飼育している4才雄ウサギの周囲に、このような「黒く動くもの」がおちていたそうです。
最近は犬猫でもこのノミの幼虫を診ることは殆どなくなりました。
環境中のノミ幼虫の発見はノミ成虫の感染を意味します。
ウサギのノミ感染は、種を越えて感染する可能性がある猫ノミが多いです。
しかしこのオーナーは室内で飼育で、他の動物はかってません。どこからノミが侵入してきたか不明です。
しかし靴底などに卵がついて、室内に運ばれ、感染する場合は希にあります。
そしてマンションなどにお住まいだと、部屋の温度、湿度が高く、ノミが発育しやすい環境になります。
■処置
ノミの駆除には成虫駆除と環境の整備が必要です。
そこで、ノミ成虫の駆除には(詳細)レボリューション®を使用しました。
(メルク社のポスターより、改)
環境の整備として、飼育に使用しているものを熱湯消毒、また部屋の通気を指示しました。
■ウサギに使用可能なノミ・ダニ製剤
ウサギに使用可能なノミ・ダニ製剤は写真③レボリューション®(成分名・セラメクチン)と写真④のアドバンテージプラス® またアドバンテージハート®、フオートレン®(すべて成分名・イミダグロプリド含有製剤)のみです。
ウサギは他のノミ、ダニ製剤を使用すると死亡する場合もあります。
この薬剤は効能外使用になります。また商品名、パッケージはメーカーの都合で、変わることがありますので、詳細は診断した獣医師にお尋ねください。
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【break time】
朝鮮アサガオ
麻酔の全投薬アトロピンの原料になります。
しかしウサギの60%はこのアトロピンを分解する酵素をもしっていて効果ない場合が多いです。