小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。

2016.03.20更新

あtigerウリザネ条虫の猫


 

あcamera写真1)避妊手術にきた7ヶ月の猫です。

麻酔をかけたところ肛門付近にウリザネ条虫が診られました。

------------------------------------------------------------------

acamera写真2)ウリザネ条虫の成虫は腸管内で50cm位になります

 成虫がちぎれてこの写真のように2-3mmの片節が排泄され発見されます。
ウリザネ条虫で来院する場合は『しらすのような虫が便についてきた』という稟告が多いです。
そのため診断は視診で可能で、検便は殆ど必要ではありません。
発育するために中間宿主としてノミの関与が必要です。
最近はノミ駆虫に良好に働く薬剤が多く販売されているので、本院ではウリザネ条虫を診る機会は減りました。

  ------------------------------------------------------------------

acamera写真3)このウリザネ条虫を押捺します。

------------------------------------------------------------------

acamera写真4)押捺した標本の顕微鏡の400倍所見です。卵黄と中に六鉤条虫が診られます。

------------------------------------------------------------------

あcamera写真5)治療にはプラジクアンテル(写真右)含有の皮下滴下剤を使用しました。

また2cmあけて中間宿主のノミの駆除のため、フィプロニールの皮下滴下剤(写真左)を併用しました。


 【関連記事】
ノミの生態
ウサギの東洋眼虫
マンソン裂頭条虫
猫の回虫


最終更新:平成28年3月20日(月)

投稿者: オダガワ動物病院

2016.03.15更新

お tiger仔猫の回虫感染


保護団体からいただいた猫で雌5ケ月です。

ご縁があって、3ケ月まえより診ている猫です。

3種ワクチンも3回終わりました。

今回、お尻より、白くて長い虫がでていることで来院しました。

初診時、保護団体で『駆虫剤は済んでいる』とされていたため、検便は行いませんでした。

しかし1回のみでは完全駆虫できない点、またいりいろな寄生虫がいる点など話ましたが、同意はえられませんでした。

その後5ケ月たったらお尻より、白くて長い虫がでてきて来院しました。

この虫は持参されなかったので、検便で下記の回虫が診られました。

あ

猫回虫、虫卵

あ

プロフェンダー®スポットの使用法

駆虫はプロフェンダー®スポットを使用しました。(回虫、鉤虫、ウリザネ条虫に効果あり)

背中に薬液をたらすのみです。猫回虫は1回にみでは、再発するケースがあるため2-4週間あけて、再投与を必ずするように指導しました。

またペットショプでいう虫下しは回虫、鉤虫、ウリザネ条虫に効能のある薬剤が使用されている場合が多く、トリコモナス、コクシジウムなどには駆虫効果はありません。

仔猫の譲渡先で、『駆虫剤は済んでいる』いはれるケースはよくありますが、このように動物病院で、寄生虫が発見されるケースは時々あります。

よく担当獣医師とコニュニケーションをとって進めてください。


 【関連記事】

 

 

 

最終更新:3月21日(月)


 

投稿者: オダガワ動物病院