小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2017.06.30更新

あ
dogtiger犬猫のマダニの生態、駆除剤

  ダニ類は簡単にわけるとマダニ『tick』とふつうのダニ『mite』に分けられ薬剤も異なる場合が多いです。
 
 ふつうのダニ『mite』は家庭でアレルギーの原因になるチリダニ、封をあけた粉の中で増殖するコナダニtigerright arrow耳ダニ、dogright arrow皮膚の角質層に感染ヒゼンダニrabbitright arrowウサギの皮膚に感染するツメダなどを指し、動物に感染するダニ『mite』はrabbitright arrowノミtigerright arrow耳ダニに認可のある薬剤の使用で駆虫可能です。
 
 マダニ『tick』は主に動物の皮膚に感染してます。(camera3)
血を吸うことに特化した生き物です。イノシシ、シカなど野生動物が多い山林にいますが、市街地の公園の草むらにもいます。
 3年の寿命のうち3回吸血します。イノシシ、シカを吸血して、幼ダニ(3-4日)、幼ダニ吸血(数日-10日)、落下して脱皮(10-18日)、若ダニ吸血(数日-10日)、落下して脱皮(12-20日)成ダニ吸血(数日-10日)産卵と経過します。宅地化などで、イノシシ、シカなど生息地域が開発され、ヒトもこれら地域に出入りるようになり、吸血の対称になるようになりました。成ダニで血を吸うと100倍、約1.5cmの大きさのもなります。血を沢山蓄えられる構造になっています。
 
葉の裏で、静かに潜んでいますが、イノシシ、シカ、ヒトがとおると、頭部にある触覚でCO2、匂いをかぎ分け動物の皮膚に飛び乗ります。(実験でシャレーにマダニをいれて息をかけると活発にうごきまわります)
皮膚に乗ってもすぐに吸血はしないで、適した場所を探します。(2時間歩く場合も)犬では耳介、鼻の周りなど皮膚の柔らい場所が好みです。
場所が決またら、頭部を上下に動かして皮膚に穴をあけます。穴をあけるとき局所麻酔様物質を出すため痛みはない。次にセメント様物質物質を出して抜けないように固定し、吸血をします。吸血期間は数日かた10日ですが、ヒトで40日間吸血したケースもあります。
 
 
 

駆虫にはマダニに効果ある駆虫剤を使用しなければなりません。(詳細下記)
 
 今マスコミで騒がれている『SFTSウイルス』は、ヒトが動物に感染しているマダニ、アウトドアーなどで野山にいるマダニに直接刺されたり、希なケースではSFTSウイルスに罹患している動物に噛まれて感染が成立します。(SFTSウイルスはマダニの10分の1ぐらいが保有しています。)
 そのため散歩に行く犬、屋外で飼育している猫にはマダニ類『tick』まで駆除が可能な薬剤の使用をお薦めします。またオーナー自身も野山の散歩の際は長袖、長ズボンを装着し、休憩時はパーカーなど草むらに置かないなど注意が必要です。

 本院の近所なら多摩川、枡形山、生田緑地などに散歩する方は特に注意ですが、自宅の前の草むらにもマダニはいます。
 
もcamera1)、マダニは幼ダニ、若ダニ、成ダニ3期の発育期があり、各発育期のダニは吸血します。
写真の右2つは若ダニ、左3つは成ダニと推定されます。

ダcamera2)、マダニは普段、脱皮や産卵、動物へ寄生する機会を待ちながら草丈30cm位で生活しています。
 
  発育期ごとに異なる宿主動物へ寄生・吸血するマダニを『3宿主性マダニ』と呼びます。マダニは、幼ダニ期から若ダニ期にかけて2度の脱皮をして成長し、成ダニ期を迎え森林や草地などに生息します。葉の裏で待機して、犬が草むらを通過すると、二酸化炭素を探知して、葉から犬に乗り移り感染します。そのため犬の地面から20-30cmの草丈に多く診られます。 一生の中で吸血する期間は20~25日間ほどですが、他の期間は脱皮や産卵、動物へ寄生する機会を待ちながら自然環境のなかで生活しています。
自宅の埃内にいてアトピーの原因になるコナヒョウヒダニは0.3mmですが、マダニは2mmから条件によっては30mmにもなります。そのため黒い腫瘍(camera3)ができたと勘違いして来院するケースもあります。 
 

あcamera3)、草むらの散歩で感染した犬のマダニ感染。(1月の症例)

