小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2015.04.20更新

あtiger腎臓病処方食の変更(猫)への注意点


 シンガプーラの5歳 避妊雌が昨日からフラフラしているので診療に訪れました。
 シンガプーラは1975年にアメリカ人の猫愛好家がアメリカに連れて行き、シンガポールの通りで見つけたことからシンガプーラと名づけたそうです。世界最小の猫といはれています。 
 このオーナーは以前に飼っていたネコが腎臓病で亡くなったので、今度のネコは腎臓病にかかりにく体質にしいことが先行して、『この腎臓食を与えていると腎臓病にかからない』というミスインホメーションに惑わされて主食にしてしまったケースです。
 腎臓食は栄養制限がされた食事です。ネコの2歳はヒトに例えれば24歳に相当します。一般的に栄養制限をする年齢ではありません。

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■腎臓病の診断
 獣医師の立場から早期で腎臓病の診断を希望されるなら検査が良いと考えます。しかし通常の血液検査(BUN、Cr測定)では異常値が出たときは70%位が障害を及ぼしており、末期に近いことが多いです。そのため当院では尿を持参していただき、尿比重、尿蛋白の頻回の測定を薦めています。また最近はシスタチンという項目が開発され、初期でも血液から腎臓疾患の検査が可能になりました。(ただしシスタインは症例が多い訳ではありません。)

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各社腎臓食
 腎臓病は無症状で進行する場合が多い疾患です。猫の腎臓病は中高年になると比較的多い疾患で動物病院では比較的末期になって発見されることが多いです。 そのため、腎疾患の予防ができないか考慮しているオーナーはよく診ます。

 各メーカーの学術に問い合わせましたが、答えは『猫の腎臓食は獣医師に腎臓病と診断されての始めて猫にあげる餌です。』正常な猫が食べ続けても腎臓病の予防にはなりません。
 また腎臓病でない猫が腎臓食を長期投与すると、2点まずい点があります。
 第一に低リン(IP)にできているので、カルシウムとリンの代謝障害をおこす可能性があります。ただし腎臓病の猫はリンの制限は必須です。
 第二にpHが6.8と高くなっている製品もあり膀胱炎の既往歴がある猫には向きません。

 この症例のネコは4年間の低リン(IP)はでできている腎臓フードを食べていたので、IPは0.7mg/dlでした。(正常2.3-5.0mg/dl)そのためフラフラになってしまいました。普通のフードに変えたところ2週間で、低リン(IP)は正常に戻りました。
 情報が多い世の中ですが、よく内容を吟味しないと、大変なことになります。

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 最終更新:平成27年4月21日(火)17時6分


                                         

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.20更新

あtiger猫の血液検査による心臓病の判定


  血液検査による心疾患が推定される検査として、NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の測定が猫でも測定できます。

 NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)はヒトの分野では中高齢者の健康診断に導入されている項目です。咳・呼吸困難・運動不耐性・息切れ・失神・心雑音などの症状がある猫にはとにくお勧めです。猫は知らないうちに心筋症が進行していて、上記の症状が有るときは末期である場合もあります。
 これまで猫の心臓病は、レントゲン・心電図では検出率はいまいちで、エコー検査が必要でしたが暴れて検査不可能なケースもありました。
 血液検査のNTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の登場で、スクリーニングの検査は簡単になりました。
 
 NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)が高値の場合に詳細の検査をおこなうようには薦めています。

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検査の意義
<100pmol/L 
臨床的に有意な心筋症の可能性はきわめて低いと考えられます。

100-270pmol/L 
 臨床的に有意は心筋症の可能性は低いですが、早期の状態は存在するかのしれません。
3-6ヶ月後の再検査か、心エコー検査の検討が大切です。臨床症状があっても心筋症との関係は薄いとされています。

>270pmol/L
 うっ血性心不全の可能性は非常に高いです。臨床症状に合わせて、治療や詳細な検査を実施することが必要です。

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最終更新:平成27年4月20日(月)6時15分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.20更新


あ
ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールについて(猫)

 ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロール

 尿石症はどきどき来院しますので、両方とも比較的よく使用するフードです。
 詳細は各メーカーのホームページを診たほうがよいとおもいます。

 本院で両フードをあげた経験では、猫において説明書どうりにあげると、太る傾向があるような気がします。

 こまめに体重を測定して、量を調節する必要があるとおもいます。ヒルズC/Dは最近、精神的な緩和作用がある物質が含有されたC/Dマルチケアーコンフォートが販売されています。

 これまでのC/Dとの相違はトルプトファンとα‐カソゼピンが入っている点で、精神的な面も考慮した、リラクゼーション効果をプラスしたフードです。
 このフードを食することで、ふだんの食事より、特発性膀胱炎が減り良好な成績があがっています。

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■猫が膀胱炎になる原因
 最近の調査では猫が膀胱炎になる原因は尿石ではなく、特発性が一番です。(図参照)
 特発性とは原因がよくわからない場合をさしますが、猫では汚い環境・同居猫のストレスが多いとされています。これらは無菌性膀胱炎の名前で呼ばれています。
 最近は駅のトイレも綺麗になりましたが、私達、ヒトも汚いトイレでは用をたすきになれません。
 猫も同様で、無菌性膀胱炎の予防にはトイレは複数必要で、飼育匹数+ひとつが良いとされています。また適時に掃除は必要です。汚いと尿をがまんしてよくありません。


本院の症例、無菌性膀胱炎

 尿検査はpHは8.0、蛋白・潜血は強陽性でした。結晶・結石は陰性でした。
 またグラム染色、細菌培養も陰性でした。
 細菌培養の結果がでる1週間は抗生物質アモキシシリンの投与はしました。
 このオーナーは自宅で5匹の猫を飼育していました。また無菌性膀胱炎は引っ越しや、生活環境の変化でもおきます。


■α‐カソゼピンは単剤でも商品名ジルケーン®(アルファ-S1トリプシンカゼイン)で発売されています。
 開発のきっかけは、授乳後の乳児のリラグゼーションは満腹感だけからではなく、ミルクに鎮静作用のある物質が含まれていると考えられたからです。。

 乳児はトリプシンでミルクは分解します。
そしてミルクをトリプシンで分解して鎮静効果のある物質を分離するのに成功してα‐カソゼピンと名付けました。

α-カソゼピン 
 経口投与での吸収がよく、血液脳関門を通過します。
一部のGABA受容体部位(4-Abu受容体)に特に親和作用示し。他の部位にも結合してしまうベンゾジアゼピンで見られる典型的な副作用を伴わない抗不安作用があるとされていますがサプリメントなので、実際の効能は賛否あります。

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■猫の尿路閉塞させる結晶の種類
 次に猫の尿路閉塞させる結晶の種類の話をします。
統計上、日本もアメリカも蓚酸カルシウムとストロバイトが多いです。
 本院では、ストロバイトは以前はよく診ましたが、現在は減少傾向になっています。



■猫のストロバイト結晶

 猫のストロバイト結晶は若い時期は普通のフードにかえると、また再発します。本院の経験では7割です。
 尿路閉塞はおきると3-4日で死亡する病気です。このような病態がヒルズC/D、ロイヤルカナンpHコントロール
などの食事で予防
できることはすごいことです。
 
 これらの食事は一般フードの2-3倍費用がかかるため、オーナーの判断でやめてしまうことです。尿路閉塞を起こした治療費のほうか高くつきます。
 
 ストロバイト結晶は7-8才をピークに産生は減少傾向になります。
 しかし本院では11才の猫で、普通のフードに変えたら、再発し尿路閉塞になったこともありました。個体差は多いみたいです。
 高齢になると尿石の他にも病気が見られる場合が多く、総合判断が要求されます。



猫の蓚酸カルシウム結晶

 個体によっては、尿pHが酸性に傾き、蓚酸カルシウムが産出する場合もあります。
 
 動物病院からの指導で尿石用フードに変更した上で、そのでなぜか友人の薦めで尿石用サプリメントも追加してしまい、尿pHが調節できず、蓚酸カルシウムが産生したこともありました。

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ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールを食べてくれない時の対策 

 ストロバイト結晶にはヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールなど食べてくれない場合、食事のみではなく、写真のようなサプリメントでも対応可能です。
 生涯投与は可能ですが、どちらの治療を選択するか考えるなら、フードです。
(写真・ゼンラーゼ犬用・猫用)



