小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。

2014.12.19更新

あtiger当院で診られる幼猫の皮膚病を紹介します。
①皮膚糸状菌症、②疥癬、③ノミ、④耳ダニ症をよく診ます。
 これらの疾患はすべてヒトに感染する可能性もあり注意が必要です。


 tiger皮膚糸状菌とは数種類ある真菌(カビ)の1種類を指します。

あ

あ
皮膚糸状菌の大分生子

 皮膚糸状菌はMicrosporum属、Trichophyton属、Epidermophyton属があり、動物では前者2つの感染が主です。猫の皮膚に感染して、表皮の角質層、被毛、爪鉤において増殖する皮膚病です。しかし湿気が多い環境で皮膚が弱っていたり、仔猫では免疫が弱い個体は発症する場合もあります。成猫でも猫白血病、猫エイズなど免疫を弱らせる疾患にに罹患していると同様に発症が診られます。

---------------------------------------------------------------------
tiger猫のノミ感染 

のネコノミ
 

ノミの感染は「黒コショウ」に見えるノミの糞の発見でわかります。とくに猫ノミはヒト・犬・うさぎ・フェレットにも感染しますので注意が必要です。

---------------------------------------------------------------------
tiger猫の疥癬(Sarcopte scabiei) 

あ

あ 皮膚検査で検出したネコ疥癬成虫

 猫の疥癬症を引き起こすのは、ショウセンコウヒゼンダニでネコ科の動物のアライグマやハクビシンでも感染報告があります。保護された猫や猫白血病、猫エイズに罹患している場合に見られることが多いです。ヒトに一時的に感染することはあります。猫疥癬はヒトの皮膚では繁殖できませんが、激しい痒みを生じますので注意は必要です。

---------------------------------------------------------------------
tiger猫の耳ダニ症

あ

あ
耳垢検査で見られた耳ダニ成虫

 外耳道に黒褐色の悪臭のある耳垢に多くいます。猫は痒みのためにしきりに耳を掻いたり、頭を振ったりします。また外耳に傷をおって来院するケースもあります。
この耳ダニはヒトの皮膚には感染する可能性を示唆する意見もあります。しかしヒトの皮膚では長期は生存は不可能なので一時的な痒み生じる位です。


【関連記事】
狂犬病予防接種
犬の混合ワクチン
犬の診療
猫の診療
ウサギの診療
フェレットの診療

 最終更新:平成27年3月29日(日)19時37分


 

投稿者: オダガワ動物病院

entryの検索

月別ブログ記事一覧

カテゴリ