■ジクロマックスSRを誤飲した犬
ジクロマックスSR
口で咬んで開けて誤飲してしまったようです
動物病院をしていると、オーナー自身の常備薬を犬が飲んでしまい来院するケースがよくあります。
今回はマクロライド系の抗生剤、ジクロマックスSRです。誤飲した犬は約10kgです。いつ飲んだかは不明で、写真のように入れ物がころがってました。自宅では嘔吐、下痢が診られましたが、本院にいた間はみられませんでした。誤飲したジクロマックスSRは25g入りの薬剤ですが、中に残っていた量をから約17g誤飲していたと推定されました。
この薬剤はヒト用です。メーカーに問い合わせたところ、薬剤の安全性を確かめるためにおこなった、ビーグル犬での実験から推測すると、この量では致死的なことなないだろうとい結果になりました。そのため強肝剤、整腸剤の投与して治療は終わりました。
オーナーは犬ちゅんをかわいがっている割には、常備薬、またそのほか薬剤の保管場所には神経をつかわい傾向があります。ヒト用の薬剤は飲みやすくするため、粉や錠剤に甘い味をつけていいます。そのため犬は薬剤がある限り食べてしまう傾向があります。またオーナーのハンドバックの中を開けて飲んだ犬もいました。今回は低い棚に保管しておいた薬剤を写真のように口で咬んで開けて誤飲してしまったようです。 今回の薬剤は安全域が広く、助かりましたが、狭い薬剤では死亡する場合もあります。大切な犬ちゅんおためにも保管場所には注意が必要です。
【関連記事】
■犬の診療
■猫の診療
■ウサギの診療
■ハムスターの診療
■フェレットの診療
■小鳥の診療
■モルモットの診療