その2、ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールを食べてくれない時の対策 

 ストロバイト結晶にはヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールなど食べてくれない場合、食事のみではなく、写真のようなサプリメントでも対応可能です。生涯投与は可能です。
(写真・DLメチオニンタブ・猫用)

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投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.20更新

あtigerグラム陽性の長桿菌が多数検出された猫camera


あ

あ
購入してまもない猫が軟便になりました。糞便検査では虫卵は陰性でした。

あ  グラム染色したところ、グラム陽性の桿菌が多く診られ、クロストリジウム属(Clostridium)の増殖が疑われました。 そこでクロストリジウム属に抗菌力のある薬剤を処方しました。予後は良好でした。

 糞便1g中に10億個~1,000億個(10の10乗~12乗個/mL)の腸内細菌が存在します。その種類は、乳酸菌をはじめとして100種類以上が存在します。
 ストレスなどで腸内細菌の様子が変わり 消化器症状を起こす場合があります。


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最終更新:平成27年4月20日(月)22時15分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.20更新

お
tiger猫、経口投与の注意点
猫の経口薬の欠点として、錠剤また錠剤を粉にして投与した際欠点があります。

tiger猫と錠剤


猫の食道の筋肉は2/3が平滑筋で食道の運動が1-2cm/secと弱く、錠剤投与の際に食道内に残り狭窄をおこす可能性があります。そのため当院では胃まで薬剤が通るよう念のため、必ずスポイドなどで水の追加投与を指示しています。


ドキシサイクリン錠

猫はドキシサイクリン錠剤で比較的多く生じる副作用ですが、他錠剤でもおきる可能性はあります。
ヒトでも仰向けに寝ながら水を使用しないで錠剤を飲んだ方が、後に食道狭窄になった例があります。
なおドキシサイクリンは疾患によってはこの薬剤は一番効果ある場合もあります。使用の際は担当獣医師とインホームドコンセントをとっておこなってください。


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最終更新:平成27年4月21日(火)17時37分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.20更新

あtiger猫の尿路閉塞の症例


 
5才の雄のアメリカンショートヘアーが尿がでないことで来院しました。
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  レントゲン所見 レントゲンではおおきな膀胱が診られました。---------------------------------------------------------------------
 エコー所見 またエコー像はキラキラ光るものが観察されて、結晶の存在が確認できました。                         ---------------------------------------------------------------------
                            
 尿路カテーテルを挿入しました。
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採取した尿
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尿沈渣のグラム染色(顕微鏡所見)ではブドウ球菌(Staphylococcus)が推察されました。
(後日、培養検査でStaphylococcus属が同定されました。)
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尿沈渣のストバイト結晶(顕微鏡所見)がみられました。                           ---------------------------------------------------------------------
治療
ストバイト結晶にはpHコントロールの食事に替えていただくことがベストです。このお宅は多頭飼育なので食事の変更は難しく、ゼンラーゼ(ストバイト結晶を壊すサプリメント)の投与を薦めました。(左犬用・右猫用)
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 抗生剤を膀胱の状態がよくなるまで飲ませて頂くこととしました。本院では尿検査で陰性化してプラス1週間を目安にしています。
 この猫は本疾患が始めてであること、またグラム染色より菌名が推測できたのでアモキシシリンを使用しました。この疾患は2週間の処置で回復しました。

 今後このような疾患は、上記の食事への変更かサプリメントの投与をしないと70%は再発しますので今後の継続治療が大切です。
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投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.20更新

あ pencil2コルタバンス


 dog犬のアレルギー性皮膚炎でお悩みの方に朗報。
コルタバンス(封をきったら6ヶ月以内の使用です。写真1)


写真1のコルタバンスはフランス製で本品1mL中、ヒドロコルチゾンアセポン酸エステル0.584 mgというステロイドを含有します。効能又は効果は
「犬のアレルギー性皮膚炎による症状の緩和を」適応症とする犬用製剤で、平成24年3月に販売されました。コルタバンスの薬剤分類は上記したように、ステロイドに入りますが、これまでのステロイド剤との最大の相違は 

