■ウサギの急性胃拡張
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うさぎの急性胃拡張の症例を報告します。症例は1才6ヶ月のライオン種の雑種うさぎ、雄です。神奈川県川崎市幸区からの来院です。昨日の夜は食事をとりましたが、本朝より何もたべず、元気が無い、胃に異常にガスがたまっているとのことで来院しました。
背腹像
右横臥位
左横臥位
体温は37.4℃で、オーナーの指摘どうり、 レントゲンでは胃が異常に拡大してました。また小腸などにも太いガス像があり生死にかかわる状態です。治療方針として、発症してオダガワ動物病院に来院するまで、時間が早いこと、右横臥位と左横臥位でガスの移動があったので、手術は見送り、メトクロプラミドを投与して、経過を診ました。
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●2時間後のレントゲン
背腹像 右横臥位
2時間たって糞も出始め、胃の拡張症状は軽減しつつあります。オーナーの希望もあり、本日は家にかえり様子をみてもらい、明日来院していただくことにしました。
ところが、翌日朝一番で電話がはいり、元気が正常にもどったため、来院はなくなりました。
うさぎのこのような疾患は時期がすぐだと、反応がよい場合が多いです。、3日ー4日もたってから来院すちと死亡するケースや、治癒まで1週間も要したり、大変なことが多いです。
「牧草を少々食べているから良い」などつまらないとこを考えないで早めにうさぎ診療可能な動物病院にいってください。
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