小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2014.10.03更新

■グラム陽性の長桿菌が多数検出された猫
 購入してまもない猫が軟便になりました。糞便1g中に10億個~1,000億個(10の10乗~12乗個/mL)の腸内細菌が存在します。その種類は、乳酸菌をはじめとして100種類以上が存在します。
 ストレスなどで腸内細菌の様子が変わり 消化器症状を起こす場合があります。

便の様子は軟便です。無染色標本では、菌種を特定できません。
そこでこの猫の軟便をグラム染色するとグラム陽性の長桿菌が多数検出されました。
 そのためメトロニダゾールを投与したところすぐに良くなりました。

グラム陽性の桿菌が診られました。クロストリジウム属(Clostridium)の増殖が疑われました。 そこでクロストリジウム属(Clostridium)に抗菌力のある薬剤を処方しました。
予後は良好です。

■菌と抗菌剤の関係
 専門書(犬猫)にはこのような基準がありますが、すべてこのようにうまくいく訳でありません。










投稿者: オダガワ動物病院