局所にスプレーするタイプであることです。 

 コルタバンスは局所で作用を発現した後、すぐに皮膚から薬剤が乾き、その後副作用の少ない物質に速やかに分解されます。
犬ちゅんの副作用も少なくて済みます。
 犬の全体皮膚の1/3位までスプレー可能です。そして掻く回数が半分以下になった症例が70%-80%という結果がメーカーから発表されています

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●従来の主なアレルギー時のステロイド剤
 これまでの治療剤では良好な反応はありましたが、欠点は経口剤を長期使用の場合のケースと、軟膏を誤って「副作用がない」と考えて、ダラダラ使用しているケースです。


 
従来使用されていた経口ステロイド剤(写真2)
 

犬はステロイド投与で、他の動物と異なり殆ど多飲・多尿になります。長期投与では、個体差はありますが多くの副作用が生じる可能性があります。
 アレルギー時は獣医師により年間使用量を決めている先生も多くいます。

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人用のステロイド軟膏(写真3)

 軟膏製剤は副作用が少ないと考えられていますが、塗布した部分から全身にステロイドが回る薬剤もあります。
 
 またこれらステロイド軟膏は本来毛の殆どない人の皮膚から吸収(一般的に顔を除いて)が良いように設定されています。人と犬では上皮の構造は異なり、犬でこの薬剤の吸収の詳細はよくわかっていません。
 
 また油性なので、犬では「皮膚がベタベタになり」痒みを誘発する原因にもなることもあります。

 この薬剤は人の皮膚科でもよく処方され、オーナー自身がお持ちのことも多く、犬ちゅんの痒みがとまらないと、つい塗布してしまう傾向がありますが使用は薦められません。
 あえて比喩すれば、犬の皮膚は人の頭部に外見状似ています。人では頭部にこの軟膏をつける方はいないとおもいます。


 また犬への長期塗布例では皮膚萎縮の副作用の症例報告もあります。

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 コルタバンスの特徴
 コルタバンスは経口ステロイド剤・人用軟膏ステロイドの副作用を低減することを目的に設計された犬用スプレータイブの薬剤です。
(上記した多飲・多尿・皮膚の萎縮などステロイドの副作用は軽減します。)


●そこで使用法ですが
 
【用法及び用量】ビルバックの説明書より
 「添付文書では、患部まで約10㎝の距離から、患部の面積10㎝×10㎝当たり1回2噴霧(製剤として260μL/100cm2)を1日1回、7日間噴霧して使用します。犬の全体の皮膚の1/3位まで可能です。ただし顔のまわりは注意。」と記載されてます。


犬のアレルギーの症例

ところがアレルギーは長期に薬剤が必要疾患です。7日で治療が終わることはありません。
そこでコルタバンスは製造元のフランス獣医皮膚科専門医また日本の治験では
3週間の間、1日1回スプレー、その後2-3日に1回スプレーで、維持が可能で副作用少ない症例が多くいるそうです。

(ただし長期使用の場合は症状の変化の確認・必要に応じて血液検査などをおこなうことが良いです。)

顔のまわりはアレルギー病変の多い箇所です。

 また顔の回りはスプレーできません。せっかくの良い薬剤が使用できないなんて、
確かに能書に記載されているように注意が必要ですが、
効能外使用として、フランス獣医皮膚科専門医や日本の治験では
コルタバンスをコットンに染みこませて、犬の顔に塗布使用して成果を上げています。またtigerネコへも効能外使用ですすめられています。

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最終更新:平成27年4月20日(月)9時57分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.10更新

あ

tiger猫の「てんかん」


 

  

 症例は雄の日本猫です。6ヶ月どきに「てんかん」が治まらない理由で転院してきました。初診時は時間外の緊急でした。神奈川県川崎市宮前区からの来院です。

猫のてんかんについて

●血液・生化学は下記にようで特に異常はありませんでした。(6ヶ月どきの値)

 
 その後抗てんかん薬を処方して、経過をみました。抗てんかん薬が安定するまでには約2週間を要します。最初の2週間は何度か「てんかん」をおこし大変でしたが、2週間以後は安定して、1日2回の抗てんかん薬の投与で、2年間良い維持をしています。現在「てんかん」も年1-2回位しかおきません。


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最終更新:平成27年4月22日(火)5時15分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.09更新

