小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2014.11.08更新

お
rabbitウサギにおけるノミ幼虫の発見

①  
■来院した写真①ウサギとオーナーが持参した写真②「黒く動くもの」

 飼育している4才雄ウサギの周囲に、このような「黒く動くもの」がおちていたそうです。

写真のように顕微鏡でみるとノミの幼虫がみられました。

 最近は犬猫でもこのノミの幼虫を診ることは殆どなくなりました。
環境中のノミ幼虫の発見はノミ成虫の感染を意味します。
ウサギのノミ感染は、種を越えて感染する可能性がある猫ノミが多いです。
しかしこのオーナーは他の動物はかってません。どこからノミが侵入してきたか不明です。
室内で飼育していても、靴底などに卵がついて、室内に運ばれ、感染する場合は希にあります。


■処置
 ノミの駆除には成虫駆除環境の整備が必要です。


そこで、ノミ成虫の駆除にはレボリューション®を使用しました

犬の例ですが、ノミは上記のようなライフサイクルをとります。(メルク社のポスターより、改)

そのため、飼育に使用しているものを熱湯消毒するように指示しました。


rabbitウサギに使用可能なノミ・ダニ製剤

③ 

 ウサギに使用可能なノミ・ダニ製剤は写真③レボリューション®(成分名・セラメクチン)写真④アドバンテージプラス®など(成分名・イミダグロプリド含有製剤)のみです。
 ウサギは他の製剤を使用すると死亡する場合もあります。


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投稿者: オダガワ動物病院