診断
 
マダニは肉眼で発見されます。(camera3)頭部を皮膚に食い込んで吸血します。やっかいなことに吸血中は局所麻酔薬に似た物質を出すので、犬に痛み・痒みはありません。知らぬ間に吸血されます。吸血量は48時間以後に最高になり、雌成ダニの大きさは吸血前より100倍になる場合もあります。

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dogtiger犬猫のマダニの駆除剤

 以下マダニ類『tick』の駆虫について述べます。
これらはノミとマダニの駆除に認可のある薬剤を指します。
 各々の薬剤は様々な付加価値がありますので、飼育形態を考えて薬剤を選ばれることをお薦めします。

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explosion動物別注意点 
①これら薬剤は殆どがdogtiger犬猫兼用です。
②しかしdog犬用のみ(フォートレオン®、ネクスガード®)製品も販売されています。猫への使用は控える製品もあります。
③また効能外使用になりますがフォートレオン®に限りrabbitウサギにも使用可能とされています。rabbitウサギはこの製品以外を使用した場合、死亡例報告のある薬剤もあり、ノミ、マダニの感染の薬物選択には細心の注意が必要です。
よく掛り付け獣医師とお話し下さい。
 
 
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皮膚滴下剤】
 
あ
■フロントライン®プラス(成分名、フィプロニル、(s)-メトプレンの合剤)
 犬猫用で、right arrowノ ミright arrowマダニright arrowシラミに作用します。フィプロニルは、脂肪に富む体表や表皮に分布し、さらに皮脂腺に集まりプールされます。そこから徐々に皮脂とともに皮膚 や被毛上に放出され right arrowノミright arrowマダニを接触によってすみやかに駆除します。このことにより長期間の持続効果が得られ、シャンプーや水浴の影響もうけにくいとされています。
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あ■マイフリーガード®(成分名、フィプロニル)

マイフリーガード®はフロントライン®のジェネリック品です。
フロントライン®にくらべて安価で、効能は殆ど変わらないと報告されてます。
right arrowノミright arrowマダニに作用する
犬猫用です。
注意点としてフィプロニール製剤はright arrowrabbitウサギなどは絶対禁忌です。


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■プラクティック®(成分名、ピリプノール) 

ピリプノール皮膚滴下剤犬のみです。希釈剤はジエチルグリコールモノエチルエーテルであり、この物質にアルコールは入っていないため、他社でアルコール過敏の犬にも使用可能です。猫・ウサギは使用報告がありません。

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■フォートレオン®(成分名、ぺルメトリン、イミダクロプリド)
フォートレオン®は2種類の薬剤が配合されています。
right arrowマダニの皮膚への付着を阻止してし、咬みつく前に駆除するぺルメトリンと、ノミの吸血を阻止してright arrowノミ成虫に駆除効果を発揮するネオニコチノイド系イミダクロプリドが配合されています。
 
皮膚滴下剤
で使用認可は
犬のみです。
猫にぺルメトリン製剤は禁忌です。
効能外になりますがウサギにも使用可能です。
 

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■皮膚滴下剤、猫の副作用症例

あ
滴下部位にリンクして皮膚が脱毛します。
滴下剤に含有されているアルコールなどが原因とされています。
治るには1ケ月位かかりました。

また他に滴下すると、背中を床にこすりつけて嫌がる犬もいました。
(本院ではこのような副作用は年に1-2匹です。)

この場合、下記の経口薬が便利です。down arrow


 【経口剤】

           

1■「ブラベクト」(成分名 フルナナレル)は経口で
right arrow犬に3ケ月間の効果あるノミ・マダニ製です。

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right arrowコンフォデイズ®(成分名 スピノサド)、経口剤
 
a 
■パノラミス®(成分名 スピノサド、ミルベマイシンの合剤)
 
 コンフォデイズ®は2012年にノミ、ダニ用で販売されたスピノサド製剤です、パノラミス®は2015年に発売されたスピノサドとミルベマイシンの合剤で、ノミ、ダニの他にもフィラリア、線虫類の予防も可能です。月1回の使用です。スピノサドはときどき吐くのが欠点です。
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あ
■ネクスガード®(成分名 アフォキソラネル)、経口剤
 
ネクスガード®は2015年に犬用で販売されたフィラリア予防、right arrowノミright arrowダニ用の経口薬剤です。滴下タイプが苦手な方にはお薦めです。ノミ、ダニに良好に作用します。月1回の使用です。
 
 スピノサド製品、ネクスガード®は一度に複数回(当院では多い方で7回)を処方するケースが多い薬剤です。両薬剤とも嗜好性は良好なため、動物に目の届かない場所で保管しないと薬剤をすべて食べてしまったケースもあり注意が必要です。なおこれら経口ノミ、ダニ製剤はウサギなどは使用報告はありません。
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■まとめ
 私の開業している地域ではノミ、マダニは5月から10月頃までこれら薬剤の投与で殆ど感染は診られません。