あ
 dogtigerrabbitsnakemouse皮膚糸状菌の感染camera

  皮膚糸状菌とは簡単に語れば水虫のことを指します。専門的な言い方をすれば、現在約40種類知られている真菌の1種類を指し、小胞糸菌(Microsporum)、白癬菌(Trichophyton)、表皮菌(Epidermophyton) 3属のカビの総称です。動物では前者2つの感染が主です。ケラチンが好きで、これらの多い被毛、爪鉤において増殖して皮膚病をおこします。 

 適度な温度(15度以上)と湿度(80%以上)のある環境を好み増殖する傾向があります。梅雨から夏は注意が必要とされている皮膚病ですが、当院ではウサギの皮膚糸状菌は、冬場締め切ったマンションで生活している環境で生活している場合にときどき診ます。
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動物の皮膚糸状菌は主に下記のような4種類がいます。

 
Microsporum canis(動物好性菌)  
 dog犬の皮膚糸状菌の約70%、tigerの99%を占め、rabbitウサギsnakeフェレットでも希に報告があります。動物→動物、動物→ヒトで感染します。毛が好きな皮膚糸状菌です。よくテレビで、猫と一緒に寝ていておきた皮膚病で紹介されています。猫はMicrosporum canisは常在菌で、猫は皮膚糸状菌と共存関係にあり、殆どの猫がもっていると考えられています。そのため皮疹は激しくありません。湿気が多い環境で皮膚・免疫が弱っている仔猫、また成猫でも猫白血病猫エイズなど免疫を低下している疾患に罹患していると発症が診られる場合があります。
 サブロー寒天培地では発育速度は速く、色調は淡黄色になります。大分生子は表面に粗棘のある紡錘形を示します。先端細く、細胞壁が厚く、薄い隔壁が特徴です。完全世代もありますが、臨床で診られるMicrosporum canis は99%無性生殖です。

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●Microsporum gypseum(土壌好性菌)
dog犬の皮膚糸状菌の約20%を占め、tigerhorse馬、rabbitウサギで希に報告があります。
土壌→動物でうつる真菌です。昔は穴を掘る外犬の鼻先に見られました。サブロー寒天培地では発育速度は速く、色調は褐色になります。表面に粗棘のある樽型の大分生子で先端深く、細胞壁が薄く、隔壁が特徴です。また梨状の小分生子を示します。

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あ●Trichophyton mentagrophytes (動物好性菌)
dog犬の皮膚糸状菌の約20%を占めますが、tigerでの発生は希です。mouseハムスター、モルモット、rabbitウサギsnakeフェレット、ハリネズミの皮膚糸状菌では約90%を占めます。動物→動物、動物→ヒトで感染する皮膚糸状菌で角質好きです。(特に老動物)サブロー寒天培地では発育速度は速く、色調は褐色-黄褐色になります。
大分生子は表面平坦で、棘のない棍棒状・ソーセージ状のずんぐりした形態が特徴です。螺旋菌糸があり、また球状の小分生子を示します。

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●Trichophyton rubrum (ヒト好性菌)
 おもにヒトに感染する真菌で、動物はオーナーから感染する場合があります。このTrichophyton rubrumは人で一番よく診られ、皮膚角質が好きな皮膚糸状菌です。本来動物にはいません。
 オーナーがTrichophyton rubrumに罹患していて、スキンシップで、人から犬に感染したことが考えられます。人から動物に感染するケースでおきます。
 サブロー寒天培地では発育速度は遅く、色調は猩紅色になります。
大分生子は表面平坦で、棘のない鉛筆状の形態が特徴です。
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■注意
 皮膚糸状菌は人畜共通伝染病
のひとつで注意は必要です。動物からヒトへ感染はdogイヌ(ヨーキーに多い)、tigerネコrabbitウサギ、モルモット、mouseハムスターなどからも感染しますので注意が必要ですが、免疫機能が正常な方は多く発症する疾患ではありません。ヒトの皮膚も最大の防御システムである皮膚バリアー機能で保護され、外部からの病原体は侵入できないようになっています。 皮膚糸状菌は付着して1日位経過しないと感染性を獲得できませんので、動物を触れた後は手洗い等で十分に予防できます。

