ツメダニ時の皮疹
年齢は4才雄で、種類はロップドイヤーです。川崎市宮前区からの来院です。
ウサギのツメダニ症は背中を中心に写真のように「粉が吹き出したような痂皮」を形成して来院します。 痒みは「ある意見」と「ない意見」があります。このウサギは痒みはないとのとこでした。
ツメダニはヒトも刺しますので注意が必要です。このオーナーは異常はありませんが、手に紅斑が診られてくるケースもあります。
セロハンテープで皮膚検査をすると写真のツメダニの成虫が発見されました。
また写真にはツメダニの卵もいました。
治療はセラメクチンを背中に滴下しました。セラメクチンは犬猫用ですが、ウサギにも安全に使用できます。
ウサギは犬猫用のノミ・ダニ製剤の中でウサギに禁忌の製剤もありますので、使用の際はかかり付けの動物病院によくお尋ねしてください。
セラメクチンはツメダニ成虫には効能を示しますが、卵には効能を示しません。そのため本院では卵が成虫になる時間を考慮して、セラメクチンを月1回のペースで、3回、背中に滴下してもらって完治させています。
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