヌ、ネコにはいません。
オーナーがTrichophyton rubrumに罹患していて、スキンシップで、ヒトからイヌ、ネコなどに感染したことが考えられます。
サブロー寒天培地では発育速度は遅く、色調は猩紅色になります。
大分生子は表面平坦で、棘のない鉛筆状の形態が特徴です。
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■注意
皮膚糸状菌は人畜共通伝染病のひとつで注意は必要です。動物からヒトへ感染はイヌ(ヨーキーに多い)、
ネコ、
ウサギ、モルモット、
ハムスターなどからも感染しますので注意が必要ですが、免疫機能が正常な方は多く発症する疾患ではありません。ヒトの皮膚も最大の防御システムである皮膚バリアー機能で保護され、外部からの病原体は侵入できないようになっています。 皮膚糸状菌は付着して1日位経過しないと感染性を獲得できませんので、動物を触れた後は手洗い等で十分に予防できます。
しかし垢ずりなどで皮膚をゴシゴシ擦り皮膚に傷が生た場合や皮膚が湿っているときはこの感染時間は早くなります。皮膚を洗うもほどほどが良いみたいで、ヒトでは意外にも清潔志向の高い女性に皮膚糸状菌の感染率が高いそうです。
他にヒトへの感染は動物と一緒に抱いて寝るなど、過剰なスキンシップやヒトの免疫機能が低下していときにおきる場合が多いです。(参考・猫を一緒に抱いて寝て、皮膚糸状菌に感染した幼児の例が2014年6月に放映された日本テレビ系 『世界一受けたい授業』でも紹介されてました。)
NHK2014年11月22日(土)放送チョイス、『あなどれない!水虫』で紹介されていたケースは、ヒトは脚先などに水虫があると、お風呂に入るとき手で触れてしまうことが多いそうです。その湿った手で風呂上りにヒトはパンツをはきます。するとパンツに中は水虫(皮膚糸状菌)の繁殖に適した条件になります。以上の理由でヒトは脚先などの水虫が股間に二次感染することが多いことを皮膚科医が説明していました。
著者も研究会で『ネコ、ウサギの皮膚糸状菌の症例』を発表した際、真菌の専門家から『ウサギに感染する水虫(皮膚糸状菌)が、オーナーの股間から検出されたケースか何例かあるが、おもいあたることはないか』という質問をうけたこともありました。たぶんウサギと遊んだあとよく手を洗わないでオーナーは風呂に入り、上記の理由で感染したと推測されます。
水虫(皮膚糸状菌)の方、また罹患している動物に触れた直後に風呂に入る場合は、十分に手をふいてよく乾かして出るようにしてください。
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●環境
乾燥環境中に落下した皮膚糸状菌は、1~7年間は感染性を保持すると言われています。猫を3世代にわたり長く飼育されている方は、床の埃・絨毯からもMicrosporum canisは高率に発見されます。再感染の多い場合はタオルなど可能なものは捨てることが良いですが、絨毯、ソファーは捨てる訳にはいかないので、掃除器をよくかけることが大切です。消毒は次亜塩素酸の消毒薬の使用になります。色落ちするあるので、猫にはタオルは色落ちしない白系のものを使用してもらうか、また色落ちがすくない次亜塩素酸の消毒薬を使用してもらうことになります。
元祖、次亜塩素酸の消毒液(写真左)と色落ちがすくない次亜塩素酸の消毒薬(写真右)
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■増殖皮膚形態
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投稿者:
2018.04.30更新
■ウサギの爪の出血
ウサギの爪は長くなる傾向があります。
この症例はオーナー不在時に、爪を引っ掛けけておきたケースです。
オーナーさんは爪から血が出たり、付着していると、ビックリする傾向がありますが、重度な血液病がない限り血はとまります。とくに心配は要りません。この症例はウサギの皮膚についた血液をとり治療は終了しました。
これと同様なケースは爪きり時の深爪でもありますが15分ぐらいで血は止まることが殆どです。まちがえても一部の飼育本に記載されている、「線香」「マッチ棒の擦った跡」は使用禁忌です。火傷をなって動物病院に来院します。
もしすぐに血を止めたいなら、「クイックストップ」を常備をお勧めします。
自宅で爪を切るのはウサギのハンドリングが必要です。うまくハンドリングできず骨折をさせてしまって来院したケースや、中には爪ではなく、指を切って来院したケースもありました。
ウサギの爪の切り方がよくわからな方は、飼育本ではなく、ウサギのことに詳しい動物病院に指導をしていただいてからおこなうことがよいとおもいます。
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投稿者:
2018.04.29更新
■ウサギの雌雄鑑別法
(生後2ケ月令のケース)
ウサギを仰向けにして肛門部をみます。雌は肛門・生殖口の部分がコロンです。
雌は肛門・生殖口の部分を診るとスリット状です。
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【break time】
投稿者:
2018.04.28更新