 しかし垢ずりなどで皮膚をゴシゴシ擦り皮膚に傷が生た場合や皮膚が湿っているときはこの感染時間は早くなります。皮膚を洗うもほどほどが良いみたいで、ヒトでは意外にも清潔志向の高い女性に皮膚糸状菌の感染率が高いそうです。
 他に
ヒトへの感染は動物と一緒に抱いて寝るなど、過剰なスキンシップやヒトの免疫機能が低下していときにおきる場合が多いです。(参考・猫を一緒に抱いて寝て、皮膚糸状菌に感染した幼児の例が2014年6月に放映された日本テレビ系 『世界一受けたい授業』でも紹介されてました。)

 NHK2014年11月22日(土)放送チョイス、『あなどれない!水虫』で紹介されていたケースは、ヒトは脚先などに水虫があると、お風呂に入るとき手で触れてしまうことが多いそうです。その湿った手で風呂上りにヒトはパンツをはきます。するとパンツに中は水虫(皮膚糸状菌)の繁殖に適した条件になります。以上の理由でヒトは脚先などの水虫が股間に二次感染することが多いことを皮膚科医が説明していました。
 著者も研究会で『ネコ、ウサギの皮膚糸状菌の症例』を発表した際、真菌の専門家から『ウサギに感染する水虫(皮膚糸状菌)が、オーナーの股間から検出されたケースか何例かあるが、おもいあたることはないか』という質問をうけたこともありました。たぶんウサギと遊んだあとよく手を洗わないでオーナーは風呂に入り、上記の理由で感染したと推測されます。
 水虫(皮膚糸状菌)の方、また罹患している動物に触れた直後に風呂に入る場合は、十分に手をふいてよく乾かして出るようにしてください。
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 ●環境
乾燥環境中に落下した皮膚糸状菌は、1~7年間は感染性を保持すると言われています。tigerを3世代にわたり長く飼育されている方は、床の埃・絨毯からもMicrosporum canisは高率に発見されます。再感染の多い場合はタオルなど可能なものは捨てることが良いですが、絨毯、ソファーは捨てる訳にはいかないので、掃除器をよくかけることが大切です。消毒は次亜塩素酸の消毒薬の使用になります。色落ちするあるので、猫にはタオルは色落ちしない白系のものを使用してもらうか、また色落ちがすくない次亜塩素酸の消毒薬を使用してもらうことになります。

あ元祖、次亜塩素酸の消毒液(写真左)と色落ちがすくない次亜塩素酸の消毒薬(写真右)

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■増殖皮膚形態 

 
皮膚糸状菌の皮疹は湿疹三角で説明できます。
 
あ
皮膚糸状菌症の皮疹は紅斑が始ります。
 
あ
時間の経過とともに、初期の中央の紅斑は免疫細胞が出てきて修復されます。そのため皮膚糸状菌の皮疹は中央が治りかけの「かさぶた状」で円周上に赤くなる皮疹になることが特徴です。(湿潤)。
 
あ湿潤が治りかけると落屑状になります。
 
 皮膚の基底層で作られるケラチノサイトと呼ばれる細胞が、皮膚糸状菌を外に出そうと免疫が働き、ケラチノサイトから放出されるヒスタミンなどによって「かゆみ」「ただれ」がおきます。なお人では白癬(皮膚糸状菌の仲間)の3分の1はこのケラチノサイトを刺激しないため痒みがおこりにくい場合もあります。動物の詳細は不明です。

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最終更新:平成27年4月10日(金)11時53分

 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.05更新

オダガワtiger猫のてんかん剤の注意点


  他院で、『てんかん』が治らないことで来院した1才の雄猫です。
 最初に代謝性疾患で『けいれん』をおこす病気の除外のため、血液・生化学の検査をおこないとくに異常な所見はありませんでした。また最近はめっきり減少しましたが、ホウ酸ダンゴ、チョコレートの大量誤食などでも痙攣はおきます。


 当院ではてんかんは1ヶ月に1回おこることが薬剤を飲ます分岐点にしています。この症例は週に2-3回てんかんがあり、抗てんかん薬の対称です。
 他院でも抗てんかん薬を処方されていましたが、なぜか投与量がやたらに少なく、そのために効果がないと判断しました。投与量を正常にすると『てんかん』の良好な維持ができました。

