小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2011.06.22更新

 

dog犬の熱中症

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 熱中症とは、体が熱くなることで起こる不調の総称で、熱けいれん・熱射病などをまとめた呼び方です。

川崎では、昨日までは4月の気温でしたが、本日6月4日は急に温度が上昇をし30度をこえました。

最近涼しかったこともあり、大丈夫と思い、車の中に2時間、犬2匹を入れていまいました。

午後2時ごろ、かえってきたらぐったりしていて、びっくりしてオーナーは冷水をかけて処置しました。

1匹は回復しましたが、1匹は回復しないで、意識障害、運動障害を呈して、本院に来院しました。

 

来院時
来院時の午後4時半には、事件がおきて2時間たっている関係で、体温は38.1度でしたが、横になったままで、意識はありませんでした。脈拍は徐脈を呈して、触診で血圧も低下していました。

酸素吸入、点滴、抗生剤、ステロイドの注射をおこないました。

 
体のあちこちに点状出血がみられてDIC症状を呈していました。

 血液凝固検査  
 PT  13.0sec     10-13
 APTT  11.6sec     18-25
 Fib  24        200-400
 AT3  114%      75-125
 FDP  34.8μg/ml    10.0未満


 



 

 血液ガス 静脈  
 pH  7.279
 HCO3  13.3mmol/l    18-25
 BE  -11.6        -5~5
   
   








 
体温は2時間後36.6まで落ち込みましたが、その後やっともどりかめました。体温は午後7時に36.7 午後8時37.0には意識も回復して、ヨタヨタしながら、たてるようになりました。


翌日 体温 37.7度に回復。引き続き 点滴、抗生剤投与。食欲もでてきました。

翌々日には体温も38.5に回復して退院しました。
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作者: オダガワ動物病院