小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2020.06.22更新

あ dog犬の乳腺腫瘍


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乳腺腫瘍の症例を紹介します。

 13歳のチワワです。他院で診てもらっていましたが、ここ1年乳腺が大きくなり、向かって右側には自壊を少しおこして(黒矢印)来院しました。

 血液検査、生化学検査は異状なく、レントゲンで心臓も異状なく、肺にも転移ないため手術をしました。

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切除した乳腺腫瘍、表面と裏側から。

病理の結果

 乳腺上皮、筋上皮由来の腫瘍細胞が増殖しています。乳腺上皮の腫瘍細胞は腺腔を形成して、乳頭状に増殖し、大小不同、核小体の大型化および明瞭化など軽度な異形、および多層性増殖、浸潤性増殖など悪性所見が確認されます。また筋上皮系の腫瘍は粘液腫楊に増殖して腫瘍内に大きな壊死層を形成して粘液を貯留しています。しかし腫瘍細胞の血管、リンパ管への脈管侵襲像は観察されずマージンは確保されています。

以上の所見から乳腺上皮、筋上皮由来の腫瘍細胞が増殖がみられることより乳腺癌-複合型と診断しました。
今後経過観察が大切です。

 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

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