■犬アトピー性皮膚炎
ご注意
このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、
インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。
当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。
犬アトピー性皮膚炎は皮膚バリア機能の破綻によりおこる皮膚炎で、1 ~3 歳齢位から発症することが殆どです。
この症例は柴犬、1歳です。皮膚検査で疥癬、ニキビダニなど皮膚寄生虫など検出されず、食事もアレルギー食に変えましたが効果ありませんでした。
抗アレルギー剤、アポキル®を投与したところ反応が良好で犬アトピー性皮膚炎と診断した症例です。
(写真1)
犬アトピー性皮膚炎の皮膚症状は急性例、また軽症例では脱毛、紅斑が主体です。慢性例また重症例になると色素沈着や苔癬に変わります。この症例はまだ急性例または軽症例と判断していますが、加齢とともに悪化するケースもあります。
(写真2)
症状の分布としては、間擦部にみられ、(写真2)
(写真3)
腋窩(写真1)、鼠径部、四肢端(写真3)、四肢指間、眼囲、口 囲、肛門周囲などに生じることが多いです。
この症例はアポキル®を2日に1回まで減量すると痒みが出てきたので、抗アレルギーの注射薬サイトポイント®で現在経過をみています。
当院での犬アトピー性皮膚炎の経口使用薬剤はアポキル®、サイトポイント®、シクロスポリンなどを、慢性化にた症例は塗布剤としてステロイドのクリームを使用しています。
■リンク