小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2022.02.13更新

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mouseウサギの避妊手術、うっ血が見られた子宮


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(写真)避妊手術でうっ血が見られた子宮

 3歳、ウサギ、ドアーフ種の避妊手術をしました。
切除した卵巣は正常でしたが、子宮は肉眼でうっ血が診られました。(写真)
子宮腺癌の発生で子宮の腫大、出血が診られることがあります。
以前同様な肉眼所見があったウサギで子宮内膜過形成(前腫瘍状態)と診断された症例があったため
オーナーと相談して病理診断まで行いました。
このウサギは非腫瘍性病変のみと結果を頂きよかったです。

rabbit病理診断
 本症例の子宮は内膜層のうっ血が散在され、軽度な内膜の増生と筋層の肥厚が観察され腫瘍性の変化はないそうです。卵巣も異常ありませんでした。


  子宮腺癌はウサギの種特異性がありダッチ、レッキス、シルバー、フレンチロップイヤーは4歳以上では50-80%に発生する報告もあります。
一般の方がこのようなブログを読むとみんな子宮腺癌にかかってしまうと勘違いしている方をよく見ます。
しかし当院でウサギの診療をしているとそんなに多くは感じていません。
また子宮腺癌は一定の大きさになれば、触診、レントゲン、尿検査から発見することも可能です。

  ウサギの避妊手術で注意する点は術後、食欲不振になることです。強制給餌ができないアグレッシブなウサギには進めていません。
また麻酔も個体差が広くイヌネコほど安定しない点が欠点です。
 今回の症例は食欲不振はなく順調に回復したので助かりました。


 ■bookリンク、避妊手術・去勢手術

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投稿者: オダガワ動物病院

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