■文鳥(学名:Padda oryzivora)の条虫(Taenia)
条虫は文鳥で稀に診られます。写真のように便に「しらす」がついたように診られ、家庭でも十分に発見できます。
条虫の感染は中間宿主の昆虫類の経口摂取ですが、その中間宿主が不明です。
治療は条虫駆虫薬を使用しますが、以上の理由でなかなか完治はしずらい疾患です。
■条虫と中間宿主
条虫は中間宿主を介して成虫になります。
条虫駆虫には駆虫剤と中間宿主の撲滅が大切です。
条虫類は
犬猫のウリザネ条虫はノミ、
鶏条虫(膜用条虫)ではアリ・ゴミムシ・トビムシ・ミミズが中間宿種であることが判明していますが
文鳥の中間宿主は不明です。
■文鳥条虫の予後
駆虫剤の投与で文鳥の条虫はいったんいなくなりましたが、本症例は3ヶ月後、再発しその後も何度か駆虫剤を処方した症例です。