犬・猫・フェレット、フィラリア症(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2014.11.03更新
■犬・猫・フェレット、フィラリア症
心臓に感染している犬フィラリアの標本(目黒寄生虫博物館)
フィラリアとは蚊の媒介により犬の心臓や肺の血管に寄生し、血液中の栄養分を吸って生きている糸状の長さ約17~28センチの寄生虫です。犬では主に肺動脈にも寄生し、全身の血液循環や内臓にも深刻な障害を与える恐ろしい寄生虫です。当然、動物は短命になり20-25年前は5-6才でこの病気でなくなる犬も多くいました。
現在では予防薬の普及ため本院では殆ど診ない病気になっています。そのためフィラリアのことを知らないオーナーをもどきどき訪れるケースもあり、 「フイラリアはなぜ予防が必要か」と質問されることもあります。
フィラリアは犬・フェレットでかかりやすい病気です。猫も多い見解もあります。---------------------------------------------------------------------
犬のフィラリア症
動画 犬のミクロフィラリア
犬のフィラリア症は蚊に媒介されてミミズのような寄生虫(ミクロフィラリア)を蚊が吸血すことで媒介して別の犬に感染します。そして冒頭の写真のように心臓に寄生します。
このような形式でフィラリアは増殖しますが、蚊の多い間、予防薬を投与していれば感染は防げます。
ミクロフィラリア陽性の時はこの写真のようにフィラリア陽性になった場合は重傷度の判定が必要でレントゲン、血液検査、必要に応じて、エコー、心電図をおこないます。中程度以上だと、もとにはもどらず、一生、強心剤などの投与が必要です。
最終更新:平成26年11月3日
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