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■抗精神薬の使用法
 
これら抗てんかん薬は、90%の、『てんかん』に効能をしめします。しかし中には薬剤でコントロール不可能な症例もあります。また薬剤により個体差もあることが特徴です。『てんかん』の数が多いのに治療しないと早期死亡の原因になります。

 また『てんかん』は動物種で効果ある薬剤は異なります。猫ではフェノバルビタール・ジアゼパム・ゾニサミドが維持薬として推奨されています。どの薬剤も長所・短所はあります。とくにフェノバルビタールとゾニサミドの飲み合わせは注意が必要です。ジアゼパムも肝障害は注意が必要です。なお犬で時々使用される臭化カリウムは猫は禁忌です。

投薬後、猫の鎮静状態が強い場合はお早めに連絡ください。

 抗てんかん薬は生涯使用するケースが多く、そのため副作用をおこさないように、必要に応じて血液・生化学検査、血中濃度を定期的にモニターすることをお勧めします。

 まれに老化でてんかんは治ることはありますが、当院では抗てんかん薬をやめるこては薦めていません。オーナーの判断で勝手に薬剤をやめると急死する場合もあります。抗てんかん剤をやめたい場合は、担当獣医師とよく相談してください。当院では老化でてんかんは治った症例は経験ではありません。-------------------------------------------------------------------- 

あ
フェノバルビタール 特徴として錠剤・シロップ・粉など薬剤形態はさまざまなものがあります。

■フェノバルビタール 
  写真は猫の『てんかん』によく使用されるフェノバルビタールは長い使用歴史があります。猫の70%位のてんかんは抑えられます。一生投与する可能性のある薬物であること、また投与量と血中濃度がリンクしない場合もあり、ヒトでは血中濃度測定薬物です。猫でも同様です副作用を少なくする意味で、投与後は年1-2回の血中濃度と血液・生化学検査をお薦めします。
 

 この薬剤は3週間投与してやっと血中レベルが安定します。 普段は血中のレベル15-45μg/mlで安定していることが理想とされてますが、低濃度でも『てんかん』が抑制されていればよいです。オーバーしている場合は将来、副作用の肝障害になる可能性があり、フェノバルビタールの用量の調節、別の薬剤への移行を考慮しなければなりません。
 血中濃度の解釈を解かりやすく言えば、45μg/ml以上ある猫は、ヒトに例えればウイスキーのボトルを毎日飲んでいるような状態です。家庭でこんな酒の量を飲んでいれば注意されます。本当に肝臓が心配です。
 血液・生化学検査では肝臓の機能などが数値化して示されます。肝臓は神経がなく、症状が現れるのは末期が多いです。そのため早期の発見に検査は大切です。

 この薬剤を8年間、盲目的に投与して、血中濃度が60μg/mlになり、重傷な肝障害で死亡したケースが報告されていたことはありました。
 
 本院では長期に投与の症例で血液・生化学・血中濃度の測定をしてくれるオーナーは多くはいません。先日測定した2症例はフェノバルビタールの血中濃度は15μg/mlと58μg/mlでした。後者は用量を少しさげないといけないかもしれません。欠点として、副作用を少なくする意味で、検査は大切ですが費用がかかります。
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■ジアゼパム 
 猫では犬の違ってジアゼパムの長期投与が可能です。てんかん症例の場合はフェノバールで効果のない猫には、次の薬剤として使用しています。しかし注意事項があります。多くはありませんが投与後に急性肝壊死という病態が起こることがあり、必要に応じて、血液・生化学検査が必要です。本院では発生の経験はありませんが注意は必要です。90%の癲癇は維持可能です。獣医師により好き嫌いのわかれる薬剤です。
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あ
ゾミサミド製剤・ヒト用、犬用はあります。猫用はありません

■ゾニサミド 
 猫では多く使用されてませんが、投与は可能です。難治性てんかんに良い意見もありますが、錠剤は不味いらしく、猫はたべてくれないことが多いです。食欲不振になるケースもあります。------------------------------------------------------------------

あプレガバリン製剤

■プレガバリン
 難治性てんかんに使用されている薬剤です。まだ多くは使用させていないので詳細は不明です。


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投稿者: オダガワ動物病院

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