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犬猫のタマネギ中毒


10kgの犬で中型タマネギ(約250g)を1つたべるとおきるされていますが個体差は激しい中毒です。誤ってタマネギをたべても軽度の元気消失、食欲低下で終わることが多いですが、5-10%の犬はタマネギに敏感で激しい臨床症状を示すケースもあります。猫では詳細なデーターはありませんが、中毒はおきます。
タマネギのみではなく、ネギ類には注意が必要です。
症状は元気消失、食欲低下、血色素尿、可視粘膜の蒼白、黄疸がおきますが症状には個体差があります。
現在知らないでタマネギをあげる方は多くはいません。しかし異常が診られないことを理由に食事中にタマネギあげる方をみたこともありますがやめてください。牛丼、ハンバーグなど手を加えた製品はタマネギ中毒はおきやすいです。お菓子の「下仁田ネギパイ」 や、焼肉の汁をドックフードにかけて中毒はおきたこともあります。実験で確かめられていますが、タマネギをあげると、元気があっても犬の体に中には必ず異常がおきています。
調理したタマネギ 牛丼

ハンバーグ
上記の食事は犬猫にはよくありません。
万が一、食べているところを見たら30分以内なら嘔吐させることは有効とされています。
それ以後の時間は、タマネギの吸収の関係で効果的ではありません。中和する薬剤はないので、対象療法が中心になます。たいてい1週間位で治りなすが、異常量を食べた場合は死亡例もあります。
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診断
タマネギの摂取を確認と血液スメアで初期ならハンイツ小体を確認、回復期はヘルメット細胞、球状赤血球を確認が必要です。
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