両側陰睾の犬(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2018.06.01更新



両測陰睾の雄のプードルです。10ヶ月経っても精巣下降がありません。
陰睾は簡単に言えば人で言う所謂「カタキン」です。
●参考資料 正常な犬
精巣の温度は体温よりも4度低くに保たれてないと正常に精子が作られないためこのような構造になっています。
陰睾は犬では統計上1000頭中13頭の確率で発生します。右陰睾対左陰睾は2-3対1の割合で右の陰睾の場合が多いそうです。猫でも希にあります。
陰睾をそのままにしておくとセルトリー細胞腫という悪性腫瘍になることが多く、セルトリー細胞腫になってから手術しても救命率は10%以下です。
また陰睾の犬がセルトリー細胞腫になる可能性は統計上17症例に1例とされています。しかし動物病院で陰睾を診断した時点で将来の予測はできません。
人でも陰睾は希にあり将来このセルトリー細胞腫になる可能性があるので、聞いた話では小学校高学年までに処置をするそうです。以上より犬においても基本的には手術で切除が原則です。
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