臨床症状は炎症を生じた部分に依存します。斜頚(小脳症状はなので疑問な意見もある。)・白内障・後肢の不全麻痺・完全麻痺、尿失禁・腎不全・てんかんをおこすとされています。
また毛玉症などすべての疾患に関係していると主張する方もいます。
E.cuniculiの病原体の同定は不可能です、剖検でも不明です。病理では過去の非特異的炎症からE.cuniculiを推察しているとされています。
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●うさぎのエンセファリトゾーン(Encephalitozone Cunicrli)の疑われる症状
斜頚
白内障
後肢の完全麻痺
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うさぎのエンセファリトゾーン(Encephalitozone Cunicrli)の診断
うさぎの斜頚の原因には①末梢性と②中枢性があります。
①末梢性 内耳・中耳疾患
エンセファリトゾーンは中耳に感染はしません。斜頚は末梢性の場合は内耳・中耳を経由している第8脳神経の異常でおきると考察されています。
②中枢性
中枢神経が原因で、斜頚を起こす場合は、病変部は小脳にあります。小脳異常なら、振戦・不全麻痺・PCの欠損がみられるはずです。うさぎの斜頚にはこのような小脳中枢性の症状はありません。
エンセファリトゾーンはおもに大脳に感染することされています。もしうさぎの大脳にエンセファリトゾーンが感染したなら活動低下、精神の異常、振戦、 不全麻痺があります。また神経学的に大脳疾患では斜頚はみられないことです。エンセファリトゾーンは大脳には時間的に少ししかいないので病原体の検出は不可能です。
しかしエンセファリトゾーンを疑う疾患をみていると、横転などがみられ中枢性の疾患を疑う場合も多くあります。剖検では延髄よりエンセファリトゾーンを推測する病変が検出されています。
●ではどうする
うさぎのエンセファリトゾーンは斜頚だけでなく、その他、振戦など中枢神経系症状、腎疾患のある場合により厳密に神経検査をおこないます。
臨床症状 中枢性 末梢性
バランスの欠如 | ある ある |
斜頚 | ある ある |
横転 | ある なし |
垂直眼振 | ある なし |
精神状態 | たぶん抑制 たぶん抑制なし |
企図振戦 | 可能性ある なし |
末梢性・中枢性は身体検査で判断が可能な場合もあり、「末梢性は予後よい。」「中枢性は予後悪い」とされています。
そのほか本院では頭部レントゲン検査で鼓室胞の状態の把握。エンセファリトゾーンIgG抗体を測定してエンセファリトゾーン症の診断をおこなっています。
正確にはCT・MRI検査により、中耳・内耳を除外しなければなりませんが、料金などの面もあり、現実性が低い検査になっています。エンセファリトゾーンの診断は本当に難しのが現状で、判断がつきにくい症例は、メロキシカムのような非ステロイドを投与して様子をみる方法も提案されています。
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抗体価の測定 IgG抗体の解釈
IgG抗体は過去に病気にかかった証明で今を反映する検査ではありません。
●抗体価 IgG抗体陽性
IgG抗体は感染3-4週に上昇して9週でピークになります。IgG抗体は現在の病気の存在より、過去の暴露を示唆します。しかし「E.cuniculiの臨床症状あり、抗体価陽性なら」 E.cuniculiと仮診断しても良いという意見も多くあります。
●抗体価 IgG陰性なら否定も
しかしIgG抗体は感染3-4週で上昇するので、4週間後には再測定をすすめています。(ペア血清)
●抗体価IgG抗体の解釈はさまざまです
陰性が陽性で症状に変化。→エンセファリトゾーン不顕性感染型
陽性が高くなり臨床症状ある→エンセファリトゾーン臨床症状型
抗体価かわらない→エンセファリトゾーンと別の疾患を疑う。
抗体価陰性。>40以下パスツレラを疑う
など獣医師により様々。抗体価の倍率は関係ない話も
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E.cuniculi、IgG抗体の全国調査
北海道、沖縄まで全337羽のうち約62%位が陽性でした。単独飼育の175羽のうち42%位が、複数飼育では162羽中62%位が陽性でした。
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●IgG抗体単独飼育の飼育状況と病気
無症状74羽中22%位、神経症状あり75羽中78%、その他疾患26例中40%が陽性でした。無症状121羽中70%。神経症状は30羽中88%、その他疾患11例中30%が陽性でした。
●IgG抗体複数飼育の飼育状況と病気
新規購入兎(7例陰性、2例陽性)従来うさぎ(17例陽性、2例擬陽性、2例陰性)新規の場合は陰性高い。複数飼育の場合、無症状でも不顕性感染がおおく、発症時の胞子排泄により、感染の拡大がある。隔離してかうことが重要であるかもしれない。
●IgG抗体30羽飼育している方の結果
