
■
ウサギにおけるノミ幼虫の発見

■来院した
写真①ウサギとオーナーが持参した
写真②「黒く動くもの」


飼育している4才雄ウサギの周囲に、このような「黒く動くもの」がおちていたそうです。

■
写真のように顕微鏡でみるとノミの幼虫がみられました。

最近は犬猫でもこのノミの幼虫を診ることは殆どなくなりました。
環境中のノミ幼虫の発見はノミ成虫の感染を意味します。
ウサギのノミ感染は、種を越えて感染する可能性がある猫ノミが多いです。
しかしこのオーナーは他の動物はかってません。どこからノミが侵入してきたか不明です。
室内で飼育していても、靴底などに卵がついて、室内に運ばれ、感染する場合は希にあります。
■処置
ノミの駆除には成虫駆除と環境の整備が必要です。
そこで、ノミ成虫の駆除にはレボリューション®を使用しました。

犬の例ですが、ノミは上記のようなライフサイクルをとります。(メルク社のポスターより、改)
そのため、飼育に使用しているものを熱湯消毒するように指示しました。
■ウサギに使用可能なノミ・ダニ製剤
ウサギに使用可能なノミ・ダニ製剤は写真③レボリューション®(成分名・セラメクチン)と
写真④アドバンテージプラス®など(成分名・イミダグロプリド含有製剤)のみです。
ウサギは他の製剤を使用すると死亡する場合もあります。