 しかし(camera3)のように、希にマダニは種よっては冬でも感染が診られます。心配な方は年中の予防が最適なのかもしれません。
 
 また最新のマンションで飼育されている犬猫がトリミングにくると、密閉性が高いせいか、冬でもノミが診られる場合もあり、薬剤は年中必要な場合も生じることがあります。ノミは13度以上の環境だと年中繁殖すます。
 

 

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 【break time】

あ glitter3尾瀬(10月)


 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.06.20更新

おtiger猫の血圧


 

あ本院の血圧測定風景。
本院の機種は臨床的意義の高い

収縮期血圧のみの測定になります。
またアクティブな猫には測定できない場合もあります。

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●猫の血圧は研究会資料より。)

   文献    個体数 収縮期血圧 平均血圧  拡張期血圧
Bodey et al.  104  139±27 99±27   77±25
Mishino et al.  60   115±10 96±12   74±11
猫種、肥満による差はありません。血圧単位 mmHg

このような記録があります。

血圧は興奮で変動するので、できるだけ安静にして測ることが大切です。
諸条件と合わせての診断になります。

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●高血圧

原因が不明な一次性と原因臓器が考えられる二次性に分かれます。
高血圧により障害を受けやすい、標的臓器として、腎臓、脳、心臓、眼があります。

血圧は下記のようにグレード分けします。(研究会資料より)

グレード  収縮期血圧 拡張期血圧 標的臓器障害の程度
❶     150未満   95未満     最少
❷     150-159  95-99     軽度
❸     160-179  100-119   中程度
❹     180以上   120以上    重度
血圧単位 mmHg
❸。❹になると降圧剤が必要です。

本院ではこの値を基準に治療にあたっています。
降圧剤は病状により変わりますので、本院以外で薬剤を処方されている方は
担当獣医師にお尋ねください。


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【break time】
あ
 flower2紫陽花(鎌倉明月院、6月)

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.06.19更新

おtiger猫の腎臓病 ステージ4


 掛り付けの動物病院で、触診で腎臓が萎縮しているため重度の腎臓病と診断され皮下点滴に通うっていた17歳避妊済みの日本猫の症例です。(理由は不明ですが、血液・生化学検査はしてません。)

本日は鳴き方がおかしいいため本院に来院しました。

若いときは6kg体重があったらしいですが、今日は3.8kgしかありません。

体温 38.5、心拍数 180回/分、呼吸数 25回/分、収縮期血圧190mmHg、粘膜やや白い状態で、脱水7%です。

あ血液・生化学検査

血液・生化学検査では尿素窒素、クレアチニンが高値で、リンも高値です。

また低k(K2.4mEq/l)で、生命の危険もある状態で。血圧高い状態です。

以上の見解よりステージ4と診断しました。

本日はkを多くした補液をおこないました。鳴き方がおかしいい点にはサイレース®を注射しました。

改善がない場合は血圧降下の使用を考えています。

ステージ4では、高リン抑制剤、皮下補液が必要です。

この症例は自宅で皮下補液ができるよう指導させてもらいました。


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【break time】

あ
flower2紫陽花(川崎市生田緑地、6月)

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.06.04更新

おtiger猫の無菌性膀胱炎疑い


あ

他院で約3ヶ月前にストロバイト結晶で血尿をおこした10歳の雄ネコです。

今回も同様に血尿になり来院しました。

エコー検査で結石はなく、尿検査はpH7.0、潜血(++)、蛋白(++)、沈査は赤血球のみで、ストロバイト結晶(-)、白血球(-)、グラム染色したところ殆ど細菌は染色されませんでした。

本院での所見は3ヶ月前とは異なりストロバイト結晶はありませんでした。

沈査のグラム染色したところ殆ど細菌は染色されず、細菌性も否定的です。

もう1匹ネコがいて仲はわるいそうです。

以上の所見から、ネコに多い無菌性膀胱炎と診断しました。

ネコはストレスなどによってこの無菌性膀胱炎に罹患することが多い動物です。

  あc/dマルチケアー

この症例は血尿は二回目ですが、 無菌性膀胱炎の未然の予防法として加水分解ミルクプロテイン、トルプトファン配合されたc/dマルチケアーがお薦めです。

 無菌性膀胱炎は完全には治りませんが、回数は抑えられ、よりよい生活ができることが多いです。


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【break time】

あflower2紫陽花(鎌倉、天園休憩所、6月)


 

投稿者: オダガワ動物病院