IgG抗体新規購入兎(7例陰性、2例陽性)従来うさぎ(17例陽性、2例擬陽性、2例陰性)•新規の場合は陰性高いです。しかしその後新規購入兎の陰性も多く陽性に転回しました。複数飼育の場合無症状でも不顕性感染がおおく、発症時の胞子排泄により、感染の拡大があり、隔離して飼うことが重要と推察されます。尚、胞子は水環境に弱く、塩素で不活化します。
•E.cuniculiのIgG抗体は東京のモノリスにて測定可能です。
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投稿者:
2018.04.27更新
■来院時
うさぎの門歯(前歯)の過長で地元川崎市多摩区南生田から来院しました。
いつも月1回は見えるかたです。前歯(門歯)の上下があいません。
このように前歯が横になっているときは奥歯にも異常がある場合が多いです。
■処置後
ウサギ用のニッパでトリミングしました。
本院では前歯はマイクロモーターにて切除してますが、このウサギは音に敏感なためウサギ用のニッパを使用しました。
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■ウサギの便が肛門、足底に付着、蛆がわくこともあります。
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投稿者:
2018.04.27更新
■ウサギの臼歯の過長
2才のネザーランドドアーフが1ヶ月も食べが少ない理由で来院しました。
最近のウサギの流行でネザーランド・ドアーフは下顎が突出して、上額短いウサギが多いみたです。
その関係か臼歯の疾患は多くなっています。
ウサギは下顎を亜脱臼させて食事します。
その関係で、片方のみ臼歯が過長になっても、食事できる場合もあります。
諸説ありますがウサギの歯は1ヶ月で4mm伸びるので、この症例は相当長い期間にわたって過長があると推察されます。
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■本症例
2才のネザーランドドアーフです。
身体検査は異常ありませんでした。また麻酔前検査の血液・生化学の検査も正常でした。
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■処置
イソフルレンで麻酔をしました。舌に潰瘍があります。
上記しましたが、ウサギの歯は1ヶ月で4mm伸びるので、この症例は相当長い期間にわたって過長があると推察されます。
ウサギ用の歯切り夾みで過長部分を切除して、マイクロモーターで歯をトリミングしました。
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■食事
ウサギの歯の咬合を考え、食事は牧草を多くおげるように指示しました。
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投稿者:
2018.04.27更新
■
うさぎの門歯(前歯)
■来院時いつも月1回は見える3歳の雄ウサギです。下顎の門歯が過長しています。
上顎の門歯は右横に過長しています。
■処置
前歯はマイクロモーターにて切除が最適ですが、このウサギは門歯が奥に過長していて、
また音に敏感なためウサギ用のニッパを使用しました。
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投稿者:
2018.04.27更新
■
仔うさぎの下痢
仔うさぎは生後3週間は母乳のミルクオイルクロットが病原微生物を防ぎます。
3週齢で離乳して盲腸の微生物叢が安定するま生後3ヶ月位はウサギにとって細菌性腸炎をおこしやすい時期です。
この時期は微生物叢が安定するために胃のpHは乳児期の5.0-6.5から正常pHの1.0-2.0に変わる時期です。
発酵性の高い炭水化物食、アルカリ環境を誘起する低繊維食(揮発性脂肪酸産生の減少、結腸の運動性パターンの変化)の減少や高蛋白食(アンモニアへの分解)、抗生剤の不用な投与、ストレス(結腸紡錘へのアドレナリン作用によって腸の運動弱まる。)などがおこると離乳にた仔ウサギに水溶性下痢がおこり死亡する場合があります。
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■3ヶ月のロップ・イヤー雌の症例
昨日から軟便が止まりません。
糞便検査ではコクシジウムは陰性で、1日に数え切れないほどの軟便をします。
グラム染色では常在する細菌、酵母様真菌がみられますが。他に病原性の真菌が多くみられました。このような下痢の場合脱水を伴い2-3日で死亡してしまうケースが殆どで、この症例も下痢止めを投与しましたが翌日なくなりました。
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■5ヶ月のウサギの雌の症例
本症例は5ヶ月のうさぎ雌です。昨日から軟便が止まりません。食欲はまだあります。糞便検査では症例1同様
コクシジウムは陰性で、1日に数え切れないほどの軟便をします。そこで当院では特殊な整腸剤を処方しました。
■その後
この症例は予想に反して3日後には回復しました。この時期の下痢は殆ど死亡していたので良かったです。食欲があれば十分に回復は見込めるみたいです。
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