小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2010.07.31更新

 今日朝、相棒の雄のモルモットが急死したので、もう1羽をみてもらいたいと、多摩区から来院されました。
 来院したモルモットは、2才の雌です。便が少々小さいことをきにしていました。
近所の動物病院 からの紹介です。

 

 

 

レントゲン写真









 








   

 口腔内検査では左頬に流涎が多少みられる以外は異常はありませんでした。
レントゲンでは、胃内には食塊はありませんが、小腸から大腸にかけて食塊がみられました。
 今日朝、死亡したモルモットは昨夜から調子がわるく、犬が伏せをしたような状態だったそうです。モルモット・ウサギ・チンチラは時々、異物・ストレスで胃拡張(うっ滞)をおこします。
 

 胃拡張(うっ滞)がおきる原因は、①食事がモルモットフードでないケース・②ストレス・③他の病気がある場合があります。今回①・③は否定的ですが、②は最近、犬を飼い始めたみたいです。犬猫の存在はモルモットに悪影響を及ぼすことがあります。(鳴き声・臭いなど)またドアの開け閉めの音がおおきくても、ビクビクします。今回はもそかしたら誘因にはなったかもしれません。
 

 このオーナーはウサギも飼育してますが、モルモット・ウサギ・は可能なかぎり一緒に飼ってはいけません。モルモットには抵抗性があっても、ウサギには病気を出す菌があります。もし一緒に飼っている方がいたら、十分な隔離と消毒に気をつけてください。

作者: オダガワ動物病院

2010.07.22更新

オダガワ

  rabbit難解な毛球症のウサギ


 4才雌のウサギが来院しました。1週間前から便がでないとこことです。今回はウサギにあまり使用しない薬剤で治りましたが、すべてこのように上手くいくかは疑問です。

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右下                    左下                    背腹
初診時レントゲン

 レンドゲンは胃が大きく写って、盲腸に多量のガスが観察されます。メトクロプラミドやガスモチンで3日間投与しました。
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●3日後の来院
 メトクロプラミドやガスモチンは
全く効果ありません。3日間1つも便がなく、深刻な状態です。
血液・生化学検査は電解質を除きおおきな異常はありませんでした。

 

点滴をしている本症例
 そこで点滴をおこないました。ウサギ自身は野菜は口にしてくれます。翌日バリウム造影をしました。
 
バリウムプレ
 バリウム2時間後
 バリウム4時間後
 バリウム5時間後
 バリウム欠損像があるので、手術を薦めましたが同意は得られませんでした。

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 そこで4日目、ウサギでは殆ど使用されたこののない薬剤に変更しました。心拍数に注意して投与したところ、多量の泥流便がでました。この日退院させたところ、オーナーが言うにものすごい食欲が回復したそうです。
薬剤投与後15分
多量にでた泥流便 
●1週間後の来院
 元気でくらしているそうです。まだ少々便は軟らかいとのとこです。

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作者: オダガワ動物病院

2010.07.17更新

オダガワ

chick文鳥の心臓病・肝臓病

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2-3ヶ月前より具合の悪い♂の文鳥が川崎市宮前区からの来院しました。
呼吸がややあらく、ふくれていて、元気はありません。





嘴の過長が診られ、肝臓疾患が疑われました。


 
レントゲン写真

レントゲンでは心臓、肝臓の肥大が認められ、保温と、心臓薬、強肝剤の投与で経過観察中です。
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作者: オダガワ動物病院